昨日はカルチャー教室の補助で、奈良の音羽三山を歩いてきた。私にとってはまったく未知のエリアで、標高 1000m にも満たない奈良の里山など、こういう機会でもなければまず来ることは無い。
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天気は良く、ずいぶん暑くなりそうだ。桜井市コミュニティバスを不動滝で降りて、最初は車道を行く。次第に道が細くなって、登りも急になってくる。
さすがにカルチャー教室の講座だけあって、参加者の文化レベルは高く、草花や歴史風土と言ったものに対する見識はかなり高い。体育会系登山をやってきた私は肩身が狭い思いだ。
大峠の手前から山道になって、傾斜が一段と急になる。峠で一息ついて、熊ガ岳への登りにさしかかる。登山道はクマザサに覆われていて、展望はまったくない。時折、棘の多い植物があったりして、すっきりしたアルプスの稜線とはまったく正反対のタイプの登山道だ。
熊ガ岳の頂上は座るスペースも無いのでそのまま通過して、急坂を少し下る。また急登の登り返しで次の経ヶ塚山に到着した。ここで昼食にする。
西穂高の時はかなり遅れる人も少しおられたが、今回はそれほどの力量差はなさそうで、技術的に難しい箇所も無いので、最後尾について歩いて行くだけ。
最後の音羽山まではわずかだった。
下山路の沢筋は先日の台風の影響がまだ少し残っていたが、歩きに困るほどではない。途中で少し横にそれて展望台へ行く。ここからは眼前にダイトレコースの全貌が眺望できた。こういう風景を見るのは初めてだ。
レースでは金剛山の登りはかなり苦しいが、こうして見るとそんなに大した登りには見えない。
めずらしい花がいろいろとあるようで、みなさん非常に感激されているが、私には値打ちがわからない。
以前から草花の名前を覚えたいという希望はあるのだが、なかなか実行に移せない。小判の植物図鑑のようなものは持っていて、たまに見かけた花を調べたりすることはあるのだが、一度調べたくらいではすぐに忘れてしまうし、トレランで走っていると立ち止まって花を見る余裕も無い。
しかし実際のところいつまでの体力勝負の体育会系登山を続けることもできないので、やはりそろそろ文化系登山の分野にも本気で取り組んでいかないと、このままでは楽しみが少なくなってしまうという恐れは抱いている。
少し下りたら善法寺というお寺に出て、登山道は終了した。この寺は尼寺だった。お寺の尼さんによると、先日の台風で道路が不通になり、二日間ほど孤立状態になったとのこと。当初予定していた道はまだ不通で、バス停まで下りるには別の道を通らなければならないらしい。少し大回りになるようだ。
予定していたバスには間に合わなかったが、1時間後のバスに乗って、全員無事に桜井に戻ってくることができた。
すっと歩けば半日程度のコースだが、アップダウンもそれなりにあって、そこそこ満足感の感じられる一日だった。
薬師岳
昨日は予定通り薬師岳へ行ってきた。予想外の好天に恵まれて、頂上からは富士山を眺めることもできた。
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土曜日は近くの知人と同乗して車で折立へ。ちょうど夕方に着いたので、帰る車もあって駐車場は非常にいい場所が空いていた。ちょうど前に大きなキャンプスペースがあって、トイレと水場も設置されている。
置かれていたテーブルで夕食にしたが、さすがに日が暮れると寒かった。
いつものことであまり眠れなかったが、予定通り5時過ぎにスタートした。まだ暗い。ヘッドランプとハンドライトで足元を照らしながら、うっそうとした樹林帯を黙々と登る。
スタート直後が緩い登りだったせいで、少しオーバーペース気味になってしまった。登りが急になると苦しくなってきたが、仲間は平然と付いてくるので必死で頑張る。先行きに少し不安を感じる。
ほどなくあたりが明るくなって、1時間ほど登り続けたところ、剱がはっきり見える場所に飛び出した。陽は照っていないが展望は効くという最高の条件で、さっそく写真に納める。
ここまではなかなか苦しい登りだったが、剱を眺めて疲れが飛んだ感じで、おまけに登りの傾斜が少し緩くなってきた。周りの樹木も背丈が低くなってきて、道も木などで整備されている。
少し行くと目的の薬師岳や薬師小屋、薬師峠などが眼前に大きく見渡せた。
2時間20分ほどで太郎平小屋に到着。アルプスの展望が目の前に大きく広がっている。日射しは無くて展望が効くという最高のコンディションだ。
トイレと少しエネルギー補給をして、早々に歩き始める。
すぐに薬師峠で、ここから沢沿いの少し歩きにくい登りになった。しかし槍が見え始め、薬師平でまた展望を楽しむ。
薬師小屋に向かって進んで行くと、転倒して脚を痛めたという男性に小屋への連絡を依頼された。ケガは脚だけのようなので、大騒ぎするほどではなさそう。しかし骨折していそうとのこと。
そろそろ登りも苦しくなってきて、同行の夫婦に先行してもらう。そして小屋に一報入れる。
9時18分に頂上へ到着。折立を出てから4時間10分ほどだった。
頂上ではゆっくりして、大展望をたっぷり楽しんだ。昨年、野口五郎から富士山を見たのを思い出して、しっかり目をこらしてみると、稜線のはるか彼方にうっすらと富士山の頂上部分を見つけることができた。
みんなで大喜びをした。やはり富士山は登るよりも眺める山である。これで頂上部分に雪があれば最高なのだが。
ケガ人に出会った後だったので下りは慎重にした。それでも足元の悪いところでは何度かバランスを崩したが、ケガをするほどのことは無く、無事午後1時前に折立に下山した。
亀谷温泉で汗を流して、これなら早く帰って一杯呑みに行けそうと話していたが、彦根を過ぎてから事故による大渋滞に巻き込まれて、結局枚方に帰り着いたのは9時を過ぎていた。
それにしても予想をはるかに上回る好天に恵まれて、いろんな意味で充実した山行ができて、みんな大満足だった。
週末は薬師岳
天候がやや微妙になってきたが、明日は予定通り薬師岳へ向かう。
ここ3週ほど、週末になると天気が悪くなるパターンが続いている。今週末はようやくそれから脱却できそうと思っていたが、どうもまたそのパターンになる可能性がありそうだ。ただ、これまでほどの荒天にはならないだろう。
しかし北アルプスの稜線ではこの時期、少しでも天気が崩れると結構厳しい状態になる。いくら何でも本降りの雪にはならないだろうが、みぞれくらいは十分あり得る。みぞれというのは山では最悪である。雪ならすぐに濡れることはないが、みぞれはウエアにまとわりついて、しかも冷たいので、体温が急激に奪われる。
今回は軽装で短時間で往復する予定なので、荷物は極力減らしたい。森林限界を超えてから天候が悪化してきたら、潔く撤退という勇気も必要になるだろう。
自然は戦う相手ではない。戦う相手は自分だけだ。
淀川ジョグ
今日は久しぶりに淀川へ行った。先月は一度も行っていないと思うので、ほぼ2ヶ月ぶりくらいだろう。
先日の台風の影響はかなりのものだったようだ。穂谷川はそれほどでもなかったが、上流の桂川が氾濫したので、淀川も当然その影響はあっただろう。
樟葉方向への道は通行止めになっているので下流へ向かうと、グラウンドのそばにあったトイレが無くなっている。イベント会場に設置するような移動式のタイプなので、濁流で流されたのだろうと思っていたら、100m ほど下流のヤブの中にひっくり返っていた。
雑草の様子から見るとかなりの水かさだったようで、天野川の橋の欄干には流木がたくさん引っかかっていた。おそらく樟葉や牧野のゴルフ場は水浸しになったに違いない。
しかし久しぶりにフラットな淀川で、気分はいたって快適だった。
彼岸花
昨夜の雨はすごかった。風は恐れたほどではなかったが、強い雨がずっと降り続き、穂谷川か淀川が氾濫するのではないかと本気で心配した。
京都では桂川が一部氾濫したようで、嵐山でも渡月橋が一時通行止めになったらしいが、幸い、淀川はそこまではいかなかったようだ。
今日は完全休養にしてしまおうかと思ったが、夕方になるにつれて天候も回復して、おまけに気温も涼しいランニングには最適のコンディションになってきたので、やはり少しは走っておこうと思った。
淀川がどうなっているか興味があったが、河川敷の下の道がまたドロドロだったらうっとうしいので、今日も山田池の大回りへ行った。
穂谷川がどうなっているかも興味があったが、雑草の様子から見るとそれほど上までは水かさは上がらなかったようだ。堤防の最上部まではまだまだ十分余裕があるくらいだったが、大雨の時は水量が一気に増えるので、今後も油断してはいけない。
そんな穂谷川の川縁に、彼岸花がいくつか咲いていた。
この夏の暑さは相当なものだったが、8月の後半に二日ほど雨が続いた後は一気に気温が下がって、残暑の厳しい日もあるにはあったがさほど続かず、近年にしては残暑は楽だったように感じる。例年なら今頃はまだほとんど毎日クーラーを使っていたように思う。
いよいよ本格的なランニングシーズンの到来である。近場のトレイルも快適な季節がやってきた。そろそろ新しいコースを開拓してみたいと思う。
山田池ジョグ
今朝は目覚ましもかけず、のんびり起きた。今日が平日の月曜日なら完全休養日にするところだが、せっかくの3連休。雨模様とは言え、多少は走っておきたい。
幸い、起きたときには本降りだった雨はおさまっている。まだトレイルの疲れは残っているので、本当なら淀川のフラットなコースでのんびり、と行きたいところだが、クラブの人が山田池に練習に来ることがわかっていた。
走力が違うので一緒に走ることはないが、知り合いに出会うとやはり多少は気持ちが引き締まる。そんな訳で、山田池へ向かった。
公園に着いて周回コースに入るとさっそく、例の二人とすれ違った。しかし私は今日は久しぶりに南エリアの大回りコースへ行くことにする。ここは木陰がまったく無いので真夏は行く気にならないが、アップダウンが緩やかで、コースも少し長くなるので(3.1km くらい)、じっくり走り込む時はこのコースにしている。
バーベキュー広場があったりして、天気が良いと大変な人混みになるのだが、さすがに今日の天気ではバーベキューをしている人はいない。道も広いので快適である。
いくら何でもキロ6分より遅くはならないようにと思っていたが、おおむねキロ 5’50” くらいのペースだ。
その後、いつもはあまり合わないような人にも何人か出会って、おかげでトータル 15km くらいを想定していたところを 21km ほど走ることになった。
距離も大したことはないし、ペースもかなりゆっくり目だったが、八ガ岳とその後のインターバル、昨日のレペティションの疲れがまだ残っていて、内容の割には脚筋疲労を感じた。
明日も休みなのでこれくらいは走って、その後の平日はまた軽い練習だけというパターンにしようと思う。
競技場レペティション
今日の練習会は競技場でレペティション。八ガ岳スーパートレイル 97km の翌週の水曜日にインターバル、土曜日にレペティションというのはあんまりな感じだが、とにかく行くだけ行ってみる。
ここ2〜3日は残暑がぶり返していてかなり暑い。股関節の違和感が残っているので、キロ5分くらいで 10000m ほどやってみようかと思ったりしたが、やはりせっかくの競技場での練習会なので、競技場でしかできないメニューに取り組むべきと思い直し、みんなと一緒にスタートした。
1000m は 4’30” 台。これくらいならあまりムリは無い感じ。股関節の違和感もあまり気にならないので、このままのペースで行こうと思った。おおむねイーブンペースで 3000m を終了した。
次の 2000m は 1000m を 4’30” くらい。最後は 4’22” でメニューを終えた。心拍数も 160 少々というところで、まだ余裕はあるが、そこそこ速いペースまでは上げられたということで、おおむね納得の練習ができたと思う。
メインはロングトレイルとは言っても、こういうスピード練習をおろそかにする訳にはいかない。脚筋が疲労した中で何とか踏ん張るというのは、スピード練習で終盤にペースを落とさないようにするのと同じようなものだ。ラストスパートで限界まで上げる必要は無いが、その手前くらいの状態をしばらく維持するようにしなければならない。
次の週末はクラブの人と薬師岳へ行く予定。天気さえ良ければ楽しめるコースだが、このところ週末悪天というパターンがずっと続いている。何とか来週はこのパターンから脱却してほしい。
不気味なシステム
私は SNS はやったことが無いし、やりたいとも思わない。ただ最近は、公式情報を Facebook で公開しているようなところがたくさんあって、そのいくつかを見るために Facebook のアカウントは持っている。
名前をアルファベット表記で登録しただけで、それ以外のプロフィールなどはまったく何も入力していなかった。
ある日ふと見ると、住所が勝手に推測されて事実と異なるものが表示されていたので(とは言ってもそれほどデタラメではなくて、大阪府のどこかだった)、ここだけ正しいものを登録した。
それから少しすると、Facebook から『お友達ではありませんか?』というメールがやってきたので、暇つぶし気分で眺めてみると、何と以前に勤めていた会社で仕事でつながりのあった人や、陸上クラブの人などがそこに含まれているではないか!!
私自身は Facebook では何も投稿していないので、それ以外のいろんな所の膨大なデータから(いわゆる『ビッグデータ』と呼ばれるもの)抽出されているようだ。
大半はまったく面識の無い、記憶にも無い人ばかりだったが、それでもざっと見ているとランニングを趣味にしている人たちが結構含まれている。そんなところまでデータベース化されているのだ。
何とも気味が悪い。
ほどなく陸上クラブの人からお友達申請とやらが届いた。拒否するのも気まずいので、承認しておいた。
最近、仕事の関係で、とある情報交換サイトに書き込まれた情報を Facebook や Twitter に自動的に投稿したいという要望を受けて、そのシステムのプログラムををいろいろと試すようになった。つまりテストのための投稿が私の Facebook や Twitter に頻繁にアップされるわけだ。
まさか友達申請がやってくるとは思ってもみなかったので、あの人はこの一連の変な投稿を何と思っているだろうか。
通常の操作なら自分しか公開されないような設定ができるようだが、プログラムから投稿した場合はこのあたりの設定がどうなるのかはまだよくわかっていない。
それにしても油断も隙もない時代になってしまった。
最後のナイター練習会
今日は今シーズン最後のナイター練習会。とてもトラックを走れるような体調ではないが、これが最後となると行かない訳にはいかない。中臀筋の筋肉痛と古傷の股関節の違和感が残る中、穂谷川沿いをスロージョグで競技場へ向かった。
ロングトレイルをやると、その反動か何かわからないが、スピードを上げた走りをやりたくなる。とは言っても個人練習ではとても実行はできない。こういう時にクラブの練習会があるのは本当にありがたい。
今日のメニューは予想通りのインターバル 1000m X 5 だった。本気のインターバルはできないにしても、チンタラジョグではないくらいの走りはやりたいと思ってスタートした。
暗くて時計がよく見えないが、4分台は間違い無いだろう。思ったよりもしっかりと走れて、3本目になるとむしろ気分が乗ってきた。中臀筋の筋肉痛も走りの妨げになるほどではない。
ラストは思い切って行こうと思って、たまたますぐ前に速いランナーがいたので、何とか着いて行こうとペースを上げた。タイミング悪く前のランナーは最終周で、また単独走になってしまった。しかしラスト1周は目一杯という気持ちでペースアップしたところ、股関節の違和感が強くなって、力が抜けるような状態になってしまった。
仕方なくペースを落として、ある意味気持ち良く5本を終了することができた。帰ってからタイムを確認したら、ラストが 4’21″。他もすべて 4’20” 台だった。
今日の練習会でここまで走れるのは八ガ岳スーパートレイルで力を使い切っていない証拠だと思うが、以前から感じているように、加齢に伴って肉体的な防衛本能が強くなってきているのだと思う。そのために八ガ岳も余裕を残して終わって、おかげて今日もこのくらいの走りはできてしまう。
しかしこのことは、今後ロングトレイルを目指す上では良い傾向だと思う。長時間走り続けるためには、限界手前の状態を長く続けられる能力が大切なのだ。
と、言うことにしておこう。
八ガ岳スーパートレイルを終えて
八ガ岳スーパートレイルは自分としては微妙な結末だった。
完走はかなり難しいとは感じていたが、六甲縦走キャノンボールの時のように、中盤以降粘ってあわよくば完走という気持ちも少しはあった。しかし現実は厳しかった。
が、冷静に振り返ると、97km まで行けただけでも得るものはあったように思う。最後の方は気持ちは諦めムードだったけれど、肉体的な疲労感は極限状態ではなかったし、まだ多少の余裕はあった。
相変わらず苦しくなると弱気になって止める口実を考え出すのはいつも通りだったけれど、第2関門手前のエイドで本降りの雨の中、気持ちを切らさずに走り出せたのは明らかに進歩だった。
今回の結果にはまったく満足していないが、今年になってからロングトレイルを目指して経験を積んできたことは、少しずつ成果として現れていると思う。
走っている最中は、もうこういうことは辞めてもう少し短い距離でうまく走れる大会を目標にしようと考えていたが、のど元を過ぎると再挑戦しようという気持ちになってくるのは昔とまったく変わらない。
幸い、来月末の六甲縦走キャノンボールに往復でエントリーしているので、次はこれを目標にしてまた頑張ってみたいと思っている。