昨日は絶好のトレイル日和。キャノンボールの疲れはまだ残っているけれど、こんな日を休養日にするわけにはいかない。
そこで先月、花の講座で訪れた時にまた行ってみたいと思っていた桜井市の笠地区を再訪することにした。
地図を眺めて、柳本から龍王山に登って、そこから笠地区へ。そして南へ向かって初瀬山、巻向山(まきむくやま)。最後に三輪山へ行ってみようと思った。
柳本から龍王山は昨年9月に随行で歩いたコースだ。
昨日のコースは短めに設定したので、朝はゆっくりめで9時過ぎに柳本駅をスタートした。
昨年、帰りに散策した黒塚古墳。
長岳寺に向かう道からは正面に龍王山がばっちり見える。
9月に訪れた長岳寺も山門までは行ってみた。
登山道に入って、木道や水の流れで溝のようになった部分を越えるとなだらかで走れるトレイルになる。
てぶらで下ってくる人達何人かとすれ違っているうちに車道に出た。
出発してほぼ1時間、10 時 10 分に龍王山の山頂(585m)に到着した。おおむね予定通り。
ここからは葛城・金剛方面、そして奈良盆地の眺めが素晴らしい。
しかし問題はここから。東へ向かう道がよくわからない。山頂には道標が見あたらなかったので、少し下ってから柳本龍王社の方へ行ってみた。
しかしこのまま下ると柳本に下りてしまうので、少し戻って横にそれている踏み跡程度の道を行ってみることにした。ちょうど山頂部分をトラバースするような感じ。
しかしこの道もほどなく消滅して、方向もちょっと南に向きすぎている。
gps で方向を確かめて適当にヤブ斜面をずり上がったら、赤テープで道に出た。おそらく山頂から東に向かう道があったのだと思う。
道ははっきりしていたけれど、あまり歩かれていない感じ。
ほんの数分程度で林道に飛び出して、林道をしばらく進むと見覚えのある車道に合流した。
笠そば処の駐車場からは9月には白いソバの花が一面咲き誇っていたけれど、昨日はその名残はまったく無し。
笠そば処は先月食べたので今日はパス。
先月は入らなかった笠山荒神社に入る。
なかなか立派な神社だ。今でこそ車で来られるけれど、昔はなかなか大変だったんじゃないかと思う。
参道を反対側に下りて、しばらく車道(県道50号)を下る。
gps に従って道標の無い道を山に入る。またまた不明瞭になった。このあたりは道がどうなっているのか不安だったけれど、やっぱりという感じ。
何度かヤブこぎしながらも gps のおかげで何とか踏み跡に戻ることができた。
朽ちた「長谷寺」という道標が道にころがっている。
道は初瀬山の山頂を迂回していたので、適当にヤブをこいで山頂を目指した。
548m の山頂は展望は無く、訪れる人もほとんどいない感じだった。ただし踏み跡はあった。
ここからも不明瞭な道が続く。今日は膝上までのハーフタイツなので、膝のあたりがヤブにこすれて血がにじんでいる。
gps のおかげで何とか目指す方向に向かうことができたが、突然、朽ちた林道に出た。
林道を進むと巻向山を通り過ぎそうになったので少し戻ったら、山側に山頂へ向かう道標が見つかった。
巻向山には 12 時 25 分に到着した。ここには三角点がある。腰を下ろしておにぎり休憩にした。
ここからも道の不明瞭さは続いた。
当初予定していた分岐のあたりに道が見あたらず、諦めてもう少し北に向かってから車道に出ることにした。
地形図に記載されている道はもはや廃道状態(と言うか、もう無くなっている)で、車道に近くなってからようやく少し痕跡が残っているという感じで、何とか無事県道 50 号に下りることができた。
しばらく車道を下って、山辺の道に入る。
好天の日曜日なので散策している人も多く、さすがにここを走るのははばかられる。トレランスタイルは場違いだ。
一旦、大神(おおみわ)神社まで行ってみる。
それから狭井(さい)神社に戻った。
三輪山に登るためにはここで手続きをしなければならない。三輪山はご神体なので、勝手に登ることはできないのだ。
いくら何でもこのスタイルで入るのはいかがなものかと思ったので、黒いパンツをはいて、サングラスもはずして、受け付けに行った。
受け付けで入山の旨を伝えたところ、「すでに2時を過ぎているのでもう入山できない」とのこと。そこまでは調べていなかったし、時計も見ていなかった。
仕方無いので諦めて受け付けから離れて時計を見たところ、何と2時1分!!。
受け付けでは前の人を待っていたので、2時には到着していたはずで、受け付けの人はそれを見ていたはずだ。
この瞬間、残念という気持ちよりも「もうこんな所には二度と来ない!!」という感情が湧き上がってきた。
もうあたりには目もくれずに駅に向かった。この界隈では一切金を使わないし、来年からは三輪そうめんも買わないと堅く誓った。
その後、乗り換えの天理で駅のそばの中華料理店に入った。ここの五目ソバが値段の割にはおいしくて、おまけに店のおばさんが愛想が良かったので、ムカムカしていた気持ちも少し落ち着いた。
奈良の山は登山教室では何度も訪れているけれど、個人で来たのは生駒とダイトレを除くと初めてだった。
これをきっかけに奈良の山にも足をのばそうと思っていたのだけれど、これではまた足が遠のくことになってしまいそうだ。