青根ヶ峰

青根ヶ峰(あおねがみね)は大峰奥駆道のほぼ最北部と言ってもいい位置の山。標高は比叡山よりちょっと高いくらい(858.1m)だけれど、宮滝に離宮が置かれていた頃にはこのあたりの山々を眺めて歌われた万葉唄がいくつかある。
実は何年か前に登山講座で青根ヶ峰が予定されたことがあって、ロープウェイで上まで上がったのだけれど、その日はバスが運行されていないということが現地に着いてから判明して、結局、手前の高城山(たかぎやま)までしか行けなかったということがあった。
その頃はまだ古代史にはさほど興味が無かったので、特別どうということも無かったのだけれど、飛鳥時代の歴史に興味を持つと、この山はやはり行っておかなければならない。
ただ、大峰奥駆道は地形と交通機関の関係でうまい周回ルートが非常に取りにくい。青根ヶ峰も吉野駅からピストンというのがもっとも単純なコース設定なのだけれど、それではあまりにつまらないし、大天井ヶ岳では最終目標にはちょっと役不足という感じ。山上ヶ岳までではちょっと遠すぎる。
地図を眺めて思案した結果、藤原京跡から宮滝へ行った時に走った終盤のコースを逆に辿って、宮滝を再訪して、それから五社峠を越えて西河へ。そこから青根ヶ峰に向かうというコース設定をした。
昨日(12/9)は天気予報ではかなり気温が下がると伝えられていたので、薄いダウンジャケットを羽織って、まだ暗い中、家を出た。

近鉄の吉野神宮駅で降りて、駅の狭い待合室で身なりを整えて出発したのは8時半過ぎ。家を出てからほぼ3時間かかった。
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50 分ほどのジョグで宮滝に到着した。このあたりの吉野川の景観は何度見ても独特の雰囲気がある。太古、神仙境とされたのがよくわかる。
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前回来たときは気が付かなかった、柿本人麻呂の歌碑。
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前回来たとき、宮滝の宮跡をしっかり確認できなかったので再度来てみたのだけれど、結局、はっきりした遺跡のようなものは何も残っていないらしい。「このあたり」ということで、これが遺跡というわけではありません。
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また吉野川の左岸の道に戻って、旧道から五社峠を目指す。
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峠の手前まではコンクリート舗装の狭い道で、上には神社があった。
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このすぐ先が五社峠。
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今日の核心部はここから西河まで下り。すでに道がほとんど消えているらしい。
確かに落ち葉や枯れ枝だらけではっきりとはしないけれど、かすかながらつづら折れはわかる。ただし部分的に土砂崩れで崩壊している箇所も何カ所かある。
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しかし危険というほどの箇所は無く、30 分ほどで西河まで下りてくることができた。
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これで気分が楽になったので、公園で腰掛けておにぎり休憩にした。しかし止まっていると寒いのでほんの数分で先に進む。
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五社峠から下り始めるとすぐに下から子供の声のようなものが聞こえてきたのだけれど、ここのグラウンドで野球をやっている少年たちの声だった。
蜻蛉の滝には寄らずに先に進む。
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ようやく山道に入ったと思ったら、また車道に出てしまった。心配なので登山地図で確認したら、実は車道をずっと行くのが本道で、山道はショートカットだったようだ。
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ほどなく車道が終わって音無川沿いの山道になる。緩い登りなので足元が良ければ走れそうなくらいなのだけれど、あいにく道は落ち葉やら枯れ枝、小石などで、私には走れない。
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途中から一気に登りがきつくなって、それに伴って気温がぐっと下がってきた。所々雪が残っている。
大峰の主稜線は積雪がありそう。
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今日は山道では誰にも会わずに静かでいい時間だったのだけれど、そんな時間も終わりに近づいた。ついに車道に出てしまった。
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また登山道に入って、12 時 40 分に青根ヶ峰に到着した。
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山頂は木が茂っていて展望は無し。
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反対側に下りて車道に出ると、女人結界の石柱。ただし現在のこのルートの女人結界は大天井ヶ岳を越えた五番関になっているらしい。
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このあたりまで来ると人が多くなるのではないかと思っていたのだけれど、雪に残る足跡はほんのわずかで、このシーズンは吉野でも閑散期なのかも。
少し下った所に東屋があったので、そこでスィートポテト休憩にした。
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このあとはもう完全に観光客モードで、金峯神社。
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すぐそばには義経の隠れ塔。
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少し下って、前回来た高城山へ。
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展望台からの金剛山系。
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さらに下って、吉野水分(みまくり)神社の本殿。
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横川の覚範の首塚。
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いよいよ吉野の中心街に下りてきて、本殿が焼失した勝手神社。
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少し横道に入って、吉水神社。
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金峯山寺まで下りてきて、蔵王堂。
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そして、奥駆道の玄関のような銅の鳥居。
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ロープウェイやケーブルに乗るつもりはまったく無く、車道をそのまま下った。ケーブルは故障で運休しているらしい。
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午後2時半に吉野駅に到着した。
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約 27km,6時間でした。

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