有珠山は活火山で有名な山なので登れないだろうと思っていたのだが、調べてみるとわりと登っている記録がある。それならということで最初の目標として有珠山を目指すことにした。
ウトナイ湖の道の駅から有珠山の登山口までは2時間以上かかる。10/26(木)の朝6時頃に道の駅を出発した。
これまでに何度か走ったことのある道で白老や登別への分岐を超えて洞爺湖に向かう。
だいぶ近づいてきて、有珠山(右)と昭和新山(左)が見えてきた。
2時間少々かかって登山口に到着した。登山口には放置されたような建物があって、少しスペースがあった。
軽自動車が1台停まっていたので先行者がいるのかと思ったが、実は年配の女性が乗っていて、その後下りて行った。
準備を整えて8時25分に出発した。
少し登ったら林道に出て、林道を進むと火山回道の道標が現れた。
道標に従って進むが、だんだんGPSに入れてきたルートから離れてきた。有珠山は正規の登山ルートというのは無いので、ひょっとしたらさっきの林道をそのまま進むのかもと思って引き返した。
しばらく林道を進んでみたが、これもまたルートからはずれてきた。まさか有珠山に登れずに終わるのだろうか不安になったが、また戻って先の火山回道を登り返した。
先ほど引き返した場所から少し進んだらまた道標があって、それに従って進んだら次第にGPSのルートに近づいてきた。
しかしまたルートからはずれてきて、また戻って地形をよく見たら別の道標の後ろにかすかな踏み跡があるのに気がついた。
ようやく予定のルートに乗ってきた。濡れてずるずるの急な斜面があって、たまらずポールを出した。持ってきて良かった。
急斜面を登って上部の稜線に出て、そのまま少し下ったら林道に合流した。
こんなところで林道に出会うとは思わなかったが、わりと新しい車のわだちがあった。
しばらく進むと有珠山の頂上部分が望めた。以外と遠そうに見えた。
林道が終わった先がよくわからなかったが、何とか赤テープを見つけることができた。
しばらく薄い踏み跡を辿ったが、そのうちに消えてしまった。ヤブはさほど濃くないので適当に上に向かう。
上部はもっと火山ぽい景観を予想していたのだが、どうも山頂まで植生がある模様。
部分的にヤブがうるさい部分もあったが、何とか山頂近くまで来た。少しだけトレースがある。
岩塔がいくつかあってどれが山頂なのかわからない。最初に上がったところは山頂ではなく、その先の岩塔に向かった。山頂の標記は無かったが岩にボルトが打たれていたのでこれが山頂(733m)だろうと思った。
山頂から昭和新山を見下ろす。
そして洞爺湖。下山後は中島へ行くつもり。
火口の周回ルートに行く。ここは薄いトレースがあった。
しばらく進んだら左手に噴煙の上がっている大きな噴火口が見えた。有珠山の噴火口はこちらだったのだ。
そしてその噴火口の縁に沿って稜線にトレースが続いている。稜線ギリギリのところにトレースがあって心臓に悪い。右側は意外とヤブが濃くてちょっと歩けない。
しばらく進んだが、右手のヤブが少し薄くなっていて今ならまだ登ってきたところに下りられるので、ここで切り上げることにした。
帰りは四十三(よそみ)山(251.6m)に寄り道した。
展望台に上がってみたが木が茂っていて展望は今一つだった。
12時半に登山口に戻ってきた。
午後は洞爺湖で遊覧船に乗るつもり。
羊蹄山の山頂部分は雲がかかっていた。
遊覧船は平日にもかかわらず団体客がいて混雑していた。
つい先ほど有珠山の山頂から見下ろした洞爺湖から今度は逆に有珠山(左のピーク)を見上げる。
25分ほどで中島へ。
船は30分間隔で運行されているので30分だけ上陸する。
なぜか神社がある。祠が三つあった。
真ん中には菅原道真が祀られている。
それほど古いものではないように思われる。
個人的には北海道で神社やお寺というのはどうも違和感を感じる。
博物館があったが有料なので入らなかった。
中島から眺める有珠山と昭和新山(左)。
次の便で戻って、洞爺温泉へ。
夜は有珠の道の駅あぶたに車を停めた。