OSJクロスマウンテンマラソン・イン・王滝

朝3時半に起きて、いつものモチとハチミツで朝食。最近はモチ6個は結構苦しくなってきた。
まだあたりは真っ暗だが、会場はライトが点いて、スタッフは準備を始めている模様。
あたりを少し散歩してトイレに入り、準備を済ませて少し早いが送迎バスに乗り込む。早くも6時前にスタート地点に到着してしまった。あいにくの雨・・・。
テントの下で荷物に腰掛けて時間をつぶす。雨は次第に本降り模様。
スタート30分前くらいになってから着替えなどを入れた荷物をトラックに預けて、小雨の中を少し散歩。
昨年のOSJランキングトップの男性と女性が紹介されて最前列へ。男性はいかにも速そうなオーラが漂っているが、女性は小柄で割と歳がいっている感じ。
そして7時にいよいよスタート!! 小雨だがジャケットを着たままにしておく。今回は心拍計を着用して、登りで160を越えないようにすることを第一目標にする。
割と前の方からスタートしたが、見る見る抜かれて、かなり後方の位置になってしまう。しかし気にしない。心拍数が160を越えると抑えて、絶対にオーバーペースにならないようにする。
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感覚的にはかなりスローペースで、これでは目標の4時間30分はムリかなと思ったりもするが、それでもこのペースを維持することにした。未舗装の林道で、普段は一般車は通行禁止なので、路面がかなり荒れている。事前の情報にもあったように、小石がたくさんあって、普通のランニングシューズだと足の裏が痛そう。
そうこうするうちに、すぐ前にランキングトップの女性が走っていることに気が付いた。
ちょうどぼくと同じくらいのペースで、こういうレベルの人ならきっと堅実な走りをされるに違いないと思い、この人の後を着いていくことにした。心拍数は160を少し切るくらいで、絶好のペースだ。
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あまり余計なことを考えずに走れたおかげで、最初の登りはほとんど疲労感が無く、まるでアップのジョグのような気分で登り切ることができた。いつの間にか雨も止んでいて、ジャケットを脱ごうかどうしようかと迷いながら走り続ける。
前の女性は下りは結構速い。トレランの上級者はだいたいみんな下りが速い。神鍋でコケた怖さが残っていて、下りで飛ばすのは結構不安が大きかったが、何とかついていった。
そうこうするうちにぼくの後ろにも付いてくる人が一人できて、3人グループになった。前の女性も後ろの人もザックに鈴を付けていて、これがうるさくて仕方が無いが、ここは辛抱するしかない。
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最初と2つめのエイドはパス。3つめのエイドでぼくは水を飲んだが、他の二人は素通り。本当は水が飲みたかったのではなく、鈴の音のわずらわしさから少し逃れたかったためで、10mくらい後ろを追走する。このあたりから舗装道路になった。
ゴール地点の横を通過する。実は昨年とはコースが変わっていて、昨日もらったパンフレットにはコースが記載されていたのだが、これをしっかり見ていなかったので、ちょっととまどう。20kmコースの人がゴールしてくるのとすれ違って、気分的にはあまりうれしくない。
ほどなく二つ目の登りに入る。併走していた男性がここで歩き出すが、女性とぼくは走り続ける。まだまだ余裕がある。止まってジャケットを脱ぐのは面倒なので、そでを抜いて腰に巻き付けることにした。ここでパワージェルを補給。初めて食するが、かなりネトッとした食感。
この登りもちょうどいい心拍数を維持している。たまに女性の前に出そうになるが、そこはぐっと我慢して出てしまわないようにする。
歩いている人をどんどん抜いていく。
この登りも半分以上過ぎた頃、自然にすっと前に出てしまった。心拍数は160を少し越えていて、若干オーバーペースぎみだが、登りももうあと少しで、これを登ってしまえば後は下るだけなので、ここは自然な流れにまかせて行ってしまうことにした。下りで女性に追いつかれるかも知れないと思ったが、そうなればそうなったでいいだろう。彼女と競争しているわけではないので。
エイドで水を飲んで、下りへ。少し行くと前方に何と雌のカモシカが路にいてこっちを見ている!! どうしようかと迷いながら近づいていったら、幸いヤブに逃げてくれた。すぐ後ろから来た人と少し会話を交わしたが、抜かれることはなく、ほどなく一人きりになった。
登りを堅実に走ったのが良かったのか、リズムが非常に良くなってきた。下りだが前傾とフォアフットを強く意識して、着地の衝撃を少なくしてリズミカルに走るようにした。転倒の怖さも次第に薄れていった。
左手にダム湖が見えて、少し行ったら最後のエイドに到着した。あとは舗装道路の下りを8.5kmとのこと。何故か時計を見間違えて10時10分くらいと思って、これなら4時間を切れるかも知れないという気持ちと、かなり距離が短いではないかという思いが交錯した。
緩い下りの舗装道路を快適に下る。ペースはキロ5分を切っている。しばらく行って時計を見たら10時45分だったので、これは時間を見間違えたに違いないと思ったが、4時間30分は切れると確信した。
35km表示を越えてしばらく行くとさすがに脚に疲れを感じてきて、このままガンガン行くのはちょっとムリかなと感じた。一人抜いて、一人抜かされて、その後はまた一人きり。
4時間を過ぎて少し行ったら、会場の音声が聞こえてきた。残りはもうあとわずか。
行きに通ったループのところで『あと500m!!』と励まされ、前の選手を追いかけようとしたが、これは届かなかった。
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4時間13分06秒で無事ゴール!! 会心のレースだった。
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