今日は久しぶりに練習会に参加して、競技場でインターバル 1000m x 5 をやった。
今日は競技場の利用者がかなり多く、おまけに何の臭いなのかわからないが空気がとても臭い。排気ガスのような機械的な臭いで、日曜日だというのに工場の排気が漂ってきているのだろうか。こんなことは初めてだ。
昨日の夕方に山田池で 25km ジョグをやった疲れも残っていて、インターバルが消化できるかどうか不安だったけれど、たまにはこういうスピード練習もやっておいた方がいいだろうと思って、とにかく集団の最後の方からスタートした。
1本目は 4’27″。体感的にはもう少しいいタイムを期待したけれど、4分半は切っていたのでまぁいいだろう。
自然と同じくらいのペースのグループができて、流れでペースメーカーになってしまった。
その後はおおむね 4’25” あたりのペースで、最後は少しペースアップして 4’19” で終了した。
ペースメーカーになったおかげですぐ後ろに足音が聞こえて、結果的にはこれがいい刺激になったようだ。
1ヶ月ほど前のインターバルよりは1本あたり 10〜15 秒くらいペースが遅かったけれど、今日のところはこれで良しとしておこう。
投稿者: まつだ
白山大汝峰
このところ山へ行く回数は多いけれど、ほとんどすべて数百メートルからせいぜい千メートルくらいの山ばかりなので、そろそろ登り応えのあるスケールの山へ行きたいという気持ちが湧いてきた。
時期的に、以前から考えていた南アルプス南部の聖岳光岳トライアングルにトライするタイミングかなと思って情報を収集していたら、何と易老渡へ行く林道が昨秋に崩れて通行止め。開通は来年以降とのことで、これは諦めるしかなかった。
と言うことで、次に浮かんだのはこれも以前から漠然とイメージしていた白山北面の尾根の周回ルート。白山北面にはいくつかの登山道があるが、いずれもなかなかの距離があり、登山者もかなり少なそうだ。
そのうち、駐車場からあまり遠くなくて、周回できるルートを地図で探して、中宮(ちゅうぐう)レストハウスの駐車場を起点にして岩間道を登って大汝峰へ行って、そこから中宮道を下山して駐車場に戻るというルートを設定した。
駐車場の標高が約 600m で大汝峰が 2684m なので、標高差は 2000m を越える。距離約 35km。コースタイムでは 20 時間を少し超えるくらい。
これなら十分に満足できるだろうと思った。
日曜日の天気が微妙で、決行するかどうか金曜日の夕方まで迷ったけれど、昼くらいまでは持ちそうだったので、梅雨の時期にこういうチャンスはなかなか無いと思って行くことにした。
土曜日は早めに出かけて、中宮レストハウスには4時頃に到着した。
土曜日は好天だったので車の中は暑く、持参した夕食を外で食べた。
地図をしっかり見てみると、漠然とイメージしていたよりも厳しそうだ。数年前に市ノ瀬から別山、御前峰、大汝峰、白山釈迦岳を周回した時よりも時間がかかりそうだ。12 時間以上かかりそうな感じ。
早めに出発しようということで、1時に起きて1時 52 分に出発した。シューズはもちろん HOKA RAPA NUI。
今回、最大の懸念が最初の三又発電所の送水管脇の階段上り。
立ち入り禁止のチェーンを2カ所ほど乗り越えて、階段の登り口がよくわからなくて少しウロウロしたけれど、鍵がかかって立ち入り禁止になっているフェンスを乗り越えて、ようやく古びた石の階段を発見した。
こんなところが市販の登山地図にルートとして載せられていていいのだろうか。もし昼間で職員が見ていたらどういう反応をするのだろうか。
石の階段はかなり急で、コケもたくさん生えていて、歩く人は少なそうだ。
10 分少々で上の林道に出た。ここにも立ち入り禁止と表示されていた。
しばらく林道を行くと新岩間温泉の旅館があって、その少し上のゲートの所に案内の看板があった。
何と予定していた岩間道は一部崩れていて上へ行けないので、登山者は楽々新道を行くようにとのこと。
元々どちらの道でも良かったので、あっさりと指示に従う。
しばらくまた林道を歩いて、出発して1時間足らずで楽々新道に入った。登山者が少なそうな感じで、いきなり激登りが始まる。
今回は上部の北面にはまだ雪が残っているのがわかっていたので、アイゼンを持ってくるかどうか迷ったが、雪面を長く歩くようなことは無いと思ってアイゼンは持たず、そのかわりにポールを持参してきた。
このポールがさっそく威力を発揮してくれた。
路面が少し滑りやすい状態でもあったので、ポールが無かったら余分に体力を消耗させられたことは間違い無い。
木が倒れて道が完全に塞がれていて大回りさせられたりしたが、順調に高度を上げて行った。
4時を過ぎると空がうすら明るくなってきた。夜中から歩き始める登山で一番気持ちの良いのが夜が明けてくる時間帯だ。
樹林帯で、東側の展望の開ける場所がこれまであまり無かったが、4時 45 分にご来光を拝むことができた。
これは私でもわかるイワカガミ。京都周辺の山ではもう終わっているはず。
小桜平避難小屋。白山にはこういうタイプの避難小屋がたくさんある。
この先で岩間道と合流したが、分岐点には岩間道が通れないという表示は無かった。はたしてどの程度の崩れなのだろうか。
右の山の斜面のジグザグがこれから登る七倉山への道で、左が大汝峰。
風が強くなってきたのでジャケットを羽織った。
ぼたもち休憩していたら、上から下りてくる単独行者に出会った。今日、初めて出会った登山者だが、私のようなトレランスタイルだった。
七倉山を越えて大汝峰を向かう時にちょっとした雪渓のトラバースがあって、少し緊張した。雪渓の下がどうなっているのか見えなかった。このポールでは滑落停止はできない。
大汝峰が近づいてきた。
5時間くらいで行けるのではないかと思っていたが、すでに5時間を超えている。
しばらく行くと数人のパーティに出会った。いかにもお花目当てという感じの中年パーティ。
もう少しと思ったけれど実際はなかなか遠く、7時 40 分、スタートからほぼ5時間 50 分で大汝峰(2684m)に到着した。
風が強くて寒かったので、祠にお参りをして早々に南に下山した。
室堂への道から分かれて東の中宮道へ向かう。ここからは初めての道だ。
少し下ると道標があり、中宮温泉まで 18.5km とあった。気持ちが萎える。
このあと、何度か雪渓が出てきた。傾斜はそれほどではないし、滑っても滑落するような箇所ではないので、不安は無いけれど、やはりこういう箇所はトレランシューズでは歩きにくい。ある程度の堅さがないとキックステップもうまくいかない。
雪面を見ると、うまく靴スキーで滑った跡があった。とてもこんなマネはできないと思ってふと思い出した。ついこの前の水曜日にYASUHIRO先生がここを歩かれているのだ。おそらくその時のトレースに違いない。
高山植物がいろいろと出てくるのでしばしば止まって写真を撮るが、名前はまったくわからない。帰ってから調べようと思う。
山頂から標高で 500m ほど下ると雪はほぼ無くなる。しかしここからはしばらく緩いアップダウンの繰り返しで、歩いても歩いてもなかなか標高が下がってくれない。
地獄覗からの地獄尾根の眺めは圧巻。地獄尾根の向こうの尾根は岩間道。
途中でおにぎり休憩。標高が下がって気温が上がってきたのでジャケットを脱ぐ。
山頂から2時間 40 分ほどかかってようやくゴマ平避難小屋に到着した。中宮温泉まであと 10km。
こういう避難小屋に一人で入るのはあまり好きではないので、外で腰掛けてジェルを補給した。
どうもカメラを入れたり出したりしているうちに、同じポケットに入れていた gps 用の地図を落としてしまったようだ。登山地図は持っているのだが、gps を見てぱっと現在地点が見えないのが困る。
今回はバッテリーがへたってきた garmin fenix をやめて、etrex 20 だけにした。最近、この etrex を腕時計のような位置で装着できるホルダーを購入したので、それのデビュー戦でもあった。
この重さ(155g)を手首につけるのはちょっと煩わしいかと思ったが、歩きの登山で、おまけに今日はポールを持っているので、ほとんど気にならなかった。
この gps は地図を入れていて、白山のようなメジャーな山だと今日の登山道も入っていたので、等高線も表示されるので非常に具合が良かった。
とは言っても現在地が全体のどのあたりになるのかというのを確認しようとすると、地図の画面をズームアップしたりズームダウンしたりしなければならないので、やはり紙に出力した地図がほしい。が、もう仕方無い。
と言うことで、登山地図を眺めていたら、雨がポツポツと降ってきたので、早々に腰を上げて下に向かった。
雨は微妙な強さで、基本は小雨程度で雨具を着るほどではないけれど、時折本降りくらいになる。しばらくそのまま歩いていたけれど、本降りレベルがしばらく続いたので致し方なくジャケットを上だけ羽織って、帽子をかぶった。天気予報では下り坂だ。
ところが雨具を着ると雨が止む。どうせまた降ると思ってしばらくそのまま歩いていたけれど、何と空が明るくなってきた。
もう大丈夫だろうと思って雨具を脱いだところ、ほんの数分でまた雨が降り出してきた。
おまけにこのあたりも道は登ったり下ったりの繰り返しで、なかなか標高が下がらない。
それよりも熊が出てきそうな雰囲気で、非常に不気味だ。さっき道に大きな糞が落ちていたけれど、おそらく熊のものだと思う。まだそれほど時間が経っていない感じだった。木の幹を激しく引っ掻いた跡もあった。
とにかく前方に注意して、もし熊に出会ったらどうするかということだけを考えながら歩いた。もう花の写真どころではない。
そうしていたら前で単独行の人が休んでいるのに出会った。人で良かった。今日、人に出会うのは3回目。
うんざりしながら雨具を脱いだり着たりしながら、12 時 40 分にシナノキ平避難小屋に到着した。
登山地図のコースタイムで中宮温泉まであと3時間。それから駐車場まで車道を行かなければならないので、まだ2時間以上はかかるだろう。
少し進んでから道ばたでぼたもち休憩していたら、さっきの単独行の人が追いついてきた。60L くらいありそうな大きなザックを背負っている。
いよいよ下りが急になってきた。道も結構荒れている。所々にはロープが張られている。
登山者が少ないようで、草が覆い茂って道がわかりにくい。足元の草についた水滴でシューズはびしょびしょだ。
ゴールが近づいたのが感じられて気持ちに余裕が出てきたのか、ササユリに気が付いた。
ようやく足元に中宮温泉の建物が見えた。
2時半にようやく登山道の入り口に降り立った。ちょうど例の単独行の若者も一緒だった。
このあと車道を 1km 少々走って(ここが走れたのは HOKA を履いていたおかげだ)、2時 50 分に駐車場にゴールした。ほぼ 13 時間の修行だった。
帰りに発電所の送水管を眺めてみた。
十分に満足しました。
アジサイ園
昨日は花を見る講座で舞鶴の自然文化園へ行ってきた。
天気予報通りの天候で、午後から雨が降り出し、一時は本降りになったが、何とか目的のアジサイ園は一回りすることができた。
これまで講座で見てきたツバキやシャクナゲ、バラなどにしても、園芸品種の多くの種類を的確に見分けられる人というのは信じられない。
もちろん並んでいるのを見比べると違うということくらいはだいたいはわかるけれど、それぞれの品種の名前はもちろん、特性などもしっかり覚えているという人が少なくない。
私はただ黙ってついて行くだけである。
七段花。
大虹。
クレナイ。
クロヒメアジサイ。
これは先日、深山への車道脇で見かけたササユリ。
アジサイの海を泳ぐ。
墨田の花火。
柏葉アジサイ。これは葉っぱの形が特徴的なので、覚えられそうだ。
これはノリウツギ。
ウツギもいろいろあります。
深山
今月4日から1日おきに続いた登山教室もようやく今日が最終回。天気予報は曇りのち雨とのことだが、何とか昼食が終わるまでもってほしいと祈って出かけた。
今日、行ったのは北摂の深山(みやま)。剣尾山のほぼ北側で、昨年末にヘルニア手術後のカムバック初戦で行った半国山のすぐ西の山だ。
山そのものは大したものではなく、まじめに歩けば登山教室でも登山口から往復2時間くらいで行けるくらいのところだったが、交通の便が極めて悪く、バスの時間に合わせるために朝4時半起き、6時前の出発となった。
亀岡からバスを2便乗り継いで、土ヶ畑(どんがはた)に到着したのは9時だった。
しばらく車道を行く。
車道脇にササユリや、
ノアザミ。
30分ほど歩いて登山道に入る。
最初は樹林帯でところどころ急な登りもあったが、30 分も登ると草原状の眺めのいい場所に出てきた。
曇っているので助かる。こんなところで快晴だったらたまらない。
背後には剣尾山。
深山雨量レーダー観測所が見えてきた。
観測所に入って、
そのすぐ先が山頂(790.6m)だった。まだ 11 時前。
林道がすぐそばまで上がってきていて、はっきり言ってあまり趣のない山頂だ。
ただし展望は 360 度の絶景で、かなりのエリアを見渡すことができた。
これは神戸方面。
一般的な登山道はこの道しかないので、来た道を下る。
ヤマボウシ。
エゴノキ。
この2つは最近立て続けに見かけたので、さすがに覚えた。はたして来年まで覚えていられるだろうか・・・。
少し下って眺めのいい場所で早めの昼食にした。
登山口まで下山して、車道を歩いてるり渓に向かう。今日の後半はるり渓の散策が予定のメニュー。
まずは通天湖。堰止め湖だ。
そしてここの堰堤の下からるり渓が始まる。
まるで箱庭のような美しい渓谷で、こんな自然が車道のすぐそばに広がっているのは不思議な感じがするが、昔々は秘境だったのかも知れない。ただ、そんな昔は通天湖の堰堤は無かったはずなので、その頃のこの渓谷がどういう風情だったのかは今となってはわからない。
滝やナメなどの景勝ポイントには難しい漢字の名前がつけられている。
雨は時たまぱらぱらと降る程度で、まだ何とか持ちこたえている。
一旦、車道に出て少し進むと、鳴爆(めいばく)。
まだ2時過ぎだったけれど、今日はここで解散ということになった。
さて、問題は電車の駅までどうやって戻るか。
行きに乗ったコミュニティバスは午後は4時台の1本のみ。
来た道を戻ってるり渓温泉に入って、温泉の送迎バスを利用するという手もあったけれど、ここから 3km ほど車道を歩くと路線バスの時間に間に合いそうとのことだったので、皆さんは早々にそちらに向かわれた。
私はどうするか少し迷ったけれど、この近辺で短時間で楽しめるような山は見あたらないし、もしあっても下山後の交通機関に困る。おまけに天候は下り坂ということで、私もその路線バスを目指して車道を行くことにした。
みなさんより数分遅れて追いかけた。すぐに追いつくだろうと思っていたが、あにはからんや、いくら行っても誰も見えない。
しばらく行くと道が分かれていて、目指すバス停がどちらなのかはっきりと自信の持てない場所に出てしまった。
道路標識から判断してこちらではないかと思った方向に向かったところ、随分先に歩いている人が一人見えた。ほっとした。
しかしその人にもなかなか追いつかず、正確なバスの時刻も知らないので不安になってきて、ちょうど峠を上がって下りになったあたりから走り出した。
前の人にはすぐに追いついたが、バスの時間に間に合うか不安なので、その人を置いて一人でさらに走った。
少し行くと前の方に数人が見えて、ようやく後方集団に追いついた。
時間は間に合いそうとのことだったので、そこからは歩いて、無事バスの時刻の数分前くらいにバス停に到着した。
みなさん、解散後の車道歩きが一番しんどかったとのことでした。
それは私も一緒でした。
行市山
昨日の登山教室は湖北の行市山(ぎょういちやま)。
これで今月は4日から1日おきの4回目で、明日(6/12)の5回目でようやく一区切りになる。
この山は4日に行った大黒山のすぐ近くで、北国街道(R365)をはさんで反対側(西側)に位置する。
ここももちろん初めてで、名前すら聞いたことの無かった山だ。
今回は登山口が公共バスの便があるところなので、JR 木之本駅から便数の限られたコミュニティバスに乗って、今市停留所で下車した。
停留所から行市山が正面に望める。
まずは毛受(めんじゅ)兄弟の墓へ向かう。
この横からフェンスを開けて登山道に入る。
ずっと気持ちのいい樹林帯なので気分良く歩ける。
中之谷山。と言っても標識があるだけで、山頂の雰囲気はまったく無い。
たまに眺望の得られる場所がある。これは昨年登った横山岳。
このあたりには賤ヶ岳の戦いの遺跡がたくさん残っている。
コアジサイ。
このあたりからしばらく登山道が急登になった。日陰になっているので助かる。
左が横山岳で右は金糞岳。
エゴノキ。
12時前に行市山山頂(659.7m)に到着して、昼食にした。
真ん中の少しぼやけているのは伊吹山。
昼食後は北の柳ヶ瀬山へ向かう。
歩き出してからしばらくは背丈を超えるくらいの密集したヤブで、昔の北山のヤブこぎを思い出させるような道だった。足元は苅られた跡があるので整備はされているようだ。
ヤブ地帯を抜けたら大きなブナ?
少し急な下りで久々坂峠へ下りたって、
少し登り返して柳ヶ瀬山(439.1m)に到着した。
三角点があって山名がついてはいるけれど、ここも山頂とは思えない地形の場所。
このあとさらに北へ向かうと玄蕃尾(げんばお?)城跡。
このエリアは草がきれいに刈られていて、非常に整備されている。久々坂峠の北側は峠のすぐ近くまで林道が延びているので、ここを車で上がって整備作業をしているのだろう。
本丸跡でしばらく休憩したが、残念ながらまわりは木が生い茂っていて展望はあまりきかなかった。
下山はなだらかな道を柳ヶ瀬に向かう。
柳ヶ瀬はかつては宿場町としてかなり栄えたそうだ。
数少ないコミュニティバスに乗って(実は先日の大黒山で椿坂から乗ったのと同じ時間のバス)、余呉駅に出た。
駅のホームからは行市山、そしてその向こうに大黒山を望むことができた。
南側は余呉湖と賤ヶ岳。
なかなか楽しい一日でした。
京都一周トレイル嵐山、のち烏ヶ岳から保津峡
今月から文化センターの新しい講座を担当することになった。
京都一周トレイルコースを分割して歩くというもので、実はこの文化センターの登山教室では最も古い講座で、始まってから数年が経過していて、すでに何周も繰り返しているらしい。当然、受講者は入れ替わっているのだが。
今日のコースは嵐山界隈で、登山というよりはほとんど嵐山観光めぐり。
前回が清滝から鳥居本だったので、今日は JR の嵯峨嵐山駅から嵐山の観光コースを歩いて鳥居本まで行って、そこからトレイルコースを辿って阪急の嵐山駅までという設定だった。
スタートはゆっくりで、嵯峨嵐山駅を 10 時過ぎにスタートした。
今日はほぼ街歩きということで、足馴らしのために新調した HOKA を履いてきた。
人力車の走る観光コースの雑踏を行く。平日でも外国人観光客など、観光客は多い。
野の宮神社の鳥居は木そのままというめずらしいもの。
清涼寺(嵯峨釈迦堂)の大門。
小倉山を望む。
これは大文字の鳥居。
トレイルコースに合流して、いったん鳥居本まで行く。
今日、唯一の花のヤマボウシ。
二尊院はここから眺めるだけ。
まるで観光客だ。
小倉池。
亀山公園で昼食を取って、展望台へ行く。保津川の眺めが素晴らしい。
亀山公園には小倉百人一首の句を刻んだ石がいたるところに置かれている。
保津川を行く舟。
そして嵐山と言えば渡月橋。
法輪寺にも立ち寄る。
このあと2時20分くらいに阪急の嵐山駅に到着して、ここで解散となった。
この時間にこのまますんなり帰るということはあり得ないので、あらかじめ予定してきた烏ヶ岳を経由して保津峡へ行くルートに向かうことにした。
まずは一周トレイルコースを松尾山方向に向かう。ここの登りは以外と苦しい。
15 分ほどでトレイルコースからはずれて西に向かう。「保津峡へは通行不能」と書いてある。
烏ヶ岳までは以前に歩いているので問題無いと思っていたところ、いきなりロスト!!。どうも北向きの尾根に入り込んでいるようだ。
来た道を引き返したつもりだったが、間違えた箇所がわからないままいつの間にか正しいルートに戻っていた。
嵐山城趾は訪れておく。
このあと、嵐山の頂上からの下りがはっきりわからず、またもやロスト!!。今度も北の尾根に入り込んでいた。
今度も元に戻ったつもりがいつの間にやら正しいルートに戻っていた。
烏ヶ岳(398m)もピークを行く。
このあたりは本当に気持ちのいい道だ。
前回来た時に左の沢から這い上がってきたあたりを越えて、いよいよ未知のエリアに入る。しかし道ははっきりしている。
少し下ってからしばらく登りが続いて、峠のような箇所に出た。
実は三角点のある山上ヶ峰(嵐山北松尾山 482.6m)がこのすぐ左側だったのだが、道がはっきりしているのでそのまま素通りしてしまった。
帰ってから残念無念と思ったが、またこういう機会があることを期待しようと思う。
道は次第に北上する。はっきりしているのでルンルンで進んだところ、にわかに不明瞭になってきた。
標識の無い分岐があって、そのあたりは黄色のペンキを何度か見かけたのでそれを信じて進んだところ、どうも様子がおかしい。
gps のトラックで西側に進んでいる箇所で、不明瞭なままに進んでいたら下に林道が見えた。ところがその直後に道が無くなった!!。
あれっと思ったら足元に草に隠れたハシゴがチラッと見えた。これで林道に下りる。
こんなところで林道に出るとは思ってもみなかったので、とまどってしまった。地形図を詳細に見るとこのあたりまで林道が延びているのだが、それは帰ってから冷静に見て気付いたこと。
進む方向は右のように思えるのだが、右は登っている。
2回ほど左へ行ったり右へ行ったりして gps で方向を確認して、はやり左だと判断してそちらへ向かった。
しばらく進むと小屋のような建物があって、林道はそこで終わっていた。
ますますわからなくなってきたが、よく見ると小屋の横に登山道のようなものが見える。右側の斜面には上がって行く登山道があって、おそらくさっきあった分岐をそのまま下るとここに下りてくるのだろう。
小屋の横の道を下ったところ、これが正しい道だと確信できた。
つづら折れを下って行って、最後の方はロープのあるなかなかしょっぱい斜面だった。
トロッコ列車の線路をトンネルでくぐって保津川に出る。
すぐ左にはトロッコ保津峡駅と橋が見えた。
橋を渡って車道を水尾方向にしばらく登って、4時45分に JR の保津峡駅に到着した。
山上ヶ峰のピークという大きな宿題を残してしまったけれど、これもまた訪れるためのきっかけになるとプラス志向に考えたいと思う。
講座ではこれまでは見向きもせずに駆け抜けていた名所をゆっくり味わうことができたし、アフターは以前から気になっていたルートをおおむねトレースできたので、大満足の一日だった。
朝日峯
今日の随行は愛宕山北方の朝日峯だった。
今日ももちろん私は初めてで、山名を聞いたことも無かった山。
集合は高雄の奥の細野口というバス停。京都駅から1時間以上かかって 10 時前にようやく到着した。
愛宕山へ続く林道をゆっくり登って行く。
最近何度も見かけてさすがに覚えたタニウツギ。
今日、何度も見かけたエゴノキ。
これも一昨日に続いてコアジサイ。
しばらく行って、愛宕山へ向かう道から分かれて松尾峠へ向かう。愛宕山は右。
右の道は竜ヶ岳から東へ下りて清滝へ下る時に横切る林道につながっているようだ。
なぜかここだけ咲いていたクリンソウ。
しばらく行って田尻の廃村跡。
廃村八丁を彷彿させる。
ようやく山道らしくなってきて、沢沿いを行く。
なぜか排気ガスのにおいが強くすると思ったら、モトクロスバイクの二人に出会った。高雄側からやってきたようだ。
歩き出して2時間少々、12 時過ぎに松尾峠に到着して、ここで昼食にした。
昼食後に今日の目的の朝日峯に向かう。峠からは少し林道。
少し行って林道からはずれて山頂へ向かう。
山頂まではほんの 10 分程度だが、自然林の非常に雰囲気のいい道だ。
1時前に朝日峯(688.1m)に到着した。
ここは展望が素晴らしい。
正面は比叡山。左には横高山と水井山。
京都市内の向こうは鷲峰山などの山城の山々。
松尾峠に戻って高雄へ向けて下山。松尾峠のお地蔵さん。
このあとは登山道で、2時頃に林道まで下りてきた。
沢の対岸にマタタビ。
不気味な不動尊。
この道は昨年、京都一周トレイルを伏見から嵐山まで行った時に間違って入り込んだ道だ。
清滝川の橋に到着したところで今日は解散ということになった。
皆さんは高雄からバスで帰られるので、一旦バス停まで行ってから、私はトレイルコースを沢池の方向に行くことにした。
沢池方向へ向かう林道はこれまで高雄に向かう方向しか走ったことが無いので、どうも雰囲気がしっくりこない。こんなに急だったのかという感じ。
バス停を出て 30 分くらいで沢池への道の分かれまで来た。
時間も時間なので、沢池へは向かわずにこのまま林道を進む。
下りに入ったらもっとしっかりした林道になるのかと思ったら、以外に山道っぽくなってきた。
しかしそれもわずかで、1時間足らずで住宅街に出た。
そのあとわずかで今朝バスで通った R162 に出た。
JR の花園駅まで歩こうと思っていたのだが、こういう道を歩くのはストレスが溜まるもので、バス停に何人かが待っておられるので時刻表を見たところ、四条烏丸行きの1時間に1本のバスが間も無く来そうな時間だったので、これに乗ることにした。
さて、今日の最大の収穫は実はコレだった。
昨年、横山岳で見かけたヤマシャクヤク。
どこで見かけたかはヒ・ミ・ツ!。
大黒山
昨日は随行で湖北の大黒山へ行ってきた。
もちろん登るのは初めてで、これまでに山名すら聞いたことが無かった。
JR の余呉駅からタクシーで椿坂峠に向かう。
R365 は木之本と今庄を結んでいる谷筋の道だが、ここは柳ヶ瀬断層という活断層になっていて、断層の東側(大黒山方面)は傾斜が急で、西側はなだらかになっているという話をタクシーの運転手さんがしてくれた。
R365 と言えば思い出すのは今庄 365 スキー場。ここは昼間はスキーのみ(ボード禁止)というスキー場で、個人的には好みのスキー場だった。
椿坂峠は現在はバイパスのトンネルが通っているので、旧道で峠まで行くつもりだったのだが、旧道が通行禁止になっていて、トンネルを出て旧道と合流する所から歩くことになった。
峠まではゆるやかな登りで 20 分くらいだった。
峠にはバブル時代に別荘地として売り出されたとかいう名残がわずかに残っている。
峠のほんの少し手前から登山道が東に入っているが、道標などはまったく無い。このあたりは余呉トレイルというコースになっているそうだが、そういう標識は一切無かった。
登山道はいきなりの急登で始まるが、ちょうど登山道に沿って工事用のモノレールが敷かれていて、車道には車が2台ほど停まっていた。
登山道の溝に沿ってレールが敷かれているので、わずらわしいことこの上ない。
レールが手すりになって助かる場合もあるけれど、レールをまたいだりくぐったりと、素手だった私は早々に手が真っ黒になってしまった。
このコースは全般的にあまり展望が無かった。
たまに開けた箇所からは西側の赤坂山方面が望めたが、私にはどれがどの山だかさっぱりわからない。
傾斜は少し緩くなってきたけれど、レールはまだまだ続く。
もう山頂が近いというあたりまで登ってきたら、ようやくレールが終わった。座れる椅子が並んでいる。
ほどなく稜線の道に合流して、歩き出して1時間半ほどで大黒山の山頂(891.6m)に到着した。
まだ昼前なので、ブナ林を東峰に向かう。
久しぶりにギンリョウソウ。
一度目につくと、この後もしばしば見かけた。
このあと、送電鉄塔の整備の工事をしている人たちに出会った。例のモノレールで上がってきた人たちだった。
これは変わったブナの木。
このアングルで見ると2本の木に見えるけれど、反対側から見ると太い1本の幹になっていた。
ナナカマド。
大黒山から 30 分ほど歩いて、東峰で昼食にした。サルの群れがいたそうで、ケモノ臭がぷんぷんする。
来た道を引き返して、大黒山手前の尾根を南へ下る。分岐にはテープがあるだけで、道標は無し。
滑りやすい急な下りが続く。
奇妙な形の木が随所に現れる。
途中の展望エリアで東の方向を望む。鉄塔の左側は三周ケ岳?
3時過ぎに沢筋の林道のところまで下りてきた。
ウツギの仲間。
コアジサイ。
30 分ほどでバス停に着いた。すぐそばに八幡神社。
1日3本のコミュニティバスで余呉駅に戻った。
好天の土曜日にもかかわらず、他の登山者は誰一人会うことがなかった。
休日に山へ行くならこういう静かなところがいいけれど、いかんせん遠い。まさか一人で来てタクシーを使うわけにもいかないので、こういう機会でも無ければ来ることが無いという貴重な経験だった。
アジサイ園
昨日は花の講座の下見で、舞鶴の舞鶴自然文化園へ行ってきた。
思ったよりも遠くて、途中で昼食予定の店に寄ったせいもあって、家から2時間半ほどかかった。
本番は今月の 16 日で、園のアジサイまつりが 10 日からということもあって、まだアジサイが咲いているのはごく一部のみ。
所々にある展望エリアからは舞鶴湾が望める。
遠くの山はおそらく弥仙山だろう。
先日眺めた青葉山に立ち寄ってみようかとふと思ったりもしたけれど、この下見は仕事として来ているので、もしものことがあってはいけないので、止めておくことにした。
青葉山は手前の山に遮られてここからは見ることができなかった。
一度このあたりに来て、青葉山や弥仙山を訪ねてみるのもおもしろそうだと思った。
HOKA ONE ONE RAPA NUI 2S TRAIL
久しぶりにシューズを新調した。
買ったのは、HOKA ONE ONE RAPA NUI 2S TRAIL。
私はここ数年は買い物はほとんどネットで、この3年くらいはシューズもネットで買うようになった。
私は足が小さくて、最近は男性用はほとんどが最小でも 25cm からしかなくて、これでは少し大きい。
標準的なサイズのシューズであれば、女性用の 25cm がちょうど合う。体重も軽いし、脚力もあまり無いので、女性用でも十分だ。
トレイルシューズはたくさんのモデルを揃えているような店はあまり無いし、わざわざ時間と交通費を使って探しに出かけるのも面倒だ。
と言うわけで、ネットで「これは!!」と思えるようなモデルが安く売られているのを見つけると、サイズが合いそうであればそれを購入するようになった。
最初のうちはサイズが合うかどうか心配だったけれど、これまで 10 足くらいネットで買っていて、サイズが合わなかったことは一度も無い。
標準よりもサイズの差があるようなモデルの場合は、たいがいそういうコメントが出ているので、それに従って男性用の 25cm を買ったこともあるが、それはそれでうまく合った。
安いセール品を買っているので、返品や交換はできないのは仕方無い。
登山者やランナーはシューズに強いこだわりを持つ人も少なくないが、私はそういうことはほとんど無くて、メーカーとモデルがそれなりのものであれば、安ければそれでいいくらいの感覚だ。
今回、突然 HOKA を買ったのは、先日の淀川ロングジョグで HOKA のシューズに助けれた感覚が強くあったから。
ソールが極厚なので、荒れた山道では引っかけやすいという欠点はあるけれど、長距離長時間になるとあのソールの柔らかさは大きな助けになる。
難点はとにかく値段が高くて、セール品があまり出ないということ。もちろん今は他のメーカーでもトレイルシューズで2万円くらいのモデルはたくさんあるけれど、さすがにトレイルシューズ1足に2万円を出せるほど懐の余裕は無い。
今、持っている Bondi B は「中古」という商品で、確か6千円くらいで買った。
淀川ロングジョグの後にネットで HOKA の販売状況を調べていたところ、1万2千円から1万3千円くらいで買えるモデルが何点か見つかった。
候補はこの RAPA NUI 2S TRAIL と Stinson ATR だったが、最終的に RAPA NUI はソールが Vibram ということに惹かれてこちらにした。Vibram は「登山靴のソールと言えば Vibram」というメーカーだ。
最後に残っていた 25cm で、サイズもちょうど。重さは実測で片足 290g だった。
Bondi B に比べるとソールのブロックががっちりしているので、ロードでは若干走りにくいかも知れないが、UTMF での使用率が非常に高いそうだ。
さて、このシューズのこけら落としはいつ、どこになるだろうか。