UTMF のコースが早くも発表された。例年、かなり直前まで発表されなかったのに較べると随分早い。ただし『すばしり』から『中山湖きらら』までのルートは調整中とのこと。
一部調整中が残っているにも関わらず、距離 168.4km、累積標高差 8337m と発表されているのはちょっと腑に落ちない。
UTMF は第1回が 156km、制限 48 時間、第2回が 161km、制限 46 時間、第3回が 169km、制限 46 時間と、回を追う毎に条件が厳しくなってきている
当然ながらコースも毎回微妙に変わり、河口湖スタートゴールは変わらないものの、時計回りと反時計回りが交互に開催されている。
第1回と第2回は完走率がおおむね 70% くらいだったが、昨年の第3回は 60% 弱まで一気に下がった。
第4回の今回はおおむね前回のコースの反対向きだが、若干ロードが増えている感じ。
累積標高差が前回は 9300m くらいだったのが、今回は 8337m と、ほぼ 1000m 少なくなっている。
前回の完走率が大きく下がったので、このあたりが考慮されたのかも知れないが、完走ギリギリレベルの私にとっては朗報であることは間違い無い。
関門時刻も、100km あたりまでは何とかクリアできるのではないかと思われるが、その先は未知のエリアなので予想は不可能だ。
戦略としては当初の思惑通りで、本格的な山岳パートはせいぜい早歩きくらいで体力をセーブして、ロードや走れる林道をきっちりと走ること。エネルギー補給はきっちりと行って、エイドでは適切な休憩を取るようにすることなど。
当初予定していた 24 時間を超える練習はまったくやっていないが、今となってはそういう練習で心身に大きな疲労感を残すよりは、出たとこ勝負でリフレッシュな気持ちで臨んだ方がいいのではないかと思っている。
今度の日曜日は昨年に続いてのおんたけウルトラトレイル 100km。昨年は思いがけない終盤の頑張りでわずかに 15 時間を切ることができたが、今年はどうなるだろう。
昨年とは若干コースが変わっており、ひょっとしたら少し短くなっているのかも知れない。昨年は距離表示では 101km くらいだったが、今年は 2km くらい短いかも知れないので、単純なタイム比較はできない。
今年目標にしているのは、50km を越えたあたりの湖岸のフラットな部分をしっかり走ること。昨年は不安があって思い切れなかったが、昨年よりはチャレンジしてみたいと思っている。
墓参り
今日は京都の知恩院へ墓参りへ行ってきた。
知恩院の納骨堂で眠っているのは私にとってのクライミングの師匠だった方。数年前に不慮の滑落事故で亡くなられた。
屏風岩や北岳バットレス、錫杖岳、近場では雪彦や御在所など、ホンチャンのルートにいろいろと連れて行っていただいた。
所属する山岳会の仲間と4人で、四条通りを歩いて知恩院へ向かった。まるで梅雨明けのような蒸し暑い日だった。
知恩院に入ると周りの緑のせいか、急に空気が爽やかになった。
さらに階段を上って納骨堂へ。
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その後は東華菜館でゆっくりとランチ。もちろんビールもたっぷりと。
この山岳会に所属してもうほぼ 30 年。会の行事にはおそらく 10 年以上ほとんど参加していない幽霊会員だが、ごく一握りの人たちとはずっとお付き合いが続いている。
毎年のように実力派のベテラン会員の方が退会されていって、私が入会した頃のような岩登りやアイスクライミングなどの例会はもはや皆無だ。
私自身も安くはない会費を払って会員を続けることに疑問を感じることも無いではないが、本格的な登山をやるきっかけはこの会に入ったことで、そのおかげで登山の幅が広がったことは間違いの無いことなので、会に対するお返しはほとんど何もやっていないけれど、まだしばらくは会員を続けるつもりでいる。
競技場レペティション
今日の練習会も競技場。先週、久しぶりにインターバルをやって、わりと気持ちが良かったので、今日も予定メニューの 3000m + 2000m + 1000m のレペティションをやることにした。強度は先週と同様に、目一杯まではいかない程度。
4’30” は切るというくらいの気持ちでスタートした。最初の 1000m は走っている時は時計がしっかり見えなかったが、4’25” だった。体感から考えるとそんな程度だと思う。
次の 1000m は 4’23″。最後の 1000m は少しペースアップして 4’12” だった。
先週のインターバルでは平均 4’10” くらいだったので、3000m の最後でこのタイムは悪くないと思った。
10 分ほど休んで 2000m の開始。
かなり余裕を感じて、1000m は 4’25″。いくら何でもこれではと思って、次は 4’11” だった。
最後の 1000m はちょっと気合いを入れて、4’03” だった。
心拍数も先週に較べると若干低めで、先週のインターバルが何か刺激になったのかなという気がする。
今週は起床時の心拍数も低めで、たまにはこういう強い刺激を与えるのも必要かもと思った。
この週末は天気が良ければ久しぶりに白山あたりに遠出してみようかと思っていたのだが、幸か不幸か天気も良くないし、おんたけウルトラトレイルが2週間後なので、もう長時間のランは控えることにした。
生駒全コース
昨日は自宅スタートで生駒を走って王寺まで行った。予定では朝護孫子寺を往復するつもりだったが、気持ちが切れて片道で終了した。
13時間以上かかると思ったので、朝5時37分に家を出た。空には厚い雲がかかっており、天候状況としては良い。
おおむね 80km くらいになるので、余裕のあるペースで穂谷川沿いを行く。おおむねキロ6分少々というところ。
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1時間半くらいかかってようやく交野山山頂へ到着。大阪市内はよく見える。
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生駒のロングの時はいつも一服するくろんど園地の休憩所は今日は通過する。
ゴルフ場の道から生駒山を望む。
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いつも一服する生駒のハイキングコース入り口で一服しようと思っていたのだが、どうもそこまでは持たない感じ。ムリをするとダメージが大きくなるので、車道を渡って室池園地に入った所にベンチがあったので、ここでぼた餅休憩にする。スタートして3時間10分。
3時間半くらいで阪奈道路に出たいと思っていたが、おおむね予定通りだった。
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いつも休憩する場所は通過する。人が一杯だったのでちょうど良かった。
今日は生駒山山頂へは行かずに舗装道路をそのまま進む。山頂への分かれを4時間20分ほどで通過。
しばらく舗装道路を行くが、ちょうどあじさいが満開で、突然ゲートが現れて『ランナーは走らないように』との警告。人も多いので、ここは早歩きで進む。
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それでも走って上がって来るランナーが何人かいた。こういう連中がランナーの印象を悪くするのだ。
ショートカットの山道は空いていたので、ジョグで下る。舗装道路に合流した所はおそらくラン規制エリアをはずれていると思ったので、ここからはジョグで下る。
このあたりの坂はなかなか急で、復路は苦しいだろうと思いながら下った。
ぼくらの広場へ上がる登山道の下の休憩エリアでおにぎり休憩。スタートしておおむね5時間。
ぼくらの広場で大阪市内の展望を楽しむ。
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復路では鳴川峠から舗装道路に下りて、ここはカットしようと思った。
滑りやすい道を注意して下って、鳴川峠を越えて先へ進む。もう信貴山まではほとんど登山道だ。アップダウンはそれほどではないが、舗装道路や林道を走るようなペースでは進めない。
まだ体力的には余裕はあるものの、疲労感は感じてきた。タイム的にはおおむね想定の範囲内だが、ここをまた戻るのかと考えると気持ちが重い。
十三峠を通過。
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高安山から分かれて信貴山への道に入った頃には、気持ちは王寺へ下りる方に大きく傾いていた。
信貴山では山頂の展望エリアへ立ち寄った。
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ここまで来るともうすっかり観光地だ。
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当初予定していた折り返し地点へは12時半頃に到着した。もう気持ちはこのまま王寺へ下ることにほぼ決まっていたが、ひょっとしたら気持ちが変わるかもと思って、自動販売機でコーラを買ってベンチに座って一服した。
ここまでほぼ7時間だったので、復路は8時間以上かかるだろう。帰り着くのは9時くらいになるかも知れない。
まだ体力的には余裕があったので、何か新鮮味のあるコースならそれでも先に進んだと思うが、今回のような完全な練習モードではもはやそこまでの気力が出ない。
練習モードならコースを熟知している方がいいと考えていたが、実際にその場になってみると、そうではないようだ。特に電車の駅までさほど遠くない場所からの折り返しとなるとなおさらで、もはやここから戻る気持ちはまったく無くなっていた。
車道を走って王寺駅に着いたのはちょうど午後1時、約 46km だった。
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駅前の西友のトイレで着替えて、休憩エリアで缶ビールを飲んだ。万が一に備えて最低限度の着替えとお金を持っておいたので助かった。
ビールはおいしかった。一息ついても、復路も行ったら良かったという気持ちはまったく起こらなかった。
練習のために一人でキャノンボールランをやろうと思っていたが、もう止めようと思った。おそらく今回と同じ結果になるだろう。
長い距離は来月のおんたけウルトラトレイル 100k だけにして、あとは先日の比良の様に自分自身が興味を持って楽しめるルートにしようと思った。
競技場インターバル
今日の練習会は久しぶりに競技場でインターバルをやった。
目標としている大会にはインターバルはもはや意味が無いと思っているが、たまには脚筋に強い刺激を与えるのもいいのではないかと考えて、今日はメニュー通りの 1000m X 5 をやることにした。ただし以前の様に4分未満を目指すのではなく、目一杯の一歩手前くらいの強度で。
4’15” から 4’20” くらいでいいと思っていたが、1本目は 4’10″。体感よりはいいタイムだった。
2本目は 4’07” で気分を良くしたが、その後は 4’10” あたりで最後まで。
体感よりはいいタイムのように感じたが、心拍数は 160 台後半から 170。ピッチも 210 くらいで、目一杯状態だった。
先月の 1000m ではキロ5分弱程度なのに心拍数が 160 くらいまで上がっていたので、インターバルでも4分少々というのはもうムリかと思ったりしていたのだが、まだそこまでは落ちていないようで少し安心した。
ロングトレイルとは違う脚筋疲労があって、やって良かったと思った。
荒地山
昨日の登山教室は六甲の荒地山。早朝までは大雨で、天気を危ぶんで欠席される方が多かったが、結果的には最初から最後まで晴れ時々曇りで、暑い一日だった。
阪急の芦屋川駅に集合して、高級住宅街を抜けて荒地山へのハイキングコースに入る。
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荒地山へのコースの岩場が見える。
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今回は岩場歩きがメインのテーマで、初心者向き講座にしてはなかなかのハイレベルコースだった。
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雨が上がったから良かったものの、悪天だととても登れない。
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12時過ぎに荒地山山頂(447m)に到着。
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さらに30分ほど歩いて、横池で昼食。
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ここでゆっくりお茶タイムを取って、風吹岩で展望を楽しむ。
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昨年行った淡路島の山が望める。
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ロックガーデンを上から見下ろす。
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無事、高座の滝へ到着。
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高座川の対岸にはあじさいが群生していた。
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予想外の好天に恵まれて、コースもバリエーションに富んだ楽しい一日だった。
山田池クロカン走
今日の個人練習は山田池でクロカン走。先月一度やった、7.9km のクロカンコースを4周するパターン。
ロングトレイルが目的なので、途中で立ち止まって給水したりすることは躊躇しない。むしろ適切に補給して、長く一定ペースで走り続けることが目的だ。
1周目は 44’15″。曇り時々晴れという感じだが、先月よりは暑い。
2周目の途中で塩サプリを1粒補給して、42’58″(給水時間は含まず)。かなり汗が出る。
3周目は途中で小さなモナカを食べる。42’46″(補給時間は含まず)。先日の練習会に較べるとかなり余裕がある。
今日のシューズは先月と同じ NIKE で、いつも長時間になると右足小指付け根の外側が痛み出すのだが、今日も4周目になると同じ箇所の痛みが出てきた。
ソールのクッションがロング走に向いている感じなので、長距離の練習の時は愛用しているのだが、何故か毎回この痛みが出る。長いジョグ歴でもこういう痛みが出たことは無かったし、他のシューズでは出ない。
そんなに堅い作りのシューズではないのだが、おそらく足がむくんできて押さえつけられているのだろう。
そんな訳で2回、立ち止まって右足のヒモを緩める。そして塩サプリを1粒補給して、42’55″(給水時間は含まず)。
家までの往復を含めて 37.2km、3:25:08″(給食時間含まず)だった。山田池からの帰りは苦しかったが、今日は補給しているので止まらずに走り続けることができた。
走り終えた時のダメージ感はロングトレイルの後よりも強い感じで、ロングトレイルをしっかり走るためにはこういう練習も重要だと思う。
比良山系縦走
昨日は比良山系縦走へ行ってきた。終日曇りという絶好のコンディションに恵まれて、念願のコースを踏破することができた。
比良山系はおおむねYの字の形状になっている。
全山縦走と称して歩かれるのはたいがいYの字の右側コース。こちらの方が距離が短く、交通の便も良い。私もこれまでに何度か行っている。
それに対してYの字の左側コースは距離が長く、北側の交通の便が悪い。こちらのコースを行く場合もほとんどが朽木から蛇谷ヶ峰を終点、もしくは始点にしていると思う。
蛇谷ヶ峰のさらに北に阿弥陀山という小さな山があるのだが、この間はあまり歩かれておらず、道も不明瞭のようだ。
しかし稜線ははっきりとつながっているので、蛇谷ヶ峰で切るのでは不完全燃焼だ。やるからには完全にトレースしたい。
と言うことでこのコースはここ何年か温めていた企画なのだが、なかなか思い切るチャンスが無かった。正直言って、完全踏破する自信が無かった。
ようやく思い切ったのはやはり UTMF を控えているから。
ルートの不明瞭な北部から入って、もしまたルート迷い等で時間をロスしたら適当に下りてこられる時間の余裕を持っておいて、何度も歩いている南部は暗くなっても何とかなるだろうという気持ちで挑戦することにした。
先日、朽木へ行った時と同じ電車で安曇川へ行って、7時40分に駅をスタートした。
しばらくはフラットな車道を行く。彼方には蛇谷ヶ峰から武奈ガ岳への稜線がくっきり見える。
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武奈ガ岳に何時頃に到着できるかが勝負ポイントだ。うまくいけば1時。2時くらいなら最後はライト覚悟で進もうと思っていた。
gps でルートを確認しながら阿弥陀山への登山道を目指す。林道から登山道に入る所がよくわからなかったが、何の標識も無い橋がそのポイントだった。道には雑草が生えて、ほとんど人が入っている雰囲気が無い。
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道も崩壊している。
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これでは先が思いやられると不安になってきた。
突然、太山寺城跡という看板。もうしばらく誰も来ていないだろう。ここで初めて阿弥陀山への道標に出会う。
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登山道は、上部に行くにしたがってむしろはっきりしてきた。
8時50分に今日最初のピークの阿弥陀山(453m)へ到着。展望は無し。
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何年か前の登山地図によるとこの先少し、ブッシュで難路とのこと。かすかな踏み跡を辿る。
このあたりはすぐそばに林道が来ている。少し行ったらそばに林道が見えて、迷彩色の服を着た自衛隊員が見えた。こちらを見てちょっとびっくりしている感じだった。
ここからしばらく林道を行く。どうも自衛隊の演習エリアになっているようだ。
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ルートは思ったよりははるかにはっきりしていた。かなり古いが赤テープも随所に残っている。
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そして突然ビワイチの道標が現れた。
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ビワイチは入部谷越のトンネルの方へ下っていたので、そこは下らずに稜線をそのまま進む。かすかだが踏み跡はある。
不安だった箇所が予想外にスムーズに通過できそうで、一気に気分が上がってきた。これなら踏破できそうだ。
木々の間から朽木のスキー場のゲレンデが見えてきて、ゲレンデに飛び出した。
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しかしここから蛇谷の頂上手前までの登りは苦しかった。曇りで気温があまり上がらなかったので何とか行けたが、もし快晴で暑かったら、蛇谷で終わりにしたかも知れない。
スタートして2時間40分ほどで蛇谷ヶ峰に到着した。
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ここでぼた餅休憩。甲府から来た山岳部員と思われる女子4人と指導教官のような男性がいた。なぜわざわざ山梨からと尋ねてみたら、この夏にインターハイの登山競技がここであるとのこと。
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ここから先はトレランのためにあるような超快適なコースだった。アップダウンも少なく、足元もフラットで、ガンガン行ける。
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11時12分に地蔵山(790m)を通過。
この後、徐々に登りが始まって、ようやく視界が開けて釣瓶が見えた。
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すぐに行けそうに見えたが、実際は近づくとニセピークが二つほどあって、11時55分にようやく釣瓶岳(1098m)に到着した。
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少し疲れを感じてきたので、ここでおにぎり休憩にした。
視界が開けると武奈ガ岳が見えた。思ったより距離がありそうだ。早めに補給しておいて良かった。
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ようやく登山者とすれ違うようになってきた。
武奈ガ岳(1214m)には12時35分に到着。スタートして5時間弱だった。
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北方にはこれまで歩いてきた稜線が望める。こう見ると蛇谷ヶ峰はかなり遠く、阿弥陀山などはるか彼方だ。
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武奈ガ岳は本当に久しぶりだ。比良には近年もしばしば訪れているが、武奈にはずいぶんご無沙汰している。しかし風が強くて少し寒いので、人混みを避けて早々に下ることにする。
予定のルートは中峠から金糞峠だったが、分かれをミスして八雲ヶ原の方へ向かってしまった。気が付いたが、スキー場が無くなってからの八雲ヶ原がどうなっているのか興味もあったので、そのまま下りることした。
沢筋の道は随所で崩壊していて、なかなかスリリングな箇所もあった。
沢の水を補給して、歩きにくい道が終わるとイブルキのコバ。
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八雲ヶ原そのものは以前とあまり変わっていないように思える。
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人混みからちょっと離れた場所で顔を洗って、クリ鹿の子を食べる。おいしい。
金糞峠へは13時36分に到着した。これなら明るいうちに下山できそうだ。
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縦走路もわりと荒れていて、巻き道が作られているところもあった。
しばらく進んでいると、道をふさぐように子鹿が横たわっている。近づいても動く気配が無い。頭も下ろしているので、まさか死んでいるのはないだろうなと思って横を通り過ぎようとしたところ、突然驚いたように立ち上がって横の斜面に走り出した。
ところがこのシカ、まだ小さいのか、足元が不安定で転倒して、ゴロゴロと転がって落ちていった。
ケガをしていないだろうかとこちらが心配になったが、5mほど下ったら座ってこちらを眺めていた。写真上端の真ん中あたり、小さいのでわかりにくいけど。
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さすがに疲れが出てきて、南比良峠では腰を下ろして干し梅などを食べる。
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ここからしばらくは荒れた急な道のアップダウンが続き、心身ともに疲れる部分だ。HOKA の威力を感じる。
葛川越を越えて、比良岳まであと一踏ん張り。
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比良岳(1051m)には14時47分に到着した。ここでも腰を下ろして、ジェルを補給。
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難路を終えて、少し下った水場で水を補給する。
木戸峠まではすぐだった。
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木戸峠のキャンプ場の施設はきれいになっていたが、やはり水道は締められていた。
びわ湖バレイのゲレンデを登って、15時25分にようやく打見山へ到着した。
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自動販売機でコーラを買って、パックサンドを食べる。
15分ほど休憩して、少し下ってからまた蓬莱山へ向かってゲレンデを登る。
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ノンストップで登り切って、15時55分に蓬莱山頂(1174m)へ到着。
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権現山はすぐ近くに見える。
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適当に下って行ったら、どうも小女郎池の方に行きそうで、縦走路に合流できそうにないので、笹藪を強引にトラバースして縦走路に合流した。
小女郎峠を通過。
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ここから少し登った丘のような場所にはかつて山岳会で一緒だった方で、定年を過ぎていよいよこれからたっぷり山を楽しめると楽しみにされていながらガンで亡くなった女性のお地蔵さんがある。
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酒の好きな女性だったが、今日は残念ながらアルコール類を持ってきていないので水をかけて清めて、お参りした。
ホッケ山を越えると権現まではあとわずか。
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権現山(996m)には16時37分に到着した。
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ここからの下山は霊仙山のピークを通過するルートと沢筋を下るルートがあって、当然沢筋ルートの方が楽で早いのだが、せっかくここまで来たのだからきっちりと霊仙山のピークを踏んで行こうと思った。
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急でガラガラの道を慎重に下る。ようやく歩きにくい部分が終わったと思ったら、突然林道が!!。
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一体何のための林道なのか。登山道が断ち切られている。所々に小さな標識が立ってはいるが。
gps には沢筋を行くルートを入れてきたので、霊仙山へ向かう分岐がわからない。
林道をそのまま下ると和迩に行くような道標があったので、あたりを注意深く眺めてみたら、霊仙山へ向かうと思われるかすかな踏み跡に気が付いた。
ちょっとした登りがあって、17時8分に霊仙山(750m)に到着。
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それでなくても忘れ去られたような霊仙山だが、これでは一段と人が減るのではないかと思う。
最後の固形物でぼた餅休憩にする。
滑りやすい急な道を下りながら、もうまもなく終わってしまうのを少し淋しく感じた。
電波塔のある車道に出て、山道はこれで終了。
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車道を和迩に向けて下って行く。HOKA のクッションに助けられて順調に下るが、時折右足首あたりに軽い痛みが出る。しかし先日とは違う箇所で、少ししたら消えていた。
緩い下りでもキロ6分をちょっと切るくらいだが、しっかりと走れている。
和迩駅に到着したのは18時10分。約45km、10時間30分だった。
駅のそばの平和堂に入って缶ビールを買って、椅子に座ってぐっと飲んだ。おいしいと言いたいところだが、実はそれほどではなかった。ジェルや飴、干し梅などで、舌の感覚が普通ではない状態になっていたせいかも知れない。
しかしこの時間は至福の時間帯だった。
今回、予想よりうまくいった最大の要因は天候だ。ずっと曇りで気温があまり上がらず、ウエアも上は半袖とアームウォーマーにして、いつもの長袖をやめた。下はサポートスパッツタイプの短パンとヒザに緩いサポーター。ヒザのサポーターは転倒時のヒザのケガ対策。
そして威力絶大だったのが HOKA のシューズである。これには随分助けられたと感じる。これまで愛用してきた軽量タイプのシューズだったら、もっと脚筋疲労が大きかったと思う。
HOKA のシューズはもう少し安くなってほしい。いくら何でも2万円近いというのはあまりにも高い。おまけに耐久性はあまり期待できない。
今回のように運良く上品の中古が入手できるチャンスなどそうは無いだろう。
大きな悩みである。
入道ヶ岳
昨日の登山教室は鈴鹿の入道ヶ岳だった。
もちろん初めて。幸い、雨には遭わなかったが、絶好のヒル日和で、十二分の注意を払っていたにも関わらず、最後で大きな被害に遭った。
登山口は椿大神社。
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せっかくなので本殿をお参りして登山の無事を祈願する。
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登りは北尾根。なかなかの急登が続き、次第にパーティがばらけてきた。道の至る所にヒルが蠢いている。
10時前に登り出して、12時に頂上北の頭の手前で昼食。上部が雲に隠れているのは鎌ヶ岳かと思っていたが、実はもっと低い雲母峰だったようだ。
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北の頭からは頂上の鳥居がすぐそこに望める。
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入道ヶ岳の頂上(903m)からは亀山市の市街は望めたが、海までは見えなかった。
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下山は池ヶ谷から小岐須渓谷へ下りる。
高度が下がるに従ってヒルが多くなり、数分ごとに足元を確認しないと靴についたヒルが上がってくる。ふと見ると袖などに着いていたりして、油断もスキも無い。
足元はヒル対策に女性用のヒザ下までのストッキングを履いているので、若干は余裕があった。
3時半頃に小岐須渓谷の林道に下りて細かくチェックすると、3カ所ほどヒルが付いていた。いずれも吸われる前だったので、事なきを得る。
30分ほど林道を歩いて、キャンプ場の入り口でバスを待つが、ここで再度チェックしたらまた2カ所ほどヒルが付いていた。
これだけヒルに遭うと何も無くても気持ちが悪い。首筋やお腹あたりなど、見えない場所は手でしっかりチェックする。
新名神に乗って、土山のサービスエリアで休憩する。
ベンチに座ってコーヒーを飲んでいたのだが、どうも胴回りが気になる。ふと腰の後ろのあたりをまさぐったところ、ナメクジをさわったような感触!!。やられたと思った。
そばにいた人に確認してもらったところ、たっぷり血を吸って満足したヒルはぽろっと落ちて、白いシャツは大きく血に染まっていた。
まだ血が付いてすぐだったので、トイレの洗面所で洗ったらきれいにとれた。持ってきたTシャツに着替える。
家で風呂に入ってから確認したら、背中を2カ所吸われていた。
昨秋の皆子山、今年は藤原岳に続いて今回と、よくヒルの被害に出会っている。昔はほとんどやられた記憶が無いのだが、比良は北山など、かつてはヒルがいなかった山域もおそらくシカなどに影響であろう、ヒルが出るようになってしまった。
ダニと違って気持ち悪いだけで健康被害は無く、せいぜいしばらく痒いくらいなので、あまり心配する必要は無いのだが、ヒルの多い山域はそればかりに気が取られて山行の楽しみがかき消されてしまうので、それが残念だ。
HOKA one one 初体験
先週末に入手した中古の HOKA one one BONDI B。ようやく試すことができた。
近年異常なくらいに話題の HOKA one one。どうしても情報過多で先入観が大きく、中立的な気持ちで感触を味わうのは難しい。
実際に走ってみるまでは多少の不安があったサイズは、まったく問題無かった。
やはりクッション性はこれまでに履いたシューズとは一線を画している。これまでソールの厚いシューズはほとんど履いてこなかったので、普通のランニングシューズでもこれくらいのモデルはあるのかも知れないが、私がこれまでに履いたシューズの中では突出している。
しかしスポンジのようなふわふわしたクッションではなく、しっかりとした弾性は保持しているように感じる。
これまで厚底シューズを履いてこなかったのは、そういうモデルは概して重いというのが最大の要因だが、HOKA は重さはそれほど感じない。ただしこれでロードのフルを走ろうとは思わない。
特にこれまでのシューズと明らかに違うのはつま先のクッション性。私は登り坂ではつま先だけで登るのだが(もちろん長時間で疲れてくればそうはいかない)、その時の感触が非常にいい。
足への衝撃は少なく、かと言って蹴り出しに余分な力が必要になるような感じも無い。
下り坂も衝撃が少なく、疲れれば疲れるほどこのシューズには助けられるのではないかと感じた。
今日は若干のアップダウンのあるロードの約 10km だったが、走り始めよりも時間が経ってからの方が感触が良くなる感じだった。
濡れた滑りやすいドロ斜面などでどうなるかはわからないが、悪路のトレイルもかなりいいのではないかと感じた。
ただ、これまでに得た情報ではやはりと言うべきか、HOKA は全般的にソールの耐久性は今ひとつのようだ。ここ一番の勝負シューズということになるのだろう。
とは言っても長時間の試し履きをせずにいきなりロングの本番という訳にはいかないので、次は 12 時間を超えるような個人練習で使ってみたいと思う。