シャクナゲ岳、チセヌプリ

昨年の秋にこのあたりを周回したが、その時はシャクナゲ岳までは行かなかった。と言うか、行けなかった。

何となく宿題を残したままという感じだったので、それをすっきりさせてしまおうと思った。

6/27(木)はそこそこの好天で、8時前に神仙沼のレストハウスに到着した。すでに数台の車が停まっていた。

準備を整えて8時過ぎに出発した。

25分ほどで長沼。実は人工的に作られた貯水池。正面の左がチセヌプリで右がシャクナゲ岳。

登山地図には岸辺も道があると書いてあったので今年はそちらを歩いてみたいと思って眺めてみたが、そういう道は見当たらない。

昨年は確か沼の南端で岸辺に近づけるところがあったと記憶しているのだが、気づかないうちに上りになってきた。

出発して1時間ほどでチセヌプリとシャクナゲ岳の分岐のビーナスの丘へ。なぜビーナスの丘なのかまったくわからない。

しばらく平坦な道をシャクナゲ岳に向かう。ゼンティカ。

シャクナゲ沼に行く道からそれて山頂に向かう。昆布岳目国内岳もそうだったが、このあたりの山は山頂部分はだいたい岩山になっている。

山名からシャクナゲがあるのかと見回しながら登ったが、私の目にはシャクナゲは見当たらなかった。シャクナゲの葉は特徴的なので花オンチの私でもわかる。ちょっと調べたところでは昔はシャクナゲがあったらしい。

9時42分、シャクナゲ岳の山頂(1074m)に到着した。

手前からチセヌプリ、ニセコアンヌプリ、雲がかかった羊蹄山。

昆布岳。

真ん中に目国内岳。右に岩内岳。

せっかくなのでシャクナゲ沼に寄っておく。下山中、下に見えた。

分岐から数分程度だったけれど、沼に近づくと女性の声が聞こえてきた。

沼のそばに女性3人パーティが休憩していた。ビデオを撮りたかったけれど彼女らの声が入るので諦めた。後から考えたら音声を消せば良かったのだ。

さて、まだ時間があるのでチセヌプリにも登っておくことにする。

アカモノ。

これは何?

11時20分、チセヌプリ山頂(1134.2m)に到着。

シャクナゲ岳を見下ろす。

誰もいないので腰を下ろしておにぎり休憩にした。

スミレの何か?

チセヌプリスキー場への道は廃道。

ハクサンチドリ。

最後に時間潰しに神仙沼へ。昨秋は道路が閉鎖されていたので一般観光客は誰もいなかったが、今日は多少の観光客が訪れていた。

神仙沼。

名称の由来はこういうことだそうです。

ワタスゲ。

午後1時半、レストハウスに下山した。

今日は綺羅乃湯は開いていた。

昨日と同じく、倶知安のマックスバリュで買い物をしてからニセコの道の駅へ。

ニセコへ

6/26(水)はまたもや朝から雨。このあたりは明日も天気が良くない予報なので、まだマシなニセコへ戻ろうと思ったが、しばらくすると雲が切れてきた。

午後には天気が回復するという予報なので取りあえず旭岳のロープウェイに向かった。

しかし標高が少し上がるとまた厚い雲がたれこめてしばしば雨。

1時間以上、車の中で様子を見ていたけれど、天気が回復しそうな気配はない。

こんな天気でもロープウェイで上がっていく人たちがいるが、こんな日に往復3000円以上も払って上がる気にはならない。

諦めてニセコへ向かうことにした。

そんなに急いでも仕方ないのでずっと下道で。

まずは馴染みの「綺羅乃湯」へ。

駐車場がずいぶん空いていたので不思議に思ったら、何と休業日。

仕方なく昨秋に行った昆布駅の幽泉閣へ。

ここは昆布駅のすぐ横にある。

一日に数本しか列車の通らない昆布駅。

時間があるので倶知安のマックスバリュまで行って買い物をして、定番のニセコの道の駅に停めた。

美瑛富士

6/25(火)は可もなく不可もなくという天気予報で、美瑛富士に向かうことにする。

十勝岳登山口の望岳台を6時半ちょっと前に出発した。

ちょっと先に標識の岩。

しばらく行くと白銀荘への分岐。

出発して40分ほどで十勝岳と美瑛岳との分岐。正面の稜線は2年前に歩いた

なんとかキンバイ?

イソツツジ。

天気が良くなってきた。

エゾノツガザクラ。

美瑛富士が見えた。このあたりは2年前に歩いた道。

エゾコザクラ。

ウコンウツギ。

ルンルン気分で歩いていたら突然、目の前に雪渓!!

結構、傾斜もあるし、滑り落ちたらタダでは済まない。もちろん、アイゼンは無し。また敗退かと一気に気分が落ち込んだ。

上部の状態はよくわからないのだが、横の斜面を眺めてみたところ、上に巻いているようなかすかな足跡が目に入った。わりと傾斜はあるけれど登れないほどの斜面ではない。ポールを出した。

灌木につかまったりしながら何とか向こう側に抜けることができた。しかし滑りやすい斜面でこれはこれでスリリングではあった。

チングルマ。

そしてシャクナゲ。

その後も何度か雪渓のトラバースがあったが、いずれも何とか渡ることができた。

そして沢を渡る。融雪期なので水量が多かったが、完全な水没までは至らずに渡ることができた。

このあとはしばらく急登。

そして美瑛岳と美瑛富士の分岐へ。2年前は美瑛岳からここに下りてきた。

美瑛富士に向かうためにはこの雪渓を渡らなければならないのだが、行くしかない。

その後も何度か雪の斜面を渡って、コルへのフラットな道になった。この頃から風が強くなってきた。

9時45分、ようやくコルに到着した。風が強かったので雨具のジャケットを羽織った。

縦走路は右の方に行くが、美瑛富士は正面を登る。

ガラガラの歩きにくい道だがジグザグにトレースがあるのでそれからはずれないようにひたすら登る。

このあたりから周囲はガスってほとんど視界が無くなってしまった。

10時12分、美瑛富士の山頂(1888m)に到着した。

展望も何も無いので早々に下山。

少し下りたら視界が開けてきて、振り返ったらチングルマのお花畑越しに山頂が見えた。

コルに戻ったら池塘が見えたのでちょっと行ってみた。

コルから少し下りて風の当たらないところで美瑛富士を眺めながらおにぎり休憩にした。腰を下ろすのは今日初めて。

例の雪渓のトラバースは安全第一で帰りも上を巻いた。

その後、天候が崩れてきて、本降りの雨になってきたので雨具の上下を羽織ったが、よくあることでほんの少ししたら止んでしまった。

十勝岳への道に合流する手前で雨具を脱いで、ポールをしまって、パンを食べた。

火山の礫の道は足元が不安定なので疲れる。ようやく登山口が見えてきた。

午後2時ちょうどに駐車場に戻ってきた。

風呂は近場の白金温泉へ。

「杖忘れの湯」という変わった名前の宿。こじんまりしたいい雰囲気ではあったけれど、露天もあるものの浴槽も洗い場も小さいので週末は避けた方が良さそう。

そして帰り道にあの「青い池」。陽がさしていないと青く見えないとのことだがうまい具合に晴れている。

ここも駐車料金500円で、アトサヌプリのようにいい場所がないか探ってみたけれどどうにも見当たらず、諦めて駐車場に入った。

平日にもかかわらずかなり混んでいた。ただし耳に入る言葉はほとんど中国語。台湾人かも知れないけれど。

なぜ青く見えるかというと、

その後、美瑛駅のそばの道の駅に行ってみたが思いのほか小さかったので、また昨日と同じビルケに停めた。

オシンコシンの滝、アトサヌプリ、阿寒湖コタン、幌舞駅

6/24(月)は予報通りで朝から雨。

当面、好天は望めないので初めての場所へ行くよりも馴染みのあるところへ行った方が安心できるのではないかと思って、観光しながら富良野へ向かうことにした。

まずは知床でオシンコシンの滝へ。

ここは道路から見えるのでこれまでにも何度か車窓から眺めているのだが、今回は車を停めてじっくり眺めてみたいと思う。

幸い、雨は止んでいた。

オシンコシンというのはアイヌ語で「そこにエゾマツの群生するところ」という意味。

私は那智の滝のような豪快な滝よりもこの滝や白糸の滝などの方が美しくて好みだ。

次は屈斜路湖の方に向かう。

天気が悪くなければ藻琴山に行こうと思ってやってきたのだが、

小雨程度だが霧でほとんど何も見えない状態なので、これでは歩く気にもなれず、アトサヌプリ(硫黄山)に向かう。

駐車場に向かったら前の車がUターンして戻ってきた。500円かかるらしい。後から来た数台のバイクも戻って行った。

私も一旦戻ってどこかちょっとだけ停めておけるような場所がないだろうかとウロウロしたところ、どうも同じように考える人がいるようで、少し歩くとアトサヌプリに入れそうな踏み跡が目に入った。

そんなに長時間停めるわけではないし、交通量もそんなに多い道ではないので、ここに置いて向かうことにした。

予想以上の壮大な光景だった。

少し標高が上がると霧がすごいが、下の方はそれほどでもない。雨も止んでいた。

黄色いのは硫黄の結晶。かつては採掘されていたらしい。

歩ける場所でも地面からお湯がボコボコと湧いているところがあって、ちょっと触ってみたら非常に熱かった。

ちょっと摩周湖の方に寄ってみたが、こちらはガスガスで止まる気にもならず、昼食のために阿寒湖のコタンに向かった。

2年前に来た時にもそうだったのだが、この界隈の店は店頭のメニューに値段が書かれていない。結局、前回と同じ店に入って豚丼を食べたのだが、後になって鹿肉を食べておけば良かったと後悔した。

雨が降ったり止んだりの中を富良野に向かう。

小雨の狩勝峠。

峠を下って、かの有名な幌舞駅へ。

本来の駅名は「幾寅駅」だが、映画「鉄道員」の舞台になった「幌舞駅」の方が有名。

2016年の台風による被害で鉄道は止まった状態だったが、本年(2024年)の3月いっぱいをもって完全に廃線になってしまった。

鉄道ファンには人気の駅。

古い気動車も置かれている。

富良野では定番のフロンティアフラヌイ温泉へ。ここの低温の源泉がお気に入り。

そしてスーパーで買い物をして美瑛の道の駅に入った。

硫黄山敗退

今日(6/23)も天気はあまり良くないが雨ではないので硫黄山に向かうことにする。

未舗装路をカムイワッカ湯の滝に向かう。

2年前に来た時の駐車スペースに車を停めた。実は登山者用の駐車スペースは少し手前にあったようなのだが、よくわからずに通過した。

日曜日なので混んでいるかもと思ったが誰もいなかった。

このところ寒かったのでTシャツを一枚重ね着して、パンツも暖かいタイプをはいた。

林道通行許可証を箱に入れて、7時ちょっと過ぎに出発した。

このあたりは人よりもヒグマの方が多いと言われているエリアだが、実際はシカだらけ。

ほんの5分ほどで登山口へ。

いきなりの急登だが今日は大丈夫。

30分ほど上ると噴火の跡のような地形になってきた。

硫黄の採掘場所の跡。

噴火の跡。

一部、ずるずると滑りやすい場所があった。何で滑るのかよくわからない。

それにしても意外と暑い。標高が上がれば気温も下がってくるのではないかと思っていたが、曇天のせいかあまり気温も下がらず、たまらずTシャツを脱いだ。

このあと樹林帯に入った。

このあとしばらくは大きな石や倒木で歩きにくい道がしばらく続いた。

エゾイソツツジ。

しばらく下ったら沢に出た。

沢を少し上がったら雪が出てきた。ここでポールを出した。

エゾコザクラでしょう。北海道なのだから。

雪はすぐに消えて、しばらくナメ滝を巻いたりしながら登っていった。

しばらく上るとしっかりと雪の残った雪渓が現れた。

今回はアイゼンを持ってきていない。甘く見過ぎたようだ。

少し登ってみたがこれでは下りが危なすぎる。もし足を滑らせたらピッケルがなくては止められない。

ここで引き返すことにした。9時25分。標高1000mちょっと。

今日は日曜日なのできっと登ってくる人がたくさんいるだろうと思って、すれ違うたびに「敗退しました」と弁解するのは面倒だなぁと思ったが、結果的にすれ違ったのは1パーティだけだった。

最後の樹林帯は不気味だった。クマが現れそうな気配があって、声を出しながら下った。

11時18分に登山口まで下りてきたので、興味のあった知床林道へ行ってみることにした。実は末端の番屋まで一日かけて往復したいと思っていたのだが、時間があるので様子を見ておくことにした。

登山口でおにぎり休憩をとって、その後、数分で知床大橋へ。

オホーツク海は霧で見えない。

橋のすぐ先にがっちりしたゲートが設置されていた。

その気になればこれくらいのゲートなら越えられるが、そこまでするほどではないと思ってここで引き返した。この道はやはりオホーツク海が眺望できないと歩く価値がないと思う。

それにしてもこのあたりのシカの多さには驚いた。まるで動物園で自分が客のシカから眺められる動物になったような気分。

2年前に来た時はカムイワッカ湯の滝の中には入らなかったので、今回はどんなお湯なのか味わってみようと思ってサンダルで行ったところ、

結局、橋から眺めるだけで終わってしまった。また来ることはあるだろうか。

このあたりはスマホ圏外なので一旦ウトロの道の駅に戻って、天気予報などを見て今後の行程を考えた。

明日は雨で、その後もすっきりしない。昆布岳が晴れだった以降はもう4日間晴れ間無しで、明日も雨予報。天候が回復するのは週末あたりからという予報。梅雨の無い北海道に来ているのにまるで梅雨真っ只中という状態。

さすがに気持ちが萎えてきた。

こんな日が続くくらいならもう帰ってしまおうかという気持ちが湧いてきて、フェリーの混み具合を調べてみたところ、明日以降も空席がある模様。

それならと思って予約変更をしようとしたところ、満席で変更できないという返事が返ってきた。

詳しく調べると私が予約している半個室でカギのかかるタイプの部屋だけが満室になっている。明後日も同じ。

今の予約をキャンセルして別のタイプの部屋で新たに予約することはできそうだが、往復割引が適用されないなど料金面でかなり損をする。

そこまでやる気にはなれないので、いろいろと調べながら明日以降の行程を考えた。

宗谷岬白い道、北見神威岬、サロマ湖、ウトロ

昨夜は寒かった。

6/22(土)も天気は良くない。昨夜から朝まで本降りの雨だった。

取りあえず宗谷岬に向かう。

当初は宗谷岬の突端を出発して宗谷丘陵フットパスを歩くつもりだったのだが、この天気ではそんな長い距離を歩く気分にはならない。

せっかくなのでせめて「白い道」だけでもということで、海に近いゴール地点からスタート地点までを往復しようと思った。

ゴール地点の近くの宗谷公園のそばにお寺があって、車が停められそうだったのでそこに置いた。

薄い中綿ジャケットに雨具を羽織って、小雨の中、傘を持って6時40分に出発した。

宗谷公園なんて立派な名前がついているけれど、実態はこぢんまりしたただの公園。神社とトイレはあるけれど。

少し歩いてゴール地点へ。実は「白い道」は車でも走れる。

最初は普通のアスファルトだが5分ほど行くと白い道になる。

これはホタテの貝殻を砕いたものを道に敷き詰めてある。

道端には巨大なフキの葉っぱ。

丘陵部にさしかかるとそれなりの展望は得られた。しかし風があってかなり寒い。

バイクが1台、通り過ぎて行った。

やや上りの道を30分少々進むと白い道が途切れてアスファルトになった。

何の標識も無いがここがスタート地点なんだろう。

先を見てみるとどうもフットパスというのはほとんどアスファルトの道のよう。

ここで引き返すことにする。

しばらく戻るとオホーツク海が望めた。

のんびり歩いて1時間半足らずの散歩だった。

この先、オホーツク海沿いを走って知床まで行く予定。

宗谷岬はこの2月にも来たばかりだが、通過するのももったいない気がして、一応立ち寄っておく。

ここから先は初めて通るところ。

左にオホーツク海を眺めながら1時間半ほど走って北見神威岬に立ち寄った。

かすかな踏み跡があるのでシューズに履き替えて岩のところまで降りて行った。

なかなか険しい岩場で、先端の岩まで行くのは断念した。

その後、延々3時間ほど走ってサロマ湖へ。

サロマ湖と言えば我々マラソンランナーにとっては何と言っても「サロマ湖ウルトラマラソン」。第1回はおそらく30年以上前だと思う。今年の大会は翌週の日曜日(6/30)の看板が出ていた。

国内で初の本格的な100kmマラソン大会で、ウルトラマラソンブームのきっかけになった大会。

このワッカ原生花園も確かコースの一部になっているはずで、風景の素晴らしさが評判だった。と言うか、今もそうなのだが。

私はその頃は42.195kmのマラソンしか興味が無かったので100kmを走りたいとは思わなかったし、その後100kmの大会は3回ほど走ったけれどこの大会に参加することは無かった。

ワッカ原生花園には長い散策路が整備されていて、レンタサイクルで廻ることもできるのだが、歩ける範囲で歩いてみる。

ハマナス。

エゾスカシユリでしょうか?

「龍宮街道」というのは湖とオホーツク海の境目の岬のような場所に延びた道。

これはオホーツク海。

土曜日だけれど天候が今ひとつのせいか観光客は少なかった。

そして網走で給油。網走はそれなりの大きな街なので郊外よりは安いのではないかと期待したが、期待に反してむしろ高いくらいだった。これなら紋別で入れておけば良かった。

またまた延々走って知床のウトロまで来て、昨年も利用した夕陽台の湯へ。

すぐ前の駐車スペースがいっぱいで、ちょっと離れた駐車場に停めた。土曜日なので混んでいるのではないかと思ったが、風呂は空いていた。

そしてセブンイレブンで買い物をして定番のウトロの道の駅へ。

神居古潭、朱鞠内湖、北海道命名之地、豊富温泉

6/21(金)は天気が悪いのでいろんな場所を辿って稚内へ向かうことにした。

まずは旭川の神居古潭へ。

神居古潭は以前から一度訪れてみたいと思っていたところなのだが、最近世間を震撼させる事件があったばかりで、ひょっとしたらたくさん人が来ているかもと懸念したが、早朝だったせいか来ている人はわずかだった。

殺害された(?)女子高生は留萌から車で連れてこられたそうなので、おそらく私が走った道で連れて来られたのだろうと思う。

この橋から落とされたそうだが、容疑者は落としてはいないと言っているとか。

2〜3日前のニュースでは橋に花束が供えられていると言っていたが、すでに撤去されている模様。

このあたりをアイヌ語で「パラ・モイ(広い湾)」と呼ぶらしい。

橋を渡った先には函館本線の旧神居古潭駅の駅舎が復元されている。今は山をトンネルで抜けている。

ホームはおそらくその当時のまま。

古いSL.

次は朱鞠内湖(しゅまりないこ)へ。

朱鞠内湖ではイトウを釣ることができるそうだが、昨年、ベテランの釣り人がクマに襲われて亡くなった。

小雨の中、他にもう一台、車が停まっていたのだが、何と大阪からの旅行者。私の車のナンバープレートを見て「こんなところで大阪からの人に出会うとは・・・」とお互いに驚き合った。

そして音威子府(おといねっぷ)そばを食べるべく音威子府に向かう。

殻のついた状態の籾をそのまま挽いた黒っぽい音威子府そばは一時消滅したのだが、ごく限られた店では食べることができる。東京にも食べられる店があるらしい。

音威子府駅前の店に行ったところ、何と臨時休業!!

致し方なく近くの道の駅へ行ったが、メニューが限られていて二日連続のラーメンとなってしまった。昨日のラーメンに比べたらかなり貧弱だった。

お次はこの近くの「北海道命名之地」へ。

「北海道」という地名は明治の初期に松浦武四郎によって付けられたのだが、どうしてこういうことに関して特定の場所が決められているのか不思議だったのだが、その理由がここの案内板の説明で初めてわかった。

そしてぜひまた行きたいと思っていた豊富温泉へ向かう。

最初に行った「ふれあいセンター」が何と故障で入れないとのことで、その近くにあったホテルで日帰り入浴した。

お湯はやはりあの懐かしの石油の香りのするお湯で、私はこういうちょっと変わったものが好きなので良かったが、こういうのをあまり好まない人もいるだろうとは思う。

そして稚内の道の駅に入った。稚内に来るのは3回目だが、車で来るのは初めて。

稚内にはマックスバリュが無いのでセイコーマートで食材を買い込んで、車中で一人宴会にした。

さすがに稚内は寒くて、駅前の温度計では11度くらいだった。

目国内岳

6/20(木)は目国内(めくんない)岳から雷電山に向かう。ここは昨秋に行こうと思っていたが、すでに道路が冬季閉鎖になっていて登山口に辿りつけずに諦めたコース。

目国内岳の山名は目国内川の水源に位置することによるが、アイヌ語で「メクウンナイ」は「物の背後にある谷川」を意味する。

結構な距離があるので雷電山まで行けるかどうかはわからないが、往復コースなのでいつでも戻ることはできる。

登山口の新見峠に向かう途中で、昨日登った昆布岳を望む。

6時半過ぎに新見峠の駐車場に到着したが、すでに何台かの車が止まっていた。そのうちの1台の屋根にラジオが置かれていて、大きな音で放送が流れていた。左の車の屋根。

最初、迷惑な車だと思ったのだが、おそらく熊避けのためだったと思う。

小雨が降ってきたので雨具のジャケットを羽織って7時前に出発した。

登山口は駐車場のすぐそば。

少し進むと急登が出てきた。早くもポールの出番となったのだが、どうも身体が重い。昨日の下山時の脚筋疲労というのではなく、どうにも気持ちが乗ってこない。

一汗かいたら体調も戻るのではないかと期待したが、残念ながらそうはなってくれない。雨が本降りぽくなってきたので雨具のパンツを着用。

前目国内岳が見えてきた。

ゴゼンタチバナ。

出発して50分ほどで前目国内岳(980.5m)に到着した。雨が止んでいるので雨具を脱いだ。

このあと標高で100mほど下る。緩い下り。

エゾフウロ?、チシマフウロ?

目の前に目国内岳。

こういう花、山でよく見かけるけれど、いまだに何かわからない。セリ?

岩ノ門。

上りになると一段と身体が重い。今日は目国内岳だけでお終いにしようと思った。

ようやく山頂部が見えてきた。

最後は岩場を上がって、9時7分に目国内岳山頂(1220m)に到着した。

ニセコ連山と羊蹄山。

遠くに駒ヶ岳も見えていた。

駐車場はスマホが圏外なので前目国内岳で腰を下ろしてスマホで天気予報などをチェックして、この先の行程を考えた。

11時10分、登山口に下りてきた。

駐車場の車のラジオはなくなっていた。

このあとしばらく天気が良くない。山は楽しめそうにないので、山以外に予定していた訪問先を訪ねてみることにした。

内陸部を走ってもおもしろくないので、日本海側で留萌に向かうことにした。

小樽を通過したが、運河のあたりの人混みはすごかった。昨秋に来た時とは比較にならない大勢の観光客だった。

小樽の街をしばらく過ぎたあたりのラーメン店でチャーシュー麺を食べたが、チャーシューたっぷりで満腹になった。

増毛で「オーベルジュましけ」の「トロン温泉」という案内が目に入ったのでここに立ち寄ることにした。

留萌のマックスバリュで買い物をして、近くの道の駅に入った。

昆布岳

6/19(水)はニセコ郊外の昆布岳へ。

何ともかわいらしい山名だが、元々はアイヌ語の「トコンポ・ヌプリ」(小さなコブ山)から来ている。

確かに山頂部がコブのように突出している。

登山口に到着したら2台の車が来ていて、出発準備をしていた。

8時15分に最後尾で出発した。

ほどなく一合目の標識。

遠くから眺めた山容の通り、ゆるやかな上り道。

しばらく行くと先行の2パーティを追い越してしまった。おそらく今日の先頭だと思う。

1時間足らず登ると山頂部が見えた。

マイヅルソウ。

上りがきつくなってきた。

タカネシオガマ?

山頂に近づくと道がさらに厳しくなってきて、ロープの張ってあるところもあった。

10時7分、昆布岳の山頂(1044.9m)に到着した。

羊蹄山がど〜ん。

洞爺湖。

駒ヶ岳も見えていた。

パノラマ映像はこちら。

ひとしきり眺望を楽しんだら下山。

なだらかな下りになってからが想定外の難関だった。穏やかな道なので自然とスピードが出てしまって、制御できなくなってしまうのだ。

フラットな道なので横にカベのようなものもなく、何とか横の草地で止まろうとしても踏ん張り切れずにあえなく転倒!! というようなことを何度か繰り返しているうちにますます脚が踏ん張れなくなるという悪循環。

幸い、道端には岩などはなく、少し汚れたくらいでケガもなく下りてくることができた

11時45分に登山口に戻った時は脚筋はほぼ売り切れという状態だった。後から考えたらポールを使えば良かったのかも。

さて、今日はニセコに向かうのだが、その前に黄金温泉へ。一昨年の秋に一度訪れていて、その時の印象が非常に良かったのでぜひ再訪したいと思っていた。

しかしここはこぢんまりした風呂で、洗い場が二人分しかないので、週末には行く気にならない。

幸い、今日は水曜日なので空いているだろうと期待して行ったところ、案の定先客は二人だけで、ゆっくりと汗を流すことができた。

実はここに来たのはもう一つ目的があって、前回来た時に食べたカレーが安くておいしてくボリュームもたっぷりという三拍子整った優れものだったので、下山後も何も食べずにやってきた。

ところがそのカレーが無くなっていた。店に人によると昨年からやっていないとのこと。やめた理由は聞かなかったが、意外と手間がかかるのではないかと思われた。

時間があるので倶知安のマックスバリュへ行ってお気に入りのイオンブランドのプレミアムビールを買って、ニセコの道の駅に車を停めた。

ここはゴミ箱があるのがうれしい。私がこういう車中泊の旅を始めたのは4年くらい前からだが、その当時は道の駅はどこでもゴミ箱があったのだが、いつの間にやらほとんどの道の駅からゴミ箱が撤去されてしまった。今や自動販売機の空き缶さえ捨てるところが無いというところがほとんど。

最近は駅でもゴミ箱が減ってきていて、ここまで街中のゴミ箱が無くなると結果的にポイ捨てや不法投棄が増えてしまうのではないかという気がする。

高速道路のSAのゴミ箱はどこも満杯状態だが、結局あるところに集中することになってしまうのだ。

羊蹄山を眺めながらのんびりした。

北海道へ

昨年まで3年続けて7月後半に北海道を訪れてきたが、その印象は「北海道でも7月後半はとても暑い!!」ということだった。

実は昨年は6月にしようと思っていたのだけれど、想定外の十二指腸内視鏡手術が6月末にあって、結局7月になってしまった。

今年はそういうハプニングも無く、無事6月に行くことができた。7月になるとフェリー料金も少し上るので、6月末に帰ってくることにした。

6/17(月)の夜に敦賀を出港するフェリーで苫小牧に向かった。

翌日の夕方に津軽海峡を通過するのをいつも楽しみにしているのだが、今回は霧がかかって見通しはあまり良くなかった。

遠方に何やら煙を上げている大きな船?

今回は恵山もしっかり眺めることができた。

苫小牧ではいつものウトナイ湖の道の駅に車を停めた。