東吾妻山

4/25(木)の朝は予想以上に晴れていた。上部は雲がかかっているが天気予報では次第に良くなるとのこと。

天気予報では明日は月山方面は好天とのことで今日中に月山に戻りたい。

上部も天気が良くなることを期待してまた浄土平に向かったが、あいにく浄土平は先日と変わらないくらいのガスガスだった。ただし雨は降っていないので東吾妻山に向かうことにした。

浄土平は風が強かった。

ジャケットの上を羽織ってビジターセンター脇の木道に8時半過ぎに入った。

火山のすぐそばにこんな湿原があるのは不思議な感じがする。

登山道に入るとこのところの雨のせいか水が流れている。濡れないように脇を歩くが倒木があったりして思うようにスムーズに歩けない。

出発して15分ほどで一切経山との分岐に来た。

このあたりからほぼ雪道になって、かすかな踏み跡を辿っていく。

適当にショートカットしようとしたら変な方向に向かってしまって、おまけに雪が緩んでいてしばしば足を突っ込む。うっかりしてスパッツを忘れてきてしまったので雪を踏み抜くたびに足首に雪が入ってくる。

どうにか本来のルートに戻って道標を発見した時はほっとした。

この先から木道になった。このあたりは姥ヶ原湿原。

木道を進むと東吾妻山への分岐点に出た。

東吾妻山に向かっているトレースはまったく無かった。雪が残っていて、テープなども見当たらないのでルートがまったくわからず、何度も雪を踏み抜いたりヤブをかき分けたりしながら前進した。

あとわずかで山頂というところで濃いハイマツ帯に前を阻まれた。

さすがにここに突っ込む気にはならない。こういうところでは夏道の登山道が出ているはずと思って探してみたがなかなか見つからない。

いよいよ山頂直下で敗退かと思った時、右の方にヤブの切れ目があるのが目に入った。

夏道発見!!

木道の残骸の障害物を避けながら山頂に向かった。保守ができないのであればこういうものは作らないでほしいと思う。こういう障害物は随所で見かける。いずれこうなることはわかり切っている。

10時47分、東吾妻山の山頂(1975.1m)に到着した。

風が強いので早々に下山する。風でカメラが倒れると思うので自撮りもできない。

下りも苦労した。何度も足が埋もって無駄な労力を使わされた。

何とか分岐点まで戻ってきたが、私の後に東吾妻山へ向かった人のトレースは見当たらなかった。

木道では強風に煽られて危うく横の湿原に落ちそうになった。

往路でルートミスしたところは一部ポールが立てられていた。

踏み跡をはずさないようにして、浄土平まで下りてきた。少し視界が開けて駐車場が望めた。

吾妻小富士も見えた。ここもぜひ登っておきたいのだが、今日はコンディションが悪すぎる。この強風でお鉢巡りをしたら風に煽られて火口に落ちてしまいそう。

12時半、無事駐車場に戻ってきた。

車の中でおにぎりを食べたりして一服したが、強風で車体が揺れるほどだった。

さて、明日は月山へ向かいたいので近くの道の駅まで移動する。

スカイラインの駐停車禁止エリアを過ぎたあたりで車を停めて、火山エリアを振り返ってみた。

駐停車禁止エリアでは硫黄臭が立ち込めており、火山性有毒ガスがただよっているという警告が表示されているのだが、バイクは通行可能である。道路脇で何か保守作業のようなことをしている作業員の人がおられたが、その方もマスクも無く作業されていた。

あの警告は一体何なのだろうと思ってしまう。

できれば高湯温泉に寄っていきたいと思っていたのだが、あいにく今日は共同浴場が休業日なので諦めて、月山にだいぶ近づいたあたりの「りんご温泉」という温泉に立ち寄った。

地元の人御用達という感じの温泉で、入浴料300円。浴槽にリンゴが浮いていたがどういう効果があるのだろう。

夜は西川の道の駅へ。そばに温泉が併設されていた。