薬漬けの日々

先月末に UTMF から帰って病院へ行って薬をもらって、その後、腰痛でまた病院へ行って薬をもらって、それからほぼ1ヶ月、毎日数種類の薬漬けの日々を送っている。
私は子供の頃からほとんどの薬で効果を感じたことが無い。医者でもらった風邪薬や、扁桃腺の腫れを抑える薬、胃腸薬など、薬を飲んだら症状が改善したと感じたことはほとんど無い。
そのために『薬なんか効かない』というイメージが染みついていて、よほどのことが無ければ医者や病院には行かない。どうせ行っても楽にならないし、それならわざわざ病人ばかりの場所に行くことは無いと思っている。
ただしすべてが効かないという訳ではなくて、花粉症の時にもらった抗アレルギー剤などはてきめんに効いたし、風邪で非常に高い熱が出て病院で解熱剤の座薬をもらった時も、良く効いた。ただし切れるとすぐに熱が上がるのだが。
後は扁桃腺が腫れた時に受けた点滴も良く効いた。
そこで今回、序盤は咳と胃腸薬、そして腰痛、のちにヘルニアの薬を処方してもらったが、胃腸の調子は改善されたものの、咳はなかなか治まらなかった。
そして一番問題のヘルニアの薬だが、はっきり言ってまったく効果が感じられない。
何種類かの薬をもらっているが、ヘルニアの症状を緩和させる『リリカ』という薬。かなり量を増やしたが、まったく効果が感じられない。
昨日は病院で腰の近くのトリガーポイントに注射をしてもらったが、これもまったく効果無し。
私は薬がほとんど効かないということを一層強く認識することになってしまった。
でも視点を変えて考えてみると、リリカはあくまでも症状を緩和させる対処療法の薬で、根本的な治癒につながるものではない。言ってみれば風邪で熱が出たときの解熱剤のようなものだ。
私の場合はリリカが効かないのでまだ十分に歩けない状態が続いているが、もし薬が効いて楽になったら、治ったと錯覚して動き回ったりしてしまうかも知れない。
これは本当は危険なことだ。
根本的な治癒ができる前に負荷をかけてしまうと、かえって症状を悪化させてしまいかねない。
もちろん骨折の時のように、骨がある程度つながったら完全に安静にしているよりは弱い刺激は与えた方が良いというケースもあるが、おそらくヘルニアはそうではないだろうと思う。
そう考えると、リリカが効かないというのもあながち悪いことばかりではないと思える。
せっかくたくさんもらったので(もちろんウン千円を払っているのだが)しばらくは飲み続けるつもりだが、効果が感じられなかったら徐々に減らして止めてしまおうかと思っている(リリカは突然止めるのは良くないらしい)。

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