今の時期は朝4時はすでに明るい。
出発前にウトナイ湖をちらっと眺めておいた。
スマホはやはり不調だったが、車のナビに接続したら何とか正常に動き出した。ナビが動かないと身動きできないので胸をなでおろした。
今日(7/14)は芦別岳に向かう。富良野へ向かってナビに従って高速に入ろうとしたら何と工事で通行止め。ある区間だけが通行止めのようだがインターチェンジ名を見てもどこなのかさっぱりわからない。
仕方ないので下道ルートで進んだところ、一つ先のインターチェンジで高速に入れた。反対方向(札幌方向)は通行止めだったが、私の向かうほう方向は走ることができた。
この道は昨年の春にも富良野のスキー場に向けて走った。昨年は雪景色で異郷感を強く感じたが今年はそういう感慨はない。ナビに従って淡々と車を走らせた。
ウトナイ湖から2時間ほどで登山口の山部公園に着いた。駐車場に近づくと左側にフェンスが見えて、芦別岳登山口という標識が目に入った。
当初は北側の旧道を登って周回しようと思っていたのだが、先ほどの標識は下山予定の新道の入り口だった。天気もすっきりしないので新道を登って、上の様子でその先を決めようと思った。
今回は北海道の山では必需品のクマよけスプレーを持ってきている。フェリーで来た最大の理由はこれなのだ。最近は近畿の山でもしばしばクマが出没しているので、近郊の山でもわりとよく持参するようにしている。
レバーを押すと噴出するのだが、誤噴射防止のためのストッパーが付いていたが、いつの間にかそれを紛失してしまった。出発の準備をしていたところ、うっかりレバーを押してしまって、右わき腹あたりに少し吹き付けてしまったが、特に処置もせずに出発してしまった。
7時半に駐車場を出発して登山口に入る。日差しは無いが蒸し暑い。
オニユリ? クルマユリ?
見晴台からは平野は見えたが十勝の山は雲に隠れていた。試しにスマホの具合を見てみたがやはり通信できなかった。おそらく正常ならつながるはず。
出発してから1時間40分ほどでユーフレ小屋への分岐。
そして次第に登りが急になってきて9時48分に半面山(1377m)まで来た。
ザックに付けていたポールを出す。
そうこうするうちにクマよけスプレーを誤射した右わき腹あたりがヒリヒリと痛んできた。タプソールを大量に塗りたくったような感覚。どんどんひどくなってきてシャツをまくり上げて空気に当てようとするが、なかなかうまくいかない。まさかこんなことになるとは・・・。
下山者と二回ほどすれ違った。
チシマノキンバイソウ?
標高が上がって気温が下がってきたせいか、わき腹のヒリヒリ感は多少はマシになってきた。
前方にジャンクションピークが見えるが頂上はまだまだ先。
チシマフウロ?
間もなく山頂というあたりで右手のガリーにトレースがあり、真っすぐ進むのかどうかよくわからない。右はショートカットかもと思って少し上がってみたが、意外と厳しそう。一旦戻ろうとしたところ、真っすぐの道に石が並べられているのに気付いた。おそらくこちらではないという印だと思ってガリーを上がったところ、10時56分、芦別岳山頂(1726.1m)に飛び出した。少し離れた突起のような場所に男性が一人いるが、山頂には誰もいなかった。
少し先の突起。
ゆっくりと自撮りして、少し下りた場所でおにぎり休憩にした。そうこうするうちに途中で追い抜いた男女ペアのパーティが上がってきた。
旧道の方に周回するかどうか少し迷ったが、ガスで展望も無いので、元に戻ることにした。
あとは淡々と下るのみ。わき腹のヒリヒリはひどくなったりマシになったり。
見晴台で腰を下ろしてパンケーキ休憩にした。
午後1時48分、登山口まで下りてきた。
そして数分で駐車場に帰り着いた。
キャンプ場の水道が見えたので、アンダーシャツを洗った。
さて、このあとは富良野の温泉に行きたいのだが、スマホのナビが繋がらなくて動かない。一度繋がると終点までは行けるのだが、そこで一旦終わってしまうと再開できない。だいたいの方向はわかっているのでJRの駅の方向に向かって車を走らせる。
線路を渡って国道に出て少し走って、ようやく繋がった。
途中で自動販売機でジュースを買って残り物のパンを食べて、1時間半ほどかかって昨年も利用した富良野のフラヌイ温泉にたどり着いた。
JAF割引で550円なり。助かったのは、ここは源泉そのものの浴槽があって、ここは温度が30度くらいしかない。わき腹のヒリヒリで熱いお湯にはつかれないので助かった。
セイコーマートで食材を調達して、予定していた公園の駐車場に行ったところ、ラベンダーフェスティバルとやらをやっていて気楽には入れない状態になっている。
あきらめて別の公園に行ってみようと走っていたところ、たまたま広いスペースでトイレが設置されている場所が見つかった。ここなら夜中も停めておけそうな感じ。トイレも道の駅のような立派なものではないけれど、一応の清掃はされている模様。
明日は望岳台から十勝岳、美瑛岳を周回しようと思う。