昨年、富良野岳から上ホロカメットクの稜線を歩いた時、麓の方に広大な平原が広がっているのが目に入った。
後から地図を調べてみたら「原始ヶ原」と呼ばれているエリアらしい。いいネーミングだと思う。一部分、散策路もあるようだ。
夜に苫小牧に到着して、翌日の行程としてはちょうど手頃だと思った。
7/21(金)の朝の5時にウトナイ湖の道の駅を出て、高速道路を使って7時半頃に登山口に着いた。
出発してからクマスプレーを忘れたことに気がついてあわてて取りに戻ったりして、結局7時50分くらいの出発になった。
地形図ではずっと沢沿いの道が記載されているのだが、どうも通れない模様。
20分ほど進んだら滝コースへの分岐の標識があった。
ほどなく沢筋に降りて、歩きにくい道を進む。
ワイヤーの張られた丸木橋が出てきた。
ワイヤーはわりと太くて、しっかりピンと張られていたので、見かけよりは安全に渡れた。
少し進むと対岸に錦糸の滝。
さらに進むと二段の滝。
鎖に助けられてへつっていく。
登山地図のコースタイムが距離に対して異常に長かったのでなぜだろうと思っていたのだが、こういうことだったのだ。とにかく歩きにくい。
またまた丸木橋。前回のものが不安無く渡れたので心配しなかった。
飛び石伝いに沢を渡ったら標識が現れた。
滝の名前と場所をしっかり把握していなかったので、勝竜の滝の方に向かってしまった。
勝竜の滝。
なかなかの迫力です。
実は先の道標の赤岩の滝というのが一番奥にある滝で、そちらを先に行っておくべきだったのだ。仕方なく少し引き返して赤岩の滝へ。
そしてまた勝竜の滝に戻って、原始ヶ原に向かう。
10分もかからずに原始ヶ原に出た。正面に富良野岳。
原始ヶ原に出ると踏み跡がほとんど消えて、足元は湿原でじゅくじゅく。せっかく防水のシューズを持ってきているのにそうではない方のシューズで来てしまった。大失敗。
これは前富良野岳。
gpsにルートを入れてきているのでそれを頼りに湿原を進んだら標識に出会った。
登山地図には無いが地形図にはここから東の方に五反沼というところまで道が記載されている。
踏み跡すら見当たらないが少し進んでみたところ、あっと言う間に激しい笹藪に行く手を阻まれた。
どう見てもヤブから解放されそうには思えないので先に進むのは諦めて、先ほどの標識のそばでおにぎり休憩にした。
富良野岳への登山道の方向に進むと、標柱が現れた。松浦武四郎がこのあたりを通ったらしい。
そばに道標があるが道などはまったく無い。
ほどなく富良野岳への登山道に合流した。
登山道に合流して少し進んだら足元じゅくじゅくからようやく解放された。
天使の泉の冷たい水でのどを潤した。
12時半に駐車スペースに戻ってきた。
後片付けをして、車の中で行動食のパンを食べて、これからトムラウシの短縮ルート登山口に向かう。
道の駅ふらので鹿肉のハヤシライスを食べた。わりとおいしかった。
セブンイレブンで買い出しをしてからトムラウシ温泉の東大雪荘へ。
さらに奥の登山口に着いたのは6時半だった。
山奥なのでスマホは圏外だろうと思っていたら、ソーラーパネル が設置されていて、立派なトイレもあって。さすが百名山トムラウシの登山口という感じだった。