氷ノ山、鉢伏山

好天間違い無しの日曜日(5/12)は行き先をなかなか決めることができなかった。

実は12日は陸上クラブのマラニックのイベントで、これまでは随行などの用事が重ならない限りはほとんど毎回参加してきたけれど、集団走はしんどいのでもう止めることにした。

地図をいろいろ開いてみても日帰りエリアではなかなか新鮮なルートを見出すことができない。足を延ばして2000m以上となるとまだまだ雪が残っている。

ようやく思いついたのが氷ノ山。まだ行ったことが無い。ここなら早朝発で日帰り可能だ。

さっそくヤマレコで記録を探ってみたら、氷ノ山と鉢伏山を周回する20kmほどのコースがあった。これだと思った。

さっそくgpsにこのデータを入れて、朝3時に起きて車で出かけることにした。

何とシューズを忘れて枚方大橋から戻るという失態を演じてしまったけれど、このくらいのタイムロスで済んでよかった。高速まで行っていたら諦めて戻ってマラニックに行くしかない。

途中でおにぎりとカップ麺の朝食をとって、3時間弱で福定親水公園(読み方不明)に到着した。八重桜がまだ咲き誇っている。

準備をして、7時前に出発した。しばらくは氷ノ山国際スキー場に向かう車道を進む。

なだらかな登りで、自然とジョグになる。ほどなく氷ノ山国際スキー場のエリアへ。

さらに上がると東尾根登山口に着いた。

気持ちのいい登り。

しかしまだ朝7時台だというのに下ってくる人がわりといる。10人くらいの高校生の集団も下りてきた。

稜線に上がると東尾根休憩小屋。このすぐ先でまた高校生の集団が休憩していた。どうも何か行事が行われているようだ。

ヤマアジサイ? ← たぶんオオカメノキ?(5/22)

「一の谷休憩所」とあるけれどベンチとかは何も無い。いつの間にやら標高1000mを越えていた。


お次は神戸大学の小屋。ここにも集団。

この上あたりから雪が出てきた。今回はこういう箇所がいくつかあるという情報を得ていたので、シューズは Brooks のゴアテックスのタイプにした。

あたりが笹原になって、山頂の小屋が見えてきた。

北の方にはこのあと目指す鉢伏山。

それにしても人は多いし、目の前の風景はスキー場の人工物。あまり気分のいい山域ではない感じ。

「古生沼(こせぬま)」に立ち寄ってみたけれど、このとおり。

そして8時54分、出発してほぼ2時間で氷ノ山の山頂(1509.8m)に到着した。

ここでちょっと補給しようかと思っていたけれど、ここにも高校生の集団がいるので、写真を撮ったら早々に先に向かった。

少し下ってスペースのある場所で、今日初めてザックを下ろしてぼたもち休憩していたところ、あの高校生の集団のしゃべり声が近づいてきた。このままだとあの集団の後ろを歩くことになりそうなので、あわててぼたもちの残りを口に放り込んで、お茶も飲まずにリスタートした。

それにしてもべちゃくちゃとうるさい。若くて元気があるせいか、ちょっと足を速めたくらいではなかなか離れてくれない。本当にイライラする。

来し方を振り返って、少しのんびりしたいところだけれど、そうもいかない。先に行かせてしまった方がいいかも・・・。

実はこういうことだった。

せっかく少し離れたと思ったら、今度は小学生の集団。そして中高年グループと、少し立ち止まっているとまた後ろから声が聞こえてくる。

しばらく下るとフラットな部分が出てきたので、ここぞとばかりに走った。

氷ノ山越避難小屋。

このちょっと先が峠なので、高校生がここで下りてくれることを祈って先へ進む。こんな所も昔は伊勢道だった。私が歩いているコースは「ぶん廻し」という呼称がついているらしい。

しばらく登ると鉢伏山が近づいてきた。

ようやく静かになったと思ったら今度は前のグループに追いついてしまった。

最後尾にいた指導者と覚しき人は「どうぞ」と言ってくれるけれど、それだけ。前に10人以上いるというのに前に声をかけるでもない。あきれたけれど、それなりのスピードでは歩いてくれているので、あきらめて付いていく。

しばらく歩いたら小屋が現れて、彼らはここ一本取る(休憩のこと)ようだ。

曽爾高原を思い出すような光景。ここはススキではないけれど。

小代越には小学生の集団が見えるので、その手前の斜面でこの先の登りに備えておにぎり休憩にした。

高丸山(1070.2m)を登り切るとようやく鉢伏山が指呼の距離に近づく。

鉢伏山(1221.6m)には11時8分に到着した。氷ノ山から2時間15分だった。

ここも小学生の集団。それよりもがっかりしたのは、何とバイク!!。マウンテンバイクではなくてモトクロスバイク。こんな場所で排気ガスを吸わされるとは・・・。

眺望を楽しもうという気持ちは早々に失せて、写真を撮ったら下山にうつる。これは氷ノ山。

これは神鍋の方の山々。昔、神鍋高原のトレランレースであの稜線のあたりを走ったはず。

山頂の少し下にちょっとしたジャンクションピークがあったので、ちょっと立ち寄ってみる。神社かなにかがあったのではないかと思われるけれど、すでに崩壊している。しかし静かなのでここで桜餅休憩にした。

しばらく下ったら車道に出た。

しばらく車道、それから未舗装道に入って、ハチ高原スキー場のゲレンデを下る。


ここも麓には小学生の集団。

今回はヤマレコに登録されていた記録のgpsデータを入れてきたのだけれど、これから先のルートは本当にトリッキーだった。よくこんな道を見つけたなという感じ。相当何度も歩いている人に違い無い。googleのナビでもこれは出てこないだろう。

ゲレンデ下からはロッジの横の細い道に入る(左斜め下に延びている細い道)。


このあと、ゲレンデのコースや畑のそばの細い車道などをくねくねと通って、一旦市街地に出る。

しかしこの先もまた地元の人の生活道路のような細い道を辿って、親水公園に向かう車道に出た。

最後は車道をしばらく上がって、12時33分に駐車場に戻ってきた。20.5km、5時間40分だった。

こんなにポピュラーな山だとは知らなかった。

ただ、例え人が少なくて静かに歩けたとしても、また来たいとは思わない。あまりにも人工的景観が多すぎる。