12/25(木)はまずは小海線終着の小諸まで行く。
宿でチェックアウトの時に菊芋のお土産をいただいた。
列車は佐久のあたりはそこそこ混んでいた。
佐久海ノ口から1時間20分ほどで小諸に到着した。
小諸という地名にはなぜか以前から郷愁のようなものを感じていて、いつか訪れてみたいと思っていた。

小諸も昔は人気の観光地だったと思うのだが、駅前は閑散としている。北陸新幹線の影響で観光客が減ったのかも。

小諸では少し観光しようと思って2時間半ほど時間を取っているのだが、浅間山はまったく見えない。
小諸と言えば島崎藤村の「小諸なる古城のほとり・・・」。ということで城跡に行ってみる。
城跡全体が懐古園という名称の公園になっている。入り口は三の門。

小諸城は城主が何度も変わっており、12世紀の築城後、武田信玄や織田、北条、徳川などが争奪を繰り返した。
懐古園は大きなエリアだが天守閣のような建物は残っておらず、残るのは城壁のみ。
入場券を買って中に入ってしばらく行くと藤村記念館がある。

藤村は小諸義塾で教師として勤めていた。

胸像。

記念館を出てきたら雨が降っていた。
少し離れたところに詩碑がある。千曲川旅情の歌の「小諸なる古城のほとり・・・」。

入場券があるので小山敬三美術館に向かう。
その途中に鹿島神社。

小山敬三画伯は浅間山の絵をたくさん描いていて、文化勲章を受賞されているそうだが、美的感性のまったくない私には未知の人である。

正直言って、こういう絵画の値打ちはまったくわからない。岡本太郎の絵などはすごいなと感じるが。
戻ってきて、懐古神社に寄り道。

最後に小諸城址歴史宝物館の徴古館(ちょうこかん)に入る。

小諸城の歴史の解説と兜や人形などいろんなものが展示されていた。
その後、駅のそばのカフェでカレーを食べて、北陸新幹線のせいで第3セクターになったしなの鉄道で長野に向かった。
このところローカル線の各停旅が楽しいと感じている。一昔前までは列車というのは単なる移動の手段で、乗っている間は本を読んだり音楽を聞いたりして時間潰ししていたのだが、最近は車窓からのんびりと外を眺めている。
2時間くらいぼんやり眺めていてもまったく飽きることもなく、特に民家の少ない郊外はとても楽しい。
そういう意味では小諸から長野までの沿線はわりと住宅街で、さほど楽しい区間ではなかったけれど、長野から先はまた楽しい区間になった。
妙高高原に近づくとようやく雪が出てきた。

妙高高原からは妙高はねうまラインになる。

北上しているのに沿線の雪は消えた。
二本木という駅ではスイッチバックに出会った。

木次線のスイッチバックでは運転手が車両の先頭側に移動して運転していたが、ここではそういうことはなく、運転手は後方に控えたままで電車が反対方向に進んだ。

午後4時頃に宿泊地の上越妙高に到着した。新幹線と接続しているので駅は立派。

今宵の宿は駅のすぐそばのビジネスホテル。

ここはビジネスホテルだが天然温泉がある。ただし定員数人程度。
天気予報では今年最大の寒気がやってくるとのことで、特に北陸地方は交通機関の乱れが予想されるとニュースで言っている。
明日は北陸回りの富山経由で帰る予定なので、モロにこれにぶち当たる。
最近の天気予報はかなり大袈裟に予想する傾向が感じられるので、実際にはそこまでひどくはならないんじゃないかと期待している。