京都一周トレイル・高雄

2/12 の水曜日は講座で京都一周トレイルの高雄周辺を歩いてきた。

集合は栂ノ尾のバス停。ここからしばらく車道を歩く。

西明寺に寄り道。9世紀に弘法大師の弟子の智泉が神護寺の別院として開創したとのこと。

この時期は清滝川も水量が少ない。

清滝川の左岸を行く。左上は清滝の水力発電所に水を送る導水路。

散策路が崩れていて補修工事をやっていた。

右岸に渡った所の広場で昼食。

このあと右岸の側壁を少し登って車道に合流。

対岸に発電所の送水管。今も現役です。

そして表参道登り口の鳥居。

表参道を少し登って、廃線探索。戦前にあったケーブルの跡。

そして清滝のバス停で解散した。

私はいつもと同じく保津峡駅に向かう。このあたりの清滝川の眺めはお気に入りです。

清滝から45分くらいで保津峡駅に到着した。

飯道山、大納言、阿星山

先日の講座で十二坊からこの山並みを眺めた時、これはぜひ行かなければと感じた。

標高はおおむね 600m 台で、随所で稜線近くまで車道があったりしているので、わりと気楽に歩けるのではないかと思った。

下山後は車道を走って周回しても 20km にも及ばないくらいなので、2/11 の祝日に軽い気持ちで出かけた。

飯道神社への登山口の駐車場にはちょうど9時に着いた。駐車場手前の車道では日陰には雪が残っていた。

今冬は極端な暖冬で、気持ちが冬モードになっていない。とは言ってもここ何日か例年並みの寒気が入ってきていて、スキー場はほっと胸を撫で下ろしているというニュースが流れていたので、ちょっと考えればこういうことは想定できたはずだった。

今日は(と言うか、今日も)雪装備は持ってきていない。スパイクはおろか、スパッツもポールも無い。シューズは穴の開いた古い HOKA。

しかし行くしかない。9時15分に駐車場を出発した。

まずは飯道山へ向かう。20分ほどで飯道神社へ。

本殿にお参り。江戸時代まではお寺があって、修験霊場だった。

本殿裏の岩山にも登っておく。

10時7分、飯道山(664m)に到着した。

正面やや左が阿星山。手前の鉄塔のあるのが大納言。ずっと奥は雪をかぶった比良山系。

大納言に向かうが、いきなりの激下り。ロープが張ってある。

これまでの道とはうってかわって厳しくなった。雪があるのでルートもわかりにくい。所々にある古いテープを探しながら進む。

雄大な鈴鹿の眺め。右の方の尖っているのはおそらく鎌ヶ岳。左に武平峠、そして御在所岳、その左に雨乞岳。雨乞岳の手前は綿向山。

古い林道を渡って、白草山(613m)。

アセボ峠で車道を渡るが、降り口も上り口もよくわからなかった。

しばらく細かなアップダウンを繰り返しながら西に向かう。

12時5分、突然大納言の三角点(583.1m)に出た。ここの標石に腰掛けておにぎり休憩にした。

この先はしばらくすぐそばに車道がある。しかし一般車は入れない道だろう。少し進んで鉄塔のそばに大納言(596m)。山頂とは思えないが・・・。

このルートは所々にこういう標識が設置されている。ここは 541m ピーク。

このあと、稜線からはずれて斜面を激下りする場所はわかりにくかった。ロープが張られていた。

そしてこの下で激しい崩壊場所に遭遇。

進む方向がわからずうろうろしたけれど、何とか行けそうな方向に進んだところ、足下に古い林道が見えた。

急斜面を這い上がって阿星山に向かう。あと少しという所で車道に遭遇。少しだけ車道を歩く。

電波塔のそばから山頂へ。

最後にまたもやロープの急斜面。雪が無くて良かった。

午後2時16分、ようやく阿星山(693m)に到着した。思ったより遠かった。

ここのベンチに腰を下ろしてどら焼き休憩にした。

下山は少し戻って、南側の稜線を下る。しかしこの稜線、道らしい道が無い。写真では道のように見えるけれど、実は道ではない。

とは言っても森林組合の標識が所々にあるので、林業関係者は歩いているはず。何かの境界の標識が一定の間隔で置かれているので、それを見失わないように下った。

阿星山から30分少々で車道に降り立った。

あとはひたすら車道で飯道神社の駐車場に戻るだけ。正面真ん中が飯道山。

朝、車で通った一の鳥居。

午後3時48分、駐車場に戻ってきた。雪はすっかり消えていた。

もっと気楽なルートを想定していたけれど、思いの外歩きごたえのある道だった。飯道山以降は誰にも合わず、トレースも無いのでルートはわかりにくかった。逆に言うと、結果的にはなかなか充実感のある一日だった。

海住山寺、神童寺、椿井大塚山古墳

神童子(じんどうじ)から海住山寺(かいじゅうせんじ)への山道は数年前に京和トライアスロンクラブのマラニック大会で走ったが、その頃はまだタイムへのこだわりもあったので、見所は立ち止まることもなく素通りしていた。

(注)神童寺というお寺のある集落が木津川市山城町神童子。読みはいずれも「じんどうじ」。

私はちょっと変わった山名や地名に惹かれる人間なので、「神童子」や「海住山寺」は改めてゆっくり訪ねてみたいという気持ちはずいぶん前から持っていた。

しかしながらこのあたりはわざわざ一日を使って満足できるようなコース設定がなかなかできなかったので、これまで先送りしてきた。

2/9 の日曜日、朝イチで生協にまとめ買いに行って、それから出かけてみようと思った。ついでにここも一度訪ねてみたかった椿井大塚山古墳にも立ち寄って。

京阪、近鉄、JRを乗り継いで加茂駅まで行って、12時18分に駅を出発した。結構気温が低かったが、汗をかかないようにアウターは脱いだ。

恭仁大橋で木津川を渡る。

正面には辿る予定の稜線。

車道を歩いて登って、出発してから45分ほどで海住山寺に到着。境内に入って100円を払う。本堂は改修中。

海住山寺は奈良時代に良弁僧正によって藤尾山観音寺として建立され、その後の焼失を経て、13世紀に解脱上人貞慶によって補陀洛山海住山寺として旧寺を中興されたとのこと。

五重塔は国宝。

参道からそれて山道に入る。以前のマラニックの大会の時は神童子からの道はかなり不明瞭で、何度か集団ロストしたりしていたので、はたして今どういう状態になっているのかいささか不安だったけれど、出だしははっきりしていた。結構手入れされている感じ。

道標も随所に設置されていて、ハイキングコースとして整備されている感じ。

快適な自然林を気持ち良く進む。

しばらく進んだら「鳶ヶ城(とびがじょう)跡」という道標があったので寄り道してみた。

加茂町の街並みの向こうは奈良の山々。ここで腰を下ろしておにぎり休憩にした。

さらに進むと竹林になった。集落が近い。

神童子の集落に下りたって、まずは天神社(てんじんじゃ)に向かう。

十三重石塔は重要文化財。

そして神童寺へ。聖徳太子の創建で、役行者が修行したと伝えられている。本堂を始め、仏像の多くが重要文化財に指定されているが、中には入らず。仏像の値打ちはよくわからない。吉野山とのつながりが深い。

神童子の集落。

しばらく車道を走って、最後の目的地の椿井(つばい)大塚山古墳。古墳時代前期(三世紀後半)の古墳の中でも最古と位置づけられている。

奈良線の法面拡幅工事の際に石室が発見された古墳で、前方後円墳の真ん中を線路が横切っている。

後円部の墳丘。

墳丘からの生駒の眺め。

前方部には何と住宅が建っている。

この後は車道を走って奈良線の棚倉駅へ向かう。

午後3時18分、棚倉駅にゴールした。

ふと思いついて出かけたコースで、実動わずか3時間ではあったけれど、なかなか充実していて楽しかった。

先月の星田三山に続いて、半日程度でも楽しめる場所は探せばあるということを再認識した。

魚屋道

2/8 の土曜日は講座で六甲の魚屋道(ととやみち)を歩いてきた。先月の三輪山に続いて、女性のみの講座のピンチヒッター。

「女性のためのショートハイキング」というタイトルの講座なので、歩行時間や標高差はかなり少なめに設定されている。

なので朝はJR甲南山手駅に集合してからバスで昭内橋まで行って、ここからスタートする。

尾根道ではなく「難路」の沢筋を行く。

歩き出して 40 分ほどで蛙岩(かえるいわ)。どこがカエルなのかよくわからない。

その後、尾根道に合流して、風吹岩(437m)へ。

そして横池で昼食にした。

すぐそばにゴルフ場。今冬の暖冬はゴルフ場にとってはありがたいだろう。特にこういう標高の高い場所では。

このあとぐいっと登って、雨ヶ峠で一服。このあたりから雪がパラついてきた。

東お多福山には寄らずに林道へ出た。

土樋割峠(どびわりとうげ)。

午後2時20分、バス停に到着して終了となった。

来月はここをスタートして東お多福山を経由して六甲最高峰、そして有馬に下山の予定。

十二坊

2/3 は講座で滋賀県の十二坊(岩根山)へ行ってきた。前日の金勝アルプスの少し北に位置している。

集合はJR草津線の香西駅。

前日に続いて今日も快晴。正面の十二坊に向かってしばらく車道を歩く。

瀬田川にかかる橋の上から三上山を望む。

急な林道を少し登って、磨崖不動明王尊。江戸時代のものということで、それほど古いものではない。

一度車道に出てからまた登山道に入る。これがなかなかの急登が続く。

30分少々登って、十二坊の山頂(405m)に到着した。

正面に飯道山。右端は阿星山。

ここで昼食にして、午後は周回コースへ向かう。展望場所から、右奥が金勝アルプス。おそらく鶏冠山。朝に比べると空気がずいぶん霞んできた。

そしてシャクナゲ群生地。

林道に出ると何か大きな碑。

しばらく林道を下る。

そして十二坊温泉のゆららへ。

ここからまた山道に入って、善水寺(ぜんすいじ)に向かう。

時間の関係で善水寺は前を素通り。本堂は国宝になっている。

午後2時20分、岩根のバス停に到着した。

3時半過ぎのバスに乗って、香西駅で解散した。

金勝アルプス

先の日曜日(2/2)は好天間違いなしの絶好の登山日和だった。

しかし翌月曜日に講座が控えているので、あまりムリをしないようにということで、まだ行ったことの無い滋賀県の金勝(こんぜ)アルプスに向かった。

登山口の駐車場が有料と書いてあったのでちょっと躊躇したけれど、よく見たら有料なのは4月から11月までの間だけだった。

着いたのは8時20分くらい。しかしすでに結構な数の車が停まっていて、私の後からも何台かやってきた。こんな時期でもこれだけの登山者がいるのかと思って、ちょっと憂鬱になった。

8時半に鶏冠山(とさかやま)に向けて出発した。しばらく林道を行く。

沢筋の山道は気持ちいいけれど、少し荒れている。

落ヶ滝への道から別れて急斜面をぐいっと上がる。あれが鶏冠山?

さすがにアルプスと言うだけあって、ロープも出てくる。

展望場所から正面に三上山。手前の大きなトラックは競馬の栗東トレーニングセンター。

9時16分、鶏冠山(490.8m)に到着した。

少し進んだ展望場所から、琵琶湖と比叡山。

大きな岩が出てきた。そして登山者も多くなってきた。

天狗岩を見上げる。

岩をすり抜けて。

天狗岩の上から北東方面。奥の方に雪山が見える。岐阜の山と思うけれど、どこかわからず。

10時23分、白石峰(580m)に到着。

竜王山に向かう。茶沸観音。

山頂手前に大野神社の境外社。

10時38分、竜王山(604.6m)に到着した。

先ほどの境外社の裏でおにぎり休憩にした。

白石峰に戻る途中の稜線からの鶏冠山。

重ね岩。

国見岩から瀬田川方面。

岩の間をすり抜けて。

そして狛坂(こまさか)磨崖仏。奈良時代後期のものらしい。

林道に出て、新名神をくぐる。

逆さ観音。鎌倉時代のもの。元はもっと上の方に正しい位置で設置されていたのが、岩を削られてバランスを崩して落ちてきたとのこと。

オランダ堰堤。明治時代にオランダ人技師ヨハネス・デレーケ氏の設計で造られた。今も機能している。逆さ地蔵の岩はこの堰堤のために削られた。

駐車場そばのキャンプ場はこの季節でもそこそこ賑わっていた。

12時13分、駐車場に戻ってきた。

4時間足らずのショートコースだったけれど、それなりに楽しめるルートだった。

登山者とは何度も出逢ったけれど、駐車場の車の数に比べるとそれほど多くはなかった。

京北トレイル

先日、登山講座の講師をされている方から最近出版された本をいただいた。

京都一周トレイルのガイドブックはもう10年以上前に出版されたものを所有しているけれど、その後、深草ルートや京北ルートが追加された。この本はそれらも解説されている。

深草ルートはすでに講座で何度も歩いているのでいいとして、京北ルートがどんな道なのか一度歩いてみたいと思っていた。

ちょうどガイドブックをいただいたので、それを参考にしてコース設定をしてみた。

支線ルートや分岐ルートもあるけれど、それらにこだわらずにメインの部分を周回すると概ね 37km くらい。距離はそこそこあるものの車道部分が多く、アップダウンもそれほどではないので、伏見稲荷から鞍馬までよりはずっと楽だろうと思った。

とは言ってもこのところ体力低下が著しいので、多少の不安はある。

バス便はあるけれど、始発で出てもスタートが8時を過ぎるし、1時間に1本しか無いので、車で行くことにした。

ルートの起点は南端の細野なので、できれば細野から出発したいけれど、適当な駐車場所のメドが立たなかったので、北端の常照皇寺(じょうしょうこうじ)の駐車場に置いて周回することにした。

昨日(1/26)、まだ暗い中を走って6時45分くらいに常照皇寺に到着した。まだ少し薄暗かった。(これは帰りに撮ったもの)

準備を整えて6時55分に出発した。まずは車道を井戸峠に向かう。

少し行くと車道から分かれてトレイルに入る。あまり歩かれていない感じ。

出発してから25分くらいで井戸峠(標高430mくらい)に到着した。

このあとすぐにまたトレイルに入って、しばらくして車道に合流。その後はずっと車道を走って、熊野神社。今日は先が長いので参拝はせず。

R162を渡って、上中の集落を走る。

上中城跡。平安時代の城跡らしい。

しばらく弓削川沿いを走って、矢谷上橋でルートが川沿いと周回に分岐する。私は橋を渡って周回ルートへ行く。

途中から未舗装路になって、合併記念の森へ入る。「合併記念の森」は平成17年に京都市と旧京北町が合併した時に京都市が引き継いだ土地。

散策マップの看板などが設置されていたけれど、トレイルコースを行く限りではそれほどきっちりと整備されているようには見えなかった。

合併記念の森を出たら弓削川コースと合流して、熊田川沿いをゆっくり走る。

この後少し車道を行って、黒尾山に向かっての山道に入る。今日、初めての山道らしい山道。しかしやはり歩いている人は少ない感じ。ここで大福休憩にした。

今日の周回コースでは黒尾山の山頂は通っていないけれど、山頂らしい山頂はここくらいしか無いので山頂に向かう。なかなかの急登。

9時半、黒尾山の山頂(509.3m)に到着した。三等三角点がある。

山頂からはほんの少し展望がある。愛宕山方面らしいけれどよくわからず。

下山路の下谷林道も荒れている。

車道に出て、しばらく桂川沿いを走る。

枝垂桜の吊り橋を渡って、高瀬の道に向かう。起点の細野がようやく近づいてきた感じがする。

また山道になるが、ここもあまり歩かれていない感じ。ヤブが繁ってちょっとわかりにくい。

しばらく登ると林道に出て、今日初めて展望らしい展望が得られる場所があった。足元は周山。山々はまったくわからず。

この少し先でヘアピンカーブで細野に向かう。最初はどこが道なのかよくわからなかった。

下山路は一部迂回路になっていて、降り立った林道も荒れていた。黒尾山と高瀬の道の連チャンは予想以上にしんどかった。

少し車道を走って、11時1分、出発してから4時間少々で南端の細野に到着した。多分半分は過ぎていると思う。春日神社の境内でおにぎり休憩にした。

さて、後半戦はまずは滝又の滝に向かう。

少し進むと「滝又の石佛」という石門があって、その先には真新しい石仏がたくさん並んでいる。

何度か沢を渡って、滝又の滝に到着した。

右岸の巻道で上に上がるが、階段はあるもののなかなかの急登。あまり下りたくない。

その後、林道で余野に出て、少し北に向かう。ここは2年前に反対向きに走ったのを覚えている。

そして伏見坂への道に入る。

峠の手前の標識がよくわからなくて少し間違った。直進すべきところを右カーブの林道を進んでしまった。

伏見坂は初めてと思っていたが、帰ってからgpsのトラックを見ていたら、実は先ほどの2年前に余野を走った時に、反対側から峠を越えていたことに気がついた。

大森に下りて、西ノ川右岸の車道を茶呑峠に向かう。しばらく進んだら車止め。

次第に傾斜が急になってきて、さらに道がトレイルになってきた。そして前方に一人のハイカー。今日出会った最初で最後のハイカーだった。

さらに上りが急になって、12時49分に茶呑峠に到着した。

ここも2年ぶり。峠の地蔵菩薩。モロに逆光。

古い標石の「右山国ゆげ」に進む。

この後しばらく標高がほとんど変わらない状態で山肌をトラバースしていく。今日のコースで初めて、歩いていて気持ちのいい道が出てきた。

15分ほど進んで鳴野堂(なるのどう)の二石仏。江戸中期のもの。その頃は大森からのこの道は小浜街道として賑わっていた。ここの前で腰を下ろして大福休憩にした。

ここから一気に下って、上桂川そばの車道を進む。

今朝、車で走った車道をしばらく進んで、そのまま川沿いに光厳古道に入る。北朝初代天皇の光厳法皇が通われた道だそうだが、川べりギリギリの踏み跡も不明瞭な部分もあって、歩きにくかった。

川べりから少し離れて東に向かうと「光厳法皇安らぎの腰掛石」。

車道に出て常照皇寺の参道を上がって、午後2時半、駐車場に戻ってきた。

もう来ることは無いかも知れないので常照皇寺の参道を上がってみたが、あまりにも誰もいなくて、受付の人に出会ってから引き返すのはきまりが悪いと思って、中には入らずに戻ってきた。

正直言って、あまり楽しい道ではなかった。車道部分が多いし、トレイル部分もあまり歩かれていない。途中にいくつか集落はあるけれど、コンビニのような店は全く無く、せいぜい自動販売機が何箇所かあるだけ。

私は周回したので元に戻ってこられたけれど、途中で区切るとすると交通の便が非常に悪い。

一度行っておけばもう十分という感じでした。

加西アルプス

前の日曜日(1/19)は講座で加西アルプスを歩いてきた。もちろん初めて。

集合は北条鉄道の播磨下里町駅。家から遠路はるばる3時間をかけてやってきたが、受講生の中にはもっと遠い方も少なくなかった。駅舎は登録有形文化財になっている。

これが加西アルプスの山々。

しばらく車道を歩いて、登山道に入る。なかなかの人気エリアのようで、好天のせいもあってか登山者が多い。

ほどなく岩がゴツゴツしたアルプス地形が現れた。兵庫県南部には播磨アルプスなどこういう地質の山が多い。

結構な傾斜の部分もあって、ロープや鎖が取り付けられている所もある。

11時半に善防山(251m)に到着した。室町時代には城があった。

ここで昼食にした。なかなかの展望場所で、真ん中奥は六甲。

昼食後は笠松山を目指す。

吊り橋を渡る。下は細い車道。

笠松山までの道、そして歩く人たちが見渡せる。

善防山から1時間足らずで笠松山(244.4m)に到着した。

展望台からは淡路島が見えた。

下山は北側へ。

しばらく下って、熊野神社。

車道に下山。

畑の畦道のような道を長駅(おさえき)へ向かう。

午後2時半ちょっと前、予定よりも早く長駅に到着した。この駅も登録有形文化財。

天候にも恵まれて楽しい一日だった。

星田三山

「星田三山(北山師岳、星田山、日高山)」というのがあるというのを知ったのはわりと最近のこと。さらに「星田60名山」というものもあるらしい。

日曜日(1/19)は講座の仕事があるので、前日の土曜日(1/18)の午後に軽い気持ちで出かけた。

自転車で出かけて星田駅そばの駐輪場に置いて、午後1時50分に星田駅を出発した。

しばらく車道を星田妙見宮に向かう。

その後ほしだ園地に向かうが、途中で山路に入る。ここは標識も何も無くてわかりにくかった。

急登をぐいっと上がって、数分で石橋山(179.8m)。

右下にはグラウンドがあって、野球少年の金属バットの音が響いている。

ほんのちょっとした里山程度と思っていたけれど、以外とアップダウンは急だ。木の根をつかまなければならないような場所もある。

風化した花崗岩の滑りやすい道が続いて、宗円山(207.3m)。

送電線の鉄塔に向かって上がる。

上がってすぐに弁財天山(258.8m)。

相変わらず急なアップダウンが続く。左側はゴルフ場。

階段をぐいっと上がって、北山師岳(269.5m)。星田三山の一つ。

ここからは北側の展望が得られる。真ん中はポンポン山。

お次は地獄谷山(241.5m)。

午後3時ちょっと前、星田山(278.0m)に到着した。

ここから先の道がよくわからず、たまたま着いた星海山(264.6m)。

道は結構荒れているが、それなりに整備はされている。

ぼって谷に下りて、さらに登り返して今日最後のピークの日高山(260.7m)。

少し引き返して、荒れたぼって谷を下る。

道はあるような無いような・・・。

道が穏やかになってきた。道端にツツジ。

星田新池。

ほどなく住宅街に出た。

この後は車道をジョグで、午後4時11分に駐輪場へ戻ってきた。

思いのほか楽しい道だった。間にもたくさんの道があるので、また日を改めて歩いてみたいと思う。

天狗山、奥守岳

この山名を聞いてすぐに場所が特定できる人はかなりの通だと思う。

先の三連休は土曜日が講座になってしまって、日曜日は天候が今ひとつだったので、月曜日(11/13)に日帰りということにした。

このところ HOK スキー目的の山行きが続いていたので、久しぶりに普通の歩きで行こうと思った。しかしながら日帰りエリアで魅力を感じられる行き先がなかなか見つけられなくなってきた。

地図を眺めながらいろいろと物色した結果、大峰の釈迦ヶ岳の南の稜線が候補にあがった。

実は昨年の4月に少し歩いている。普通ならこの季節は積雪でかなり厳しいはずだけれど、今年なら雪も少なく、トレラン装備で行けるのではないかと思った。

南奥駆道には「涅槃(ねはん)岳」とか「証誠無漏(しょじょうむろう)岳」とか、惹かれる山名の山々が点在している。

太尾登山口からは昨年二度歩いているので、ちょっと遠いけれど前鬼(ぜんき)から稜線に上がって、涅槃岳を目指してみようと思った。できれば証誠無漏岳まで行きたい。

そんな計画で13日の朝4時半頃に家を出て、一路前鬼に向かった。

途中でカップ麺とおにぎりの朝食をとって8時前にようやく前鬼に到着した。R169から分かれた道はこれまで車で走った林道の中でも最難の部類だった。道そのものはそれほどひどかったわけではないけれど、クネクネと曲がる道なのにカーブミラーがほとんど無く、離合場所も非常に少ない。

これまでなら先に民家などがまったく無い林道でもだいたいはカーブミラーがそこそこ設置されていたのだけれど、前鬼には宿坊があって、年中住んでいる人がいるというのにどうしてという感じ。前鬼に着いた時は精神的にかなり疲れていた。

釈迦ヶ岳へ行く人がそこそこいるのではないかと思っていたが、着いた時は他には車は無かった。しかしすぐ後に1台やってきた。

コーヒーを飲みながら準備を整えて、8時過ぎに出発した。後から来たのは若い男性二人だったので、先に出てくれることを期待したのだけれど、残念ながら先発してもらえなかった。

車止めを越えて、しばらく車道を行く。実はうっかりしてポールを持ってくるのを忘れてしまった。上部でどうなるかちょっと心配。

前鬼には1300年を越える歴史があります。ここは大峰を歩く者なら一度は訪れておかなければならない場所だと思っていた。

車道を30分ほど歩いて宿坊へ。建物のそばには車が停まっていて、煙突からは煙が上がっていた。

この少し上には五鬼熊の住居跡。

しかしここから先の道がよくわからない。とにかくこの正面の斜面を上がってみるが、どう見ても道ではない。

このまま上がれば本来の道に出会うのではないかと思って登ってみたが、次第にルートからはずれてきた。仕方無くルートの方向に向かって下ったところ、何とか正しい道に合流することができた。実は住居跡をそのまま左に行けば良かったのだった。

標高1000mを越えてもまだまともな雪は出てこない。雪のかわりに階段が出てきた。何と853段あるらしい。もちろんずっと続いているわけではないけれど。

100段ごとに印が付けられている。

出発して1時間半ほどで二つ岩。

このすぐ前には役行者腰掛け石。俗人が腰掛けることは許されません。

次第に道が厳しくなってきた。鎖やロープがしばしば出てくる。ポールを持って来なかったことを後悔したが、もはや後の祭り。

沢を渡る。ちょろちょろと水が流れていて、そのせいで岩に薄い氷がはっていてちょっと緊張する。

出発して2時間15分ほどでようやく稜線の太古の辻に到着した。

ここで一息入れようと思っていたけれど、西からの冷たい風が吹き付けるので、もう少し先に進むことにした。少し登れば確か樹林帯だったはず。

仙人舞台石で腰を下ろしてぼた餅休憩にした。ここでジャケットを羽織って、チェーンスパイクを着けた。

石楠花岳は前回訪れているので今日はパスして先に進む。それにしても雪が少ない。ただ、西からの強い風でかなり寒い。

11時20分、今日の最高峰の天狗山(1537.2m)に到着した。

北を望むと釈迦ヶ岳。その右は八経ヶ岳方面。その手前の突起が大日岳。

それから15分ほどで奥守岳。

涅槃岳どころか次のピークの地蔵岳もまだ少し先。

引き返すリミットを12時と考えていたのに、すでに11時40分。地蔵岳までは嫁越峠まで100mほどガツンと下って、さらにガツンと上がらなければならない。

次が涅槃岳ならまだしも、その手前でここよりも標高の低い山にそこまでして行く意欲は湧いてこなかった。ここで引き返そう。

この少し先の風が避けられる場所でおにぎり休憩にした。天気は良いので風が無ければさほど寒くない。これは東側の大台ヶ原方面の眺めだけれど、山名はさっぱりわからず。

チェーンスパイクに雪がダンゴになって歩きにくい。ポールを忘れたことを本当に悔やんだ。

今度は正面に釈迦ヶ岳。そしてその右に大日岳。

往路をひたすら下って、前鬼の宿坊から下の車道はスロージョグで走って、午後2時20分、駐車スペースに戻ってきた。雪面の足跡からあと何人かの登山者が来ていたと思ったのだけれど、戻ってみたら私の後に来たもう1台の人たちだけだった。山中では誰にも出会わなかった。

帰り道でまさかの対向車。しかし運良くトンネルの中に離合場所の用意されている近くだったので事無きを得た。家までは時間がかかるので、今日は温泉無しで帰ることにした。

結局、目的の涅槃岳には遠く及ばずだった。石楠花岳の先には山名通りにシャクナゲの群生地があったので、5月あたりにまた来てみたい気はするけれど、前鬼までの道はもう走りたくない。

このルートの最大の精神的障壁は、稜線へ上がってからが下り基調になるということ。つまり目的地に到着してからの復路が上りになってしまう。

できることなら逆ルートでコース設定したいのだけれど、それでなくても交通の便の悪い大峰で、南部となるとさらに条件が厳しい。

悩ましいところだ。