西方ヶ岳、蠑螺ヶ岳

6/19(日)は講座で敦賀の西方(さいほう)ヶ岳から蠑螺(さざえ)ヶ岳を歩いてきた。まったく同じコースを前回歩いたのはもう8年前のこと。

前回は貸し切りバスで往復したが、今回はJR敦賀駅に集合してタクシーで常宮(じょうぐう)神社まで行った。

敦賀湾のすぐそば。

お参りを済ませてから登山道に入る。

奥の院展望所でひと休み。

岩の上から敦賀湾を望む。足元の真ん中あたりの森が常宮神社。

ひと登りして銀命水。

岩のくぼみに水が湧いていて、カップが置かれていた。

今回もササユリが出てきた。このあとも随所に咲いていて、このあたりにはシカはいないのであろう。

またもや展望岩。

今度はギンリョウソウ。

そしてコアジサイ。

ちょうど12時過ぎに山頂手前の広場に到着して、ここで昼食にした。

広場のそばの展望場所からの敦賀湾。

昼食後はまずは三角点(763.8m)に立ち寄る。ここは展望は無し。

カモシカ台に立ち寄る。今回は岩には登らなかった。

西方ヶ岳から1時間少々で蠑螺ヶ岳(685.2m)に到着した。

木の間からチラッと水島が見えた。

一枚岩展望所の岩の上からの眺め。

さて、あとは浦底に向けて下る。途中でちょっとした湧水。きれいだそうだが飲む気にはなれない。

今日の山はいずれも標高はそれほどではないのだが、海抜ほぼゼロメートルからの登り下りなので標高差はそれなりにある。ようやく下界が近づいてきた。

蠑螺ヶ岳から2時間ほどでようやく下まで下りてきた。

車道に出たら海はすぐそこ。

その後、迎えのタクシーに乗って敦賀駅に戻って解散した。

二上山

6/13(月)は講座で奈良の二上山へ行ってきた。二上山は正確には大阪と奈良の県境に位置しているけれど、万葉集などにもよくうたわれている歴史のある山で、奈良の山という印象が強い。

近鉄の二上駅に集合して少し車道を行く。

一部、未舗装の道に入ってからまた交通量の多い車道に出て穴虫峠に向かう。

ダイトレ(ダイアモンド・トレイル)の起点石のある屯鶴峯登山口。

さらに進んで穴虫峠。

登山口は峠からしばらく下る。以前に来たときは峠のすぐ下くらいだったように思っていたのだが。

登山道に入るとダイトレ名物の木の階段。

展望が開けて二上山(左が雄岳、右が雌岳)が現れた。

上の広場に出る少し手前に大きなササユリが。

大阪市街と後ろに六甲山系。

広場のエリアに出たらこのあたりにもササユリがたくさん。普通はシカに食べられてしまうので、おそらく保護されているのだろう。

このそばの展望台のあたりで昼食にした。

展望台からの奈良方面。

馬ノ背に向かう途中にガクアジサイ。

馬ノ背でトイレ休憩。

まずは雌岳(473.9m)へ。

山頂から奈良方面。大和三山などもはっきり見えていた。

一旦、馬ノ背に引き返して雄岳(517m)へ。こちらは展望は無し。

山頂から少し下ったところに大津皇子のお墓。山麓の鳥谷口古墳が真の墓という説もある。

下りも木の階段の連続で、分岐を二上神社口に向かう。

葛木倭文座天羽雷命神社まで下りてきた。

あとは舗装道路。

午後2時過ぎに近鉄の二上神社口に到着して解散した。

深草トレイル

6/8(水)は京都一周トレイルの講座で深草トレイルを歩いてきた。

京阪の伏見桃山駅に集合して、まずは御香宮へ。この門は伏見桃山城から移設したもの。

しばらく車道を歩いて、明治天皇陵の入り口へ。

少し横道にそれて、乃木神社をかすめてまた明治天皇陵の領域に入る。

伏見桃山城は昭和になってから造られた観光のための城で、場所も元々の桃山城とは少し離れている。耐震力不足のため今は中には入れない。

かつてのお堀のあたりは公園になっている。

車道に出て、伏見と山科を結ぶ八科(やしな)峠。今でも交通量は多い。

少し横道にそれて小堀遠州の墓。

ちょうどお墓の前はなかなかの眺めで、大峰方面まで見えていた。

いつも通り、大岩山の展望台で昼食にした。ここからの京都市内、愛宕山方面の眺め。

昼食後はまずは大岩神社に立ち寄る。

本殿そばに堂本印象画伯寄進の鳥居その一。

少し下って、その二。こちらの方が大きい。

また車道をしばらく歩いて、仁明(にんみょう)天皇稜。

名神高速道路をくぐる。

竹林を抜けて稲荷大社の領域へ向かう。

稲荷大社の領域に入って、神寶(かんだから)神社。

稲荷大社の参拝道に合流。

少し下って、奥社。修学旅行が復活しているようで、重軽石は生徒の行列。

千本鳥居を下る。

本殿の前で解散した。

コロナでここ二年ほどは静かだったが、ついに混雑が復活してきた。

牛廻山、護摩壇山、龍神岳

昨年から遠出をしばしばやるようになって、そのせいか近場の日帰り個人山行に対する意欲がすっかり減退してしまった。行きたいと思える場所がもはやほとんど思いつかないというのもあるし、落穂拾いのようなルートを発掘する意欲も少なくなってしまった。

4月後半に東北遠征に行って以来、山歩きは講座の随行以外はすっかりご無沙汰になっていたが、6/1(水)は久しぶりに個人山行に出かけた。

行き先は以前からちょっと気になっていた和歌山の牛廻(うしまわし)山。

奈良の十津川村と和歌山の龍神村を結ぶ峠道に牛廻越えという場所がある。かつては物資の運搬によく使われていたそうだが、峠道が厳しくて、荷物を運んできた牛をここで帰した(廻した)ということでこの名前が付けられたと言われている。

今はここは国道 425 号線が走っているが、実はこのあたりは日本三大酷道の一つと言われる酷い道で、土砂崩れなどでしばしば通行止めになるらしい。

牛廻山はここから少し南の標高 1206.9m の山。R425 からの近道ルートもあるが、そんな酷道は走りたくないので、龍神村側からの尾根ルートを往復することにした。

早朝は車が少ないだろうという期待で下道で向かったが、さすがに龍神村は遠くて、登山口の小又川まで途中の朝食休憩を含めて3時間半かかった。

五味垣内橋のそばのスペースに車を停めて、出発したのは8時半だった。

集落を少し進むとかわいらしい標識が目に入った。

お墓のそばのネットを開けて登山道に入る。

しばらくわりと急で、片側の切れ落ちた片斜面をぐいぐい登ったが、30分ほど登ると緩やかになって古い道標が現れた。

この先で朽ちた林道に出て、しばらくその林道をまっすぐ進んだ。

コアジサイ。

朽ちた林道は何箇所か分かれたり交差したりしていたが、真っ直ぐに進んだ。ところが突然、道が消えた。

強引に進んでみたが、この先はとても踏み跡とは思えない。実はgps に入れてきたルートと少し離れているのは気づいていたのだが、そのうちに合流するのだろうと思っていた。

致し方なく戻ってみると、先ほど通り過ぎた分岐が実は正しいルートだったようだ。ヘアピンカーブのように曲がっていたのでまさかそちらとは思わなかった。

ここまで何箇所か道標があったが、こういう場所にこそ道標を設置しておいてほしい。よく見ると曲がった先の木に赤テープが巻かれているが、こんなもの知っている人にしかわからない。

あと一息登ると林道は消えて登山道になった。あたりは植林。

道が掘り返されているところがあったのでまさかクマ?とちょっと恐れたが、やはりイノシシでした。

熊スプレーを持ってきていたのだが、うっかりして車に置いてきてしまった。時々声をあげて合図しながら進む。

かすかな踏み跡を進む。古い板には「ミツマタ」と書かれている。ここが三ノ又山?

いよいよ方向がわからなくなってきた。古いテープが所々現れるが、どうも方向がおかしい。

しばらくウロウロしていたらいつの間にか三ノ又山(1097.4m)に来ていた。

地図を見ると本来のルートはこの山頂は通らないはず。そちらの方向に向かってみたらまた踏み跡らしきものに出会った。

しばらくしっかりした踏み跡を辿っていると、大峠山に向かう分岐に来た。

大峠山は実は牛廻山より標高が高い。やはり行っておかなければ。

ヤブをかき分けてようやく大峠山の山頂(1212m)に到着した。

ヒカゲノカズラ。

このあともルートがわかりにくくてロストしかかったが、何とか大ケガにはならず、11時半に牛廻山の山頂(1206.9m)に到着した。出発してちょうど3時間だった。

誰もいないので腰を下ろしておにぎり休憩にした。

帰りは大峠山には寄らずに山腹のトラバースルートを辿った。部分的には崩れていていやらしい箇所もあったが、おおむねスイスイと歩けた。

下りはおおむね踏み跡を辿ることができた。地図ではルートはほぼ稜線伝いになっているが、実は山腹をトラバース気味に進んでいる部分もあった。

下り出して1時間10分ほどで林道まで戻ってきた。

それから40分ほどで集落まで下りてきた。

そして午後1時35分、車まで戻ってきた。往復ほぼ5時間だった。まったく誰にも出会わなかった。

おおむね予定通りだったので、シューズと靴下を脱いだだけで道の駅の「ごまさんスカイタワー」に向けて車を走らせた。護摩壇山と竜神岳に登るつもり。

小又川から護摩壇までは高野龍神スカイラインを大阪方面に20kmほど戻る。駐車場の標高は 1280m で、大峠山や牛廻山よりも高い。

手ぶらで行ってもいいくらいの距離だけれど念のためにフル装備を持って、午後2時半に出発した。

道標に従って散策路へ入る。

平日ということもあってそばには誰もおらず、気持ちのいい道を静かに歩ける。

10分少々で護摩壇山(1372m)に到着した。和歌山県で2番目に高い山とのこと。

さらに龍神岳に向かう。ここも気持ちのいい道。

護摩壇山から10分少々で龍神岳(1382m)に到着した。

こちらが和歌山県の最高峰。ただし護摩壇山ともに奈良県との県境に位置している。

今日初めて展望らしい展望が得られた。これは大峰方面。

こちらは大峠山が見えているようだがどれかよくわからない。

駐車場を出発して1時間もかからずに今日の最高峰と2番目の山頂を踏んできた。

久しぶりの個人山行に満足した。

帰りはスムーズに走りたかったので高速に乗って、途中のコンビニでコーヒーブレークをとって午後6時半過ぎに帰宅した。

雄鷹台山

5/23(月)は講座で播州の雄鷹台(おたかだい)山へ行ってきた。

JR赤穂線の坂越(さごし)駅に集合して、しばらく線路のそばの車道を歩く。

「ここが?」というような場所から登山道に入る。

よく見ると標識があった。

低い山だけれど道は意外と急登。しばらく登ると何と車の残骸が!

稜線もなかなかの急登でバランスを崩さないように注意して登る。写真ではそれほどには見えないけれど。

ちょうどお昼に後山(251m)に到着して、ここで昼食にした。

ちょうどすぐそばに鉄塔があって、なかなかの展望場所だった。うっすらと小豆島。

時間があるので本日の最高地点に足を延ばす。ただし三角点は無い。

元に戻って雄鷹台山に向かう。途中で先ほどの最高地点を望む。真ん中のピーク。

山頂の少し手前で寄り道第二弾。金鉱の跡と言われる横谷洞窟に向かう。

標高差 100m ほど激下りして沢筋から洞窟へ。暗くて中は見えない。

100m 登り返して少し進むと雄鷹台山(253m)の山頂に到着した。

ここも素晴らしい展望台でした。赤穂市街と瀬戸内海、そして小豆島。

眺望を堪能したら赤穂駅に向かって下る。

腰掛岩。

山頂から 30 分ほどで市街地に下りてきた。

下道を数分歩いて播州赤穂駅に到着して、ここで解散した。

金勝アルプス

5/15(日)は講座で湖東の金勝(こんぜ)アルプスへ行ってきた。二年ほど前に個人的に行ったのとほぼ同じルート。

JR草津駅に集合してバスで上桐生へ。ずいぶん混んでいた。

少し先の駐車場でトイレ休憩。前回行った時は冬だったので無料だったが、今日は有料。しかしほぼ満車状態だった。

しばらく林道のような道を行く。このあたりにもモチツツジ(たぶん)。

落ヶ滝への道に入る。

前回は訪れなかった落ヶ滝。

少し戻って滝を巻いてからまた沢筋をつめる。

歩き出して1時間半ほどで稜線に出た。

展望場所から鈴鹿方面を望む。

振り返ると鶏冠(とさか)山。

今日のハイライトの天狗岩が近づいてきた。

この先で昼食をとって、いよいよ天狗岩に取り付く。

天狗岩の上から北の方を望む。真ん中に三上山。

こちらは琵琶湖と比叡山。

さらに稜線をたどって白石峰。

白石峰から15分ほどで今日の最高峰の竜王山(604.6m)に到着した。

足元に栗東のトレーニングセンターが見えた。

白石峰に戻って狛坂(こまさか)方面に下って、国見岩から瀬田、石山方面の眺め。

狛坂磨崖仏。奈良時代のもの。

広い道に出たら足元にタツナミソウ。

新名神をくぐる。

岩を削られて転がり落ちた逆さ観音。

明治時代に造られて今もまだ現役のオランダ堰堤。

その後、出発した駐車場に戻って上桐生のバス停からバスで草津駅に帰って解散した。

松尾山

5/11(水)は京都一周トレイルの講座で京都西山の松尾山を歩いてきた。

集合は阪急の嵐山駅。集合時は小雨が降っていたが歩き出した頃には止んでいた。

秦氏が5世紀頃につくったとされる葛野大堰の碑。

その用水路を少し歩く。

一周トレイルのルートに戻って松尾山へ。

モチツツジが随所に咲いていた。

展望場所から嵯峨野方面の眺め。真ん中やや下にモンキーパークいわたやま。

お昼ちょっと前に松尾山(275.6m)に到着して、ここで昼食にした。

南に向かって、西芳寺への下りになったあたりで正面に比叡山。

古墳の跡。

図根点ピーク。

最後の展望場所からの京都市内。

そして西芳寺の林道に下山した。

唐櫃越への道にいつの間にか橋がかかっていた。

西芳寺そばのバスターミナルで解散した。

その後、何人かで阪急の上桂駅まで歩いて帰宅した。

早池峰山

4/26(月)は早池峰山に向かう。前日の岩手山の疲れが残っていたので、正直なところ天気が悪ければやめる口実になるのにという気持ちも少しあったが、幸か不幸かそこそこの好天になりそう。止めるわけにはいかない。

6時過ぎに門馬コースの登山口に到着した。駐車スペースは真新しい白線が引かれていたが、他には誰もいなかった。

早池峰山は南側にもっと楽なルートがあるのだが、この時期はまだ車道が通れないので標高差1300mの北側からしか登れない。

準備を整えて6時27分に出発した。岩手山のゴロゴロ斜面の下山のせいで脚に筋肉痛が残っている。

しばらく朽ちた林道を行くと登山道の標識があった。

握沢の右岸を行く。しっかりした橋がいくつか架かっている。

迂回路も整備されている。

出発してちょうど1時間で沢を渡る地点まで来た。

渡ったところに鳥居があって、ここが六合目。いよいよ本格的な登山道になる。

六合目から40分ほど登って七合目。すでに雪が出てきていた。

次第に雪が深くなって、さらに傾斜が急な部分もあって難渋した。

七合目から八合目までは1時間かかった。

ようやく視界が開けてきた。

そして上部が望めるようになってきた。

雪の斜面は本当にいやらしくて、ちょっと踏み込むとズボッと落ち込んだりする。これまでのツボ足登山ではワカンは持っていたもののまったく不要だったので、今日に限って持って来なかった。しかしここもヤブや岩場も出てくるのでワカンを履いてもそれはそれで歩きにくそう。

山頂部分がだいぶ近づいてきて、気持ちは楽になってきた。

突然、雪が消えて、写真には写っていないが雪解け水が流れている。

10時45分、ようやく稜線に出た。

あと少し。

10時55分、ようやく早池峰山山頂(1917m)に到着した。長かった。

岩手山はよくわからなかった。

無風の山頂でようかん休憩をして、下山に移る。

下りの雪の斜面は登り以上に歩きにくかった。ズボズボはまるのでたまらずスパッツを付けた。

不安定な道を下りながら、今回の登山はこれで最後にしようと思った。当初は翌日、栗駒山の山スキーを予定していたのだが、前日の岩手山とこの早池峰山の連チャンでかなり疲れた。

せっかくこういう場所に来ているので、三陸海岸を車で走って震災の爪痕を肌で感じてみるいい機会かもと思ったりした。帰りは仙台からフェリーに乗るのでちょうどいい。

鳥居のそばでドーナツ休憩をとって、午後2時過ぎに登山口に戻ってきた。

このあたりは携帯圏外なので後片付けを早々に済ませて携帯の通じる国道まで走った。

国道の駐車スペースに車を停めておにぎりを食べながらこれからどうするか思案した。三陸海岸へ行くなら東へ、予定通り栗駒山へ向かうなら西に行かなければならない。

天気予報では明日は曇り。雨の心配はあまりなさそうだ。

おにぎりを食べて一息ついたらやはり予定通り栗駒山へ行こうと気持ちは決まった。

西に向かって、温泉は盛岡郊外の矢巾(やはば)温泉「南昌のゆ」へ。

その後、花巻方面に向かって走って、一関の道の駅「厳美渓(げんびけい)」に車を停めた。ここも夜は空いていた。

岩手山

4/24(日)はいよいよ今回の最高峰の岩手山。快晴の元、雫石の道の駅から馬返し登山口に向かう。

目の前にど〜ん。

6時を過ぎて駐車場に到着した。すでに10台くらいの車が停まっていた。

スキーを持ってきている人がいた。滑れるような斜面があるのだろうか。

準備を整えて6時40分に出発した。

少し登るとトイレなどのキャンプ場の施設がある。

30分ほど歩いてもまだ0.5合目。

それから15分ほど歩いて標高が900mを超えると雪が出てきた。

ほどなく一合目に到着。

登山地図には急登と書かれているがそれほどの急登とは感じない。

しばらく登ると周囲が開けて上部が見えてきた。

一合目から13分ほどで二合目。

後ろを振り返ると盛岡の雄大な眺めが広がっていた。遠方の山は明日の予定の早池峰山。

岩のゴロゴロした歩きにくい斜面を上がって四合目へ。寒くなってきたので雨具のジャケットを羽織った。

本当に歩きにくい。

しばらく登ると雪の斜面になった。

傾斜もそれほどではないし雪も柔らかいのでツボ足のまま登った。山頂部分が見えてきた。

長い雪の斜面を上がると夏道に合流した。

ここでようかん休憩。

平坦な道を少し行くと八合目避難小屋があった。

最後の火口壁への登りが目前に。

ザレた道を上がってようやく火口壁に出た。強風が吹きつけてきた。

右手は火口内の小ピーク。

あと少し。

10時35分、岩手山山頂(2038m)に到着した。出発してほぼ4時間だった。

信仰の山です。

自撮りしたかったが強風でカメラが飛ばされてしまうのであきらめた。山頂には誰もいなかった。これはパノラマ。

写真を何枚か撮ったら火口壁の周回に向かう。それにしてもとんでもない強風。突風に飛ばされそうになって何度かポールで身体を支えた。

火口内にある岩手山神社奥宮。

それにしても近年経験の無い強風。とにかく少しでも早く下り口に行きたい。

下り道に入って足元に避難小屋が見えた時は本当にほっとした。

スキーをザックに付けて登ってくる人がいた。いちおう「強風で危ないですよ」と一声かけておいた。何のためにスキーを背負ってくるのか意味不明。

避難小屋の前でドーナツ休憩をとって、往路を下山する。

雪の斜面では念のためにアイゼンを着用したが、すぐにダンゴになってしまってまったく無意味だった。

が、トレースを追っていくと意外と早く土道に出た。往路はもっと長い距離を登ったような気がするのだが。とにかくアイゼンは脱ぐ。

往路では見なかった六合目。

こんなつづら折れは登っていない。

この下で雪の斜面に出た時にわかった。往路ではここで右の斜面を登って行ったのだ。gpsのトラックで避難小屋の手前でトレースが2本あるが、上のルートが往路。

往路では気づかなかった「改め所」。

午後1時50分、無事駐車場に戻ってきた。

もう一度、岩手山を眺めてひととき満足感にひたった。

温泉は盛岡市郊外の「フォクスバーデン」へ。こんなところに温浴施設があるのかと思うような場所だったけれど、いいお湯でした。

今宵の宿は道の駅区境(くざかい)高原へ。

5時過ぎに着いたがすでに営業は終了していて、夜間も車中泊の車は他には一台も無かった。

岩木山

4/19(火)、秋田には定刻の5時より少し早く到着した。今日は青森の岩木山へ向かう。コンビニで行動食と朝食のパン、コーヒーを買って、車の中で食事を済ませて岩木山に向けて車を走らせた。150km ほど。3時間くらいはかかる。

弘前に入ってしばらく行くと岩木山の勇姿が見えてきた。デカい。

8時過ぎにようやく登山口の嶽(だけ)温泉に到着した。登山口に近いあたりはホテルや旅館専用の駐車場ばかりのように見えたので旅館街の少し下の岩木トレイルセンターの駐車場に停めた。

報告では雪はあまり多くなさそうだったので、歩きで行くことにした。ここから山頂までは標高差で1200mくらいある。決して楽な行程ではない。一抹の不安を感じながら8時半過ぎに出発した。

岩木山なら標識くらいあるだろうと思っていたが、それらしきものが見当たらない。

どうも上に駐車スペースがあるようだが、ここも何の案内も無く、停めていいのかどうかすらわからない。

ここからすでに雪の斜面になった。果たしてどこがルートかと見渡してみたら、少し上に神社の鳥居が見えた。登山口に神社というのはよくあるパターンなので、そちらに向かってみる。さほど明瞭なものではないが明らかに人が歩いたトレースがある。足元を見ながら緩い雪の斜面を進んだ。

これならスキーで来るべきだったと思ったが、今さら戻るわけにはいかない。スキーのトレースも少しはある。上部がどうなっているのかはわからないが、これならスキーだったら帰りは楽勝だ。

快晴の好天だがスキーで来なかったことの後悔があって気分はすっきりしない。

1時間ほど登ると右への道標があった。ピンクテープも見えるが、夏道だろうか。トレースはこのまままっすくなのでそれに従う。

登り出して1時間半ほどで正面奥に岩木山が見えた。まだまだ遠い。(真ん中奥のちらっと頭が出ているところ)

少し傾斜が急になっていたところでアイゼンを装着して、ついでにドーナツを食べた。

振り返ると後ろには白神山地の山々。

左側にスカイラインが見えてきた。さらに上がると正面にまるで雪崩のデブリのよう荒れた雪の斜面。スカイラインの除雪作業を行っているようで、除雪した雪が捨てられているのだろう。捨てる時は下を確認してくれるのだろうか。もしスキーで来ていたらここでデポだろう。

デブリ斜面を這い上がったらリフト乗り場に出た。ここも準備作業中。リフトコースの脇を登るが、途中からリフト下の斜面に移った。なかなかの急斜面でしんどい。そろそろ出発してから標高差で1000mくらい登っている。さすがに疲れてきた。

ようやくリフトの上まで来た。標高1470m。

ここから見える先は雪は無さそう。しかし突然雪が出てくると困るのでしばらくアイゼンのまま歩いたが、さすがに諦めて脱いだ。

避難小屋が現れた。かつて遭難事故があって、その関係者が建てたらしい。

ここから先は岩がゴロゴロした斜面で本当に歩きにくかった。スキーブーツならもっと面倒だったに違いない、と慰めておく。

あと少し。

12時5分、岩木山山頂(1624.6m)に到着した。快晴無風。東北遠征初日を絶好のコンディションで登頂できてうれしかった。おまけに平日とは言えこんな絶好のコンディションなのに誰もいない。

山頂には岩木山神社の奥社。

日本海が見える。右奥は津軽半島。

自撮りや景色の写真を撮ったりおにぎりを食べたりと、私にしてはめずらしく30分ほどゆっくりした。のんびりしていたら別ルートから単独行の男性が現れた。

名残惜しいが下らなければならない。こういう道は登りより下りの方が歩きにくい。転倒すると大ケガする可能性があるので慎重に下った。

15分ほどで避難小屋まで下りてきて、これで一安心。リフト乗り場でアイゼンを装着して、リフトの下の斜面を下まで下った。

デブリ斜面を下りたらあとは単調な緩斜面を淡々と下るだけ。スキーなら何もせずにあっという間に下りてしまえるのだけれど・・・。

だいぶ下りたところでカモシカ(おそらく)に出会った。

前方に神社の建物が見えてきた。午後2時25分、登山口の駐車場まで下りてきた。今日、このコースを歩いたのはおそらく私だけだと思う。

あとは車道を歩いて午後2時35分に車まで戻ってきた。

後片付けをしたら温泉へ。ネットで調べて開いている旅館に行ったところ、今日は日帰り入浴はやっていないとのこと。ずいぶんぶっきらぼうな対応で、別の温泉に向かった。

行ったのは「小松野温泉 旬楽」。

ここは入浴料300円。当然、せっけんシャンプーは無いけれど、今回はしっかり用意してきている。大き目の家庭の風呂という感じだったけれど文句はありません。

ここには自動販売機すら無かったので、たまたま通りかかった岩木山神社の駐車場に停めて自動販売機のジュースを飲んだ。

さて、これから酸ヶ湯温泉に向かう。ちょうど弘前では桜まつりが開催されているそうで、桜が随所に咲いている。

岩木山神社から1時間半ほどかかってようやく酸ヶ湯に到着した。酸ヶ湯温泉の車道を隔てた向かいの駐車場に停めたが、意外と小さい。まだ時間があるので明日の予定の毛無岱への取り付きを調べに行ったところ、いきなり結構な急斜面になっている。明日こそはスキーで思っていたが、地図を見ると途中にも等高線のつまっている箇所がある。また明日も歩きになるのだろうか。

大きな無料駐車場は温泉の少し上だった。きれいなトイレもある。これならゆっくりできそう。左奥に見えているのが八甲田山大岳。