10/30(月)は目国内(めくんない)岳と雷電(らいでん)山に向かう予定。新見峠の登山口に向けて走っていたところ、何とすでに道路が冬季閉鎖になっていた。
もう一つ予定していたイワオヌプリ、ニトヌプリ、チセヌプリ周回ルートも登山口の神仙沼レストハウスが通行止めで、今入れるのは冬でも開いている五色温泉しかない。
イワオヌプリ、ニトヌプリ、チセヌプリ周回ルートは五色温泉からでも行けるので、こちらにコース変更することにした。
五色温泉の駐車スペースは私が着いた時は他には誰もいなかったが、出発の準備をしている間に2台やってきた。
8時10分、駐車場を出発して登山道に向かった(正面の橋)。
イワオヌプリという道標に従って進む。
ところが実は道標の方向を見誤っていて(帰ってきた時に気づいた)、余計な遠回りをしただけだった。正しい道に戻ったら後から来た単独行の女性が先行していた。
30分ほどでイワオヌプリへの分岐に来た。イワオヌプリは昨年の一月に山スキーで来ているのだが、せっかくなので寄り道していく。
ニセコのこのあたりは何度も来ているが、こういう完全な無雪期に歩くのは初めてだ。このあたりでこういう光景に出会うのは初めて。
ちょっとした平坦地にケルンがあった。山頂は右奥。
稜線を辿って一番高いと思われる場所まで来たのだが、昨年来た時にあった標識が見当たらないし、それにこんな岩々した地形ではなかった。
しかしGPSでもここが山頂のはずなので下山ルートの方に戻ったところ、昨年来た山頂に出ました。
頭が混乱したので地図で確認したところ、昨年来た時にこちらの方が高いのではないかと思って行きかけたのがさっき登ったピークで、事実標高はこちらが最高地点(1116m)のよう。しかしなぜか山頂の標識はここに立てられている。
山頂からのパノラマだが、遠方は曇っていて見通せない。
下山はザレた斜面を適当に下る。
1時間10分くらいでイワオヌプリを周回して戻ってきてニトヌプリに向かう。
ニトヌプリのピークは夏道から少し南の方のはずなのだが、なぜか道のすぐそばに標柱があった。
この標柱と反対側にちょっとしたピークが見える。本当はこちらが山頂なのでは?
登山地図には不明瞭な踏み跡が記載されているが、それらしい踏み跡は見当たらず、ヤブも結構うるさそうだったので諦めて先に向かうことにした。
お次はチセヌプリへ。
歩きにくい道になってきたのでポールを出した。
足元に車道が見えるが、すでに閉鎖されているので車は走っていない。
車道に出たところでカロリーメイトを1本食べた。すでに3時間ほど歩いている。
それにしても岩がゴロゴロの歩きにくい道が続く。北八ツを思い出す。
このあたりは雪の季節しか来たことがなかったのでこんなに歩きにくいとは予想していなかった。しかしもともと火山なので当たり前と言えば当たり前。
ようやく山頂が近づいてきた。
12時過ぎにようやくチセヌプリの山頂(1134.2m)に到着した。本日の最高地点で、唯一の三角点がある山頂。
山頂にはニトヌプリで出会った単独行の女性がおられた。彼女は来た道を戻られるとのことで、私は沼周りで戻るために先に進んだ。一人ならここでおにぎり休憩にしたかったのだけれど。
足元にはこれから先の道がくっきり見える。正面にシャクナゲ岳。当初はここも訪れるつもりだったが、時間と体力を考えるとちょっとムリ。シャクナゲ岳の右奥のピークが当初の目的だった目国内岳。
こちら側の斜面の道はそれほど歩きにくくはなかった。平坦になってきたあたりで後ろからクマ鈴の音が聞こえてきた。先ほど出会った女性が「私もこちらにしました」と言って通り過ぎていかれた。
長沼との分岐のあたりで腰を下ろしておにぎり休憩にした。
長沼まではわずかだった。
沼の縁も歩けそうだったが、足元がぐちゃぐちゃだったらイヤなので少し離れたところのトレースを追った。
最後に長沼にお別れのご挨拶。背景はチセヌプリ。
このあたりは沼地で、足元がどうなのかちょっと心配だったのだが、おおむね木道になっていて問題無かった。
次に神仙沼。妖艶な雰囲気でした。
このあと車道を渡るのだが、渡ったあとの道がわかりにくかった。駐車スペースのすぐ横からなのだが近づかないとテープが見えない。
車道から45分ほどかかってようやく大沼まで来た。ほとんど平坦な道だが距離はたっぷりあった。
しばらく行ったら硫黄鉱山跡。
建物跡のようなものは何も見当たらない。
ここからしばらく、往路にあった分岐まで緩い上りが続く。
駐車場に戻った時は4時10分を過ぎていた。8時間かかった。
インフォメーションセンターの建物のそばでは先に出会った女性がシューズを洗っておられた。「明日はどちらへ?」と聞かれて「羊蹄山かな」と返事しておいた。
自分でも明日はどうしようかと歩きながら考えていたのだが、これ以上奥の方には行けないので羊蹄山くらいしか行く山がない。
五色温泉の露天でニセコアンヌプリを眺めながらのんびりしようと思ったのだが、なぜか建物の玄関のドアが開かない。駐車場には車も何台か停まっていて、中は照明がついて人がいることは明らかなのに。
ドアを叩いてまで入りたいというほどではなかったので、手頃でお好みのニセコ駅前の綺羅(きら)乃湯へ行った。
コンビニで食材を買い出しして、今日もニセコの道の駅に車を停めた。