ひょんなことで某旅行社の大台ヶ原のツアーに同行することになった。
大台ヶ原は何十年か前に行ったことがあるはず、という程度の記憶しかないが、今回はメインのガイドさんの補助的な立場なので責任感は若干軽い。メインのガイドさんは実は先月、女性のみの講座に行った時の講師の方。
しかしながら軽いハイキングという位置づけのツアーなので、脱落者が出ることが多いらしい。そういう人を駐車場まで下ろすというのが主たる業務とか。
もちろん大台ヶ原までは貸し切りバスで行くのだけれど、何と天王寺9時発というタイムスケジュール。バスの中か現地到着後に弁当の昼食を取って、それから出発ということになる。
幸い、好天の元、9時ちょっと過ぎに天王寺を出発した。
途中、大淀の道の駅でトイレ休憩を取って、12時過ぎに大台ヶ原に到着した。ドライブウェイで車に揺られて気分が悪くなった方が二人ほどおられて、先が思いやられる。
12時半に準備を整えて、体操などで身体をほぐして、ビジターセンター横から登山道に入った。
道は整備されている。ハイカーはたくさん。
歩き出してから30分ほどで展望台に到着して、熊野灘を望む(写真ではよく見えないけれど)。ここまでで脱落者が出ることもよくあるとのことだったので、まずは一安心。
日出ヶ岳の山頂はすぐそこ。
階段を上がる。
しかしこの階段で、前方におられた方が一人休憩。
数分で山頂(1695.1m)の展望台に到着した。
展望台から東の方向を望む。南アルプスや富士山も見えるらしいけれど、遠方は霞んでいる。
これは反対の西側の大峰山脈。これは北部の主要な山々ははっきり見える。
先ほど休憩されていた方はここまでは何とか到達されたものの、このあと稜線を辿っていくのはムリと判断されて、駐車場に戻られることになった。
私が付き添って駐車場まで送り届けて、その後、稜線には戻らずに尾鷲辻に向かうことにした。
平坦な道を必死で飛ばして尾鷲辻へ。
神武天皇像もそそくさと通り過ぎる。
ちょうど大蛇嵓(だいじゃぐら)への分岐で休憩されている所で追いついた。
これが大蛇嵓の末端部分。足元の岩場はしっかりしているけれど、何せ高度感が半端ではないのでビビる。
大蛇嵓見物が終わったら、今日のお楽しみはおしまい。まずはシオカラ谷に向けてシャクナゲ尾根を下る。ただしシャクナゲはまだ。
沢は吊り橋で渡る。
このあと、急な階段の登り返しが何度かあって、5時前、ようやく駐車場のそばまで戻ってきた。
5時ちょっと過ぎ、おおむね予定通りの行程で駐車場に戻ってきた。到着した時は観光バスが何台も停まっていたけれど、こんな時間に残っているのは我々のバスだけ。
大台ヶ原は観光シーズンには駐車場をはみ出た路上駐車の車が長く続いている。今日もかなりの台数があった。そのせいで通行車が離合できず、大きな渋滞が発生することがしばしばあるらしい。
ひょっとしたら日出ヶ岳すら登れないかもと思っていたので、そこまで行けたことは良かったけれど、個人的には仕事でもなければあまり来たいとは思えないエリアだ。自然に興味のある方には魅力的な場所なのかも知れないけれど。
天王寺に帰り着いたのは8時半だった。明日は5時半の電車で京都へ向かって、比叡山のトレランレースのコース下見に行かなければならないので、そそくさと帰路についた。