ごろごろ岳

今日は登山教室の随行で六甲のごろごろ岳へ行ってきた。このところ涼しい日が続いていたが、今日は天気も良くて予想以上に暑かった。

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スタートは鷲林寺のバス停。ここからしっかりした道を登って、修道院の前の通って鷲林寺に向かう。
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寺を過ぎると風化した花崗岩のやや急な登山道になる。このコースは登山者が少ないようで、好天の日曜日にも関わらず、出会ったのは数人の学生と覚しきグループのみ。
しばらく登って観音山(526m。ただし本当の 526m 地点はもう少し西側のピーク)へ到着。
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どういう訳か頂上にネコがいる。腹を空かせていそうなので、一口ドーナッツをやった。
ここからはずっと稜線歩きになるが、展望はほとんど無い。たまに少し横にそれて展望台のような場所があって、そこで神戸や大阪の街並みや瀬戸内海の展望を楽しむ。
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12時前にごろごろ岳に到着して、ここで小一時間の昼食休憩にした。
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ここはすぐそばに民家が迫っている。家のフェンスのすぐそばに三角点があるというのも珍しい光景だ。
ごろごろ岳という名前の由来かどうかわからないが、このあたりには大阪城築城の時に石垣の石を切り出したと言われる石がたくさんころがっている。ノミを打ち込んだ跡の残っている岩や石がたくさんある。
住宅街に近づくとハギの花が咲いていた。
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下りてきたところは芦屋の超高級住宅街。城の石垣のような造りの豪邸が並んでいて、止まっている車はほとんどがベンツやアウディ、ポルシェと言ったところ。あまりお逢いしたくないようなタイプの人が出てこないかちょっと不安も感じるが、あまりの豪華さに見とれながら坂道を下る。
3時頃には阪急芦屋川駅に到着して、今日の行程を無事終了した。
私はここから梅田に出て、久しぶりに IBS 石井スポーツへ向かった。例の折れたトレランポールを修理しようと思ったのだ。
折れたポールはもう捨てるしかないと思っていたのだが、ふと思いついて販売元に問い合わせてみたところ、折れた部分のパーツ交換で修理できるという。費用は数千円程度とのこと。
が、修理するかどうかは迷った。一度折れているので、強度に対して不安がある。どうせお金を出すなら金属製の折れないタイプのものに買い換えた方がいいのではないかとも思った。金属なら曲がることはあってもポッキリと折れてしまうことは滅多に無い。
軽量のトレランポールはおおむね2本で1万数円から2万円くらいなのだが、ヘリテイジが8千円台の軽量ポールを出しているのを見つけた。これなら修理代より少し高いくらいだ。今持っているブラックダイアモンドのウルトラディスタンスよりこちらを勧める人もいる。
ただ、いくつかの使用感を読んでみると、軽くて細いのでかなりしなるようだ。体重をかけた時にしなるというのは、折れるよりはマシだがあまり気持ちが良くない。
私は気持ちとしてはポールはあまり好きではないし、できることなら使わずに済ませたい。しかし歩きもヘタだし、バランスも悪いので、本当ならポールを積極的に使った方が良いタイプなのだ。
それはわかってはいるのだが、あまりいつも道具に頼っていると、行動中にその道具が損傷した時の精神的、肉体的ショックが大きいので、できるだけ頼らなくても大丈夫なようにしておきたい。
ということで、迷った挙げ句、結局修理に出すことにした。来月のキャノンボールまでには戻ってくるだろう。

王滝ダートマラソン考察

王滝ダートマラソンの公式記録が公開された。
42km 部門は参加 227 名、完走者 222 名。私は全体で 69 位、50 台で 30 人中 12 位だった。
優勝タイムは 3:01:40。女性で私より前は一人だけだったが、この人は 3:41:44 で、全体でも 21 位という快足ランナーだった。
私より年上で私より早くゴールされたのは、私の数分前に 64 歳の方のみ。50 台で私より前の人はみんな 50 台前半だった。
この数字を見る限りでは結果は悪くないと思うが、定員 500 人に対して 300 人以下しか集まらない不人気大会なので、招待されていると思われる一握りの選手以外はそれなりのレベルということなのだろう。
一昨年と詳しく較べてみると、約 20km の中間あたりで前回より約2分の遅れ。後半の登りが終わったあたりで約4分、下って 32km あたりのロードに出たところで5分くらいの遅れだった。
何と残りの下りロード約 8km の間で数分もタイムを落としてしまっていた。キロ1分近い遅れだ。右足の不調があったとは言え、ここまで落ちているとは思わなかった。細かく見てみると、キロ6分より落ちている部分も少しあった。
しかし冷静に考えると、このところはロードのフルでも最後の 5km は 30 分以上かかっていることが多いので、それに較べればまだマシかも知れない。
ロードレースは引退気分だが、レース参加を辞めてしまうとさらに落ち込みに拍車がかかると思って、年末には2年ぶりに加古川のフルを走ることにした。
王滝ダートマラソンの翌日は信越五岳が開催されていた。絶好のコンディションだったようで、原良和さんが大会記録を大幅に更新して優勝された(これまでの記録保持者は相馬剛さん)。『UTMB で結果を出したかったので、気持ちは複雑』という弁だった。
このレースは 110km だが、トレイルレースの中ではかなり走れるコースのようで、写真を見るとトップグループの人たちはほとんどが手ぶらで走っている。エイドステーションも充実しているようで、上位3人はキロ6分を上回るペースだった。
平地のウルトラのスペシャリストの原さんは、こういうタイプのレースではめっぽう強い。おんたけウルトラの 100km でも7時間台の驚異的な記録を持たれているが、本格的なトレイルの 100 マイルになるとまだ経験値が足りないとおっしゃっていた。
レースのタイプによる適性というのは、努力だけではどうしても越えられない何かがあるような気がしてならない。
条件が厳しくなればなるほど強さを発揮されるのが鏑木さんで、鏑木さんの練習のハードさはつとに有名だが、やはり何か持って生まれた適性のようなものがあるのではないかと思えてしまう。ご本人はそう思われたくは無いだろうが。
相馬さんもトレイルの 100 マイルでは目立った成績を残せていないので、原さんもひょっとしたら同じようなタイプなのかもと思ったりもする(昨年の UTMF で優勝されているが)。
次元が違うが、実は私もこのタイプなんだろうとな感じているのだ。

王滝ダートマラソン無事完走

王滝ダートマラソンは無事完走できた。
正直、ほっとした。タイムは 4:25 で、一昨年より 12 分ほど遅くなったが、今の力は出し切れたと思う。

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このところなかなかモチベーションが上がらず、今回の大会は内容的にアクシデントさえなければ完走はできるという安心感が逆に変なプレッシャーになって、気持ちを持って行くことが難しかった。
久しぶりに天候の不安のない大会で、朝は寒かったが着替えようとしているうちに日射しが強くなってきて、ノースリープのシャツで走ることにした。
最近はレース前にモチベーションが上がるということはあまり無くて、だいたいは走り出してしばらくしてから気持ちが乗ってくる。今回もそれを期待して、ムリのないペースで走ろうと思った。
前回は序盤で格好のペースメーカーを見つけて、後半の登りまでずっとその人の後ろを走り続けた。その人が今回も参加されていたので、また同じようなパターンにならないかと期待したのだが、スタートしてしばらくしてもまったく見える気配は無い。おまけに早くも左足首に痛みが出てきた。
前回は序盤の登りをこのペースメーカーのおかげで心拍数 160 弱という絶好の強度で何も考えずに上がることができたのだが、今回は自分でペースメイクしなければならない。気分的に焦りがあるのか、心拍数はずっと 160 を越えている。しかしそれほどムリをしているという感覚は無いので、若干抑える感覚を持ちながらそのまま進む。
1時間ほどで最初のピークへ上がり、少し下ってまた少し登る。ここでジェルを補給する。今回のテーマの一つは、1時間ごとにきっちりとジェルを補給すること。いつも思ってはいてもどうしても疲れを感じるまであまり補給しないクセがついていて、これが中盤以降に粘れない要因の一つになっているのではないかと思って、今回のレースはたかだか4時間半くらいだが、まずはその習慣を付けるようにしようと思った。
下りはいつもよりは攻める。ただし転倒によるケガだけは避けなければならないので、足元には細心の注意を払う。左足首の痛みは消えていたが、今度は右股関節の不調が少し出てきた。
しばらく下ると車道に出て、ここから数キロロードを下る。そしてゴール地点の横を通り過ぎる。ここでほぼ半分。2時間3分で通過した。ちなみに前回は2時間1分台だったので、結構いいタイムだった。
ここからしばらくまた林道の登りになる。この登りは前半よりも全体的に傾斜が強く、標高差も大きい。2個目のジェルを補給して、気持ちを引き締め治す。幸い、両足の不調はこの時は消えていた。
前回はこの登りも最後までジョグのリズムで上がったので、今回も何とかそうしたいと思っている。ただし今回はペースメーカーは無く、自力で登り切らなければならない。
私と同レベルの人たちはほとんど歩いていて、たまに少し走って私を追い抜いて、少し行くと歩きになってまた抜き返すということを何度も繰り返す。うっとうしいが、そのうちに走れなくなるだろう思って気にしないようにする。心拍数は 150 台。
この登りもそろそろ終盤にさしかかってきたと思った頃、前の方に見覚えのあるフォームのランナーを見つけた。前回ペースメーカーにさせてもらった女性だった。今回はこの女性をまったく見かけることが無かったので、おそらく私のペースが随分遅くなっていたのだろうと思っていたのだが、この時、それほど悪いペースではなかったのだとうれしくなった。
この女性は今 57 歳。OSJ の大会にはほとんど出場されているようで、OSJ のポイントランキングで毎年のように女子トップになられている。メーカーのサポートも得られているようだ。
前回のこの大会では終盤に私が前に出て、そのまま数分差で先にゴールできたが、今年のおんたけウルトラ 100K では1時間以上の差で負けた。
こういう人を抜くのははやり躊躇する部分がある。一度並んで少し前に出たが、ちょうどタイミング的に最後の緩い登りでジェルを補給する時間だったので、また後ろに下がった。
下りもほぼ同じペースで、10m くらい後を私が追う感じ。30km 地点を越えて少し行くとエイドステーションがあって、ロードに出た。ここからは緩い下りのロードがゴールまで続く。
しばらくこの女性を先頭にして私を含めて4人ほどの集団になったのだが、ペースメーカーにされているのを嫌がられたのかこの女性が少しペースを落とされたように感じたので、仕方なく私が前に出た。
少しするとおそらくこの集団にいたであろう男性二人が私を抜いて行って、そこからは単独走になった。あの女性とどのくらい離れているのか少し気になるが、後ろを振り返るのはためらわれた。
ペースはキロ5分台の前半くらい。たまにキロ5分ちょうどくらいまで上がることもあるが、前回途中で息切れした記憶があるので、常に少しは余裕を感じるくらいにしておいた。
残りが 5km を切って少し行った頃、右膝に違和感が出てきた。奥熊野いだ天や鯖街道で出現したヒザ痛の気配だ。あとわずかなので、何とか持ちこたえてほしい。
右膝を気にしながら走っていたら、今度は右の股関節に痛みが出てきた。いずれも爆発しないように祈りながら走り続ける。後ろの女性の位置が気になる。彼女と競争しているわけではないが、ここまで来たらやはり抜き返されたくはない。
会場のマイクの声が聞こえてきて、行きに登ったループを下る。ここで後ろを確認したところ、目に見える位置にはランナーは誰もいなかった。残りはもう 500m もないくらいだ。
ゴール直前でなぜか少しだけトレイルに入って、またロードに戻って 360 度ターンをしてゴールに向かう。最後はこのところの決まりポーズで、帽子とサングラスを取って両手を挙げてゴールした。
4 時間 25 分 42 秒、総合 69 位、年代別 12 位だった。参加者はおそらく 250 人くらい。42km の部となっているが、実際はコース上の表示から考えると 40.5km くらい。gps の計測では 40km 弱というところだ。
すべての成績で一昨年を下回っているが、内容的には今の力は出し切れたと思う。全コース走りきったし、下りもいつもよりは攻めた。足の不調で多少抑える部分はあったが、それがなくてもタイムはほとんど変わらなかっただろうと思う。
やはり私にはこういうコース設定の大会がもっとも合っていると感じた。アップダウンは大きいが、基本的には走れるコースということだ。
かつての成績を見ても、良い結果が残せているのは六甲全山縦走で、このコースはトップレベルであれば全コース走れる。私も摩耶山の登りの一部や岩を越えるような箇所以外はすべて走っていた。
それに対して富士登山競争やハセツネなどは、その当時のマラソンのタイムから考えるとあまり良くなかった。
近年で言えば生駒チャレンジはわりと走れるコースなので納得できる走りができるが、ダイトレは階段が多くていまひとつしっくりこない。
となると、どう考えても UTMF は私には向いていない。
冷静に考えれば考えるほどこの大会への参加は止めるべきだと思うのだが、どうしても一度は出てみたいという欲求が抑えきれない。
王滝が完走できたので一応これでエントリーポイントの資格は得たことになる。UTMF の大会要項が発表されるのは 10 月以降だそうだが、とにかくエントリーはしてみようと思っている。
一時はまず STY(UTMF のほぼ半分のコース)を経験してから UTMF ということも考えたのだが(STY は関門がわりと緩いらしい)、年々体力が低下していることを考えると、1年でも早く経験しておいた方がいいだろう。
たとえ出場しても途中の関門でつかまる可能性が高いが、それでもトライせずに諦めるよりは、実際にその難しさを身体で感じられた方が諦めもつくだろう。
三浦雄一郎さんは 65 歳の時に一念発起して 70 歳でエベレストという目標設定をされたが、大会への参加の場合はその大会のルールがあり、自分の体力に合わせてスケジュールを立てるということができないので、そういうステップを踏むことはできない。
チャンスがあるうちに挑戦してみたいと思っている。

王滝ダートマラソン

土曜日の王滝ダートマラソンは、せっかくなので行くことにした。手続きは土曜日の朝なので、明日の夜に出かける予定。
ただ、このところ左足首に痛みがある。走り始めに痛みが出ても次第に何ともなくなるというタイプではなくて、最初は大丈夫だが少しすると痛みが出てきて、それがそのままずっと続くというタイプで、多少不安を感じる。
原因はわかっている。
志賀高原のコースは路面が急な斜面になっている箇所が多く、それも右側に非常に傾いた滑りやすいドロドロの道を必死で支えながら進むということが多かったので、その後遺症であることは間違い無い。
レースが終わってからもしばらく不調だったのだが、この月曜日に山田池で少しペースを上げて走ってから(と言ってもたかがキロ5分少々というレベルなのだが)、少し痛みが強くなってしまった。
昨日はクラブの最後のナイター練習会だったので、直前の刺激のために行きたかったのだが、ここでムリをすると致命傷になりかねないと思って、完全休養日にした。
しかし今朝のジョグでは期待したほどには改善していなかったので、もう本番までは走らないつもり。
今度の大会は距離は約 42km で、制限時間は8時間。ほとんどが林道で、終盤はロードの下りというイージーなコースなので、故障やケガさえなければ完走はできるだろう。
しかし油断は禁物だ。そういう時に限って思いがけないアクシデントに見舞われたりするので、気持ちを引き締めて、チャレンジする気持ちで臨まなければならないと思う。
下りでの転倒と捻挫だけは十分に注意したい。

プロの仕事

志賀高原エクストリームトライアングルは悪天が予想されたにも関わらず、白地のポリエステルの長袖ジップシャツで走った(歩いた?)。上半身が地面に着くようなハデな転倒は一度しか無かったはずだが、終わってみるとシャツが泥まみれになっていた。
帰ってからお湯につけたりして二回ほど入念に洗ったが、ひどい汚れはほとんど落ちなかった。お気に入りのシャツだったのでひどくがっかりして、困った時の最後の手段で YAHOO 知恵袋で尋ねてみたところ、『クリーニング店に相談してみたら』という回答が返ってきた。
目から鱗だった!!。さっそく近所で自家洗いしている店に持って行ったところ、信じられないくらい真っ白になって返ってきた。しかも通常の長袖シャツ料金だけだった。
せめて離れて見た時に汚れが目立たない程度になってくれればと思っていたのだが、近くで目をこらしてみたら少し汚れが残っている部分があるというレベルまできれいになっていた。
店にとってどの程度のレベルの仕事だったのかはわからないが、やはり困ったときはプロにまかせるべきだと再認識した。
それで気分が良くなったのか、久しぶりにロードレースにエントリーした。12/7 の八幡市民マラソンのハーフ。
参加費 1,000 円という今時あり得ない大会で、これまでは知らないうちにエントリーが終わっていたのだが、今日たまたま思い出して調べたところ、今日からエントリーが始まっていた。
ロードレースはもうほぼ引退気分なのだが、たまには走っておかないとタイムの劣化に一段と拍車がかかってしまう。
ちょうどいい大会にエントリーできて、今日はハッピーな気分だ。

八淵の滝

昨日は登山教室の随行で比良の八淵の滝へ行ってきた。
このところずっと天候が不安定で、高島へ向かう電車から眺める比良連邦は半分より上はすべてガスがかかっており、好天は期待できないコンディションだった。
当初の予定では八淵の滝を最下流から登る予定だったが、下部の鎖場が崩壊しているという情報があったため、大擂鉢までは普通の登山道を行くことにした。

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登山道の入り口には道がかなり荒れているので注意するようにという看板がいくつも見受けられたが、大擂鉢までは無事に到着した。
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この先、貴船滝などいくつかの難所がある。水量が多いと渡渉できない可能性もあるので、ここで対岸に渡って武奈ガ岳へ向かうルートを少し行って、貴船滝の上に戻るルートも考えられたが、ここの渡渉地点の鎖も崩壊しており、胸まで水につからないと対岸へ渡ることができない。
とにかく沢沿いの道をこのまま上がって、もし貴船滝が渡れなければ戻ってくるということで上部へ向かった。
貴船滝下の渡渉地点は、一旦くさり場を下ってから鎖の張られた流れを渡って、また対岸のくさり場を登って行く。
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この下りでは安全のためにロープを張って、さらに一人ずつロープで確保しながら下ってもらった。20 名ほど全員が渡り終えるのに1時間くらいかかった。
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このあともいくつかのくさり場を慎重に越えて、七遍返しのところで昼食。
その後はオガサカ道から稜線に向かって、比良明神でお参りをしておいた。
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北比良峠からはうっすらと武奈ガ岳を望むことができた。
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ここからはダケ道を経由して大山口、イン谷口と下りて行った。イン谷口についたのはちょうど4時頃だった。ここで解散ということになった。ちょうどそのタイミングで雨が降り出してきた。
ここで何と、以前に京都岳連で一緒に遭難対策委員をやっていて、その後理事長も務められた方に偶然出会った。イベントのお手伝いなどを頼まれたので、『よろこんで』と返事しておいた。
ここから比良駅までバスがあるが、本数が少ない。しかし 30 分後くらいには次のバスがあるようだ。
歩いても 30 分くらいなので歩こうと思っていて、半分以上の方は歩き出されていた。しかし私は出会った知り合いの方と少し話をしていて、そうこうするうちに雨が強くなってきた。
雨の中を歩くのが面倒になって、次のバスを待つことにしたが、ほどなく雨が非常に強くなってきた。もはやどしゃぶりだ。あっと言う間に道の脇が川のようになってきた。
ちょうど駅に着いた時、早く歩いた人たちがすでに駅に着いていたが、みなさんずぶ濡れになられたようだ。
その後の電車の乗り継ぎはスムーズで、6時半頃には家に帰ることができた。

Herbie Hancock ライブ

昨日は Herbie Hancock のライブだった。
会場の森ノ宮ピロティホールは全席 1000 名程度のやや小ぶりな会場なのだが、なぜか後方3分の1くらいはすべて空席になっている。それより前はほぼ満員状態だったが、おそらく観客は数百人くらいだったと思う。
これまでに Herbie Hancock のライブは何度も言っているが、野外のフェスティバルだったり、大きな会場ばかりだったので、この客の少なさは以外だった。それでもまだ当日券を売っているくらいだった。
今回の目玉は Hancock よりはドラムの Vinnie Colaiuta。Jeff Back のバンドで演奏しているのを見て驚いて、機会があればぜひ生で見てみたいと思っていた。
バンドメンバーはあとベースの James Genus とギターの Lionel Loueke。二人とも知らないが、James Genus は Brecker Brothers にいたらしい。
オープニングは予想通りの Actual Proof。Colaiuta のドラムは期待に違わず素晴らしい!!。私が生で見た中では Tony Williams(故人)、Jack DeJohnette に並ぶ世界最高レベルのドラマーだ。
その後は Watermelon Man や Cantalope Island など、ほぼすべて 60 年代から 70 年代の曲ばかりだった。唯一の例外はアンコールで Rockit のリフだけをやったくらい。それもすぐに Cameleon に移っていった。
Hancock はもう年も年なので(74)、あまり熱い演奏は期待していなかったのだが、予想をはるかに上回る素晴らしい演奏だった。これまでに見たのはすべてアコースティックバンドばかりで、エレクトリックは初めてだったが、これまでで一番良かったのではないかと感じた。
ただ、15,000 円はちょっと高いなという感じ。12,000 円くらいが妥当なところだ。また、個人的な好みで言えばやはり Hancock はウッドベースのアコースティックバンドの方が好きだ。
とは言え、期待が大きすぎてちょっと不完全燃焼だった Jeff Beck に較べると、予想以上に素晴らしいライブで、満足感を感じながら大阪城公園をジョグして京橋に戻った。

エクストリームトライアングル2014リザルト

エクストリームトライアングルのリザルトが公開された。参加者 516 名、完走者 315 名で、完走率 61% とのこと。
関門通過タイムを細かく見てみると、第2関門を私より1時間ほど前に通過して完走した人が一人いたが、完走者のほとんどは2時間以上前に通過されている。
ギリギリ完走くらいの人はだいたい最終セクションが8時間くらいかかっているので、私の見通しはおおむね当たっていたと思う。
第1関門を私より後に通過して、第2関門を私より先に通過した人は二人だけで(そのうちの一人はすぐ前にいた女性)、第2セクションではフラットや下りでずいぶん抜かれた印象があったが、セクション全体で見ると順位はむしろ上がっているくらいだった。
今回の結果は妥当なものだったと思う。もしコースのコンディションが良ければ完走できたかと言うと、微妙なところだ。まったく不可能だったとは思わないが、完走できたと言える自信は無い。
また来年、開催されるかどうかわからないが、少なくとも今は再挑戦したいという気持ちは無い。
これからどうするかはまだ気持ちが定まらないが、今朝エントリーの始まった 10 月末のキャノンボールはまた往復でエントリーした。
昨年、須磨スタートゴールと宝塚スタートゴールの両方を完走して、今年の3月の大会は直前にヒザを痛めて棄権して、もういいかなという気持ちも若干あったのだが、今となっては数少ない自分自身が楽しめる大会なので、やはりエントリーだけはしておこうと思った。
私たちが志賀高原で泥まみれになっているころ、海の向こうでは UTMB が開催されていた。
大本命の François D’Haene が大会記録を更新して優勝したようで、今やこの世界では Kilian Jornet と並んで東西の横綱というところだ。
期待の原良和さんは今年も途中リタイア。昨年の UTMF で優勝して一躍時の人となった原良和さんだが、元々ロードのウルトラのエキスパートだ。この春からはそれまでの仕事を辞めて(病院勤務の医師)、メーカーのサポートなどを受けるプロランナーとしての生活をスタートされている。
しかし今年の UTMF は途中リタイア。四万十のウルトラは連覇されたものの、Western States は終盤歩いてのようやく完走という結果で、UTMB も途中リタイアということで、これから先が難しくなってきているように感じる。
おそらく年齢的に(41 歳?)思い切ったチャレンジにはラストチャンスと考えられたのだろうが、今後が多少心配ではある。まぁ、登山をやる方ではないので、相馬さんのようなことにはならないと思うが。

志賀高原エクストリームトライアングル

昨日は志賀高原エクストリームトライアングルだった。
前日のコース説明会で、非常に厳しいコースであるということが散々強調されて、制限時間の 20 時間で完走できるかどうか不安を抱えてスタートしたが、序盤の雨とこれまでの雨で路面が非常にぬかるんでいて、稜線のフラットなシングルトラックの部分もどろどろでほとんど走れず、それでなくても大変な急な下り斜面が滑り台状態になっていて、結局第2関門の制限時間の 14 時間を2分オーバーして、ここでリタイアということになった。
それでも上位3人は 10 時間を切るタイムだったようで、改めてトップ選手の実力を思い知らされた。

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雨が降ることはおり込み済みだったので、かなり冷えることを想定して上はオーロンの薄い長袖と長袖ジップシャツの2枚、下はロングタイツにした。
スタート時の気温は思ったよりは高めで、雨は降っていなかった。
午前4時に前山スキー場をスタートする。まずはゲレンデ登りだが、ゲレンデに何カ所か深い溝があり、ゲレンデを越えると大きな石がごろごろした歩きにくい道になる。
しばらくすると雨が降り出してきた。足元は不安定な上に滑りやすい。
雨が強くなってきたので雨具を着る。空はまだ暗い。
こんなところをまた疲れ果てて夜に下るのかと思うとぞっとする。
スタート前の説明では赤石山まで1時間くらいとか聞いていたのだが、私は2時間少々かかってしまった。この道なら下りも同じか、それ以上にかかる可能性がありそうだ。
雨が収まったので雨具を脱いで、烏帽子岳からの急な下りのために持ってきた雪用のスパイクを装着してポールを早くも出した。
ずるずるの路面にスパイクは期待以上の効果だったが、装着して 30 分もしないうちに左足の方が無くなっていた。シューズがすでにどろまみれで、しっかり見ないと着いているのかどうかよくわからない。
周りの多くの人たちはずるずると滑っているのだが、私はそれまでは尻餅をつくようなことは無くてそこはかとない快感を感じていた。
少し調子に乗って前の人を抜こうと、道の反対側の斜面に向かったところ、勢いが良すぎたのかすってんころりん!!。何とその拍子に、右手のポールが手首の根元からぽっきり折れてしまった。
まだまだ序盤だと言うのに、早くもスパイクは片足紛失、ポールは片方骨折となって、失望感がどっと押し寄せてきた。右手のポールは取っ手の部分がぶらぶらしたまま、その下を握って使い続けた。
7時過ぎにようやく寺子屋峰を通過。展望はほとんど無い。
赤石山から裏岩菅山まではかなり走れるという話だったが、足元は沼のようなドロ溜まりで、道の脇の雑草の生えている部分を滑らないように注意しながら歩くばかり。快適に走れるような部分はほとんど無い(トップ選手達はきっと走って行ったのだろうが)。
この大会は2カ所の関門以外は途中にエイドは一切無いので、補給はかなり自分で用意しておかなければならない。私はジェルを5個、おにぎり、カステラ、パックのサンドイッチなどを用意しておいた。
第1関門までは距離はわずか 26km ほどだが、制限時間は9時間ある。しかしこれはそれほど緩いタイムではないと何度も強調されていた。おまけに今日のこのコンディションではさらに厳しくなる。
烏帽子岳からの急な下りに備えて、その手前で腰をおろしてパンを一切れ食べて、休憩した。もうスタートしてからすでに6時間近く経っている。第1関門まではあと 7km くらいらしいが、これからが最初の関門の激下りで、一体どれくらい時間がかかるのか予想もつかない。
その激下りは、予想をはるかに上回るすさまじいものだった。まるで滑り台に油を流したような斜面が次から次から現れる。開き直ってお尻で滑っていく人も少なくなかったが、私はスパイク片方とポール片方をすでに損傷しているので、この上さらに雨具にダメージを与えるようなことはしたくなかった。
斜面の横ギリギリのところを木の枝を掴んだりしながら何とか大きな転倒をせずにかなり下まで来られたのだが、ちょっと気が緩んだ時に足を滑らせて、そのまま勢いで道をはみ出して笹の斜面に滑り込んでしまった。
横の斜面の傾斜がどれくらいなのかまったく気にしていなくて、果たして止まるのかどうか不安を感じたが、幸い 3m くらいの滑落で止まってくれた。岩などの突起物も無かったので、まったくの無傷だったのは幸運だった。
第1関門の切明に到着したのは制限時間の 20 分ほど前の、12 時 42 分だった。かなり気力も萎えてきていたので、気持ちを立て直すために 15 分ほどゆっくりした。そしてこの先のコース状況を考えて、ポールはしまった。
午後1時前に第1関門をスタート。少し車道を登ってから林道に入り、吊り橋を渡って対岸の斜面をジグザグに登る。この登りは思ったより長かったが、登り切ると『極上フラット!!』という看板が現れた。
確かに走れる道なのだが、最近の私はこういうところで快調に走れなくなっている。おんたけの時も 50km 過ぎあたりに湖畔のフラットな部分があったのだが、期待したほどは走れなかった。『歩きではない』という程度で、キロ7分より遅いだろう。
渋沢ダムまで数キロ続くのだが、ここで随分と抜かれた。
ダムを過ぎると、西大倉山まで標高差約 600m の登りが続く。しかし道はしっかりしていて、一定の傾斜で続くので、登りやすい道だ。こういう部分になると、バテて止まっている人をしばしば抜くようになる。
1時間半ほどでようやく西大倉山へ到着。ここで腰をおろしてカステラをほうばる。第2関門まではあと 5km とのこと。もう4時半近いので、関門通過はまたギリギリになりそうだが、この時点ですでに、第2関門で終わりにしようと決めていた。
第2関門をギリギリで通過すると、ゴールまでは6時間しかない。前日の説明会で、かなりのレベルの人が試走でそこそこのペースで走って4時間くらいだったとのことなので、私ならおそらく8時間はかかるだろう。
逆算すると、第2関門を遅くとも4時半くらいにはスタートできなければ完走は不可能だ。西大倉山への登りでそんなことを考えていた。
地蔵峠の登りは思った以上にきつく、下りに入った時はすでに関門 30 分前を過ぎていた。関門に間に合ってもリタイアしようと思っていたので、ここで最後に頑張ろうという気持ちはまったくおきなかった。
第2関門のタイマーの位置を通過した時は6時1分を指していた。私の数メートル前にいた女性がチップを回収されようとしていた。
会場へ戻るバスは7時出発とのこと。最短距離なら1時間くらいで戻れるのだが、最近、白根山の火山活動が活発化しているそうで、最短距離の国道が夜間通行禁止になっているらしい。おかげで南の方を大きくぐるっと回って長野経由で戻らなければならず、会場に戻ってきたのは 10 時 30 分だった。
こういう本格的なトレイルの大会は昨年の八ガ岳以来だったが、やはりこういうのはもうムリだと再認識した。帰りのバスで隣に座った女性(関門で私のすぐ前にいた人)が今年の UTMF に参加して、130km あたりの関門で収容されたという話をされていた。
ムリをして UTMF に参加しても、まず完走は望めないだろう。それでもとにかくチャレンジを目指すか、もう諦めて方向転換するか、かなり迷っている。
このところはっきりしているのは、下りが全然ダメということだ。おそらく筋力が低下しているのだろう。しかしレース後に大腿四頭筋の筋肉痛があるかというと、それはほとんど無い。となると、肉体的なことよりも精神的なものが原因かも知れない。要するに、自分の能力をしっかり使い切れていないということだ。自分で自分にブレーキをかけてしまっているのかも知れない。
ダイトレはこの5年ほどの間に3回出場して、徐々にタイムが落ちている。しかしその中身を見ると、金剛山までの登り主体の区間はほとんどタイムが変わらない。落ちているのは終盤の下り区間なのだ。
今回もそうだったが、登りは遅いながらもじっくりと止まらずに歩き続けられるので、徐々に順位を上げることができる。しかし下りになるとまた抜き返されるというパターンなのだ。
自分の気持ちに正直に向かってみると、実はこういう本格的なトレイルの大会では走っている最中に快感を感じたことがほとんど無いのだ。山登りそのものは好きで、個人的にやるトレイルランは楽しいのだが、どうもレースではそういう感じにならない。随分以前に参加したハセツネの時も、楽しいと感じた瞬間はほんのわずかだった(ゼロでは無かったが)。
ここ1年くらいに参加した大会では、走っている最中に楽しいと感じられたのは奥熊野いだ天とおんたけウルトラトレイルだ。ロードレースでは皆無。鯖街道はその中間という感じ。キャノンボールはお祭り気分で結構楽しい。
志賀高原が完走できなかったので、2週間後のおんたけのダートマラソンに行くかどうか迷っている。大会の内容そのものは私向きだ。おんたけウルトラトレイルと一部重なったコースで、大部分が未舗装の林道で約 42km。一昨年に参加したときは久しぶりに終盤に快適な気分が味わえた大会だった。
ただ、今回は UTMF エントリーのためのポイント獲得という目的だったので、今ひとつモチベーションが上がらない。おそらく時間内に完走はできると思うので、そうなると UTMF のエントリーポイントをクリアしてしまうので、やはりエントリーということになるだろう。
抽選に外れればすっきりと諦められるが(来年、再挑戦?)、もし当たってしまったらどうしようか。
そんなことを考えながら高速を走っていたら、何と覆面にスピード違反で捕まってしまった。そんなにスピードを出していたつもりはなかったのだが、何と 80km 制限の区間で 108km だったとのこと。人生初である。

高見山

昨日は登山教室の随行で、台高山脈の高見山(1248m)へ行ってきた。

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朝起きた時は雨は降っていなかったが、出かける前になって降りだして、おまけに雷まで鳴り出した。モチベーションはがた落ちだが、仕事なので行かざるを得ない。幸い、今日は貸し切りバスなので、大きな傘をさして出かけた。
京都駅に着いた頃には雨はほとんど止んでいて、道中一時雨の時もあったが、登山口に到着した時は雨は止んでいた。
道路がスムーズに走れたおかげで2時間半くらいで登山口に着いて、10時25分くらいには歩き出すことができた。
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これから高見山へ向かう道は三重と奈良を結ぶ旧街道の一部で、部分的に石畳が残っていたりする。
1時間少々で小峠へ到着。ここから高見峠を経由して高見山を目指す。
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高見峠へは登山道と、それにほぼ並行する林道があるのだが、登山道はかなり荒れていそうなので、林道を行くことにした。
ところがこの林道、しばらく行くと大きな崖崩れで通行禁止になっていた。おそらく昨秋の台風の被害だろう。
工事の人がいないのをいいことに、工事現場の階段を利用して強行突破した。そして12時20分頃に高見峠へ到着して昼食にする。
ここからは急な斜面をジグザグに登る。時々現れるヤマホトトギスなどに見とれながら、1時40分頃に頂上へ到着した。
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頂上では予想外の展望を楽しむことができた。
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しばし眺望を楽しんだのち、平野へ向けて下山する。
途中で樹齢700年と言われる高見杉を拝む。
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結局、まったく雨に出会うこともなく、午後4時には平野へ無事下山することができた。
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