ひき岩群は和歌山県田辺市の郊外にある景勝地で、以前にたまたまテレビで見て、それ以来興味を持っていた。
車なら問題なく行けるがわりと距離もあって、高速料金もかかるので、できれば電車で行きたいと思っていた。
登山口までは駅から4kmくらいだろうか。途中までバス便があるが本数が極めて少なく、適当な時間の便が無いので、駅から歩いて往復することにした。
5/22(水)に、全席指定の特急くろしおを奮発して紀伊田辺に向かった。紀伊田辺駅に着いたのは10時前だった。
駅のきれいな待合の椅子で準備して、10時過ぎに出発した。
しばらく車道を行く。会津川を渡って右岸を行くと秋津王子の案内板があった。以前に中辺路を歩いた時もここを歩いたに違いない。
おおむね予定通りの1時間弱で自然公園センターに到着した。
これでようやく山道に入れると思ってほっとした。
岩口池のほとりの舗装路を行く。
記録を見ると北側からぐるっと周回するルートがあるようなのでその方向に向かった。
ところがほどなく道が不明瞭になって、この先に遊歩道は無いという標識が現れた。
この北側はすぐに車道なのだが、とりあえずそちらに出る。
結局、車道を20分ほど歩いて岩屋観音の入り口まで来た。
石段を上がってみた。これが本堂?
裏山に新西国三十三番霊場めぐりのルートがあるのだがどれくらいの時間がかかるのかわからないし、今日の目的のひき岩群はまだ先なので、ここで引き返すことにした。
またしばらく車道を行く。あれが蟾蜍(ひき)岩?
ひき岩群への道の入り口がわかりにくかったが、ちょうど反対側に案内板が貼られていた。
しばらく行くとそれらしい雰囲気になってきた。
眼前に壮大な風景が広がってきた。あれが下から見えた蟾蜍岩だろうか。
この硬そうな岩を削って道を整備するのは大変だったろうと思う。
第2展望地からの眺め。
しばらくすると下りになって樹林帯に入った。
そばには小さな沢が流れていて、ところどころ道が泥沼状態になっている。
またひと登りすると第1展望地に出た。
ここから見えている巨大な岩は「像の背」と呼ぶらしい。
第1展望地は小さな場所で、ここを過ぎるとすぐに下って樹林帯に入るので、ここでおにぎり休憩にすることにした。
絶景はこれでお終い。
一周回って岩口池の見えるところまで戻ってくると、ササユリが群生している場所があった。
特に柵などは設置されていなかったので保護されているのではなさそう。このあたりはシカがいない?
1時前には自然センターに戻ってきた。時間があるので中に入ってみる。
靴を脱がなければならないのが面倒だったが、ほんの数分ぐるっと回った。アカデミックな展示内容で、あまりじっくり見る気分ではなかった。
このまま往路を戻ると2時には駅に着いてしまうので、動鳴気峡(どうめいききょう)に寄っていくことにした。
車道を南へ向かうとほんの数分で動鳴気峡の看板の場所に出た。
名勝と書かれているがどのあたりが名勝なのかよくわからない。
車道を辿って往路の道に合流した。
帰りは4時半の特急の指定券を買っている。まだまだ2時間以上あるので、駅の北側にあるちょっとした丘に寄ってみる。
細い道を上ると八幡宮という神社があった。
そばのベンチに腰掛けてソイジョイを食べたりしたが、蚊が寄ってきてうっとうしいので駅に向かうことにした。
軽く食べられてビールが飲めそうな店がないかとちょっとウロウロしてみたが適当な店が見当たらず、2時半に駅に戻ってきた。
わりと大きな待合室があって、すぐそばにセブンイレブンがあるので、缶ビールを買ってのんびりすることにした。
ひと息ついたら歩いて数分のところにある闘鶏神社に行ってみることにした。
めずらしい名前の神社だがこんな謂れが。
本殿は立派。
帰りは車窓から海を眺めていたらいつの間にか寝入ってしまった。