アポイ岳、様似

7/30(日)はいよいよ今回最後の山で、アポイ岳に向かう。

休日は混雑するとのことで、暑い季節でもあるので早朝に出発することにした。

朝の5時に登山口を出た。登山届けによると数人の先行者がいた。しばらくは林道。

登山道に入ったら一合目の標柱が現れた。これは最後まであった。

1時間ほどで五合目の避難小屋に到着した。

太平洋が見えていたけれど写真ではわからない。

キンロバイ? キジムシロ?

森林限界を越えてきた。いつの間にか今日の先頭になっている模様。

上るにつれてガスってきて、展望はほとんど無くなった。

お花畑への分岐。帰りはお花畑をまわるつもり。

こういう山にはあまり似つかわしくない九合目の表記。

どういうわけかこの先でまた樹林帯になって、7時ちょうどにアポイ岳の山頂(810m)に到着した。

下山はお花畑の方をまわる。イブキジャコウソウ。

幌満お花畑。花はほとんど無し。

シラカンバの林を抜ける。

往路でちょっとした突起があったのをやり過ごしてきたのだが、帰りはそこに立ち寄ってみることにした。

ここが馬の背だった。

9時15分に登山口に下りてきた。

水分以外は無補給で歩いてきたので後片付けをしてから車の中でおにぎりなどを食べて、時間潰しにそばのジオパークビジターセンターへ入った。

ビデオを見たりして時間をつぶしてから、中でもらった様似(さまに)の観光パンフレットにのっていた観光スポットを訪ねてみることにした。

まずは日高耶馬溪へ。

明治、大正、昭和の3つのトンネルが並んでいる。上の写真の真ん中が明治、その右の大正は半分だけ写っている。

それから幌満川のダムに向かう。離合不可能な狭い未舗装路が続く。

途中に神社。上までは上がらず。

近くに「かんらん岩の露頭」。

未舗装路を20分以上走ってようやく幌満川第3発電所ダムに到着した。

こんなところにこんな大きなダム湖があるとは。

さて、来た道を海岸の国道まで戻って、そのそばにある和助地蔵。

開けて中をのぞくと、

このお地蔵さんは斎藤和助さん。昔は日高耶馬溪を越えるためには様似山道という山道を越えなければならなかったのだが、その山道の整備に尽力した人とのこと。

様似山道はハイキング道として残されているようで、一度歩いてみたい。

お次は冬島の穴岩。

「冬島」というのは元はアイヌ語とのこと。

そして昨年訪れたエンルム岬へ。

階段を上る。

アポイ岳は霞んでいて見えない。

最後に観音山へ。

先ほどのエンルム岬。

足元にはソビラ岩。

そして親子岩。

そばにはアイヌのチャシ跡。

様似観光を堪能して今宵の宿の浦河のビジネスホテルに入った。

今回は最後まで車中泊のつもりだったのだがあまりの暑さにうんざりして、このあたりでは標高の高い適当な車中泊場所が見当たらないので、急遽ビジネスホテルを予約した。

こんなところでも(失礼!)つぼ八は繁盛していた。

白雲岳、松田岳

7/28(土)は白雲岳に向かう。

ここ、銀泉台は標高が高い(約 1500m)ので夜はぐっすり眠ることができた。

登山届けに記入して、5時45分に出発した。

しばらく林道を行く。

10分ほどで山道に入る。

ほんの数分で見晴台へ。

ほどなくチングルマの群生。

ウコンウツギ。

雪渓を渡る。

奥の平を行く。

エゾコザクラ。

コマクサ平へ。

咲いています。

群生というにはちょっとさびしい感じだが。

左に見えるのは小泉岳だろうか。

イワブクロ。

(エゾ)マルバシモツケ?

(エゾ)ウサギギク。

イワギキョウ。

チシマノキンバイソウ。

エゾツツジ。

7時40分に赤岳に到着した。2078.5m の三角点は右の岩塔のあたりにあるのだと思う。

赤岳は一応山頂ということになっているのだが、実際の地形はこの先もやや上り勾配になる。

分岐で少し横に入って、小泉岳(2158m)へ。

少し下って白雲岳への分岐に着いた。

ひと登りしたら白雲岳の山頂が見えた。

エゾコザクラ。

山頂直下の岩のゴロゴロした斜面でうっかりルートをはずしてしまって、手を使って岩の上を進むことになってしまった。

8時45分、白雲岳の山頂(2230.1m)に到着した。北海道では3番目の標高の山。

正面には旭岳

山頂からのパノラマ。

山頂で出会ったのは一人だけ。入れ違いで下山されたのでのんびりおにぎり休憩にした。

さて、今日の本当の目標はこの先にある。いつだったかこのあたりの地図を眺めていたら、旭岳の東の方に松田岳という山があることに気がついた。これはやはり一度ご挨拶しておかなければならないだろう。

と言うことで先ほどの分岐に戻って大雪山系の主稜線を辿る。

しばらく緩い下りで、雪渓を二度渡る。こういう場所ではトレランシューズは歩きにくい。チェーンスパイクは持ってきているけれど、そこまでするのは面倒だ。

しかし大雪の稜線歩きは本当に気持ちがいい。

10時10分に北海岳(2149m)に到着。

山頂から御鉢平のパノラマ。

(エゾ)イワツメクサ。

やや下り気味に稜線を辿って、10時20分に松田岳の山頂(2136m)に到着した。

こんな山、ほとんど誰も気にしないのだろう。標柱には山名は無かった。おそらく壊れてなくなったのだろうと思う。

旭岳がさらに近づいた。

御鉢平の眺めがなかなかワイルドだ。

これで目標を達成したので、あとは淡々と下るだけ。

白雲岳への分岐でパンを少し補給して、あとはノンストップで午後1時40分に銀泉台に下りてきた。

温泉は層雲峡の黒岳の湯へ行った。

google map で調べてセブンイレブンへ行ったら何と閉店していた。これは困ったと思ったらさすがは北海道、近くにセイコーマートがあったので助かった。

とにかく夜は涼しいところで過ごしたいと思って、銀泉台へ行く時に通った三国峠の駐車場に向かうことにした。ここなら標高 1000m くらいはあるし、トイレもある。

さらに展望が素晴らしかった。ニペソツがど〜ん。そして足元には樹海が広がっていた。

羅臼岳

7/26(水)は天気も良さそうなので羅臼岳へ向かうことにした。

登山口の岩尾別温泉に7時頃に到着した。すでに駐車場は満車状態だったが、運良く旅館の前に1台分だけ空きがあった。

準備を整えて7時18分に出発した。

旅館の横を行くとほどなく木下小屋。

ここの横にある登山届けに記入して山道に入る。すでにかなりの人数が入山しているもよう。

30分ほど急なジグザグを上るとおだやかで歩きやすい道になった。

さらに上ると背後にオホーツク海が開けてきた。

登山道のそばにある弥三吉(やさきち)水。

さらに上がって銀冷水。

googleレンズによると「タカネトウウチソウ」。

道が沢筋になった。上の方に見える峠は稜線だろうか。

背後はオホーツク海。

エゾツツジ。

イワギキョウ。

かわいい小鳥が道のそばにとまっていた。近づいても逃げない。googleレンズによると「ギンザンマシコ」とのこと。

色違いの仲間?

10時過ぎに稜線の羅臼平に到着した。

3時間足らずで標高差 1200m ほど登ってきた。

実は当初はテント泊で羅臼岳から硫黄岳へ縦走しようと思っていたのだが、ニペソツの疲れが予想以上に大きかったので羅臼岳だけの日帰りにした。

羅臼岳まではまだひと頑張りいりそうだ。

岩清水の水場はわからず。

最後の岩場はなかなか厳しかった。

10時50分、羅臼岳の山頂(1660m)に到着した。

山頂から羅臼湖が見えた。

ここでおにぎり休憩にした。

山頂からのパノラマ。

羅臼平でようかんを補給してからあとは淡々と下って、午後2時前に登山口に下りてきた。

車の中は大変な蒸し風呂状態で、ガスボンベやバッテリーがあったので危なかった。

一旦、エアコンをかけて車を冷やして、着替えてから前の温泉に行った。ここは「地の涯(ちのはて)」という名称。

おそらく高いだろうとは予想していたが、やはり 1000 円だった。これまでの温泉はほとんど 500 円から 600 円。上士幌の道の駅では 65 歳以上は 350 円だったので、ここはずば抜けて高かった。

いいお湯だったが露天はちょっと熱くてあまり長くはつかっていられなかった。

結構疲れたので明日も休養日にする。一度、根室半島の納沙布岬に行ってみたいと思っていたので、そちらに向かうことにする。

まずは知床峠を越えて羅臼に向かう。知床峠では初めて羅臼岳を望むことができた。

昨年も食事をした羅臼の道の駅でサーモン丼を食べた。脂がのっていておいしかった。

国後島を眺めながらデザートのソフトクリームを楽しんだ。

根室までは遠いので標津町の先の「道の駅おだいとう」を今宵の宿にすることにした。

北海道へ来てからこちらも酷暑なのだが、これまではおおむね山間部で過ごしてきたのでひどい暑さに苦しめられることは無かったのだが、この日の夜は完全に熱帯夜だった。

ここは海のすぐそばなので海抜ゼロメートル。網戸をして窓を開けても入ってくる空気は温風で、充電式の小型ファンを入れっぱなしにして横になったが、ほとんどまともに寝られなかった。さすがにエンジンをかけてエアコンをつけっぱなしというのは憚られた。

羅臼湖

7/25(火)の天気はいま一つという感じだったので、羅臼湖のハイキングへ行くことにした。

知床峠では風が強くて寒くなるかもという気がしたので、昨日までの薄いウエアではなくファイントラックのポリゴンジップシャツとモンベル の登山パンツを着用した。

羅臼湖のハイキング道の入り口は駐車スペースが無いので、一日数本程度のバスを利用するか、知床峠の駐車場から歩くしかない。

3km 足らずなので私は迷わず歩くことにした。

昨年もそうだったが、今日も羅臼岳は雲に隠れている。

30分ほど歩いてバス停まで来た。

ハイキング道の入り口は道路の反対側。ちょうど反対側のバス停に羅臼からのバスが到着した。ハイカーがたくさん降りてくるんじゃないかと恐れたが、幸い一人も降りてこなかった。

いきなりのぐちゃぐちゃ道。入り口の掲示板にも長靴で来るように書いてあった。今日はゲイター付きのゴアテックスのシューズなのでこれくらいなら大丈夫。

展望台があったので寄り道してみたが、羅臼湖は見えなかった。

分岐があったが標識に従って羅臼湖の方に向かった。

車道から 35 分くらいで三の沼。

入り口に置いてあった自転車の持ち主であろう二人づれが戻ってきた。一人は外国人の男性で、もう一人はおそらくガイド。この人が「四の沼のあたりはクマのいそうな雰囲気がぷんぷんしていた」と言っていた。

四の沼の手前。木道が整備されている。

ほどなく四の沼。

クマの雰囲気というのは私にはまったくわからない。

そして五の沼。

ハイキング道に入って1時間20分ほどで羅臼湖に到着した。

幸い、他には誰もおらず、幻想的な光景を独り占めできた。

本当ならここでのんびりおにぎり休憩でもしたいところなのだが、こんなヒグマのテリトリーのど真ん中で食べ物など出そうものならヒグマを引き寄せるだけなので、それは我慢して戻ることにした。

行きに分岐のあったところを入ってみたら二の沼だった。

昔はこの先にもハイキング道があったようだが、この少し先で通行止めになっていた。

1時間くらいで車道に戻ってきて、登り勾配の車道を知床峠に戻る。

国後島が見えた。

朝9時に出発した知床峠に12時半に戻ってきた。

ウトロに戻る途中の知床自然センターに立ち寄ってみた。

レストランがあったので何か食べてもいいかなと思ってメニューを眺めてみたが、カレーのセットが千数百円もしたのでやめた。

まだまだ時間があるので昨年は行かなかったウトロの街をぶらついてみることにした。

ウトロ漁港のそばに車を停めて、トンネルをくぐると松浦武四郎の碑がある。

「山にふし 海に浮寝の うき旅も慣れれば慣れて 心やすけれ」だそうです。

この先には三角岩。このそばに森繁久弥の「知床旅情」の歌碑があるそうだがそこまでは行かなかった。

トンネルを戻る。このトンネルは「オロンコ岩」に開けられていて、この岩は上まで上ることができる。

急な石段を上ると周回路が設置されている。上から見た三角岩。

ウトロの街並み。

下に降りて、漁港のそばの「ゴジラ岩」。

風呂は昨日と同じく「夕陽台の湯」へ行った。ここはちょっとした丘の上にあって、ついでに夕陽台からウトロの街を眺めてみた。左からゴジラ岩、オロンコ岩、三角岩。

今宵も宿は「道の駅うとろ・シリエトク」。

実は今夜はとても楽しみなイベントがある。それは井上尚弥とスティーブン・フルトンのタイトルマッチ。道の駅の WiFi を借用するために建物のそばのベンチに腰掛けてPCで観戦した。

彼はいつも非常にアグレッシブな試合をするのが非常に魅力的だ。あれだけの結果を残しているにもかかわらず常に勝ちにいく試合をする。

この試合も序盤から攻撃的な試合運びをしていたが、中盤になってフルトンが尚弥の動きを読めるようになってきたのか、ちょっと攻めあぐねてきたような流れになってきた。

このままずるずると進んでいくのかもと思った刹那、左ボディからアゴへの右ストレート、そして左フックでダウンを奪った。

これは立てないのではないかと思ったが辛うじて立ち上がったものの、フルトンはクリンチもできずにレフェリーがストップさせた。

終わってみればいつもの尚弥の試合運びだった。

これですっきりした気分で明日は羅臼岳に向かうことができるだろう。

ニペソツ山

7/23(日)はいよいよニペソツに向かう。

朝、起きた時、顔が少しむくんでいた。昨日のトムラウシの疲れだと思う。できれば今日は休養日にして明日に登れたら良かったのだが、天気予報では明日から天候が崩れるらしい。今日、行かざるを得ない。

12時間くらいを想定して早めに出ることにする。

3時50分に出発した。樹林帯はまだ薄暗いのでヘッドランプをつけた。

登山路の標識の距離表示は実際よりかなり長めになっていることが多いのだが、昨日のトムラウシもここもわりと正確だった。

30分ほど荒れた林道を歩いていよいよ登山路に入る。明るくなったのでヘッドランプをはずした。

明らかに昨日の疲れが残っているのでとにかく堅実な歩きを心がけた。

少し進むと足元がじゅくじゅくになってきて、進むのに苦労した。たまらずポールを出した。

そんなところを30分くらい登っただろうか、陽が上がってきた。

ゴゼンタチバナ。

3時間ほど登ったところでニペソツが見えた。

山頂ははるか彼方。はたしてあそこまでたどり着けるだろうか。不安が頭をもたげた。

平坦でぜんぜん標高の上がらない地形がしばらく続いた。

ミヤマアキノキリンソウ?

チングルマとツガザクラ?

エゾツツジ。

稜線への最後の登りにさしかかってきた。ザラザラの急斜面を上るとロープが出てきた。

このロープ、結び目がほとんど作られていないので持ちにくい。

8時前、ようやく稜線に出た。ここまで4時間以上かかった。

ここでおにぎり休憩にした。

それにしてももうかなり疲れている。今、登ってきたガリーはかなりの急斜面で、むしろ下りの方が危ない。もし足を滑らせたりしたらあんなロープではとても止められないし、かなり下の荒れた斜面まで滑落してしまうだろう。

今なら疲れているとは言ってもまだ多少の余裕はあるので何とか下りられると思うが、山頂まで行ってクタクタになって戻ってきたらはたして無事下りられるだろうか。そんな不安が頭をよぎった。

敗退?

しかし今日、ここで敗退したらもう再挑戦は無いだろう。それにすでに標高 1800m まで来ている。

不安を抱えながらも先に進むことにした。

イワブクロ。

少し行ったら何張りかのテントがあった。ここだと水を担ぎ上げなければならないので大変だろうと思う。

ウサギギク。

このあと天狗平でルートがわからなくなって何度も行ったり来たりしてしまったが、実は道標の見方を間違っていて、それに気付いてことなきを得た。

少し下ってからまた登り返す。いよいよ最終盤に近づいてきた。

最後に下りがあるというのは知っていたのでさきほどの下りがそうかと思っていたら、実はもっと大きな下りが待ち構えていた。おまけにこの頃からガスが出てきて先が見えなくなってきた。

最低鞍部にチシマノキンバイソウ。

最後の登りは苦しかった。ガスが切れて山頂が見えたが、このあと山肌をトラバースして右側から登り上げる。

10時12分、念願のニペソツ山の山頂(2013m)に到着した。

山頂からのパノラマ。

山頂でようかんを補給した。

イソツツジ?

15分ほど休憩して下山にかかる。あのガリーを下るまでは安心できない。

登り返しも何とかクリアして山頂を振り返る。

天狗平からのパノラマ。

天狗平でカロリーメイトを一つ食べて、いよいよ懸案のガリーを下る。

ロープ斜面もさることながら、その下のザレた場所もかなり緊張した。

危険箇所は脱したもののまだまだ先は長い。往路で山頂を眺めた場所からもう一度振り返る。

あとは淡々と樹林帯を下るだけ。

行きは気がつかなかったが三条沼という沼があった。

午後3時12分、ようやく林道まで戻ってきた。

そして登山口に戻ってきたのは午後3時40分だった。想定通りのほぼ12時間行動だった。

疲労感がいっぱいでうれしいという気持ちはあまり湧いてこなかった。うれしいというよりも「やれやれ」という安堵感が大きかった。

そして、こういう長時間行動の山行きはもうこれが最後になるのではないかと思った。

ずっと頭の隅にシコリのように引っかかっていたニペソツに登ることができて、肩の荷が下りたような感覚だった。

後片付けを済ませて幌加温泉に向かったが、なぜか営業していなかった。

仕方なく南に向かって、糠平温泉で適当な温泉を探した。

ここでもネットの情報で気軽そうな温泉はどういうわけかそこに行っても温浴施設のようなものが見当たらず、結局表通りに面した中村屋という旅館に入った。

いいお湯でした。

明日は休養日のつもりなので昨日行った上士幌のセブンイレブンで食料を買って、その近くの道の駅に車を停めた。

トムラウシ山

7/22(土)は好天で、百名山で人気のある山なので、朝からどんどん車がやってきた。

標高差が 1200m くらいあってそれなりに距離もあるので、9時間くらいを想定して朝の4時に出発した。何せ翌日に最大目標のニペソツを控えているのでできるだけ早く下山したい。

登山口で入山届けを記入してから入る。登山届けは記入項目がわりと少ないのでこれなら書いておこうという気になる。

20分くらいでトムラウシ温泉からの道が合流する。

出発して1時間足らずでカムイ天上に到着。特に何があるというわけでもないのだけれど、朝日がさしていた。

標高が 1500m くらいになって、ヨツバシオガマ。

このあといやになるくらい下って(標高差 100m くらい?)、沢を渡る。

このあとしばらく厳しい登りが続く。チシマノキンバイソウ。

このあと前常念の岩場のような大きな岩がゴロゴロした歩きにくい場所になった。

そして前トム平への最後の登り。

6時48分に前トム平に到着して、ここでおにぎり休憩にした。

トムラウシとご対面。

少し登ってから少し下ってトムラウシ公園へ。

ここは本当に桃源郷のような場所だった。

お花畑。エゾコザクラ?

清流が流れているが飲む気にはならない。

チングルマ。

イワブクロ。

何とシャクナゲ。何シャクナゲ?

コマクサ。

エゾノツガザクラ。

何とかフウロ?

ようやく山頂が近づいてきた。

8時27分、トムラウシ山の山頂(2141.2m)に到着した。

山頂からのパノラマ。気温が高いせいか霞んでいて遠方はあまり見えない。

下りも長いので大福を補給しておいた。

あとはひたすら下るだけ。登り返しもムリのないペースで終えて、山頂からノンストップで12時40分に下りてきた。

昨日行ったトムラウシ温泉の大雪荘で気持ちよく汗を流して、一旦南下してセブンイレブンで買い出ししてから然別湖のそばを通って幌加温泉に向かう。

幌加温泉の手前に廃線ファンに人気のタウシュベツ川橋梁の展望場所があったので立ち寄って行く。

この時期は徐々に糠平(ぬかびら)湖の水面下に沈んでいくのだが、まだ完全に出ていた。

橋のそばまで行くにはツアーに参加するか、前日までに進入路のカギをもらわなければならない。

ニペソツ山の幌加温泉ルートの登山口には6時半頃に着いた。地面がガタガタでほとんど整備されておらず、スペースの割には車が停められる場所はあまり多くない。簡易トイレが設置されていたが使えるのかどうかは確認しなかった。

国道(R273)から少し入っただけなのだが携帯は圏外。ただしこのあたりは国道でもかなりの場所が圏外になっていた。

原始ヶ原

昨年、富良野岳から上ホロカメットクの稜線を歩いた時、麓の方に広大な平原が広がっているのが目に入った。

後から地図を調べてみたら「原始ヶ原」と呼ばれているエリアらしい。いいネーミングだと思う。一部分、散策路もあるようだ。

夜に苫小牧に到着して、翌日の行程としてはちょうど手頃だと思った。

7/21(金)の朝の5時にウトナイ湖の道の駅を出て、高速道路を使って7時半頃に登山口に着いた。

出発してからクマスプレーを忘れたことに気がついてあわてて取りに戻ったりして、結局7時50分くらいの出発になった。

地形図ではずっと沢沿いの道が記載されているのだが、どうも通れない模様。

20分ほど進んだら滝コースへの分岐の標識があった。

ほどなく沢筋に降りて、歩きにくい道を進む。

ワイヤーの張られた丸木橋が出てきた。

ワイヤーはわりと太くて、しっかりピンと張られていたので、見かけよりは安全に渡れた。

少し進むと対岸に錦糸の滝。

さらに進むと二段の滝。

鎖に助けられてへつっていく。

登山地図のコースタイムが距離に対して異常に長かったのでなぜだろうと思っていたのだが、こういうことだったのだ。とにかく歩きにくい。

またまた丸木橋。前回のものが不安無く渡れたので心配しなかった。

飛び石伝いに沢を渡ったら標識が現れた。

滝の名前と場所をしっかり把握していなかったので、勝竜の滝の方に向かってしまった。

勝竜の滝。

なかなかの迫力です。

実は先の道標の赤岩の滝というのが一番奥にある滝で、そちらを先に行っておくべきだったのだ。仕方なく少し引き返して赤岩の滝へ。

そしてまた勝竜の滝に戻って、原始ヶ原に向かう。

10分もかからずに原始ヶ原に出た。正面に富良野岳

原始ヶ原に出ると踏み跡がほとんど消えて、足元は湿原でじゅくじゅく。せっかく防水のシューズを持ってきているのにそうではない方のシューズで来てしまった。大失敗。

これは前富良野岳。

gpsにルートを入れてきているのでそれを頼りに湿原を進んだら標識に出会った。

登山地図には無いが地形図にはここから東の方に五反沼というところまで道が記載されている。

踏み跡すら見当たらないが少し進んでみたところ、あっと言う間に激しい笹藪に行く手を阻まれた。

どう見てもヤブから解放されそうには思えないので先に進むのは諦めて、先ほどの標識のそばでおにぎり休憩にした。

富良野岳への登山道の方向に進むと、標柱が現れた。松浦武四郎がこのあたりを通ったらしい。

そばに道標があるが道などはまったく無い。

ほどなく富良野岳への登山道に合流した。

登山道に合流して少し進んだら足元じゅくじゅくからようやく解放された。

天使の泉の冷たい水でのどを潤した。

12時半に駐車スペースに戻ってきた。

後片付けをして、車の中で行動食のパンを食べて、これからトムラウシの短縮ルート登山口に向かう。

道の駅ふらので鹿肉のハヤシライスを食べた。わりとおいしかった。

セブンイレブンで買い出しをしてからトムラウシ温泉の東大雪荘へ。

さらに奥の登山口に着いたのは6時半だった。

山奥なのでスマホは圏外だろうと思っていたら、ソーラーパネル が設置されていて、立派なトイレもあって。さすが百名山トムラウシの登山口という感じだった。

京都一周トレイル・高雄

7/12(水)は京都一周トレイルの講座で高雄を歩いてきた。

栂ノ尾のバス停に集合して、しばらく車道を歩く。

清滝川の青紅葉。秋にはこのあたりはとんでもない人混みになるが、こういう景色もなかなかいい。

高雄のホテルを抜けて錦雲峡へ。

しばらく左岸を歩いてから石橋で右岸に渡る。

川岸から少し離れて車道に合流。

しばらく車道を歩いて、ケーブル清滝川駅跡で昼食にした。

ここは愛宕山表参道の入り口でもある。

川沿いの小道に下りるとまずは与謝野晶子の歌碑。

「ほととぎす 嵯峨へは一里 京へ三里 水の清滝夜の明けやすき」

つづいて芭蕉の句碑。

「清滝や 波に散り込む 青松葉」

しばらく右岸を歩いて、落合からは一周トレイルコースをはずれてJR保津峡駅に向かう。

展望場所から保津川と書物岩(左の岩壁)を望む。

水尾へ向かう車道をしばらく歩いてJR保津峡駅にゴールして解散した。

青葉山

6/18(日)は講座で舞鶴の青葉山へ行ってきた。青葉山は今年の1月に個人で行った。しかしながら今回は私は山頂に行くことができなかった。

1月に行った時と同じ経路で、米原まで新幹線を利用して小浜線の青郷(あおのごう)駅に9時半に到着した。

駅前から見た青葉山。

しばらく住宅街を歩いて中山寺に向かう。ホタルブクロ。

駅から30分ほどで中山寺に到着。

このあと登山道に入って、車道を渡って参道に入る。

このあと参道をしばらく登ったところでアクシデント発生。参加者のお一人が体調不良で、熱中症の疑いがあるために下山されることになった。

私はこの方について青郷駅に引き返した。

すでに12時過ぎで、再度登り返して本隊を追いかけるのは時間的に厳しすぎるので、下山予定の松尾寺に向かうことにした。

1月の下山で歩いた車道で松尾寺に向かう。

GPSで現在地は把握しているのだが地図の道の具合がよくわからなくて、ショートカットできるのではないかと思って脇道に入った。おそらく廃校になっているであろう小学校の分校。

この脇の朽ちた土道を進んだところ、ほどなく道が途切れてヤブの中に動物の捕獲網が放置されていた。

これは道ではないと思ったが今さら引き返す気にはなれず、強引にヤブに突入した。

部分的にうるさい竹藪などもあったがGPSで方向を確認しながら進んで、20分ほどで車道に戻った。

後から軌跡を確認したらとんでもない無駄骨だった。とは言ってもロスタイムは10分くらいだろうか。

そのあとは車道をおとなしく20分ほど歩いたら松尾寺の駐車場に到着した。すぐそばには登山道という案内板。

ここを少し進むと青葉山への登山道に出会ったのでここで食事を取ることにした。

いつもの食後のコーヒーはやめておいてすぐに出発して、20分くらい登ったところで下山してきた本隊に出会った。

その後はみなさんと一緒に下山。

松尾寺の本堂は工事中。

元はこんな姿だそうです。

あとは車道で松尾寺駅に向かう。

R27に出たところから青葉山を振り返る。

午後3時半に松尾寺駅に到着して解散した。

横高山、水井山

6/14(水)は講座で比叡山北の横高山、水井山を歩いてきた。

横川のバス停に集合して、10時半に出発した。

30分ほどでせりあい地蔵へ。

急登を這い上がる。

10分少々の登りで横高山の山頂(767m)に到着した。

一旦コルに下ってから今度は水井山への急登。

横高山から30分足らずで水井山(793.9m)に到着して、ここで昼食にした。

昼食後はひたすら下って仰木峠へ。

すっきりしない天気ではあったけれど展望場所から琵琶湖方面を眺めることはできた。

東海自然歩道と同じ道を少し下ってからボーイスカウト道に入る。

急な下りを30分足らずで沢筋に出た。

このあと戸寺のバス停で解散した。