レンタサイクルショップのおにいちゃんは寝坊したのか、少し遅れて車でやってきた。
マウンテンバイクを借りたのだが、実は変速5段というものだった。キャンプ場のすぐ下にあった自転車道路の入り口に行く登りで、いきなりの試練となった。
8時半にここからスタートした。
しばらく登りが続いて苦しかった。昨日の疲労がまだ残っている。
橋は自転車専用道路にしてはずいぶんしっかりと作られている。
ようやく視界が開けてきた。
高速道路のように見えた橋からの展望は素晴らしい。
何度も橋を渡ってからしばらく下って、9時12分に野塚展望台で車道に合流した。
1848年にここに上陸したアメリカ人ラルフ・マクドナルドの上陸記念碑。
45分ほど車道を走って、石崎灯台。
しかしこの道はアップダウンばかりでなかなか厳しい。おまけに向い風になってきた。
鬼脇の郷土資料館を休憩を兼ねて見学してみた。
登り坂に苦しめられながら沼浦展望台へ向かう。
道端の花は何?
ここは北海道土産定番の「白い恋人」のパッケージの写真になったという場所。残念ながら今日は利尻山は見えない。
そしてオタトマリ沼へ。
スイレンの花。
そばにあったレストハウスでブルーベリーのたっぷりのったソフトクリームを堪能した。
それにしてもアップダウンの連続と向い風で苦しい。まだ半分も来ていないので先行きに不安を感じるが、このアップダウンを戻る気にはなれない。
お次は南浜湿原。
ここはオタトマリ沼よりは小さいので散策路を周回してみる。
ワタスゲ。
サワギキョウ。
12時20分、ようやく最南端の仙法志に到着した。
海に突き出た散策路を歩く。
適当な店があれば昼食をと思ったが、そういう店はまったく見かけない。
町立博物館があるがもはや立ち寄る余裕が無く、通過する。
しかし仙法志を越えてからは道路もフラットになり、向い風がおさまってきた。時々霧雨のような雨がパラついている。自転車で走るにはいいコンディション。
麗峰湧水はおそらく地元の人であろう、車でタンクに汲みに来ていたので通過した。
「さとう」という小さな商店の前に自動販売機があったので、ペットボトルのジュースを買って、そばで腰を下ろして持ってきていた揚げパンを食べた。
北のいつくしま弁天宮。
ここから見える「寝熊の岩」。
「人面岩」は写真を撮りそこねた。
神居海岸パーク。
ようやく沓形までやってきた。お尻が痛いが、ゴールが近づいてきた感じがする。
この先、どこかで自転車道路の始点があるはず。
もっと先だろうと思っていたのだが、反対側にふとそれらしい標識が目に入った。
自転車専用道路に入れてルンルン気分。
このまますんなりと最初の場所に戻っていくのかと思ったら、実は車道と何度も交差したり、部分的に車道を走ったりと、車道をそのまま走るよりも随分余計に走らなければならなかった。
今日初めて利尻山が姿を現した。
富士野園地にはもはや立ち寄る余裕が無く、車道でショートカットしてから自転車道路に入った。
あとわずかなのだが、最後の最後で向い風に苦しめられて、行きに自転車道路に入った場所よりも少し下の温泉のすぐそばで車道に出た。
午後2時50分、テントに戻ってきた。
自転車の返却期限は午後5時なので、温泉に入ってから返しに行くことにする。
自転車返却後は早めの夕食へ。今日は無事、海鮮ラーメンにありつくことができた。潮の香りのするスープでした。
しかしここもクーラーが無いので、ラーメンを食べると胸に汗がしたたった。
そしてセイコーマートで翌日の食料を買い出ししてテントに戻った。
軽い気持ちでスタートしたが、65km のサイクリングは思いのほか厳しかった。