6/29(土)はいよいよ最終日。早く帰ってしまおうと考えたりしたこともあったが、結局、最初の予定通りの行程になった。最後の方で天気が回復したのが幸いだった。
フェリーの出港は夜なのでほぼ丸一日の時間がある。しかし山へ行って万が一何かトラブルがあると大変なので、以前は最終日は山へは行かないようにしていたのだが、どうしても時間を持て余してしまうので、このところは半日コースへ行くようになった。
しかも今日は土曜日なのでヘタに観光地に行くと混雑に巻き込まれる可能性があるので、ウポポイなどは避けたかった。
選んだのは徳舜瞥(とくしゅんべつ)山とホロホロ山。地元ではポピュラーな山のようで、おそらく登山道も整備されているだろう。
ニセコから2時間くらいかかって登山口に到着した。好天の土曜日とあって駐車場はすでにかなりの車で埋まっていた。
徳舜瞥という山名の由来はアイヌ語で「トックシュンペツ」(アメマスの居る川)を意味する。
8時15分に駐車場を出発した。登山口が五合目。
いきなり岩のゴロゴロする道でがっかりしたが、ほんの数分で普通の登山道になった。
道はほどよくジグザグにつけられていて、9時40分にあっさり徳舜瞥山の山頂(1309m)に到着した。実は今回登ったニセコ周辺の山の中では一番高い。
羊蹄山。
恵庭岳と右に支笏湖。
東にはこれから向かうホロホロ山。
もっと人が多いかと思っていたが、それほどでもなかった。
アズマギク。
イワギキョウ。
タカネシオガマ。
なんかのスミレ?
徳舜瞥山からのしばらくの道はザレた急な下りで、本当ならポールを出したいところだったのだが、わずかな間だけなので何とかそのまま下った。
上りにさしかかると右側が切れ落ちたナイフリッジになった。右側は灌木が生えているので恐怖感はそれほどでもないが、もし足を滑らせたらこの灌木ではまず止まらないだろう。
最後はお決まりの岩岩。
10時15分、ホロホロ山の山頂(1322.3m)に到着した。徳舜瞥山より少しだけ高い。山名はアイヌ語の「ポロポロ・ペッ」(甚だ大きい川)に由来するとの説もあるが「甚だ大きい川」がどの川を指すのかは不明。
山頂からのパノラマ。
写真を撮ったら早々に引き返す。ナイフリッジを慎重に下って、最後の上り。
時間があるので徳舜瞥山で腰を下ろしてフルーツケーキを食べた。今日はおにぎりは持ってきていない。
一息ついたらあとは往路を淡々と下るだけ。
六合目に湧き水があるのは行きには気がつかなかった。冷たくておいしかった。
12時20分に駐車場に戻ってきた。
さて、片付けを済ませたら昨秋と同じく支笏湖へ。やはり好天の土曜日なので駐車場はかなり混んでいた。
まずは腹ごしらえ。ヒメマスの丼とソバのセットで1100円なり。ヒメマス丼はなかなか美味だったが、ヒメマスが4切れしかなくて物足りなかった。この値段ならこんなものかも。
いつものビジターセンターへ入って休憩所でWiFiサービスを利用して時間潰し。
支笏湖はこれまでにも何度か来ているのだが、こういうものがあるのはこれまで気がつかなかった。
明治から戦後あたりまで、苫小牧に工場のあった王子製紙が木材の搬出のためにこのあたりから苫小牧までの専用軽便鉄道(山線)を設置していて、一般客も乗ることができたらしい。ただし一般客は「事故が起こっても責任は取らない」という条件だったとか。
その時の鉄橋(山線鉄橋)がすぐそばに残されている。
橋を渡って向こう側へ行くと湖畔に下りることができる。そこからのパノラマ。
ホロホロ山も見えた。
時間を見計らっていつもの「なごみの湯」へ。今日は土曜日なのでお気に入りの平日割引セットは買えない。
2階の休憩室のソファでゆったりと時間を過ごしてからマックスバリュでビールやパンを買い込んで、フェリーターミナルに向かった。