山田池雨中ジョグ

甲子園は小雨程度だったようだが、枚方では今日は昼過ぎからずっと本降りの雨だった。しかし夏場は雷さえなければ多少の雨は苦にならないので、夕方に山田池へ出かけた。
今週も不安定な天候が続きそうで、エクストリームトライアングルも雨の可能性があるので、少しでも雨に慣れておこうという気持ちもあった。
あまり時間が無かったので、練習会で走るアップダウンコースを2周だけだったが、やはり少しでも走っておくと気分も爽快になる。ちょうど1年前のこの頃、どしゃぶりの山田池に出かけてクラブのメンバーに出会ったことを思い出しながら走った。
明日はいよいよ甲子園の決勝。火曜日は登山教室の仕事があるので、何とか雨にならずに決行されてほしい。

保険エントリー

今日、初めて気が付いたのだが、今月初めに来年の UTMF の概要案内が発表されていた。
ポイント対象レースが公表されていて、期待通り志賀高原エクストリームトライアングルは2ポイントの予定とのこと。
おんたけウルトラトレイルの 100km は従来通りの3ポイントなので、志賀が完走できればエントリー資格の4ポイントをクリアできるのだが、このレースはおんたけ以上に厳しくなることが予想されるし、天候もどうなるかわからないので、正直なところ不安を感じていた。
一昨年は9月の王滝クロスマウンテンマラソン(現在は王滝ダートマラソン)が1ポイントで対象レースになっていたのだが、昨年は対象レースからはずれていた。
この大会は一昨年に参加していて、様子もわかっているので、これが対象レースなら志賀ではなくてこちらにしたのだが、今年も対象レースにはならないだろうと思っていた。
ところが今年は、対象レースに復活している。
このレースはおんたけウルトラトレイルとコースがかなり重なっていて、林道ばかりの約 42km のコース。一昨年は4時間 13 分くらいだった。アクシデントでも無い限りは間違い無く完走できるレースだ。
調べてみたところ、オンラインでのエントリーはすでに締め切られていたが、振り込みならまだいけるようだったので、志賀の保険としてエントリーすることにした。OSJ の大会なので参加費も良心的な 5,000 円。もちろんエイドは水しかないが。
志賀が完走できればおそらく不参加ということになるだろうが、これで随分気持ちは楽になった。
この安心感が志賀でプラスに働いてくれればと思っている。

山田池トレラン(?)

今日は月末の志賀高原エクストリームトライアングルに向けて最後のポイント練習ができるタイミングで、当初は近郊のロングトレイルへ行きたいと思っていたのだが、昨日の大雨で山は道が荒れていることが予想されたので、結局山田池ということになった。
ただしコースはいつもの周回コースではなくて、いつものコースから一部離れて、池の南側の丘への 50m 程度の地道の往復を加えるというもの。以前にキャノンボールの前に何度かトライしたことがあるが、久しぶりに行ってみた。
今日は雑草が伸びていて走りにくかったが、少しでもトレイルの感触が味わえるので、良かったと思う。
午後は天候も回復して、スローペースとは言え、この蒸し暑い時期にノンストップ無給水で3時間弱というのは最後の方はなかなか厳しかった。
注目していたトランスジャパンアルプスレースは今回も望月将悟選手が5日と12時間くらいで優勝。その後 10 人くらいがゴールされた模様。ゴール関門は明日未明の3時だが、あと数人がゴールに向かっているようだ。
マッターホルンで遭難された相馬剛さんはまだ見つかっていないとのこと。東壁側へ転落されたようだ。東壁側の基部は雪崩が多いので、捜索も困難だろうと思う。早く見つかってほしいと思う。

競技場インターバル

今日は競技場でのナイター練習会だった。このところ台風などで昼間の暑さは例年に較べるとひどくないが、今夕は蒸し暑かった。
このところ週末の練習会にまったく行けていないので、せめてナイターでもと思って出かけたが、右股関節の具合がまたよろしくない状態で、強く追い込む走りは避けようと思っていた。
メニューは 1000m x 5 のインターバル。私よりレベルが上ばかりという顔ぶれだったが、おおむね同レベルのベテランの方がおられたので、その人について行こうと思った。
結果的には 4’12” から 4’23” というタイムで、インターバルと言うよりは変化走に近いレベルの走りだったが、今の体調とレースのスケジュールから考えると、ちょうどいい具合の練習になったと思う。心拍数も最大で 160 少々。ピッチも 200 を少し越える程度で、あまりダメージが残らず、いい刺激が与えられたと思う。
何とか故障の不安無く志賀の大会を迎えたいと思う。

トランスジャパンアルプスレース

2年に一度開催されるトランスジャパンアルプスレース(TJAR)は、富山湾の日本海岸をスタートして北アルプス、中央アルプス、南アルプスを縦走して静岡の太平洋岸をゴールとする 400km を越える超ハードレースで、今回で7回目になる。
スタートしたのは台風が本土に近づいていた 10 日の午前0時。スタートを遅らせるのではないかと思ったが、危険な剱の早月尾根を避けて立山室堂経由にコース変更して、予定通りに開始された。事前の選考会をクリアした 30 名ほどが参加している。
昨年、NHK でドキュメンタリーが放送されて一躍知名度が上がった。私も概要は知っていたが、詳しく知ったのはこの放送がきっかけだった。
途中で何カ所か関門があって、ゴール制限は8日間(今回は急遽3時間延長されることになった)。スタートして2日近くだが、トップは早くも上高地を越えているようだ。
大会記録は5日と6時間くらいらしいが、今回は台風の影響によるコース変更(距離が延びた)や途中の停滞などもあったようなので、記録更新はおそらくないだろう。
興味はあるとは言うものの、さすがにこの大会は参加したいとは思わない。一番の理由は、この暑い時期に長いロードを走らなければならない(おそらく走れないと思うが)というのは苦痛以外の何物でも無いということだ。
ただ、アルプスの稜線の一気の縦走はいつか挑戦してみたいという気持ちは持っている。その場合は北アルプスなら栂海新道から焼岳。中央アルプスは木曽駒から摺古木山。南アルプス甲斐駒から光岳だ。
はたしてこれらに挑戦する時間と体力が残っているかどうかが最大の問題なのだが。

山田池ビルドアップ

今日は競技場での練習会の日だった。
朝、目覚ましで起きるとやはり本降りの雨。おまけに台風が近づいてきているので、さすがに練習会へ行くのは止めることにした。
7月は一度も練習会に参加できず、今月も行けるのは今日だけ。月末に志賀高原エクストリームトライアングルがあるので、できれば追い込む練習をしておきたいと思っていたが、これではまともな練習はムリだろう。
昼前にスーパーに買い物に出かけたところ、近所の田圃へ水を引く溝があふれかかっている。このあとさらに雨脚が強くなることが想定されるので、万が一に備えて避難できるような最低限度の用意はしておいた。
幸いなことに雨はそれほど強くならず、3時頃にはほとんど止んでくれた。昨日も夕方はしばらく雨が止んで、思いがけず 15km ほど走れたのだが、今日は台風が去っていく方向なので、しっかりと走れそうだ。
と言うことで、山田池へ向かった。
志賀高原エクストリームトライアングルのことを考えて、今日はアップダウンの多い練習会でのコースを行くことにする。8周して 20km 弱。山田池までの往復を加えるとおおむね 25km になる。
最初のうちは体感よりもペースが遅く、気持ちが上がらなかったが、4周行ったところで後半はしっかりペースアップしようと気持ちを入れ替えた。
後半はキロ5分台前半で、山田池の個人練習としてはまぁまぁそこそこのペースで走ることができた。
台風でこの週末は散歩程度しかできないのではないかと思っていたのだが、結果的には二日間で約 40km。内容的にも終盤ペースアップしてキロ5分くらいまで上げる走りができたので、少しほっとした。
おんたけウルトラトレイルが終わって、しばらく気が抜けたような状態だったので、これで少し気持ちを切り替えることができたように思う。

金糞岳

昨日は登山教室の随行で、滋賀県と岐阜県の県境にある金糞岳(1317m)へ行ってきた。
台風の影響で行けるかどうか懸念されたが、台風の動きが遅いので予定通り決行となった。しかしその影響と、先週末に御嶽山を終えたばかりということで、参加者は普段の半分程度の 10 人だけだった。

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京都駅から貸し切りバスで出発。天候の悪化が懸念されるため、早めに下山できるようにということで若干コースを短縮して、鳥越峠から登ることにした。
峠からはかろうじて琵琶湖方面が望める。
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10 時 20 分頃に峠をスタート。峠がすでに 1000m 近い標高なので、11 時 30 分には金糞岳に到着した。
それにしても蒸し暑い。台風からの湿った空気が入り込んでいるのだろう。
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予定通り、この先の白倉岳を目指す。
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途中ではケモノのにおいが漂っていたりして、どうもクマがいそうな雰囲気。
白倉山には 12 時過ぎに到着して、ここで昼食にする。
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下山は大朝の頭、小朝の頭を経て連状口へ。
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時折小雨がぱらついたりしたが、幸い大きく崩れることはなく、2 時 40 分頃には下山することができた。
気楽な半日コースという感じだった。

御嶽山

先週末は登山教室の随行で御嶽山へ行ってきた。天候が不安定でどうなるか心配だったが、曇り時々小雨、時折晴れという程度で、無事予定のコースを歩いてきた。

より大きな地図で 御嶽山 を表示
※頂上付近で大きく飛び出しているのは gps の誤動作。
京都からバスで御岳ロープウェイスキー場へ行って、ロープウェイで飯森駅に上がる。天候は曇りだが、空は厚い雲に覆われていつ降りだしても不思議ではないような天候だ。
御嶽山は信仰の山で、修行登山をする方が多い。登山路の至る所に鳥居や像があって、信仰心の無い私にはいささか異様な感じを受ける。
歩き出したのは1時半過ぎくらい。八合目には山小屋と、大きな鳥居がある。
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それにしても蒸し暑い。九州の西の方に台風が来ているので、南からの暖かい湿った空気が送り込まれているのだろう。
急登を上がって頂上稜線に出たのは4時半くらいだったと思う。このあたりまで来ると風が強くなって、体感温度は一気に下がってきた。みんなジャケットを羽織っているが、私は面倒なのでメッシュのノースリーブと薄い長袖シャツのまま。
左側には最高峰の剣が峰が見える。
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5時過ぎに二ノ池本館に到着。修行の山なので夕食のメニューは質素な精進料理で、味噌汁とご飯をおかわりしてお腹を満たした。
日曜日はご来光を拝むために4時過ぎに空身で小屋を出る。
30 分ほどで剣が峰(3063m)に到着。雲の上に八ガ岳や南アルプス、中央アルプス、そして富士山を望むことができた。
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が、いよいよご来光という時間になると急にガスがかかってきて、太陽は見えたものの背景は雲のみになってしまった。
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小屋に戻って朝食をいただいて、7時前に岐阜の濁河温泉を目指して出発する。
賽の河原は小さな地蔵などがたくさんあって、何とも言えない異様な雰囲気だ。
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摩利支天(2959m)へは荷物を置いてピストンした。
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しばらく下ってからほんの少し登って9時 10 分頃に飛騨頂上へ到着。
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濁河温泉へ向けて少し下ると、このあたりはコマクサの群生地。ちょうど見頃だった。
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石のゴロゴロする歩きにくい道を延々と下って、12 時 50 分頃にようやく濁河温泉に到着した。この道は修行者の道ではないようで、途中に地蔵などはまったく無かった。
軽い高度障害の症状が出た方や、転倒して少しケガをされた方などもあったが、幸い大事にはいたらず、無事全員下山できて、ほっとした。

Chromecast

先日、たまたま開いたジョーシンのチラシで見つけた google の Chromecat。おもしろそうなのでオークションを利用して少し安く入手した。
基本機能は YouTube の動画をテレビ画面で再生できるというものだが、これはなかなか便利だ。
最近は YouTube で1〜2時間のライブがフルで登録されているものもたくさんあるが、やはりこういうのはテレビの大きな画面でゆっくり見たい。これまでは一旦手元にダウンロードして、それを dvd に焼いていたのだが、長いもので pc でしっかり内容を確認せずに焼いてしまって、見たら実はあまりおもしろくなかったということもあった。それに dvd に焼くのは時間もかかる。
しかし Chromecat を使うとその場ですぐにテレビで再生できる。画質も元データが良ければなかなかの品質だ。これで定価 4,200 円(税別)はなかなかのお買い得だと思う。
さて、今週末はまた御嶽へ。
今度は登山教室の随行なので登山路を頂上まで行くのだが、中高年の皆さまと一緒なので、ゆっくりハイキングというところ。3,000m は私自身も久しぶりだ。天気も悪くなさそうなので、のんびり楽しんできたいと思う。

トレイルランナーの遭難

トレイルランナーの相馬剛さんがマッターホルンで遭難されたと報道されてから数日が経過した。荷物は発見されたものの、ご本人はまだ見つかっていないようだ。
当初から、稜線から 800m ほど滑落されたと報道されていたので、生存の可能性は極めて少ないと思われていたが、もはや絶望的と言わざるを得ない。
相馬さんは 40 歳。最近の成績を見るとそろそろピークを下りかけているかなという感じだが、まだまだトップレベルにあることは間違い無い。少し前までは日本人のトップスリーは鏑木さん、石川さん、相馬さんと言われていた。
ハセツネでの2回の優勝や信越五岳3連覇、ロードのマラソンでも 2 時間 30 分を切るレベルのランナーだった。
長年勤めておられた海上保安庁を辞めて、昨年トレイルランナーとして独立されたばかり。今回は Eiger Ultra Trail を 11 位で完走されて、おそらく楽しみ気分でマッターホルンに登られたのだと思う。
トレイルランニングの前はトライアスロンやクライミングを経験されていて、おそらくクライミングのレベルでは私より上だと思う。楽しみ気分とは言っても決して軽い気持ちで挑まれたのではないはずだ。
私も 20 年少々前にマッターホルンに登っているが、私が登った山の中では間違い無く一番難しい山だった。
単にクライミングのグレードで言えばもっと難しいルートはいくらでも行っているが、登山として求められるトータルな技術力という意味ではマッターホルンは剱や穂高の岩場を攀じるのとはちょっと違う。
ルートのグレードとしては上部でも3級くらいで、このあたりは固定ロープが張ってある。しかし傾斜が中途半端な箇所がたくさんあって、急な壁なら手も使ってよじ登れるのだが、なまじ傾斜が緩いと足元の悪い傾いた平均台の上をバランスを取りながら渡るような状態になってしまう。おまけに左右は北壁と東壁で、バランスを崩したらまず助からない。
ガイド登山であればガイドがロープで確保してくれるが、相馬さんは単独だったようで、私も単独だったので、まさに命がけである。
800m も滑落されたということは、このあたりでバランスを崩されたのではないかと思う。浮き石もあるし、場合によっては落石に当たるということも有り得る。
トレイルランニングという言葉がまだ無かった 1986 年に『ランニング登山』という刺激的な本を書かれたのは東工大の教授だった下嶋浩さん(出版当時は助教授)。私より 10 歳ほど年上の方だった。
この頃、富士登山競争はあったがハセツネはまだ始まっていなかった。今は無くなってしまった六甲全山縦走タイムトライアルで、下嶋さんのタイムを上回った時は本当にうれしかった。
その下嶋さんも、1999 年にマッターホルンで滑落して死亡された。下嶋さんも登山のベテランだった。
普段、山を走っていると、本能的に岩場でもスタスタと行きたくなるものだ。特にクライミングの経験があると、これくらいなら大丈夫という気持ちがどうしても出てきてしまう。
本格的な岩場のルートならロープを使って安全を確保するのだが、マッターホルンのルートというのはこれが微妙なレベルで、私もそうだったが、ロープを出して確保するのが面倒なのだ。
単独で岩場でロープを使うとすると、同じラインを2度登らなければならない。下を固定して登って、上を固定してまた下まで下りて、固定をはずしてまた上に登るということになる。急な壁なら致し方ないが、マッターホルンくらいの傾斜だとどうしても行ってしまいたくなるのだ。
相馬さんにしても下嶋さんにしても、事故の時の状況が実際のところどうだったのかはわからないが、私自身経験したことのあるルートなので、非常にリアルにイメージできてしまうのだ。
相馬さんはまだ子供さんも小さいし、公務員も辞めておられるので、ご家族のことを思うと何ともやり切れない気持ちになる。
せっかくこれまで事故を起こさずにやってこられたので、山では絶対に死なないようにしたいと再び強く思った。