十勝岳、美瑛岳

今日(7/15)は十勝岳へ。駐車場から雲に覆われた十勝の山々が望めた。

登山口の望岳台には7時半頃に着いたが、平日にもかかわらずすでに駐車場はほぼ満車。ただ不思議なことにこの時間で帰っていく車がちょこちょこある。

駐車場所を変えたりして準備に時間がかかって、出発したのは8時過ぎだった。

さすがに火山だけあっていきなり砂礫の荒れ地。

ゆっくり登っていたら背中が熱くなってきた。アンダーシャツは昨日水洗いしたのだが、それくらいでは取れなかったようで、むしろ全体に広がってしまったようだ。

しばらく登ってからたまらずアンダーシャツを脱いだ。解消はしなかったが多少はマシになった。

30分足らずで白銀壮への分岐。白銀荘は昨年の初北海道での初山スキーの起点になった場所で、思い出が深い。

出発して45分ほどでで美瑛岳への分岐。ここに戻ってくる予定。

すぐ上に避難小屋が見える。風が強くなってきた。

9時に避難小屋に着いた。中に入って雨具のジャケットを着て、ポールを出した。

すでに下山の登山者と時々すれ違う。前方の尾根は昨年登った前十勝のカバワラ尾根。

振り返ると広大な平地が広がっている。

荒れた急斜面を上がる。

右手の沢に残雪。

富士山の須走のような火山灰でザラザラの場所が出てきた。

あと少し。

10時48分、十勝岳山頂(2077m)に到着した。遠方の展望はまったく無し。人が多くて長居する気にならないので早々に美瑛岳方面に向かう。

しばらくだだっ広い尾根で、ペンキマークを目印に進む。もっとガスっていたら迷いそう。

しんとくコースへの分岐。

右手からの風が強くなって、さらに小雨交じりになってきた。ちょうど風がしのげるくらいの岩があったのでその岩陰で雨具のパンツを履いて、立ったまま甘納豆を補給した。

美瑛岳に近づくと花が多くなってきた。そして風も収まってきた。

イワブクロ。

メアカンキンバイ?

イワヒゲ?

チングルマ。

ピークの右側を回り込むようなルートになっているのだが、ペンキマークは右に下る方向に延びている。どう考えてもこれはおかしい。gpsで位置を確認して左側の斜面を適当に登ったところ、すぐにペンキマークが現れた。やはり先ほどのルートは美瑛富士へ向かうルートだったようだ。

ピークが見えた。

12時55分、美瑛岳山頂(2052.2m)に到着した。雲の切れ間から十勝岳が見えた。誰もいなかったので自撮りして、今日初めて腰を下ろしておにぎり休憩にした。

雲の間から十勝岳が少し見えた。

少し下ったらもう少しはっきり十勝岳が見えた。

風も雨もおさまったのでジャケットを脱いだ。

下りは思いのほか大変だった。しばらく下ると樹林帯に入る。ここがなかなかの急な下りで、しかも木の枝が両側から迫ってきてわずらわしいことはなはだしい。

そんな道を30分ほど下って、ようやく沢筋に出た。標識に従って少し上流に上がって対岸に渡った。

しかしこの先のルートがわからない。少し下流に向かってみたが、どうも違うようだ。上流に戻ると少し上にピンクテープが見えて、そこに行ったら道標があった。

ここからが思いのほか長かった。斜面をずっとトラバースしていくのだが、登り傾斜の部分もある。沢から1時間近くかかってようやく行きに通った分岐まで戻ってきた。

美瑛岳がはっきり望めた。

もう3時半。さすがに歩いている人は少ない。砂礫の斜面を淡々と下って、4時前にようやく登山口に戻ってきた。約8時間。長かった。

今日も昨日と同じくフラヌイ温泉に行く。背中がほてっているので冷たい源泉に入った。しかし上がってから急に背中のほてりが激しくなって、むしろ昨日のわき腹よりもひどいくらいになってしまった。

おさまるまでしばらく待って、食材を調達してまた今朝と同じ駐車スペースに車を停めた。