千歳から根室、そして厚岸へ

2/20(火)は朝6時半頃にホテルを出て、千歳駅から南千歳駅まで一駅乗って、ここで特急に乗り継ぐ。

所々で川面が凍っている。2年前の1月に北海道へ来た時もこんな光景があったはずだが、この時は車だったので外を眺める余裕がなかった。

2時間ほどで帯広。2年前の夏に駅のそばのホテルで一泊した。多くの乗客が降りてガラ空きになった。

線路が太平洋岸に近づいた。荒波がすごい。

釧路で根室行きの快速ノサップに乗り継ぐ。窓際の席は全部埋まるほどの乗客はいた。ここから先の花咲線はそれなりの人気路線とか。

厚岸(あっけし)を過ぎると左側に別寒辺牛(べかんべうし)湿原が広がる。

茶内駅。漫画家のモンキーパンチ氏はこのあたりの出身だそうで、隣の浜中駅にも同じようなパネルがあった。

それにしてもこの花咲線は一部を除いて線路脇に人工物がほとんど無い。しょっちゅう線路にシカが出てきていて、しばしば警笛とともに減速している。

北海道の鉄道から眺める風景は本州とはかなり異なる自然なので、車窓を何時間も眺めているだけでも飽きることがない。

日本最東端の駅は根室駅の一つ手前の東根室駅。

午後1時半頃に根室駅に到着した。さすがに寒い。

根室は昨夏に車でノサップ岬へ行った時に通ったが、街中は走っていない。

根室に来た目的は名物の「エスカロップ」を食べるため。名物とは言っても伝統料理ではなくて一見どこにでもありそうな洋食。

駅の近くにある喫茶「ニューモンブラン」の前身の「モンブラン」で数十年前に提供されたのが始まりとか。

しかし今日はもう少し離れた場所にある喫茶「どりあん」に向かう。

電車旅の利点は昼間から酒が呑めるということで、ネットの情報ではニューモンブランはアルコールが無いがどりあんはビールがあることがわかっていたので、そちらに向かったのだ。

「どりあん」がありましたが、

何と閉まっていた。何の表示も無いのでなぜ閉まっているのかわからないが、毎日営業しているのではないのかも知れない。

と言うことで先ほどの「ニューモンブラン」に戻った。

店内の雰囲気はまさに昭和の純喫茶という作りで、店員も極めて普通の感じの女性。

さて、その「エスカロップ」は、

カツを一口かじってからあわてて写真を撮った。

バターライスに薄い豚肉のカツが載せられていて、わりとあっさり味のデミグラスソースがかかっている。付け合わせにキャベツとポテトサラダときゅうり、ミニトマト。

バターライスは単純なライスではなくて何か小さく刻んだものが入っている。よくあるコーンではなく、タケノコだろうか。かなり小さいので何かよくわからない。

わりとボリュームがあって、バターライスの油がちょっとこってりしていたので、やはりビールがほしかった。

遅めのランチで満腹になったので散歩でもして消化しなければならない。乗る予定の列車までは1時間半くらいある。

一旦、駅の方に戻って、さらに線路の先の方へ行くと根室本線終点の標識がある。奥の方、左側の屋根が根室駅。

またさっき歩いた方に戻って、根室市役所。

それにしても街中を歩いている人はほとんどいない。トイレ拝借に入ったイオンにはそこそこのお客さんがあったが、いわゆる商店街のようなものはどこにあるのかわからい。

今日は釧路に戻る途中の厚岸(あっけし)のホテルに泊まる。なぜかこの日は根室には適当なホテルの部屋が取れなかった。

帰りの電車からの落石岬。

午後6時前に厚岸駅で下車した。

寒いので耳まであるウールの帽子をかぶって、歩いて20分くらいのホテルにチェックインした。

根室でホテルが取れなかったので代替案として探したホテルなのだが、夕食付きで8300円なり。ただし部屋には風呂がない。大きな風呂に入れる方がいいのでその方がありがたい。

夕食は「日替わり定食」と書いてあったので大したメニューは期待していなかったが、まだ昼のエスカロップが胃袋にちょっと残っているので軽い方が良かった。

厚岸は牡蠣が有名で、駅のそばに牡蠣飯の駅弁を売る店があるそうだが、私は気がつかなかった。

私は牡蠣はあまり好きではないので牡蠣フライとかが出できたらちょっとイヤだなと思っていたら、大きな殻付きの焼き牡蠣が一つだけ出てきた。

ダシと一緒に焼かれていて、身もぷりぷりの大きなもので、牡蠣があまり好きではない私でもおいしいと感じた。私の苦手な牡蠣の食感とはかなり違った。