六甲縦走キャノンボールラン

一昨年のこの時期に初めて参加してから4回目のこの大会。これまで須磨スタートゴールを1回、宝塚スタートゴールを2回完走してきたので、今回2回目の須磨スタートゴールを完走して卒業ということにしようと考えていた。
スタートは須磨浦公園を午後9時。少し寒かったが、いきなり石段の登りが続くので、ノースリーブのメッシュシャツと長袖ジップシャツ、ロングタイツという定番スタイルで走り始めた。2回目を除いては荷物はすべて担いでいるが、念のために今回もそうした。
割と前の方からスタートして、階段もそれほどの渋滞にはならずに旗振茶屋まで上がる。体調はいい感じ。
栂尾山のピークカットはうまくいったが、横尾山のトラバースは見落としてしまった。須磨スタートのコースは目をつぶっていても大丈夫と思っていたので、ちょっと残念。
1時間足らずで須磨アルプスにさしかかる。ここは何度通っても緊張するが、夜だと下が見えないので楽に通過できる。
東山を越えたあたりで集団の先頭に出されてしまう。しかし特に不安も無く進んでいたのだが、ジャンクションピークを越えるところで『これで良かったかな?』と少し不安が頭を過ぎった。
少し行くと鉄塔があった。こんなところの鉄塔は記憶に無い。しかし道はしっかりしているのでそのまま進んでいたら、板宿への道標が現れた。やはりコースミスしていた。後ろには 10 人あまりが続いている。
ところが後ろにいた一人が、このままでも本来のコースに合流できると言って、みんなそのまま行こうとした。しかし私は方向がおかしいと思って、一人で元に戻ることにした。ここで戻ればロスタイムは数分くらいで済むはずだ。はやりジャンクションピークでは左に曲がらなければならなかったのだ。あのまま進んだ人たちはあの後どうしたのだろうか。
横尾の住宅街に向かって下っていく。道が広くてなだらかな、広い間隔で木の段のある場所になってきて、左側に住宅街が見えてきた。ここで安心して気が緩んだのか、足を何かにひっかけて前に転倒してしまった。
両手をついたが、勢いで側頭部と右膝を少し打った。両方とも擦り傷は負っていると思うが、それほど影響は無いだろうと感じた。右膝は本当なら少し止まって休んだ方がいいくらいだったが、走れないほどではないので、走っているうちに痛みも収まるだろうと思って、すぐに立ち上がって住宅街を走り続けた。
序盤からコースミスや転倒など、やはり気が緩んでいるのだろうと思った。いくら慣れたコースとは言え、トレイルは一瞬のミスが大ケガにつながる場合がある。ヒザの痛みは自然と収まった。
妙法寺の交差点を渡って少し行くと、ショートカットできる箇所がある。気を引き締めて十分に注意していたつもりなのだが、うっかりと見過ごしてしまった。見慣れない光景になったので気が付いて振り返ったら、50m ほど行き過ぎていた。あわてて戻る。
高取山の登りに入ると前の集団に追いついてきた。こういう登り勾配の箇所では私はそこそこのペースで行けているようだ。
高取山の下りに入るといつの間にやら集団の先頭の位置になっていた。しかし下りでまた道が不安になる。参道を下って途中で左側の公園のようなスペースに分かれるのだが、ずっと手前でそこと間違えそうになった。
う〜ん、どうもよくない。おまけにこのあたりから一旦痛みの収まった右膝がまた痛み出した。ちょっと不安な痛みだ。
丸山の住宅街に入る。ここからはしばらく登り基調になるので、ヒザの痛みもさほど気にならなくなった。
鵯越を越えて、水道局のところで今日初めてのエイド。ビールが盛況だが私はそこまでの余裕は無いので、小さなおにぎりと具入りスープをいただく。
この後も右に入る道があって一瞬不安を感じたが、無事菊水山の登りに入った。
スタートして3時間少々で菊水山を通過した。コースミスのロスタイムを考えると悪くないタイムだ。夜景が素晴らしい。
山頂はカットしてそのまま下りに入る。走りやすい尾根道への分かれはしっかりと確認できて、ちょっと気分良くなる。ヒザが少し不安だが、もうすぐ登りになるので何とかなるだろう。
天王吊り橋を渡って鍋蓋山の登りに入る。ここの登りはいつも気分的にこたえるのだが、それほど長く続くわけではないので、息が上がらない程度のペースで一気に登り切る。
それにしても今日はよくシューズをひっかける。転倒したのは一度だけだが、登りですら何度か引っかけている。気の緩みが一番だろうが、筋力の低下というのもありそうだ。また転倒して同じヒザを打ったりしたらそこで終わってしまいそうだ。
鍋蓋山の下りに入ると、右膝の痛みが一段と大きくなってきた。着地の時の足の動きを少し調整しなければならないくらいで、普段通りのスムーズな動きでは痛みが大きくてたまらない。
大龍寺で今日二つ目のエイド。豚汁をいただく。ここまでほぼ4時間。
市ヶ原では沢を渡ってからの上がり口がはっきりわからず、またもやムダに行き過ぎてしまった。こんな所でミスをするのは初めてだ。
トイレに寄って、いよいよ往路最大の登りに入る。おおむね1時間程度だが、以外に細かいアップダウンがあって、走ったり歩いたりの繰り返しになる。
登りが急になってきて、大きな岩の間を手を使って登ったりするようになると、かなり上部にさしかかってきている。なぜか gps の高度が 308m のまま変わらないので、どのくらいまで上がっているのかわからないのだが、前方が見える場所で確認したら摩耶山の鉄塔の明かりが思ったより先に見えた。
念のためにとジェルを補給したが、そこからは数分程度で山頂エリアに出た。スタートして 5 時間 10 分くらいだった。
掬星台では麺類とカレーの二つのエイドがある。食事のできるエイドはできれば離れた箇所にバランス良く配置してほしいのだが、参加費 3500 円の草レースなので、エイドがあるだけでも感謝しなければならない。
さすがにここまで上がってくると寒いので、あたたかい麺類が食べたかったのだが、どうも準備に時間がかかりそうな雰囲気だったので、カフェテラスのカレーの方へ行った。カレーはセルフサービスで、ご飯もルーも自分でよそうようになっていたので、すんなりと補給できた。おいしいカレーだったが、香辛料もしっかりと効いていて、後から身体が冷えそうな感じ。
ここまで来ると大きなヤマを越えたと感じるのだが、今日はいかんせんヒザ痛を抱えている。それでなくてもロードでペースが上がらないのに、一段とスローペースになってしまう。序盤は今日の往路は8時間少々くらいでいけるかもと思っていたが、9時間くらいになりそうだ。それよりもヒザの調子を考えるとむしろペースを落として復路に備えた方が良さそうな気もする。
みよし観音手前のエイドであたたかいスープをいただいて、一軒茶屋のエイドではソーセージを一つつまむ。このエイドではバラ肉の焼き肉もあったが、どちらかと言うとこういう大会のエイドでは炭水化物系の方がありがたいのだが。そう言えば大龍寺のエイドではフライドチキンがあった。
ここでスタートしてから7時間少々。おそらく往路は9時間くらいだ。
ここが今日の最高地点なので、これからずっと下り基調になる。しかし東六甲縦走路はなだらかなアップダウンが長く続いて、いつもならなかなか標高が下がらずにイライラさせられるのだが、今日のヒザの具合ではむしろありがたい。ずっと下りが続くと壊れてしまいそうだ。
5時を過ぎるとうっすらと空が白んできて、塩尾寺に近づく頃にはほぼ夜が明けていた。
休憩時に飲む味噌汁用の水を、塩尾寺で調達しようと考えていたのだが、門が閉まっている。横の方に隙間があったので、こっそりと境内に入ってみたが、手洗水のようなものが見あたらない。以前に一度境内に入ったことがあって、そんなものがあったように記憶していたのだが、記憶違いだったようだ。
がっかりして車道を下ると、ヒザの痛みが一段とこたえる。今回は往路のみで終わりにしようかという気持ちが大きくなってきた。篠山に続いての連続リタイアは極力避けたいところだが・・・。
レースではなくて個人的な行動でも途中でケガをしてしまう可能性はある。むしろそういう場合の方が自己責任で下りてこなければならないので、それに備えて六甲のようなほぼどこでもリタイアできるようなコースでケガを負いながら行動を続けるというのも大切なトレーニングかも知れない。
取りあえずは往路ゴールの塩尾寺下の広場で休んで様子を見ることにした。往路は 8 時間 55 分だった。
持参したおにぎりを食べて、アルミのレスキューシートに入って横になる。復路スタートは8時だが、7時頃から雨が降り出してきた。モチベーションが一気に下がった。体力的にはまだ余裕はあるが、精神的に前向きになれない。
おそらく復路はもう走ることはできないので、上部のドライブウェイでも歩くしかないだろう。それも雨の中、足を引きずって。そこまでやって自分を納得させるか、その後のダメージを避けて早く次の目標に向かうかという葛藤で、結局今日は往路で終えることにした。
ここから宝塚駅までは急な道をしばらく下って行かなければならないが、ヒザの調子は休んで良くなるどころか一段と痛みが増していた。まともに前に足を出して着地できない状態で、やはり止めて良かったと思った。駅の階段の下りもつらかった。
ヒザ痛のことは横に置くとしても、もう大会に参加するのは終わりにしようという気持ちが非常に大きくなった。このところずっとそういう気持ちがくすぶっていたが、いよいよ決心がついたという感じがする。
今のところエントリーしているのは7月のおんたけウルトラトレイル 100k のみで、9月の UTMF は抽選待ちだ。UTMF は当初から当たってほしいような当たってほしくないような微妙な気分だったが、今となっては当たってほしくないという方に大きく傾いた。そうすれば気持ちもすっきりする。
もし当たったらどうするか? この後の二日間、じっくりと考えておきたいと思う。

剣尾山から妙見山

今日は好天が期待できそうなので、昨日の雨で道は良くないかも知れないが、このところ考えていたコースへ行くことにした。
昨秋に登山教室で三草山へ行った時、北に見える剣尾山が気になった。しかしこのあたりは交通の便が悪く、山も山脈というほどではないので、なかなかうまいルートが引けない。普通の歩きなら剣尾山だけでもいいのかも知れないが、こんな不便な場所まで来て山一つだけではもったいないし、バスの本数が少ないので、下山は何とか電車の駅に下りたい。
と言うことで地図を眺めて考えたのがこのルート。

朝早い時間のバスで山辺口まで行って、下山は能勢電鉄の妙見口駅。カシミールのルート作成で 33km くらいだったので、実際には 35km くらいになるだろう。もし時間切れになったら妙見山から直接下山すれば良いと思った。
数少ないバスの時間に合わせて、家を出たのは5時過ぎ。始発の次だった。京阪、JR、能勢電鉄、阪急バスを乗り継いで、8時前にようやくスタート地点の山辺口に到着した。コンビニの陰で支度して、スタートしたのはちょうど8時だった。
天気はどんよりとした曇り空で、気温はやや高めという感じ。しばらくは車道を行く。
KC3Y0026.jpg
右に入る土道があったのでそちらへ行ってみたが、少し行くとフェンスで行き止まり。フェンスを強引に乗り越えたが、結局車道に戻ることになってしまった。行者口はこのすぐ先だった。
ようやく登りになったが、まだしばらくは舗装道路。剣尾山への道標を見つけてようやく登山道に入ったが、しばらくは階段続きであまり気分は良くない。
KC3Y0027.jpg
スタートして 40 分ほどで行者山の岩場に到着した。
KC3Y0028.jpg
しばらく行くと六地蔵。
KC3Y0029.jpg
このルートは史跡の看板がたくさんあって、随分人手が入っている様子。しかし今日このあたりで出会ったのは一人だけだった。
山頂の少し下にはかつて月峰寺という寺があったらしい。
KC3Y0033.jpg
9時7分に剣尾山(784m)に到着。今日の最高地点だ。
KC3Y0031.jpg
展望は今ひとつだが、三草山は確認できた。
KC3Y0032.jpg
下りは青少年野外活動センターの方へ。20 分ほどで車道に出て、しばらく車道を行くことになった。道ばたの草むらでシカが身体を地面にこすりつけていて、これはおもしろいと写真を撮ろうとしたら、逃げられてしまった。
暮坂峠への道に入ったが、ここも舗装道路。急なヘアピンカーブの所を強引にショートカットした。
KC3Y0036.jpg
暮坂峠も車道で越えて、しばらく下ってようやく土道に入った。
またシカが目の前で道を横切って行って、ほどなく篠口峠を越えた。
KC3Y0037.jpg
またすぐに車道になり、ルートがよくわからない部分もあったが、それほどのロスはなく歌垣山への登山道に入った。10 時 47 分。ジェルを補給する。
鬱蒼とした沢筋の道で、結構な傾斜だ。あっさり登れるだろうと思っていたが、なかなか手強い。gps ではもうすぐ頂上のはずだが、とてもそうは見えない。
KC3Y0039.jpg
地図の道と実際の道がずいぶんずれていたようで、11 時 25 分にようやく頂上付近に出た。少し北に休憩所があるようなので、そこで一息入れることにする。
KC3Y0040.jpg
KC3Y0041.jpg
今日初めて腰を下ろしておにぎり休憩。車道が多いせいか、思ったより早く進んでいる。
歌垣山は頂上が二つあるようで、南の方が三角点(553m)のようだ。
KC3Y0042.jpg
妙見山が望める。遠いような近いような・・・。
KC3Y0044.jpg
堀越峠はすぐだった。車道を渡るとまた舗装道路。雑な作りのセメントの道路になって、少し上がって峠に出た。
KC3Y0045.jpg
今日のルートはかなりの部分がおおさか環状自然道路に重なっている。おかげで道標がわりとしっかりしているのが助かる。野間大原の集落のあたりなどはわかりにくかった。
また車の多い車道を少し行って、いよいよ妙見山への登りに入る。いきなりの急な階段。
KC3Y0046.jpg
歩く人が少ないようで、落ち葉がたくさんたまっている。急でステップも狭いので、これが下りだったら緊張するだろう。
登り切ったら本龍寺。本堂の周りを『南無妙法蓮華経』と唱えながら何周も回っている人がたくさんいる。
KC3Y0048.jpg
お参りもほどほどにして先を急ぐ。至る所に祠などがあって、まるで御嶽山のようだ。霊感の強い人ならビンビンくるんじゃないかと思うくらい。
なかなか厳しい登りだったが、1時前に妙見山に到着した。
KC3Y0053.jpg
山頂(660m)エリアには違和感のある建物が・・・。
KC3Y0051.jpg
山門はそれなり。
KC3Y0052.jpg
ここで腰を下ろしてどら焼き休憩にした。
時間があるので光明山などを廻ることにするが、その方向へ行く道の分かれがわからない。取りあえず登ってきた方に引き返したら、それらしい分かれが見つかった。
またしばらく車道を行って、道標に従って登山道に入る。少し行くとよくわからない分岐。登山地図では登山道は光明山の山頂を経由して天台山へ向かっているのだが、光明山と天台山が別の方向を向いている。
とにかくまずは光明山ということでそちらに向かう。少しトラバースぎみに進んで、右へ急カーブして登って行く。一旦南の方へ行ってからまた北へ戻っているのかと思った。ほどなく光明山(639m)に到着。
KC3Y0054.jpg
『妙見山 天台山』の示す方向が変な感じがするが、道はテープでしっかり目印がついているのでその方向へ進む。しかし方角を確認すると何と東へ向かっている。本当なら西に向かわないといけないはずだ。それに車道からも随分離れているように感じる。
これはやはりおかしいと思って、最初の不審な分岐まで戻ることにした。そしてここから天台山の方向へ進む。すぐ右下には車道が見えている。これで正しいはずだ。
少し行ったら左側に光明山への道標が立っていた。ここから登れば良かった。
後から gps のトラックを確認したら、分岐から南へ行ったと思ったのは実は東へ行っていて、そこから南西方向に頂上へ向かっていた。しかし頂上からの『妙見山 天台山』の方向は明らかにおかしい。もっと南方向に向かなければならないはずだ。
この山塊は観光スポットの妙見山のすぐそばで、それほど見所のある場所でもないので、訪れる人が少ないのだろうと思う。この先、妙見口に下りるまで、道がよくわからない箇所は何カ所もあった。
天台山は山頂と思われる場所が何と工事していた。
KC3Y0055.jpg
青貝山への分岐もわかりにくく、長年のカンで何とか道を発見したという感じ。
青貝山(391m)は3時前に到着した。
KC3Y0056.jpg
この後もよくわからない分岐があったり、車道に下りてから変な方向に向かってしまって適当にショートカットしたりして、15 時 28 分に妙見口駅にたどり着くことができた。
KC3Y0057.jpg
観光地なのでもっと立派な駅を想像していたが、思ったよりこぢんまりした駅だった。
今日のコースは最近の新規開拓コースの中ではあまり質は高くなかった。ちょっと車道部分が多すぎる。トレイルというよりは東海自然歩道を行っているような感じだ。
まぁでもトータルで約 36km。篠山リタイアのモヤモヤは解消できたように思う。
次のトレイルは月末の六甲縦走キャノンボールだ。もはや新鮮味は無いけれど、安心して楽しめる大会ではある。このところは体力低下がまた顕著になってきているので、油断せずにまじめに取り組みたいと思っている。

ポンポン山、小塩山、釈迦岳、天王山

今日が祝日だということに気が付いたのは昨日の昼のこと。天気も悪くなさそうなので、それならということで、高槻から京都西山のエリアをぐるっとまわってきた。

今日の一番の目的は小塩山。先月の登山教室で、深草の大岩山から眺めた小塩山が格好良く見えたので、ぜひ一度訪れてみたいと思っていた。
そこで、地図を眺めて決めたのがこのコース。ポンポン山と釈迦岳は何度も行っているが、せっかくなのでこれまで行ったことの無い天王山まで足を延ばそうと思った。
しかしこのあたりのエリアは枚方からは以外と交通の便が悪い。淀川の対岸にすぐ近く見えるのだが、枚方と高槻はバス便しか無い。これが時間帯によっては非常に渋滞する(らしい)のだ。
そこで、高槻駅に自転車を置いて、山崎から電車で戻ってこようと考えた。カシミールでルートを作成すると、走る部分は 30km 少々ということで、ちょうど適当な距離だ。実際はもう少し増えるだろうが。
ウルトラライトのジャケットとパンツを羽織って自転車で高槻に向かって、駅のそばの駐輪場に預けてスタートしたのは8時26分だった。あまり寒くない。
JRを越える地下道がよくわからずに少しウロウロしたが、車で何度も走ってよく覚えている亀岡への道に出る。
徐々に登りがきつくなって、9時ちょっと過ぎに上の口。その後脇道にそれて、神峰山寺には9時17分に到着した。
KC3Y0026.jpg
結構な登りの車道がまだまだ続く。『南無妙法蓮華経』と唱えながら歩く集団も。
KC3Y0027.jpg
9時52分にようやく本山寺の山門に到着した。このあたりまで来ると気温も低くなってきた。
KC3Y0028.jpg
ここからようやく山道になる。昔はトレランというよりはロードのトレーニングという位置づけで、何度も走りに来たが、随分久しぶりだ。
この季節はハイカーも少なく、静かで快適だ。
KC3Y0029.jpg
徐々に雪が出てきて、滑りやすいところもたまにある。かなり踏み固められていて、滑りやすくなっている。
KC3Y0030.jpg
スパイクは持ってきているが、着けずに行く。
スタートしてちょうど2時間でポンポン山(678m)の山頂に着いた。
KC3Y0032.jpg
枚方方面はあまりよく見えない。
KC3Y0031.jpg
そろそろ少しエネルギーを補給したいところだが、寒いので補給は下ってからにする。
ここから先は未知のルートだ。道標は出灰(いずりは)を示しているが、こちらへ進む。予想通り北面の下りは雪が残っていたが、頂上付近だけのようなので、スパイクは着けずに行く。
少し下るとまた出灰への道標が出たが、右の尾根に道がある。こちらへの道標は無いが、方向的にはこちらのはずだ。
しばらく下るとリョウブの丘に出た。
KC3Y0033.jpg
展望の開けた場所では正面に小塩山が望める。
KC3Y0034.jpg
下りきると出灰川沿いの道になった。なかなか気分の良い道だ。
KC3Y0035.jpg
ほどなく森の案内所へ。
KC3Y0036.jpg
ここで腰掛けておにぎり休憩にした。11時過ぎ。
次は今日二つ目のピークの小塩山を目指す。森林公園を出たところの車道の反対側が小塩山への登り口だった。案内板はずいぶん古くて小さい。
ちょっと行くと丸木橋で小さな沢を渡る。木が細くてずいぶんしなる。体重の重い人だと結構渡りにくいだろうと思う。まぁ落ちても足が濡れるくらいだが。
KC3Y0037.jpg
小塩山に向かって登っていたら、上からマウンテンバイクの大集団が下りてきた。鬱陶しいが仕方ない。マナーは悪くなかったので、適当に挨拶をして通り過ぎる。
彼らが下ってきた道は案の定、所々道が荒れていた。トレランのレースの後も同じようなものだが。
このあたりの道もなかなか気分が良い。マウンテンバイクで走りたくなるのもわからなくはない。
KC3Y0038.jpg
山頂(642m)エリアには11時50分頃に到着した。ピークには淳和天皇稜がある。
KC3Y0039.jpg
京都側からは車道がずっとついているが、車道を何度か横切るように山道を下って、金蔵寺へ向かう。
このあたりのモミ林は本当に気持ちが良かった。
KC3Y0040.jpg
KC3Y0041.jpg
12時10分に金蔵寺に到着。
KC3Y0042.jpg
ここからは東海自然歩道を行く。しばらく行くと無縁墓の墓?
KC3Y0043.jpg
このあと舗装された車道をしばらく行って、また山道に入ってポンポン山への稜線に向かう。ここでどら焼き休憩。
しっかりした登り道だが、以外とあっさり25分ほどで稜線に出て、東海自然歩道から分かれて釈迦岳へ向かう。
釈迦岳(631m)へは13時10分に到着。
KC3Y0044.jpg
今日三つ目の 600m 峰で、これで大きな山はおしまい。あとはほぼ下りになる。しかし距離的にはまだ 10km くらいはあるだろう。
整備された道をぐんぐん下る。今日のコースは全般的に展望の開けた場所は少ないが、京都の市街や比叡山が望める場所があった。
KC3Y0045.jpg
この道は西山古道と呼ばれているようで、林道と何度も交差しながら道標に導かれて気持ち良く下って行く。
柳谷観音の手前でフェンス(鹿よけ?)を避けて少し横道にそれてしまったが、gps のおかげでロスはわずかで済んだ。
KC3Y0046.jpg
このあとの車道で、ヘアピンの部分を登山道でショートカットしている部分がわからずに大回りしてしまったが、無事天王山のハイキング道路に入れた。
この道も緩い傾斜でトレラン向きのコースだ。
KC3Y0047.jpg
そろそろ天王山というあたりで道標の無い場所で右側の斜面から下ってくる人がいたので、これはきっと天王山山頂への道に違い無いと思って登ったところ、ほどなく天王山の山頂に到着した。14時37分。
KC3Y0048.jpg
木が茂っていて展望はすっきりしない。
KC3Y0049.jpg
自玉手祭来酒解神社(たまでよりまつりきたるさかとけじんじゃ)の神輿庫は重要文化財とのこと。
KC3Y0050.jpg
もう少し下りた展望台からは京都方面がすっきりと眺められた。
KC3Y0052.jpg
枚方方向は木がじゃまして今ひとつ。
KC3Y0051.jpg
最後は宝積寺。
KC3Y0053.jpg
JR山崎駅は改札が南側しか無く、最初北側へ行ってまた踏み切りまで戻らされてしまったが、15時10分に予定のコースを完了することができた。おおむね 34km だった。
今日のコースは序盤の車道を除けば自然度がかなり高く、アップダウンもそれなりにあって、満足感の大きい一日だった。
季節がらハイカーも少なくて、静かで楽しいコースだった。これからもこういうコースを開拓して行きたい。

生駒山往復

昨日は久しぶりの生駒。
朝は雨で、この時期に雨の中を山に向かうというのはどうも気分が乗らなかったが、スケジュール的にこの日を逃すともうしばらくゆっくり走る日が取れないので、天候が回復方向という予報に期待して出かけることにした。
ウエアは上はドライの長袖シャツの上に長袖ジップシャツ、下はさんざん迷って、ロングタイツの上にウルトラライトのパンツをはいた。出かける時にはさらにこの上にゴアテックスの雨具上下と、ゴアテックスのオーバーグローブの完全装備。
8時前に自宅を出て、穂谷川沿いを交野へ向かう。雨はさほど強くはないが、しっかりとした本降り。
しかし 30 分ほどすると少し暑くなってきた。これから山へ入ることを考えると、できる限り汗はかきたくない。
KC3Y0026.jpg
津田のアルプラを過ぎると登りになる。そして津田サイエンスヒルズを過ぎてようやく山道へ。相変わらず通行止めになっているが、横を抜ける踏み跡もしっかりある。
重機が入って道を整備しているようだが、雨の日曜日なので仕事はしていない。
いつの間にか雨はほとんど止んでいた。
白旗池の休憩所で雨具を脱いだ。出発からすでに1時間以上経っている。ずいぶんなスローペースだ。
1時間半ほどかかってようやく交野山山頂へ到着。
KC3Y0027.jpg
写真を1枚撮っただけで早々に先を目指す。普段ならこのあたりでは結構な人に出会うのだが、さすがに今日の天候では誰にも会わない。
傍示を抜けてくろんど園地に入り、未舗装車道をぐんぐん下る。下りきった所に休憩所がある。今日はここはパスしようと思っていたのだが、やはりこういうスローペースの日こそ適宜休憩して補給した方が良いと思い直して、あんこの和菓子を半分食べる。
ゴルフ場の道路をぐんぐん下って、ほしだ園地へ。それにしてもこんな天気でもゴルフ場の駐車場はほぼ満車だ。おそらく予約しているので仕方ないのだろう。よくやるなぁと思ったが、向こうもこちらを見て同じように思っているのかも知れない。
ほしだ園地の山道を越えると飯森霊園。
KC3Y0028.jpg
飯森霊園の車道をぐんぐん下る。復路ではここから長い登り三連チャンになるつらいパートだ。
住宅街を抜けて少し登って、堂尾池へ。
KC3Y0038.jpg
時折小雨がぱらつくが、雨具を羽織るほどではない。もうほとんど3時間が経っている。かなり遅い。
室池を越えて、ようやく阪奈道路に出た。
KC3Y0029.jpg
もうほぼ4時間で、これまでより1時間近く遅い。しかしいつもの生駒のハイキング道路入り口の休憩エリアでおにぎり休憩にした。
ここから先、2年前のこの時期に来た時は予想外の雪で、特に生駒山からの下りが結構苦労したので、今回はスパイクを持ってきたのだが、今回は雪の気配はまったく無い。
最後は遊園地への長い階段を上がる。
KC3Y0034.jpg
スタートからほぼ5時間かかって、ようやく遊園地に到着した。いつもは遊園地に入ったところの展望休憩エリアを往路ゴールにしているのだが、遊園地の中にはまだ少し高い場所があるので、今日はそこまで行ってみた。
そのあたりにはお寺がある。
KC3Y0030.jpg
もう時刻は1時近いので、早々に下る。この様子ではヘタをすると帰るのが5時を過ぎそうだ。
さきほどおにぎり休憩した場所では再度ベンチに腰掛けて、あんこ和菓子の残り半分を食べた。
室池まで戻ってくると何となく随分戻ったような気分になるのだが、実際には復路の3分の1も来ていない。
少し暑くなってきたので、ベンチに腰掛けてライトパンツを脱いだ。
そばの道標を眺めていると、何となく最寄りの駅へ向かってしまいたい衝動にかられる。
KC3Y0035.jpg
KC3Y0036.jpg
気持ちを引き締めて、先を急ぐ。が、ペースはまったく上がらない。
ようやく飯森霊園まで戻ってきた。いよいよ登り三連チャンの始まり。
KC3Y0039.jpg
車道を過ぎて、ほしだ園地に入るところまでおおむね 15 分くらい。
少し空腹感を感じてきたので、山道を下った所で総菜パンを食べた。持参した食料はこれでお終い。あとはパワージェルが1個あるだけだ。
そしてゴルフ場道路の長い登りに入る。このあたりで距離的にはおおむね半分くらい。
KC3Y0040.jpg
また 15 分くらいで登り切って、くろんど園地の休憩所はパスして最後の登りに入る。
KC3Y0041.jpg
ここも一番上までは 15 分くらい。これでようやく登りがほぼ終了した。しかし帰るのは5時を過ぎそうだ。
昨秋に新聞で見かけた、生駒の毒キノコの警告看板があった。
KC3Y0042.jpg
交野のゴルフ場まで来ると少しほっとできる。
工事している場所を抜けて、ようやく津田サイエンスヒルズへ。
穂谷川沿いを走って、家に帰り着いたのは5時間半だった。
2年前は今回とほぼ同じ時刻に出発して午後4時に戻っているので、その時より1時間半ほど余分にかかったことになる。しかし疲労感はさほどひどいものではなかった。このところの傾向は、長い時間行動できるが、そんなに疲労困憊という状態になることはない。しかし余裕があってもペースは上がらないという感じだ。
3年ほど前に初めてこのコースをやり遂げた時は何とも言えない充実感を味わうことができたのだが、何度もやっているとそういう新鮮味はまったく無くなってしまう。
このコースは生駒のメインストリートなので、良い季節で天気の良い日はたくさんの人に出会う。もうこのコースは卒業にして、人の少ない静かなコースを開拓したいと思っている。

唐櫃越え、烏ガ岳、嵐山

加古川マラソン、そしてこの1年の疲れをリフレッシュするために、京都西山のトレイルを気楽に走ってきた。
今日のコースは亀岡の馬堀から唐櫃越え(からとごえ)、そして上桂から松尾林道を遡上して、烏ガ岳から嵐山、そして松尾山からまた上桂へ戻るというジグザグコースを取った。おおむね 23km くらい。
※なぜか gps のトラックデータが残っておらず、地図は無し。
唐櫃越えは先週の登山教室で歩いた明智越え、そして老の坂と並んで、明智光秀が京都へ出るのに使ったと言われている道。京都縦貫道を通ったときに見えた山並みが気になって、近いうちに行きたいと思っていた。
唐櫃越えだけではちょっと物足りないので、先週の登山教室で眺めた烏ガ岳や嵐山など、これまで訪れたことのない山をついでにトレースしようと考えた。
亀岡駅の一つ手前の馬堀駅で下車して、スタートしたのは8時50分くらい。電車に乗っている時はいい天気だったのに、走り出したら急に空が曇ってきた。気温は低そうだ。
住宅街で一度ロストしかけたが、gps のおかげですぐに修正できて、小さな橋を渡って唐櫃越えに入った。
KC3Y0026.jpg
少し車道が続くが、なかなかの傾斜だ。当然歩き。
KC3Y0027.jpg
ほどなく山道になり、落ち葉を踏みしめて行く。小雪が舞って寒い。
KC3Y0029.jpg
しばらく結構な登りが続く。こんな道を馬に乗った大軍が歩いたとはちょっと考えにくい。
スタートしてから30分ほどで稜線に出る。稜線に出ると傾斜は緩く、気持ち良く走れる。
KC3Y0030.jpg
ほどなくみすぎ山(430m)に到着。
KC3Y0031.jpg
上部が雪の愛宕山。
KC3Y0032.jpg
天候が回復してきて、気持ち良く進んでいたら、林道に出てしまった。
KC3Y0033.jpg
しばらく行くと舗装道路になり、軽トラとすれ違う。
KC3Y0035.jpg
興ざめというところだが仕方ない。しばらく行ってまた山道に入る。
KC3Y0036.jpg
このあたりはまるでトレランのためにあるような道で、思わず歓声が出てしまう。
KC3Y0037.jpg
快調に進んで沓掛山(416m)に到着。
KC3Y0038.jpg
沓掛山の下りがわかりにくくて、テープに沿って下って行ったらどうもルートをはずれているようだったので、沢の源頭のような場所を強引にトラバースして正しい道に戻った。
このあとも住宅街に近い所で住宅街方面へ下りて行きそうになったが、これも gps のおかげですぐに戻って、11時過ぎに上桂の住宅街に出てきた。
KC3Y0039.jpg
gps のルートに導かれて西芳寺への最短ルートを行く。観光客が異様に少ないと思ったら、西芳寺は閉まっていた。
KC3Y0051.jpg
西山トレイルコースとの分かれを過ぎて、松尾林道へ入る。午後にはここに戻ってくる予定だ。
KC3Y0040.jpg
単調な林道をスロージョグで進む。傾斜は緩いので、何とかジョグのリズムで進める。
台風の爪痕か、こんなところもあった。
KC3Y0041.jpg
林道をずっと進んでいたら、どうも烏ガ岳への近道の分かれを過ぎてしまっていたようで、gps を頼りに元に戻る。ちょうど分かれの場所に朽ちた木の橋が架かっていた。
KC3Y0042.jpg
標識が無かったのでうっかり通り過ぎてしまったが、本当に gps 様々である。
しばらく沢沿いに登って行くが、通行者はかなり少ない感じ。烏ガ岳への稜線へ出るあたりがよくわからず、地形を見ながら適当な場所で斜面を上がって行ったら、すぐに稜線の道に出た。
前方に烏ガ岳が見える。
道なりに進んで行ったら、どうも烏ガ岳の頂上をトラバースしてパスしてしまいそうになった。せっかくここまで来たので、またヤブの斜面を適当に高みを目指して上がって頂上と覚しき場所であたりを眺めてみたら、小さな標識が目に入った。12時20分だった。398m。
KC3Y0043.jpg
ここで出発してから初めて腰を下ろして、おにぎりをほうばった。小さなテルモスに入れてきたあたたかいお茶がおいしい。
10分ほどの休憩で、出発。強引に登ってきた斜面とは反対側にはっきりした道があった。
今度は前方に嵐山が見える。頂上へ向かう道があったので、迷うことなくそちらへ行く。ほどなく嵐山(382m)へ到着。
KC3Y0044.jpg
山頂の少し下の方には嵐山城趾。嵐山に城跡があるとはまったく知らなかった。香西元長とやらが1497年に築いたらしい。
KC3Y0047.jpg
この稜線は木が多くてすっきりした展望があまり無いが、ここからは京都市内が一望できる。比叡山も上の方は雪が見られる。
KC3Y0049.jpg
しばらく行くと京都一周トレイルの標識が現れた。
KC3Y0050.jpg
いよいよ今日の行程も残り少なくなってきた。あとは松尾山を越えて西芳寺へ下るだけ。
今日はほとんどが初めてのコースだったが、リフレッシュ目的だったので距離も短めに設定していて、時間的な余裕があったのでめぼしい山はきっちりと山頂が踏めたし、非常に楽しいコースだった。
松尾林道に下りたのは1時20分くらいで、体力的にもまったく問題無く、3時過ぎには家に帰ることができた。
山中ではほんの数人くらいしか出会わず、静かな山歩きが楽しめた。

東山トレイル

来週は某トラベル会社のツアーで、東山トレイルの引率を依頼されている。
このコースは何度も行っているが、いつも一人でわき目もふらずに走るのみで、名所旧跡などには目もくれず、トイレの場所もあまり記憶していないので、そのあたりを再確認するために、ゆっくりと歩いてみることにした。

伏見稲荷駅のそばの公園をスタートしたのは12時過ぎ。さすがに好天の土曜日の昼ということで大変な人混みだ。
KC3Y0026.jpg
本殿はいつもチラッと横目で見るだけ。
KC3Y0027.jpg
いつもは千本鳥居は行かずに左側の脇道の方を行くのだが、今日はメインストリートへ。しかしあまりの人混みに耐えきれず、鳥居の外の土道の方を行く。
KC3Y0028.jpg
『おもかる石』も行列。
KC3Y0029.jpg
『こだま池』なんてしっかり見るのは初めて。
KC3Y0030.jpg
四つ辻下の展望場所からは京都の絶景。30分ほどで四つ辻に到着。
KC3Y0031.jpg
四つ辻からは荒神ヶ峰へ行ってみる。ここも初めて。
KC3Y0032.jpg
展望が素晴らしいらしいが、どこからの展望なのかよくわからなかった。そのまま建物の脇の道を直進して、ほどなくいつもの道に合流した。
ようやく雑踏から解放されてほっとした。少し走ってみるが、やはり左足の調子はまだ良くない。
橋を渡ってからの住宅街では古い変な標識に惑わされたが、大きくはずれることなく進めた。下見に来ておいて良かった。
階段を上がって泉涌寺のエリアに入る。
KC3Y0033.jpg
今熊野観音に休憩所とトイレがあるとのことで、少しルートをそれて確認しておく。どうも休憩所は階段を上がった上のようなので、建物だけを確認して本ルートに戻る。
このあたりの住宅街の道は記憶があやふやだったが、ミスは無しに六条山エリアへの山道に入った。
火葬場への車道に出る手前の山道の下りで、総菜パンをほうばる。
渋谷街道を注意して渡って、清水山へ向かう道に入る。少し急な登りがあるが、登りはすぐに終わる。
KC3Y0034.jpg
清水山の山頂も初めて行ってみる。13時45分。展望はまったく無し。
KC3Y0035.jpg
将軍塚へは14時ちょうどに到着した。
KC3Y0036.jpg
ここでおにぎりを食べようかと思っていたが、数人の高齢者パーティがトイレ休憩で、先へ進みそうな雰囲気だったので、後で追い越すのがうっとうしいので先へ進むことにした。
ここからの下りは久しぶりに走れた。緩い下りでは左足の痛みも出ない。久しぶりのランで気持ち良かったが、あっと言う間に尊勝院へ到着。
KC3Y0037.jpg
そして粟田神社へ。
KC3Y0038.jpg
こんな時でないと行かないだろうと思って、境内まで上がってみた。
ここの手洗水はセンサーで自動的に流れるというハイカラなもの。そこで手を洗って、そばのベンチに腰掛けてあにぎりを食べた。
粟田神社の参道を通って三条通りへ出て、今日はここで終わることにした。14時半だった。
その後は三条京阪まで歩いて、寄り道もせずに帰ってきた。
山道はまったく不安は無かったが、住宅街は記憶があやふやで、下見に来ておいて良かった。これでもう大丈夫だと思う。

第11回六甲縦走キャノンボールラン・復路編

ビヴィシートは思いのほか暖かかった。眠ってしまったら起きられなくなるのではないかと心配したが、寝入ることはなく、7時過ぎには起きて復路の準備を始めた。
持参した総菜パンとカロリーメイトを食べ、BCAA タブレットとヴァーム、気休めにとバッファリンを飲んだ。
定刻の8時に復路をスタートする。暑くなりそうだがウエアは往路のままで、上はノースリーブのドライメッシュシャツと長袖ジップシャツ、そして手袋。下は膝下までのスパッツとふくらはぎのストレッチストッキング。靴下は交換した。
スタート直後に狭い階段に入るので、極端な渋滞を避けるために少し前の方に並んだ。昨年は後ろからスタートしたので、ここでの渋滞がひどくて車道を大回りしたが、今年は階段をゆっくり上る。これくらいのペースがちょうど良い。
石段を登り切る頃にはすでに汗びっしょりという状態になっていた。今日の暑さはかなりのものになりそうだ。
高倉台の住宅街の歩道橋の登りは、昨年はジョグのリズムで上がったような記憶があるが、今日は走るだけの余裕が無い。ピーコックの自動販売機では早くもジュースか何かを買っている人が何人かいる。
400 段階段はちょうど往復で疲れている人がすぐ前にいたので、その人のペースでついて行く。道には前の人たちが落としたであろう汗のしずくが随所に残されている。昔はこの階段もジョグのリズムで上がりきったことなどを思い出しながら、何とか余裕を残して登り切った。
2カ所のショートカットはしっかりと利用して、須磨アルプスのエリアに入る。
今回の最大の失敗は、小石よけのスパッツを忘れたこと。往路でも途中から靴に入り込んだ小石が気になって、一度脱いで小石を出そうかと何度も思ったが、どうしても走れないほど大きなものは無かったので、何とか最後まで脱がずに走りきった。
このところ好天が続いているせいか、道が渇いていて小さな小石や砂などがさらさらと舞い上がりやすい。足を蹴った直後にカカトのあたりから小石が入るのがしばしば感じられて、特に風化した花崗岩の須磨アルプスのような場所ではそれが顕著だ。
靴の中が気になるが、どうせ脱いで小石を出してもすぐに同じような状態になるに違い無いので、走れないほどの大きな石でも入らない限りはがまんして行く。
妙法寺の住宅街では期待通りジュンマンエイドでコーラを2杯いただく。
大きな交差点はちょうど青信号だったので、ダッシュで何とか渡りきった。しかしそこ以外はスロージョグで、どんどん抜かれるばかりだ。車道では右股関節が痛い。
いつものショートカットで山道に入り、正式ルートに合流する。こういう登りになると周りとほぼ同じくらいのペースで、どちらかと言うと時々道を譲ってもらうようになる。
肉体的な疲労感は、スタートして4時間くらは徐々に疲労が蓄積してきて、その後はほとんど同じような状態がそのままずっと続く感じ。ペースは上げられないが、これくらいのペースならまだまだずっと歩き続けられる感じがする。
高取山の公園では水をたっぷり飲んだ。上に吹き出す水道だけなので、ボトルに補給することができない。
丸山の住宅街は須磨からだと迷うことは無い。安そうな自動販売機を探して、スポーツドリンクを買っておく。摩耶山くらいまでは今のもので行けそうだが、摩耶山の自動販売機は高そうな気がする。
水道局のエイドではおでんやフルーツポンチ、コーラ、お茶などをたっぷりいただいた。
この少し先で天然水をボトル満タンにして、いよいよ菊水山の登りにかかる。案の定、ハイカーの列に巻き込まれて先へ進むことができないが、止まってしまうほどの渋滞ではないので、まぁいいだろう。
しばらく行くとハイカー集団が道を譲ってくれて、また自分のペースで進めるようになった。六甲のハイカーはトレイルランナーに対して割と理解があるように感じる。このエリアは昔からそういうことをする人がめずらしくなかったせいもあるだろう。
菊水山はスタートから約3時間半で通過した。須磨スタートならおおむね3時間くらいなので、これくらいの遅れは想定内だ。
この先の走りやすいルートも、前のランナーがそこに入ってくれたおかげで間違わずにすんだ。昨年はここを見落として直進してしまった。距離的にはほとんど変わらないが、こちらのルートだとずっと緩い下りで行けるのだが、本道を行くと一度どんと下って、また登り返さなければならないのだ。
往路にあったエイドは復路では無かった。そして天王吊り橋を渡って鍋蓋の登りへ。
昨年は鍋蓋の登りでくたばってしまって、頂上手前の道ばたで腰を下ろしてしばらく休憩した。今回はそういうことにはならなさそうだ。
復路では大竜寺にはエイドは無く、次のエイドは市ヶ原。昨年食べそこねたおかゆをいただく。しかしスプーン数杯くらいなので、あまり食べた気がしない。
ここでは地元の女性演歌歌手が生でオリジナルのキャノンボールテーマソングを披露していた。ここで買えば CD が 100 円とのこと。
いよいよ復路最後にして最大の難関、摩耶山の登りに入る。約1時間の登りだ。自分はこういうパートは得意だと自分に言い聞かせて、止まらないように一歩一歩足を進める。
上部になるにつれて大きな石を大股で登るような箇所が多くなり、一段と足が疲れる。立ち止まって一息入れている人もしばしば見かけるが、何とか止まらずに歩き続ける。
最後のヘアピンのショートカットが見えた。これでようやく登りが終わる。広い道を少し行って、掬星台のエイドに入った。スタートからほぼ6時間だった。
昨年はカップラーメンを食べ損ねたが、今年は残り二つのうちの一つにありつけた。具無しのチキンラーメンだが、お腹が空いてきていたので本当にありがたい。ついでに小さなあんパンも二ついただいた。
ラーメンを食べていたら、そばにおられたハイカーの方が話しかけてこられた。気さくないい感じの方で、こちらも楽しくしゃべっていたのだが、あまり長居もしていられないのでそろそろリスタートしたい。
適当に話しを切り上げて、水道で水を補給して先へ向かった。30 分近く休憩してしまった。
車道部分はできるだけ走りたいのだが、ここまで来るともはや緩い下りでもスロージョグ、登りは早歩きが精一杯だ。昔、タイムトライアルの大会に出ていた頃はおそらく、このあたりはキロ5分かもう少し速いくらいで駆け抜けていたのだと思う。
次のエイドはすぐに現れた。お腹は一杯状態だったが、ピザまんがあるということでそれをいただいて、歩きながらほうばる。
登山道をしばらく上って車道に出ると、またまたエイド。小ぶりのハンバーガーをいただいてザックに入れて先へ進む。
おそらく最後のエイドであろう一軒茶屋で何かをいただいて(何か忘れた)、いよいよ長い東六甲縦走路に入る。おそらくゴールは18時半くらいになるだろう。
東六甲縦走路は緩いアップダウンの繰り返しが多く、なかなか高度が下がらない。下ったと思うとまた登りで、疲れた身には本当にイライラさせられる。
樹林帯に入るとそろそろ暗いので、サイドポケットに入れておいたハンドライトを取り出す。いつの間にか前後には誰もおらず、完全な単独走状態になっていた。しかしこういうのは好きだ。
東六甲縦走路では数人くらいに抜かれたが、みんなかなりのスピードで下って行って、それだけの走力があるのなら何故こんな位置で走っているのだろうと不思議に思った。
塩尾寺に近づくと少し急な部分がある。ハンドライトを持っているとこのような場所では不便だが、ヘッドランプは電池が切れかかっているので仕方ない。
ようやく車道に出て、ショートカットの階段を下って、さらにショートカットの山道を下った。この山道は急な上に足元が悪いので、要注意だ。ここまで来てつまらないケガはしたくない。タイムよりも安全第一で慎重に下りて、ようやく住宅街まで下りてきた。
前方にローソンのある交差点の明かりが見える。関係者が何人かいるようだ。何とか今回も完走できそうだが、やはりと言うべきか、3回目ともなると感動のようなものはほとんど無い。あるのは安堵感、それだけだ。
湯本台広場のゴールゲートをくぐった時は、スタートから10時間53分が経過していた。

第11回六甲縦走キャノンボールラン・往路編

キャノンボールランにはあり得ないような好天で大会が終了した。
今回はいろいろと体調が悪く、走行中も何度か足の痛みが襲ってきたが、何とか無事完走することができた。
一番の不安要素だったのは左足首の痛み。志賀高原以来、かれこれ2ヶ月近く軽い痛みがずっと続いている。走れないほどではないのだが、ペースはキロ5分半くらいがせいぜいという感じで、ここ半月くらいはキロ6分も切れないような状態が続いていた。
特に登り坂では調子が悪いため、ここしばらく山田池へは行っていない。
はたしてそのような状態でトレイルが走れるのだろうかと思ってはいたが、こういううじうじした故障状態の時に開き直ってレースをやると、結果的に故障が治ってしまうということがこれまでも何度かあったので、今回もそれを期待してとにかくスタートを切ることにした。
夜間に住宅街を集団で走ることを避けるためか、スタート地点がこれまでの湯本台広場ではなく、少し登った塩尾寺下の広場になった。
今回は荷物預かりが宝塚のホテルの一室になっていたが、私は完走できるかどうかわからない状態だったので、荷物をすべて背負って走ることにした。
前回はスタートからずっとポールを使ったが、今回は必要性を感じてから出すことにする。
宝塚からスタート地点まで、後半は結構急な登山道を上がる。やはり左足首の調子は良くない。昨年と較べるとかなり気温が高い。夜はちょうど良さそうだが、明日はかなり暑くなりそうだ。
定刻の午後9時に百数十名が一斉にスタートする。とは言ってもスタート直後から階段で、みんなのんびりしたものだ。
今回の参加賞は、願い事をして三回結び、切れると願いが叶うと言う言われのあるお守りの『ボンフィンテープ 』
10346281_777098049050582_3455732919954277244_n.jpg
私はこれを不調の左足首に2本巻いている。はたして御利益があるか?
登山道に入ってしばらく急登を登って、フラットになってから前に付いて走っていたところ、何と集団ロスト!!。幸い、ロスタイムは2分くらいだった。
左足首に痛みはひどくはならないが、痛みの感じからしてこのレースが終わると大きなダメージが残りそうな雰囲気。しかしもう行くしかない。
次第に集団がばらけてきて、ちょうどいいくらいのペースで前に付いて走っていたところ、突然前の二人が止まってトップに出さされてしまった。その前はまったく見えない。
夜中の登山道、特に東六甲縦走路のような樹林帯は暗いので、前に人がいるとかなり気分的に楽なのだが、仕方ない。しかし数分もしたら前に追いついた。
だいぶドライブウェイに近づいてきた頃、例の『走らんかい!!』の垂れ幕が登場。そしてカトーさんの『エロ本エイド』が現れた。たまたま居合わせた4人ほどで写真を撮ってもらって、先へ進む。
スタートして1時間37分でドライブウェイに出た。湯本台広場からスタートした時はおおむね2時間くらいなので、ペース的にはいつもより若干速いくらい。しかし体感的にはムリをしている感じはまったく無い。
いつの間にやら左足首の痛みはまったく無くなっていた。ボンフィンテープのおかげ?
記念碑台のエイドをコーラをいただく。いつもなら夜間のエイドでは暖かいものがほしくなるのだが、今日は暑い。
3時間10分ほどで掬星台に到着。ここではコンソメスープとチョコレートの小さなケーキをいただく。カレーもやっていたが、結構いいリズムでここまで来られているので、あまりのんびりせずに先へ行こうと思った。
天狗道を慎重に下って、市ヶ原から大竜寺へ。大竜寺の手前の車道の登りで前方に不気味な人のようなものが??? 近づいてみると、キャノンボール名物男の『ちくびまん』の等身大写真がライトアップされている!!。そばに誰もいなかったので、かなり不気味だった。
65570_830141983674404_2448347187951550001_n.jpg
そして大竜寺のエイドへ到着。何か暖かいものをいただいた記憶があるのだが、何だったか忘れた。
いよいよ鍋蓋、菊水のダブルパンチが始まる。体力を消耗するパートだが、ムリをしないように自分のリズムでじっくり登る。このあたりまで来ると参加者はまばらになって、真っ暗な山道を一人きりで行く時間帯が多くなる。しかし私自身はその方が自分のリズムで歩けるので好きだ。
天王吊り橋を越えると思いがけないエイドが。コンソメスープを少しいただく。
スタートして4時間5分ほどで菊水山へ到着。前回は4時間50分ほどかかっているので、かなりいいペースだ。エイドで止まっている時間が短いせいもあるだろう。
鵯越のエイドでもコーラをいただいて、何気に鬼門の丸山住宅街へ。ここは宝塚から来ると道が本当にわかりにくい。たまたま近くに一人いたので、チラチラと気にしながら進む。おかげで迷わずにクリアできた。
しかし車道の下りでは右股関節の痛みが出た。
高取山を越えて、妙法寺へのショートカットも問題無く進み、西神戸高速道路を越える階段をヒーコラ言いながら登る。
真夜中なのでさすがにジュンマンエイドはまだ開店していない。
須磨アルプスへの登りは短いが以外とこたえる。馬の背では一瞬進む方向がわからなくなってしまったが、たまたますぐ後ろの人が指示してくれたので、問題無くクリアできた。
須磨アルプスの核心部からの登りもいつもキツい。後ろに人がいなかったので、自分のペースで行けて良かった。
その後のショートカットもしっかりと見つけて、400段階段を下りて、高倉台の住宅街を抜けると、あと一息という感じ。まだ5時前なので5時半くらいには着けるだろう。なかなかペースだ。昨年はこのあたりではもう結構明るくなっていたはずだ。
鉄拐山のあたりで後ろの人に道を譲ろうとしたら、『あなたが頼りなんです!!』とか言われて致し方なく先導役を続ける。
旗振茶屋のあたりではヘッドランプがだいぶ暗くなってきた。これからしばらく石段を下らなければならないので、サイドポケットに入れておいたハンドライトを出す。
右膝が痛い。
まだ暗い5時18分に須磨に到着した。昨年よりスタート地点が上部だったとは言え、ほぼ1時間短いタイムだった。
復路スタートの8時まではまだ時間があるので、ビヴィシートにくるまって横になった。

王滝ダートマラソン無事完走

王滝ダートマラソンは無事完走できた。
正直、ほっとした。タイムは 4:25 で、一昨年より 12 分ほど遅くなったが、今の力は出し切れたと思う。

より大きな地図で 王滝ダートマラソン を表示
このところなかなかモチベーションが上がらず、今回の大会は内容的にアクシデントさえなければ完走はできるという安心感が逆に変なプレッシャーになって、気持ちを持って行くことが難しかった。
久しぶりに天候の不安のない大会で、朝は寒かったが着替えようとしているうちに日射しが強くなってきて、ノースリープのシャツで走ることにした。
最近はレース前にモチベーションが上がるということはあまり無くて、だいたいは走り出してしばらくしてから気持ちが乗ってくる。今回もそれを期待して、ムリのないペースで走ろうと思った。
前回は序盤で格好のペースメーカーを見つけて、後半の登りまでずっとその人の後ろを走り続けた。その人が今回も参加されていたので、また同じようなパターンにならないかと期待したのだが、スタートしてしばらくしてもまったく見える気配は無い。おまけに早くも左足首に痛みが出てきた。
前回は序盤の登りをこのペースメーカーのおかげで心拍数 160 弱という絶好の強度で何も考えずに上がることができたのだが、今回は自分でペースメイクしなければならない。気分的に焦りがあるのか、心拍数はずっと 160 を越えている。しかしそれほどムリをしているという感覚は無いので、若干抑える感覚を持ちながらそのまま進む。
1時間ほどで最初のピークへ上がり、少し下ってまた少し登る。ここでジェルを補給する。今回のテーマの一つは、1時間ごとにきっちりとジェルを補給すること。いつも思ってはいてもどうしても疲れを感じるまであまり補給しないクセがついていて、これが中盤以降に粘れない要因の一つになっているのではないかと思って、今回のレースはたかだか4時間半くらいだが、まずはその習慣を付けるようにしようと思った。
下りはいつもよりは攻める。ただし転倒によるケガだけは避けなければならないので、足元には細心の注意を払う。左足首の痛みは消えていたが、今度は右股関節の不調が少し出てきた。
しばらく下ると車道に出て、ここから数キロロードを下る。そしてゴール地点の横を通り過ぎる。ここでほぼ半分。2時間3分で通過した。ちなみに前回は2時間1分台だったので、結構いいタイムだった。
ここからしばらくまた林道の登りになる。この登りは前半よりも全体的に傾斜が強く、標高差も大きい。2個目のジェルを補給して、気持ちを引き締め治す。幸い、両足の不調はこの時は消えていた。
前回はこの登りも最後までジョグのリズムで上がったので、今回も何とかそうしたいと思っている。ただし今回はペースメーカーは無く、自力で登り切らなければならない。
私と同レベルの人たちはほとんど歩いていて、たまに少し走って私を追い抜いて、少し行くと歩きになってまた抜き返すということを何度も繰り返す。うっとうしいが、そのうちに走れなくなるだろう思って気にしないようにする。心拍数は 150 台。
この登りもそろそろ終盤にさしかかってきたと思った頃、前の方に見覚えのあるフォームのランナーを見つけた。前回ペースメーカーにさせてもらった女性だった。今回はこの女性をまったく見かけることが無かったので、おそらく私のペースが随分遅くなっていたのだろうと思っていたのだが、この時、それほど悪いペースではなかったのだとうれしくなった。
この女性は今 57 歳。OSJ の大会にはほとんど出場されているようで、OSJ のポイントランキングで毎年のように女子トップになられている。メーカーのサポートも得られているようだ。
前回のこの大会では終盤に私が前に出て、そのまま数分差で先にゴールできたが、今年のおんたけウルトラ 100K では1時間以上の差で負けた。
こういう人を抜くのははやり躊躇する部分がある。一度並んで少し前に出たが、ちょうどタイミング的に最後の緩い登りでジェルを補給する時間だったので、また後ろに下がった。
下りもほぼ同じペースで、10m くらい後を私が追う感じ。30km 地点を越えて少し行くとエイドステーションがあって、ロードに出た。ここからは緩い下りのロードがゴールまで続く。
しばらくこの女性を先頭にして私を含めて4人ほどの集団になったのだが、ペースメーカーにされているのを嫌がられたのかこの女性が少しペースを落とされたように感じたので、仕方なく私が前に出た。
少しするとおそらくこの集団にいたであろう男性二人が私を抜いて行って、そこからは単独走になった。あの女性とどのくらい離れているのか少し気になるが、後ろを振り返るのはためらわれた。
ペースはキロ5分台の前半くらい。たまにキロ5分ちょうどくらいまで上がることもあるが、前回途中で息切れした記憶があるので、常に少しは余裕を感じるくらいにしておいた。
残りが 5km を切って少し行った頃、右膝に違和感が出てきた。奥熊野いだ天や鯖街道で出現したヒザ痛の気配だ。あとわずかなので、何とか持ちこたえてほしい。
右膝を気にしながら走っていたら、今度は右の股関節に痛みが出てきた。いずれも爆発しないように祈りながら走り続ける。後ろの女性の位置が気になる。彼女と競争しているわけではないが、ここまで来たらやはり抜き返されたくはない。
会場のマイクの声が聞こえてきて、行きに登ったループを下る。ここで後ろを確認したところ、目に見える位置にはランナーは誰もいなかった。残りはもう 500m もないくらいだ。
ゴール直前でなぜか少しだけトレイルに入って、またロードに戻って 360 度ターンをしてゴールに向かう。最後はこのところの決まりポーズで、帽子とサングラスを取って両手を挙げてゴールした。
4 時間 25 分 42 秒、総合 69 位、年代別 12 位だった。参加者はおそらく 250 人くらい。42km の部となっているが、実際はコース上の表示から考えると 40.5km くらい。gps の計測では 40km 弱というところだ。
すべての成績で一昨年を下回っているが、内容的には今の力は出し切れたと思う。全コース走りきったし、下りもいつもよりは攻めた。足の不調で多少抑える部分はあったが、それがなくてもタイムはほとんど変わらなかっただろうと思う。
やはり私にはこういうコース設定の大会がもっとも合っていると感じた。アップダウンは大きいが、基本的には走れるコースということだ。
かつての成績を見ても、良い結果が残せているのは六甲全山縦走で、このコースはトップレベルであれば全コース走れる。私も摩耶山の登りの一部や岩を越えるような箇所以外はすべて走っていた。
それに対して富士登山競争やハセツネなどは、その当時のマラソンのタイムから考えるとあまり良くなかった。
近年で言えば生駒チャレンジはわりと走れるコースなので納得できる走りができるが、ダイトレは階段が多くていまひとつしっくりこない。
となると、どう考えても UTMF は私には向いていない。
冷静に考えれば考えるほどこの大会への参加は止めるべきだと思うのだが、どうしても一度は出てみたいという欲求が抑えきれない。
王滝が完走できたので一応これでエントリーポイントの資格は得たことになる。UTMF の大会要項が発表されるのは 10 月以降だそうだが、とにかくエントリーはしてみようと思っている。
一時はまず STY(UTMF のほぼ半分のコース)を経験してから UTMF ということも考えたのだが(STY は関門がわりと緩いらしい)、年々体力が低下していることを考えると、1年でも早く経験しておいた方がいいだろう。
たとえ出場しても途中の関門でつかまる可能性が高いが、それでもトライせずに諦めるよりは、実際にその難しさを身体で感じられた方が諦めもつくだろう。
三浦雄一郎さんは 65 歳の時に一念発起して 70 歳でエベレストという目標設定をされたが、大会への参加の場合はその大会のルールがあり、自分の体力に合わせてスケジュールを立てるということができないので、そういうステップを踏むことはできない。
チャンスがあるうちに挑戦してみたいと思っている。

志賀高原エクストリームトライアングル

昨日は志賀高原エクストリームトライアングルだった。
前日のコース説明会で、非常に厳しいコースであるということが散々強調されて、制限時間の 20 時間で完走できるかどうか不安を抱えてスタートしたが、序盤の雨とこれまでの雨で路面が非常にぬかるんでいて、稜線のフラットなシングルトラックの部分もどろどろでほとんど走れず、それでなくても大変な急な下り斜面が滑り台状態になっていて、結局第2関門の制限時間の 14 時間を2分オーバーして、ここでリタイアということになった。
それでも上位3人は 10 時間を切るタイムだったようで、改めてトップ選手の実力を思い知らされた。

より大きな地図で 志賀高原エクストリームトライアングル を表示
雨が降ることはおり込み済みだったので、かなり冷えることを想定して上はオーロンの薄い長袖と長袖ジップシャツの2枚、下はロングタイツにした。
スタート時の気温は思ったよりは高めで、雨は降っていなかった。
午前4時に前山スキー場をスタートする。まずはゲレンデ登りだが、ゲレンデに何カ所か深い溝があり、ゲレンデを越えると大きな石がごろごろした歩きにくい道になる。
しばらくすると雨が降り出してきた。足元は不安定な上に滑りやすい。
雨が強くなってきたので雨具を着る。空はまだ暗い。
こんなところをまた疲れ果てて夜に下るのかと思うとぞっとする。
スタート前の説明では赤石山まで1時間くらいとか聞いていたのだが、私は2時間少々かかってしまった。この道なら下りも同じか、それ以上にかかる可能性がありそうだ。
雨が収まったので雨具を脱いで、烏帽子岳からの急な下りのために持ってきた雪用のスパイクを装着してポールを早くも出した。
ずるずるの路面にスパイクは期待以上の効果だったが、装着して 30 分もしないうちに左足の方が無くなっていた。シューズがすでにどろまみれで、しっかり見ないと着いているのかどうかよくわからない。
周りの多くの人たちはずるずると滑っているのだが、私はそれまでは尻餅をつくようなことは無くてそこはかとない快感を感じていた。
少し調子に乗って前の人を抜こうと、道の反対側の斜面に向かったところ、勢いが良すぎたのかすってんころりん!!。何とその拍子に、右手のポールが手首の根元からぽっきり折れてしまった。
まだまだ序盤だと言うのに、早くもスパイクは片足紛失、ポールは片方骨折となって、失望感がどっと押し寄せてきた。右手のポールは取っ手の部分がぶらぶらしたまま、その下を握って使い続けた。
7時過ぎにようやく寺子屋峰を通過。展望はほとんど無い。
赤石山から裏岩菅山まではかなり走れるという話だったが、足元は沼のようなドロ溜まりで、道の脇の雑草の生えている部分を滑らないように注意しながら歩くばかり。快適に走れるような部分はほとんど無い(トップ選手達はきっと走って行ったのだろうが)。
この大会は2カ所の関門以外は途中にエイドは一切無いので、補給はかなり自分で用意しておかなければならない。私はジェルを5個、おにぎり、カステラ、パックのサンドイッチなどを用意しておいた。
第1関門までは距離はわずか 26km ほどだが、制限時間は9時間ある。しかしこれはそれほど緩いタイムではないと何度も強調されていた。おまけに今日のこのコンディションではさらに厳しくなる。
烏帽子岳からの急な下りに備えて、その手前で腰をおろしてパンを一切れ食べて、休憩した。もうスタートしてからすでに6時間近く経っている。第1関門まではあと 7km くらいらしいが、これからが最初の関門の激下りで、一体どれくらい時間がかかるのか予想もつかない。
その激下りは、予想をはるかに上回るすさまじいものだった。まるで滑り台に油を流したような斜面が次から次から現れる。開き直ってお尻で滑っていく人も少なくなかったが、私はスパイク片方とポール片方をすでに損傷しているので、この上さらに雨具にダメージを与えるようなことはしたくなかった。
斜面の横ギリギリのところを木の枝を掴んだりしながら何とか大きな転倒をせずにかなり下まで来られたのだが、ちょっと気が緩んだ時に足を滑らせて、そのまま勢いで道をはみ出して笹の斜面に滑り込んでしまった。
横の斜面の傾斜がどれくらいなのかまったく気にしていなくて、果たして止まるのかどうか不安を感じたが、幸い 3m くらいの滑落で止まってくれた。岩などの突起物も無かったので、まったくの無傷だったのは幸運だった。
第1関門の切明に到着したのは制限時間の 20 分ほど前の、12 時 42 分だった。かなり気力も萎えてきていたので、気持ちを立て直すために 15 分ほどゆっくりした。そしてこの先のコース状況を考えて、ポールはしまった。
午後1時前に第1関門をスタート。少し車道を登ってから林道に入り、吊り橋を渡って対岸の斜面をジグザグに登る。この登りは思ったより長かったが、登り切ると『極上フラット!!』という看板が現れた。
確かに走れる道なのだが、最近の私はこういうところで快調に走れなくなっている。おんたけの時も 50km 過ぎあたりに湖畔のフラットな部分があったのだが、期待したほどは走れなかった。『歩きではない』という程度で、キロ7分より遅いだろう。
渋沢ダムまで数キロ続くのだが、ここで随分と抜かれた。
ダムを過ぎると、西大倉山まで標高差約 600m の登りが続く。しかし道はしっかりしていて、一定の傾斜で続くので、登りやすい道だ。こういう部分になると、バテて止まっている人をしばしば抜くようになる。
1時間半ほどでようやく西大倉山へ到着。ここで腰をおろしてカステラをほうばる。第2関門まではあと 5km とのこと。もう4時半近いので、関門通過はまたギリギリになりそうだが、この時点ですでに、第2関門で終わりにしようと決めていた。
第2関門をギリギリで通過すると、ゴールまでは6時間しかない。前日の説明会で、かなりのレベルの人が試走でそこそこのペースで走って4時間くらいだったとのことなので、私ならおそらく8時間はかかるだろう。
逆算すると、第2関門を遅くとも4時半くらいにはスタートできなければ完走は不可能だ。西大倉山への登りでそんなことを考えていた。
地蔵峠の登りは思った以上にきつく、下りに入った時はすでに関門 30 分前を過ぎていた。関門に間に合ってもリタイアしようと思っていたので、ここで最後に頑張ろうという気持ちはまったくおきなかった。
第2関門のタイマーの位置を通過した時は6時1分を指していた。私の数メートル前にいた女性がチップを回収されようとしていた。
会場へ戻るバスは7時出発とのこと。最短距離なら1時間くらいで戻れるのだが、最近、白根山の火山活動が活発化しているそうで、最短距離の国道が夜間通行禁止になっているらしい。おかげで南の方を大きくぐるっと回って長野経由で戻らなければならず、会場に戻ってきたのは 10 時 30 分だった。
こういう本格的なトレイルの大会は昨年の八ガ岳以来だったが、やはりこういうのはもうムリだと再認識した。帰りのバスで隣に座った女性(関門で私のすぐ前にいた人)が今年の UTMF に参加して、130km あたりの関門で収容されたという話をされていた。
ムリをして UTMF に参加しても、まず完走は望めないだろう。それでもとにかくチャレンジを目指すか、もう諦めて方向転換するか、かなり迷っている。
このところはっきりしているのは、下りが全然ダメということだ。おそらく筋力が低下しているのだろう。しかしレース後に大腿四頭筋の筋肉痛があるかというと、それはほとんど無い。となると、肉体的なことよりも精神的なものが原因かも知れない。要するに、自分の能力をしっかり使い切れていないということだ。自分で自分にブレーキをかけてしまっているのかも知れない。
ダイトレはこの5年ほどの間に3回出場して、徐々にタイムが落ちている。しかしその中身を見ると、金剛山までの登り主体の区間はほとんどタイムが変わらない。落ちているのは終盤の下り区間なのだ。
今回もそうだったが、登りは遅いながらもじっくりと止まらずに歩き続けられるので、徐々に順位を上げることができる。しかし下りになるとまた抜き返されるというパターンなのだ。
自分の気持ちに正直に向かってみると、実はこういう本格的なトレイルの大会では走っている最中に快感を感じたことがほとんど無いのだ。山登りそのものは好きで、個人的にやるトレイルランは楽しいのだが、どうもレースではそういう感じにならない。随分以前に参加したハセツネの時も、楽しいと感じた瞬間はほんのわずかだった(ゼロでは無かったが)。
ここ1年くらいに参加した大会では、走っている最中に楽しいと感じられたのは奥熊野いだ天とおんたけウルトラトレイルだ。ロードレースでは皆無。鯖街道はその中間という感じ。キャノンボールはお祭り気分で結構楽しい。
志賀高原が完走できなかったので、2週間後のおんたけのダートマラソンに行くかどうか迷っている。大会の内容そのものは私向きだ。おんたけウルトラトレイルと一部重なったコースで、大部分が未舗装の林道で約 42km。一昨年に参加したときは久しぶりに終盤に快適な気分が味わえた大会だった。
ただ、今回は UTMF エントリーのためのポイント獲得という目的だったので、今ひとつモチベーションが上がらない。おそらく時間内に完走はできると思うので、そうなると UTMF のエントリーポイントをクリアしてしまうので、やはりエントリーということになるだろう。
抽選に外れればすっきりと諦められるが(来年、再挑戦?)、もし当たってしまったらどうしようか。
そんなことを考えながら高速を走っていたら、何と覆面にスピード違反で捕まってしまった。そんなにスピードを出していたつもりはなかったのだが、何と 80km 制限の区間で 108km だったとのこと。人生初である。