トレランザック

水晶の疲れがまだ残っている。まだまだ身体が重い。おんたけウルトラの後よりはるかに疲れている。ただし筋肉痛はまったく無い。
水晶では今年購入した Ultimate Direction の PB Adventure Vest というザックを使用した。このところはロングルートの時はほとんどこれを使用している。
UTMF もこれで行こうと考えていたのだが、水晶で UTMF の時に近い装備を背負った結果、これでは UTMF では容量不足になるとわかった。
トレランザックは、一日行動できるくらいの容量のものは3つ持っている。
数年前、初めて買ったトレランザックは Gregory の Reactor。
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容量は 11L くらいで、ちょっとした着替えを入れてもだいたい大丈夫だ。
しかしこのタイプ(この当時はどんなメーカーでも基本的には同じような作りだった)は小物以外はすべて背中に背負うことになるので、水分補給は手軽にやろうと思うとハイドレーションということになる。
私は最低限度スポーツドリンクと水、さらにできればお茶の3種類は持ちたいので、スポーツドリンクと水は500ml のペットボトルにハイドレチューブを使って、お茶は休憩時にザックを下ろして飲んでいた。
しかしこういうスタイルだと水分の残量がわからない。暑い季節だと 500ml なんてわりとすぐに無くなってしまうものだ。
おそらくそういう理由からだと思うが、トレランの世界でもボトルをザックの肩ベルトに装着しているスタイルをしばしば見かけるようになってきた。これならいつでも残量確認できるし、補給もザックを下ろさずに簡単にできる。
そこで、登山用品として売られている外付け用のボトルポーチを購入して Reactor に付けてみたが、走るとどうしてもボトルが揺れて身体に当たる。はやりこういうのは歩きの登山やハイキングでしか使えない。
仕方無く2年前に購入したのは Salomon の XA Skin Pro 10+3。
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いわゆるベストタイプというモデルで、普段は 10L。容量調節用のジッパーをはずすと 13L になる。
やはり最初からボトルを前に入れるようになっているモデルは具合が良く、これ以降 Reactor はほとんど出番が無くなってしまった。
しかし使い続けていると不満は出てくるもので、これの欠点はサイドポケットにジッパーが無いというこ。ストレッチ素材で押しつけているだけなので、背負っている時に中のモノが飛び出すようなことはまず無いが、ザックを下ろした時にぽろっとこぼれてしまうことがある。
特に前にボトルを入れるタイプは下ろして置いた時にボトルの重さで変な位置になってしまうことが多く、背負った時に十分に注意しておかないと落とし物をしてしまう。
そういうこともあって、前面のボトルポーチは水分を入れるのは片方だけで、もう片方に携帯やジェルなどを入れて、サイドポケットはゴミ袋や手ぬぐいなど、万が一落としても致命的にならないものだけを入れるようにしてきた。
ただこうすると重量のバランスが悪くなり、ボトルを入れた方の肩が疲れるというようなことも経験した。
この春になって UTMF に出場できることが決まった時、装備をどうするかということを考えた。できるだけ慣れているものが良いが、欠点のあるものは対策を考えておかなければならない。
ザックに関してはやはりこの Salomon のモデルでは不安だと思った。UTMF のような、おそらく極限状態になるであろう時に、落とし物に注意するというようなことは不可能だ。
と言うことで、この春に新たに購入したのが Ultimate Direction の PB Adventure Vest。
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容量は 11L ということでほぼ Salomon と同じだが、サイドポケットにはジッパーが付いており、ボトルポーチの上にも小さなポケットが左右に付いている。サイドポケットの身体側もマジックテープの付いたちょっとしたポケットになっている。ここはいつもゴミ袋入れにしている。
これはかなりの優れものだった。これだとボトルポーチは両方にボトルを入れられて、貴重品もジッパー付きのポケットに入れられる。
本体背面にはバンジーコードが付いているので、帽子などはここにはさんでおける(実は今回、ここにはさんでいたゴアテックスの帽子をいつの間にか無くしてしまっていた)。
これを購入してからは今度は Salomon の出番がほとんど無くなってしまった。
機能的にはまったく問題無いのだが、唯一の問題は私にとっては若干容量が小さいということ。実質的には Salomon よりも小さいと感じる。
本体はストレッチ素材なので多少は詰め込むこともできるが、トレランギアの宿命で、軽量化を重視しているために耐久性が犠牲になっており、角張ったものなどをムリに詰め込むと簡単に破れてしまいそうだ。
これまでの日帰りトレランではこれでも対応できているが、UTMF では補給食などをたくさん持つ必要があるので、これではとても入りきらない。それに冬場になって防寒具やアイゼンということになるとまったく不可能だ。
財政の余裕も無いのでどうしたものかとネットをサーフィンしていたところ、たまたま見つけたのが RaidLight の Ultra Olmo 12 というモデル。これの中古が 9,800 円で売っていた。
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モデル名の通り 12L という容量なのだが、いろんなレビューを見てみるとかなりたくさん入るらしい。
ベストタイプでは無く、Reactor のようなトラディショナルなスタイルでボトルポーチが前面に配置されているという感じ。おかげでザックの下部が大きく、このあたりにかなり荷物を入れることができそうだ。おまけに外から突っ込めるポケットも大きなものが付いている。
ちょうど Yahoo カードを申し込んで 3,000 ポイントをもらっていたので、思い切ってこれを購入することにした。
昨日の午前中に発注したら、早くも今朝には到着した。
箱から出して見た瞬間、これなら容量は大丈夫だと確信した。カタログスペックでは PB Adventure より1L大きいだけだが、実際は 1.5 倍くらいは入りそうだ。
中古だが使用感はほとんど無い。
肩ベルトや背中の当たる面にわりとしっかりしたクッションの素材が使われており、疲れてきたらこういうのが以外と身体に優しくて助かるかも知れない。
小さなジッパーがたくさんあって、かなり凝った作りになっている。おそらく重量そのものはやや重めだと思う。
唯一の問題点はウエストベルトが長すぎて、一番縮めた状態でもきっちりとしたポジションにならないということだが、私の場合はザックのウエストベルトはこれまで購入したすべてのモデルでこういう状態だった。
ベストタイプはウエストベルトが無いが、Reactor でもこのような状態で使ってきたので、おそらく大きな問題にはならないだろう。
早く実際のフィールドで使ってみたいが、今月はすでにすべての週末に予定が入っており、ロングトレイルに行けるのは来月になってからだ。しかし来月末は UTMF なので、疲れの残るようなロングは避けなければならない。
涼しくなってくれたら近場でもいいのだけれど、残暑が厳しかったらまた遠くへ出かけなければならない。
そんなわけで、このところ登山地図をつらつらと眺めている。

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