初めて胃カメラを経験した。
特に何か異常があったという訳ではない。
強いて言えば、たまにノドに何かひっかかるような状態になることがあって、いわゆるエヘン虫というやつ。ただし咳き込むほどではない。
今回、胃カメラを受診することにした最大の要因は、最近、陸上クラブのベテランの方が食道ガンで手術を受けられたことだ。
70歳近い方だがまだ仕事を続けておられて、健康診断はずっと受けておられたとのこと。ただし胃の検診はバリウム。
昨秋にたまたま胃カメラでの検診を受けられたところ、食道ガンが見つかったらしい。自覚症状はまったく無かったとか。
腫瘍の範囲が広くて、手術は 10 時間くらいかかったらしい。胃も三分の一くらい削除されたそうだ。
幸い、今のところ他への転移は無く、ランニングへの復帰も可能だそうだ。
そんな話を1ヶ月ほど前に伺ったので、この機会に一度胃カメラを受診してみようと思った。
バリウムでの胃の検診は何度も受けてきたけれど、会社を辞めてからは定期的ではなく、直近は数年前くらいだったと思う。
今日、受診したのは数年前に駅前に開業した小さな個人クリニックで、開業して間も無い頃にインフルエンザの予防接種を受けたことがある。胃カメラや大腸カメラを専門にしている消化器系の医院だ。
嫁も含めて、胃カメラの経験者はまわりにたくさんいるが、その感想は個人差が大きい。
今日の検診は経鼻カメラだった。私がそれを希望した訳ではなく、このクリニックではこれが通常のやり方のようだ。
まずは腹部のエコー検査を受けて、いよいよ胃カメラへ。
カメラは思っていたより太い。
少し通りにくかったようだが、特に痛みや違和感も無く、食道に入っていった。
横向きになって映像を見ながらの受診だ。
テレビの番組でこういう映像を見たことは何度でもあるけれど、こうして自分の内臓を眺めるというのも何とも不思議な感じがする。
一旦、十二指腸まで行って、それからゆっくり戻ってくる。
胃の中に管が入っているという感触はまったく無い。
特に気になるようなものは無く、胃は非常にきれいとのこと。ピロリ菌の心配も無さそう。
ただ、何カ所か小さなポリープがあり、まず問題は無いだろうが、念のためにということで1カ所だけ採取して精密検査しておくことになった。
胃カメラの検査時間はおそらく数分くらいだったと思う。不快感のようなものはほとんど無く、これくらいならたまには受けてもいいという感じだったが、費用はそれなりのものだった(約1万円)。
地域によっては住民検診で胃カメラが受けられるところもあるらしいが、枚方市はまだバリウムだ(確か有料で 2,000 円くらいだったと思う)。
カリスマ山スキーヤーの YSHR 先生(胃腸器科の医師)もことあるごとに胃カメラと大腸カメラの検診を勧めておられる。胃ガンと大腸ガンは早期に発見されればほぼ 100% 治るので、カメラでの受診は定期的にすべきだとのこと。
昨秋の体調不良の時に肺のレントゲン検診は受けているので、重要な箇所で未検診は腸だけということになるのだろうか。
次は大腸カメラも受診してみようと思っている。