月曜日(11/27)は先月が雨予報で中止になった講座のリターンマッチで、彦根の佐和山へ行った。
ここはテレビドラマの影響で観光客が増えているそうだけれど、私はテレビはニュースしか見ないのでよく知らない。
快晴のもと、彦根駅からしばらく車道を行く。
井伊家菩提寺の清凉寺(せいりょうじ)。
観光客がタクシーでやってくる。
石田三成の銅像。
入山許可証(個人の場合は不要)をもらって井伊神社へ。
天井の絵が素晴らしいそうだけれど、普段は非公開。
紅葉が素晴らしい。
大洞弁財天へ向かう。
ここから山道に入って、急登をひと登りして弁天山(196m)へ。
ここから稜線を南に向かって、塩硝櫓跡。
絶景の佐和山山頂(232.6m)で昼食。
伊吹山と手前にフジテックの工場。
彦根城と琵琶湖。
このあたりも紅葉がきれい。
昼食後は少し南へ下って、城跡めぐり。佐和山城は人為的にかなり激しく壊されたらしい。
石垣の残骸。
井戸の跡。
「ここから先は私有地なので戻れ」という立て札の所で引き返して、東の鳥居本方向に下山した。
佐和山城の大手口。
中仙道鳥居本の街を歩いて鳥居本駅へ。
近江鉄道の鳥居本駅で解散した。
この路線は1時間に1本しかないのだけれど、時間調整をして歩いてきたのであと数分で電車が来る。しかし彦根までは一駅。まだ2時半前で、一駅くらいなら近江鉄道には乗りたくないので、私は歩いて彦根に戻ることにした。
佐和山から下山してきた道に戻って稜線の峠を越えて、山の西側の石田三成像の所に出て、その後は JR の線路沿いの道を辿って彦根まで歩いた。45 分くらいだった。
カテゴリー: 登山
大又から薊岳、国見山周回
昨日(11/25)は台高山脈の薊岳(あざみだけ)から国見山(くにみやま)を周回してきた。
薊岳と国見山は共に随行で行ったことがある。
11/23 に予定していたのだけれど、朝方の天候が怪しげだったので、好天予報の土曜日にした。
随行の時はマイクロバスで登山口まで送ってもらったけれど、自分の車だと駐車場所をあらかじめ確認しておかなければならない。
大又には県道から少し入った登山口のあたりに少しスペースがあるとのことで、細い林道を上がったところ、ターンできないくらいの急カーブが出てきた。少し上に民家があるようで、よくわからない分岐もある。
間違って民家の方に少し上がってしまって、道幅が車幅ギリギリくらいの坂道をバックで戻るという緊張を強いられて、結局そのままバックで登山口のスペースに停めた。
他には車は無かったけれど、もし後から車が来たら、ヘタをすると下りられなくなってしまうんじゃないかと心配だったけれど、ここに置いておくしか無さそう。
随行の時は県道脇の笹野神社から登山道に入って、ちょうどここに出てきた。
しばらく緩い登りで、ちょっと厚着し過ぎだったかもと思った。と言っても上は登山用の長袖下着と薄いフリースだけなのだけれど。
ほどなく急登になるのは記憶していた。おかげで1時間足らずで標高差数百メートル上がって 1000m くらいになると雪景色になってきた。
気温はぐっと下がってきて、風が当たると寒いくらい。好天を期待していたのだけれど、樹林帯のせいもあって日射しはまったく届かない。
出発して1時間少々で大鏡池(1183m)まで来た。池の水面はよくわからない。このあたりまで来ると登り傾斜は緩やかにになる。
いよいよ山頂エリアの岩稜帯へ。雪がうっすらとかぶってなかなかデリケートだ。木が茂っているとは言うもののこのあたりは両側ともわりと切れていて、滑って落ちるとタダでは済まない。
出発して1時間 50 分で薊岳(1406m)に到着した。遠景中央の鋭峰は大峰の大普賢岳。その右に山上ヶ岳。
上部は雪はあるだろうとは思っていたけれど、こんなきれいな霧氷に出会えるとは思わなかった。
さすがに寒いのでライトジャケットと、耳を覆えるヴィーニーを着用した。
下りになると足元が滑りやすくて緊張する。ポールを持ってくれば良かったと思ったけれどもはや後の祭り。
しばらく登ったり下ったりで、薊岳から 50 分ほどで明神平を望める場所まで来た。
今日は穂高明神まで足を延ばすので、明神平へは下りずに稜線をそのまま進む。
これまで誰にも会わず、足跡すら動物(ウサギ?)のものしか無かったのだけれど、明神平からの道と合流すると突然たくさんの足跡が出てきた。
穂高明神(1432m)には 10 時 43 分に到着した。出発してから2時間 53 分。今日の最高標高点。ここはこれまで2回の随行で予定していながら時間切れで届かなかった山だ。
明神平のエリアは思いがけず混雑していた。薊岳やこの先の国見山方面ではほとんど人に出会わなかったので、みんな大又の県道終点の駐車場から登ってくるのだろう。
そろそろエネルギー補給したかったのだけれど、人のたくさんいる明神平では落ち着けないので、ひと登りして水無山を少し越えた所で今日初めて腰を下ろしておにぎり休憩にした。
国見山(1418.9m)には 11 時 34 分に到着。
ここから先は落ち葉で道が不明瞭で、アップダウンはあまり無いものの気分が疲れる。
しばらく行くと幻想的な池。硯池と言うらしい。
池から5分で赤ゾレ山(1300m)。
振り返ると国見山。その向こうが穂高明神?。
南には薊岳。ずっと奥が大峰。
西の方には金剛葛城山系が望める。
ここから先はさらに踏み跡が不明瞭になって、沢が狭まったデリケートな地形の所に入り込んでしまった。
どう見てもルートをはずしているとしか思えないのだけれど、gps や地図のルートからははずれていない。
落ち葉にうっすらと雪が被って滑りやすくて、持てる木もほとんど無い急な斜面で、ポールがほしいところだけれどどうしようも無い。少しだけ露出した木の根や岩角などを気安めにして、何とか危険地帯を通過した。
稜線に上がったらうっすらとした踏み跡に出会った。きっともう少しマシな道があるのだろう。
悪戦苦闘していたのはおそらく 15 分程度だと思うけれど、汗ばんできたのでジャケットとヴィーニーを脱いで、ジェルを補給した。
伊勢辻山(1290m)には 12 時 43 分に到着した。
このあたりまで来ると道はかなり明瞭になってきた。
気が楽になってルンルンで下っていたら、いつの間にやらルートをはずしていた。分岐を見落としたようなのだけれど、そんな分岐は無かったような・・・。
gps を見ながら戻って、分岐のあたりにさしかかったら、テープマークがあった。gps を見ながら正しい方向に少し進んだところ、見落とした原因がわかった。
ちょうど分岐で道標が立っている場所が倒木で通れなくなっていたのだ。
しばらく下ると道は沢筋になった。明瞭ではあるけれど、土砂崩れの跡が何カ所かあった。
単調な緩い下りを淡々と足を運ぶ。歩きやすいと言えば歩きやすいのだけれど、傾斜が緩いのでなかなか標高が下がってくれない。
和佐羅滝に近づいたあたりで、gps のルートからはずれてきた。しかし道はこれしか無かったと思う。
しばらく下ると和佐羅滝への分岐の道標が現れた。ずいぶん沢から離れてしまっているように思えるけれど、おそらくもうここへ来ることは無いと思うので、滝の方へ向かってみた。
しかしやはり遠そうだったので、諦めて戻ることにした。
さらにしばらく下ると、また分岐の標識があった。
おそらく和佐羅滝まで行けばここに下りて来られたのだろう。
ほどなく県道に出た。
ここはちょうど駐車スペースへの林道の分岐の場所で、そちらに向かった。
この林道に入って橋を渡ってすぐの所にちょっとした駐車スペースがあった。朝は気が付かなかったのだけれど、ガイドブックに記載されている駐車スペースというのはここのことだったのかも知れないと思った。
車の所に戻ったのは午後2時半くらいだった。
楽しかったのかどうか、なかなか評価の難しい山行だった。ただ、久しぶりにちょっと手応えのあるコースだったとは思う。個人的に来ることはおそらくもう無いと思うけれど。
太郎坊山
先の日曜日(11/19)は随行で湖東の太郎坊山へ行ってきた。
このところ朝晩は冷え込むけれど昼間はそこそこ気温が上がるという日が続いていたけれど、この日は昼間も結構寒かった。
集合は近江鉄道の市辺駅。近江八幡で JR から乗り換えるのだけれど、近江鉄道というのはいまだに IC カードが使えず、そのくせ自動販売機は 1000 円までしか使えない古いものが1台だけ。
この会社はバスも同様で、車内では両替もしてくれないし、1日数本しか無い沖島との船便ともほとんど接続を考えていないような運行で、こんなことでもなければ絶対に乗りたくない鉄道会社だ。今回もたったの4駅、ほんの 10 分程度の乗車で 310 円という超高価路線。沿線住民はよくこれで我慢していると感心する。
少し車道を歩いて船岡山に向かう。
船岡山ふもとの阿賀神社。
このあたりは万葉集でよく歌われている蒲生野。何か来たことがあるような・・・と思ったら、1年半ほど前に花の講座の下見で来ていた。けれど花がほとんど咲いていなかったので、本番では来なかった。
少しだけ山道を歩いて船岡山を越えて、またしばらく車道を行く。
そして岩戸山に向かう。
少し登ると紅葉が美しい。
摩崖仏。
正面真ん中は比叡山。比良山系は上部が冠雪していた。
この紅葉も素晴らしい。
このあたりは小脇山城遺跡というらしい。
これが旗振り場。
小脇山(373.4m)。標識がいくつかあって、いずれも標高が微妙に異なる。373.4m は国土地理院の地形図の表記。
そして箕作山(みつくりやま、372m)で昼食にした。
北の方に観音寺山。
太郎坊山の山頂からの鈴鹿山脈。比良も鈴鹿も上部は雲におおわれていた。
ここから太郎坊宮へ下る道では登ってくる観光客とたくさんすれ違った。
太郎坊宮のエリアまではすぐ。
延命公園に向かう途中で振り返ると太郎坊山(右側の突起)。
延命公園は紅葉の名所とのこと。
古墳がいくつか残っていた。
その後、近江鉄道の八日市駅に向かった。
小冨士山、仁寿山
月曜日(11/13)は随行で播磨の小冨士山、仁寿山へ行ってきた。
朝はかなり冷え込んだけれど、昼間はぐっと気温が上がって暑いくらいだった。
山陽本線の御着駅からしばらく車道を歩く。前に見える尖った山が小冨士山(麻生山ーあさおやまーとも呼ぶ)。
大歳神社でちょっと休憩。
いよいよ山道へ入る。
このあたりの山々は標高は低くても道は結構険しい。
しばらく登ると背後には以前に歩いた播磨アルプスの全景。
山頂のすぐ手前には華厳寺。
11 時過ぎに小冨士山(173m)の山頂に到着して、ちょっと早めの昼食にした。
なかなかの眺望で、大阪方面と瀬戸内海。
昼食後は仁寿山に向かう。
わずかではあるけれど急に下って急に登る。
山頂の手前で車道に出た。
みなさんは登山道で山頂に向かわれたけれど、少し疲れた方がおられたので私はその方に付いて車道を上がった。
仁寿山(174.8m)山頂には NHK の電波塔がある。
この先の登山道は少し歩きにくそうなので、安全のために車道で下山する。
住宅街に出て小冨士山を振り返る。
銀杏並木が美しい。
ちょうど2時頃、山陽電鉄の白浜の宮駅に到着して解散となった。
ポカポカ陽気で気楽な一日でした。
松尾山のち唐櫃越え
毎月第2水曜日は京都一周トレイルの講座になっている。昨日(11/8)は西山コースの最終回で、嵐山から西芳寺までを歩いてきた。
天気予報通り、朝から雨。しかしお休みは一人だけだった。
阪急の嵐山駅に集合。
トレイルコースに入ると台風の風による倒木。1ヶ月前はこんなのは無かった。
急な登りがしばらく続くので、汗をかかないように傘で歩く。
今日のコースは短いので、嵐山城趾に寄り道する。トレイルコースからはずれるとまたもや倒木。
山の嵐山の一つ手前のピークまで行く。何も残っていないけれど、いちおう城跡。
トレイルコースに戻って、松尾山山頂(275.6m)で昼食にした。幸い、雨は止んできた。
展望場所はガスってほとんど何も見えず。
時間があるので西芳寺への下りに入る直前のスペースでお茶タイムを取った。
雨で滑りやすい道を下って、林道に下り立った。
西芳寺はいつも前を素通りするだけ。
バス停で解散して、私は唐櫃越えへ向かった。
しばらく舗装路を上がってお墓の間から山道に入る。
実は今日は夜に京都市内で予定があって、だいぶ時間をつぶさなければならないので、距離の長い唐櫃越えを行くことにしたのだけれど、今の時期は山道を歩けるのはせいぜい5時くらいまでなので、それまでに下道まで出られるかどうか不安はあった。
前回、馬堀から唐櫃越えを行った時は山道に入る直前からこのお墓の所まで2時間ちょっとだったのだけれど、この時は一人でトレランだったので、軽装で走れるパートは走っている。
今日は足元こそゴアテックスのトレランシューズだけれど、荷物があるので、フラットな場所でも軽快に走るというわけにはいかないので、同じパートを2時間半以上はかかるだろうと思う。
お墓の横が午後2時 38 分だったので、時間的にはギリギリというところ。場合によっては途中で引き返すということも考えなければならないと思いながら山道に入った。
山道入るやいなや、もう上がったと思っていた雨がまた降り出してきた。仕方無く傘を出す。
しばらくは緩い登りで、おそらく前回は軽快に走って下ってきただろうと思う。この道も台風の影響がかなりあって、所々道が荒れている。不明瞭な所に入り込んだと思ったら、実は行ってはいけない道に入っていたようだ。
お墓からほぼ1時間で沓掛山(416m)に到着した。ここは前回来たときは小さな標識があったように思うのだけれど、今日は何も無かった。
ここでちょっと思案した。まだ半分も来ていない。まっ暗になる前に下山できるかどうか、微妙な時間だ。ヘッドランプは持ってきてはいるけれど、あまり遅くなって肝心の用事に間に合わなくなってしまったりしたら元も子もない。
しかし標高としてはほぼ最高点に近いくらいまで上がっていて、これから先はもうあまり長い登りは無いし、この先、しばらく舗装路の林道があることは覚えているので、思い切って先に進むことにした。
この道も倒木がたくさんあって、道も不明瞭になっている部分がしばしばある。
時々、道を間違っているんじゃないかと不安になったりしたけれど、少し進むとまた明瞭になってほっとしたりした。
時間が気になってあせって進んでいたら、そばにあった木の枝に傘がまともに当たって、「バキッ!!」という音がした。骨が1本、折れていた。金属なら曲がるのだろうけれど、軽量の樹脂なので完全に折れてしまっている。
このモンベルの折りたたみ傘はまだ買って1年もたっていなくて、使ったのはおそらくせいぜい 10 回くらい。ショック。
午後4時過ぎに林道に出た。
この林道はほとんどフラットなので、走れそうな所はスロージョグで走った。
みすぎ山に近づくと登りになる。北側は幻想的な風景。
再度山道に入ってみすぎ山へ最後の登り。
またもや障害物。
みすぎ山(430.1m)には4時 43 分に到着した。
すでに薄暗くなってきていて、亀岡方面はあかりが点っている。
最後は沢筋に下りになることは覚えている。あとは時間との競争。
沢筋に入ると上空が木で遮られて、すでに足元がおぼつかない状態になっている。
本当ならヘッドランプを出さなければならないところだけれど、うっかりヘッドランプをザックの底の方に入れたままだったので、暗闇の中、小雨で滑りやすい谷筋を下るという無謀なことを続けた。
下道に出たのは5時7分だった。よく転ばずにすんだと自分でも感心した。
馬堀駅には5時 20 分に到着した。
高取山から菊水山、鍋蓋山
先の土曜日(11/4)は登山講座の六甲全山縦走第2回。前回の続きで、高取山の安井茶屋から北東に向かう。
集合は高取団地前のバス停で、私は別の講座で高取山へ行った時に下山した、西代からの道を歩いて上がることにした。
西代駅の前の小学校のわきを曲がって少し行くと参道が始まる。
20 分少々でバス停そばの登山道の標識に到着。
しばらく車道を上がって、車道終点の高取大明神。
ここから登山道に入って、30 分ほど登ってトイレのある公園に到着した。
山道を少し下るとすぐに丸山の住宅街に入る。住宅街と言ってもアップダウンばかりで平坦路はほとんど無い。
左方向の小高い所に大仏のようなものが見えた。何か新興宗教の施設だろうか。この道はもう何度となく通っているけれど、今日初めて気が付いた。トレランで行っている時は山道の展望場所以外で遠くを見ることはほとんど無い。
50 分ほど歩いて鵯越駅へ。
しばらくほぼ平坦な道を歩いて、12 時前に菊水山への最後の登りの始まる休憩ポイントに到着。
そろそろお腹が空いている人もいるようだけれど、ここからしばらく急登になるので、食事直後の急登はしんどいし身体にもよくないので、山頂まで上がることにする。
30 分足らずで快晴の菊水山山頂(458.8m)に到着した。
ここで昼食にしたのだけれど、そろそろ休憩が終わろうかという頃、突然天気が急変して雨が降ってきた。
西からの風もわりと吹いて、気温も下がってきたけれど、私は傘でしのぐ。
その後、雨は降ったり止んだりという感じで、幸い本降りの気配は無い。
下りきって天王吊り橋を渡る。
鍋蓋山(486.1m)には午後2時くらいに到着した。
ここからの展望はいつも素晴らしいけれど、一番美しいのはやはり夜景だ。
今日は縦走路はここが最後で、少し下った所から鈴蘭台への道を下る。
25 分くらいで車道に出た。
水源地前バス停で解散した。
鈴蘭台駅まで歩く人もいたけれど、私は翌日は始発で出てトレランに行くつもりだったので、バスで駅に向かった。
剣尾山
剣尾山は北摂の山で、個人的には2年半ほど前に行ったことがある。
剣尾山はこのあたりでは有名な山なのだけれど、稜線を北西に少し行った所に横尾山という、剣尾山よりわずかに高い山がある。以前に剣尾山に行った時はこの山のことは気が付かず、予定のルートからも反対方向の場所だったので登らなかった。
今回はここにも立ち寄る予定だったので楽しみにしていたのだけれど、生憎の雨の一日となった。
天気予報では終日雨。しかし集合地の能勢電鉄山下駅からバスに乗って登山口の行者口で下りた時は、ほとんど止んでいた。
しばらくは車道の登りで、ユースホステルの前を通って、登山道に入る手前でトイレ休憩。小雨が降ってきたので傘を出した。
大日岩には大日如来坐像が彫られている。
行場の大岩。
西の覗き岩からは南の方が望める。
行者山(469m)は展望も何もないので通過。
やはり剣尾山は人気の山なのか、雨模様なのに早くも下山してくる人たちと何度かすれ違った。
山頂手前の月峯寺跡の広いスペースでちょっと早めの昼食にした。
山頂(784m)は予想通り風が吹いていた。展望はほとんど無し。
なだらかな稜線を横尾山に向かう。
剣尾山から 50 分ほどで横尾山(784.8m)に到着した。
ここからの下りはわりと急な場所があったりして雨で滑りやすかったけれど、3時過ぎに能勢の里に下り立った。
ここはかつてはフィールドアスレチックなどの施設があったようだけれど、今は閉園になっている模様。インターネットではまだ営業しているような情報が残っているけれど・・・。
少し歩いて能勢温泉のバス停にゴールした。
この程度の雨ですんで良かったというのが正直な印象でした。
嵐山界隈のち烏ガ岳
水曜日(10/11)は京都一周トレイル講座の随行で嵐山界隈を歩いた。
この講座は「ゆっくり歩く」というタイトルで、深草から東山、西山コースを 16 回に分けて歩く。私がこの講座を担当するようになって最初がこのコースだったので、前回でちょうど一周して、今回から2周目になる。
今回は嵐山の観光エリアで、山道はまったく無い。横道にそれて寄り道しながらの観光客気分だ。
もちろんこれだけで帰るのはもったいないので、前回同様、解散後に嵐山から烏ヶ岳の稜線を歩いてきた。
スタートは JR の嵯峨嵐山駅。トロッコ列車は運休日だった。
しかしこの界隈、好天のせいもあるのだろうけれど、平日でも観光客、特に外国人観光客で朝から混雑している。
竹林を歩いて、野宮神社。
お次は釈迦堂。
大文字の鳥居。
このあと、ようやく一周トレイルコースに合流して、前回の最終ポイントの鳥居本まで戻る。
それにしても今日は暑い。1ヶ月前の前回より暑いくらいだ。
ここからようやく今日のルートが始まる。
コース順に歩いて、二尊院。
そして常寂光寺。
小倉池。
昼食は前回と同じく、嵐山公園で。展望台からの保津川の眺め。
昼食後は公園内を桂川に向かって下る。
角倉了以像。
渡月橋。このあたりは人だらけ。
橋を渡って法輪寺へ。
渡月橋というのは元々は法輪寺にお参りするために造られたものらしい。
お寺の展望台から渡月橋を見下ろす。
2時過ぎに阪急嵐山駅で解散して、私は一周トレイルコースで松尾山の登りに入る。
一周トレイルコースから分かれて西の方に向かうと、静かで気持ちいい道になる。
嵐山山頂手前でこのコース唯一展望の得られる場所。比叡山は霞んで写真では見えない。
まずは嵐山(382m)。
3時過ぎに烏ヶ岳(398m)。
烏ヶ岳を下りたあたりで単独行の男性に出会った。このコースで人に出会うのは初めて。
さらに進んで林道への道の分岐で林道へ向けて下って行く男性を見かけた。
このあたりから道が荒れてきた。ここまで歩く人は少ないようで、急に蜘蛛の巣だらけになって。たまらず枯れ枝で蜘蛛の巣はらいをしながら歩いた。
しばらく登りが続く。山上ヶ峰は今日はパス。
このコースの核心部は保津川への急な下り。何カ所かロープが張られている。しばらく好天が続いているせいか、地面がかわいて滑りやすくて、何度かロープや木に助けられた。
トロッコ列車の線路をくぐって、川縁までの下りもコケで滑りやすくていやらしい。古いロープに頼る。
ここまで来たらあとは単調な車道歩き。
保津峡駅には4時 15 分に到着した。
ここのおかげで今日も満足して終えることができた。
塩屋から高取山
登山講座で、今月から6回かけて六甲全山縦走路を行くという企画が始まった。
全山縦走は 20 回くらいやっているけれど、すべて1日で行っているので、途中で下りたり途中から登ったりというのはやったことがない。それに全山縦走路を忠実に辿るということにはこだわらず、ショートカットできる場所はほとんどショートカットしているので、本来の全山縦走路で歩いたことの無い場所も少なくない。
そんなわけで、私自身も楽しみの企画が始まった。
今は六甲全山を歩く人はほとんど須磨浦公園からスタートするけれど、元来は塩屋がスタート地点になっている。私も個人的にやる時はだいたい塩屋を起点もしくは終点にしてきた。地形的にもそれが正しいはずだ。
私の場合は塩屋の方が JR の都合がいいという理由なのだけれど、全山縦走の大会がたくさん開催されるようになって、集合場所の都合で須磨浦公園がスタート地点として選ばれるようになったようだ。
今回の企画では元来のルートを辿ろうということで、塩屋駅からスタートした。
天気予報では未明まで雨で、その後は雨は治まるということだったのだけれど、生憎小雨の中のスタートとなった。
古い商店街を抜けて毘沙門天を目指す。
住宅街の急坂を上がって、全山縦走路に入る。
少し登って毘沙門天。
ここから山道に入る。
私は塩屋駅を出てすぐ右(東)に行って山道に入るルートを辿るのだけれど、その道との合流点。
1時間弱で旗振茶屋に到着。展望はあまり無い。
鉄拐山(234m)の山頂はたぶん初めてだと思う。いつもトラバースルートを行っている。
高倉山(212.2m)の三角点は縦走路のわずか右にあった。
おらが茶屋もいつもスロープを行くので通らない。ただしここは 25 年くらい前に参加したタイムトライアルの大会の時は通過した記憶が残っている。
高倉台の住宅街を越えて、400 段階段を上がって、栂尾山(274m)で昼食にした。ここもトラバースルートを行くことが多い。
横尾山頂(342m)はいつも通る。
ここからは須磨アルプスのエリアなのだけれど、幸い雨はほぼ上がっている。
馬の背を慎重に通過。
そして東山(253m)。
妙法寺の住宅街を歩く。ここもいつもショートカットルートを行くのだけれど、今日は正規ルートを辿る。昔の大会の時は正規ルートを行ったはずだけれど、もはや記憶がまったく無い。
高取山への山道に入る手前の公園で一服。
ここから須磨アルプスを見ることができた。
50 分ほどで高取山の展望テラスに到着した。天候が回復してきて素晴らしい眺めだ。
7月に随行で高取山へ登ったときのルートを下る。
1時間足らずで長田神社に到着して、ここで解散となった。
いつもは駆け抜けるところをじっくりと楽しみながら歩けるので、これはこれで楽しいと思った。
黒部五郎岳復路
寝た感じがほとんどしないまま、3時頃にシュラフを出た。温度計を見たら0度と5度の間くらいだった。
棒ラーメンとコーヒーで朝食を済ませて、中綿ジャケットとダウンパンツの上に雨具の上下を羽織ってテントの外に出た。さすがにこれだけ着込むと寒くない。歩き出して暖まってきてから脱ごうと思う。
ヘッドランプを着けて4時半頃にテント場を出発した。満天の星空で、目がいい人なら天の川が見えるのではないかと思えるほど。オリオン座がはっきりわかる。カールの道ははっきりしていて迷う心配は無い。
30 分もしたら空がかなり白んできた。
東がほぼ後ろにならるので、ご来光を気にしながら振り返り振り返り進む。
身体がかなり暖まったところで中綿ジャケットとダウンパンツを脱いだ。
かなり明るくなってきたけれど、ご来光はまだ。黒部五郎カールはやはり太古氷河だったのだなと思わせる。
水たまりは凍っていて、道には霜柱。
6時過ぎ、三俣蓮華の山頂あたりからようやくご来光が現れた。
今頃は残雪が一番少ない季節だけれど、まだ雪の残っているところがある。
稜線に上がると西側が見える。雲海の向こうには白山。1ヶ月前に歩いた別山から御前峰、大汝峰の稜線が望める。
北ノ俣の手前では久しぶりに雷鳥に出会った。
写真を撮っていたら横の方から別の雷鳥の鳴き声が。笹藪に2羽いて、つがいだろうか。
北ノ俣に到着したら、もう絶景とはお別れだ。真ん中、やや右の奥にある山は大天井のよう。
飛越トンネルへの道に下ると、足元には有峰湖。
うんざりする下りを4時間ほど歩いて、ようやく駐車場が見えた。
午後1時 10 分、ようやく飛越トンネルに戻ってきた。
帰りは例のナビで出たルートを辿ってみようと思う。スマホのナビ機能を使うのは初めてだ。
しばらく走って、分岐で行きと違う方向に向かった。神岡より東に出る道なのだけれど、2車線の立派な道が続く。国土地理院の地図も google map も行きの道よりもこの道の方が細く表記されているのだけれど、実態はまったく反対だ。
スマホのナビも親切で、こんなサービスがタダで使えるならカーナビを買う人はいなくなるんじゃないだろうか。私は今の車にはカーナビは付けていないのだけれど。ただ、圏外になるとどうなるのかはわからない。
県道で峠を越えてからしばらく道が細くてつづら折れになっている部分があったけれど、行きに2時間かかったところを 20 以上早く帰ることができた。
唯一の欠点は、途中に温泉がまったく無かったこと。なので、高山で高速に乗る少し手前で以前から標識の立っている温泉に向かうことにした。
ここは広い道に「次の信号を右折して1分」という大きな看板が立っていて、これまでも何度か寄ろうとしたことがあるのだけれど、何故か道路沿いに見あたらなくて高速に入ってしまうということが何度かあった。今日はもう二日フロに入っていないので、高速に入る直前に車を停めて、またスマホで調べてみたところ、実際はここから数百メートルくらい離れた場所にあった。
あの看板は一体何なのだろうと思いながら駐車場に車を停めたところ、「玄関近道」という矢印が見えたのでそちらへ行ったら結果的には余計な大回りをさせられるはめになってしまった。
玄関を入ると受付が2階にあって、フロは別の階段でまた1階に下りるという変な造り。びっくりしたのは入浴料 1050 円!! 私にとっては日帰り入浴の史上最高値だ。
そのフロはと言うと、露天はあり得ないぬるさ、浴槽の低い部分に滑り止めのようなブツブツがあるのだけれど、これが所々尖っていて足が痛い。そのくせ他の部分では滑りやすいところがあったりする。
お腹が空いているので何か食べるつもりだったのだけれど、ここでこれ以上お金を使いたくないという気分になって、自動販売機でジュースを買っただけで出た。ひらゆの森の倍以上の値段で中身の質は半分以下だ。
次にこのルートを走る時は高山市内に銭湯を探してこようと思う。
帰りの道は、行楽シーズンの好天だったので車が多いのではないかと思っていたのだけれど、日曜日の夕方にこれだけスムーズに走れるのはめずらしいというくらいスイスイ走れて、8時過ぎには家に帰り着くことができた。
歩いた距離と時間の割には身体は疲れていた。荷物が重かったせいかも知れない。アルプスのテント泊は小辺路のようなハイキングルートとは随分違うということを体感した。
昔はもっと重い荷物でアルプスの縦走を何度もやったけれど、その頃はそんなに長い距離は歩いていない。飛越トンネルから避難小屋までもテント泊装備にスキーを担いで兼用靴で登ったけれど、1日でそれだけしか歩いていない。
このところアルプスは軽装での日帰りしかやっていなかったので、地図を見た時の感覚がそういう風になってしまっているのだろう。
アルプスでのファストパッキングスタイルは今の自分の体力ではもう難しいと感じた。今回のは結果的には「普通の登山」だ。別にスタイルの名称にこだわる必要はないのだけれど。
次からは今回の経験を基準にしてルート設定しようと思う。