銚子ヶ口

昨日は登山教室の随行で、鈴鹿の銚子ヶ口へ行ってきた。
私にとっても初めての山で、山名を聞くのすら初めてだった。

貸し切りバスで京都駅を7時半にスタート。名神を八日市で下りて、永源寺のそばを通って登山口の杠葉尾(ゆずりお)で下車して、9時半頃に登りだした。
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天気予報では好天で、暑くなりそうな気配。しばらく樹林帯をしっかり登る。
木の間に見えるのは釈迦ヶ岳。
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片方が切れ落ちたいやらしい部分があったり、滑りやすい急な登りに神経を使わされたりして、2時間少々で肩のような場所に到着した。本峰へはあとひと登り。
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期待に反して天候はいまひとつで、冷たい強風が吹き付ける。
登り着いたところはまだ東峰。
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ここから数分でようやく銚子ヶ口の山頂(1076.8m)に到着した。私にとっては今年初めての1000m越え。
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山頂は狭いので、少し下った広い場所で昼食。ちょうど12時だった。ここは風が当たらないのでゆっくりできた。
このあたりはイワカガミの群生地帯のよう。
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昼食後はさらに先へ進んでまずは西峰へ。
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ほどなく大峠。
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ここから有志で大峠ノ頭(1087m)へ向かう。本日の最高地点。
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沢筋には雪が残っている。
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大峠に戻って水舟の池へ。
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こんな場所にこんな大きな池があるとはちょっと驚き。
途中にはハルリンドウがちらほら。
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当初予定の場所はすべてトレースしたので、往路と同じ道を下山に向かう。午後2時前で、今日のコースはなかなかの長丁場だ。
水舟の頭への急登を登り上げる。
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その後は来た道を忠実に辿って、午後4時半頃に登山口に下山した。
なかなかシブイ山で、こんな機会でも無ければおそらく来ることも無かっただろうと思う。土曜日にもかかわらず出会った登山者は10人程度で、休日に近場の山へ行くならこういう山がいいなと思った。

UTMF 2016

せっかくエントリー資格があるので取りあえず手続きだけはしておこうと思ってエントリーした UTMF 2016。
今年も2倍程度の競争率になったようだが、昨年に引き続いて当選した。
昨年は本番直前に体調をこわして、河口湖まで行っての DNS という情けない結果に終わり、しかもその後は椎間板ヘルニア、そして手術という散々な日々を過ごすことになったので、一時期は『UTMF』という言葉から意識的に距離を置いていたこともあった。
大会参加はしばらく辞めようと思っていたが、完全に辞めてしまうとそれでなくても低下する走力が一段とひどくなると思って、先週はキャノンボールランに参加した。
男女ペアで走力のある相棒と走ったせいか、終盤はこれまでで一番しっかり走れて(歩けて?)、復路はこれまでのベストタイムだった。
やはり大会で納得のいく結果が出ると気分はいいもので、昨年のキャノンボールランでは序盤の転倒で痛めた右膝の悪化で片道でリタイアして、失意で帰宅した後とはまったく違って、今回のUTMF の抽選はできれば当たってほしいと思っていた。
昨年は『当選』という文字が目に入った時は一瞬とまどいの気持ちがあったが、今年は『良かった良かった』と安堵した。
私がこういう大会で納得のいく結果が出せるかどうかのポイントは、走れるパートをきっちり走れるかどうかということ。特に UTMF はロードや平坦な部分が以外とたくさんあるので、ここで極力歩かないことが完走のポイントになる。
山岳パートを頑張って体力を消耗して、下山してからのパートを歩いてしまうというのだけは避けなければならない。
これまでいくつかのトレイルレースに参加してきた感触で言えば、山岳パートでの走力(歩き力)はそんなに悪くないと思うのだが、疲れてからの平坦なロードなどの簡単な部分での走力がまだまだ不十分だと思っている。どんなに遅くても、歩きになってしまってはいけない。
昨年もそこがポイントになるということは認識していたけれど、今年はもっとそのあたりに重点を置いた練習をしていきたいと思っている。

六甲縦走キャノンボールラン

週末は六甲縦走キャノンボールランに参加してきた。
最後の最後で少し雨に降られたけれど、全般的に好天で気温は低めといういいコンディションだった。
大会の Facebook ページの情報で、夜間はかなりの低温予報(朝方は-7度とか!!)だったので、下に着る予定だった半袖Tシャツを急遽山用の長袖に替えた。
スタート時は上は長袖アンダーに長袖シャツ、下はロングタイツ。
土曜日の夜9時に須磨浦公園をスタートするが、アップの必要も無いので8時20分頃に到着。
寒いのでジャケットを脱ぐのはギリギリにしようと思っていたが、この大会の参加者は若者が多いせいか、この寒さにもかかわらず素肌を出したスタイルの人がたくさんいる。見ているだけでこちらまで寒くなる。
スタート前に何か説明があったが、少し離れた場所にいた。その後恒例の選手宣誓があって、いつの間にやら集団が動き出した。どうもスタートしたようだ。ほぼ予定通りの午後9時に須磨浦公園をスタートした。
往復の参加者は200人から300人程度なので、スタート直後の階段の混雑もそれほどではない。
空気が澄んでいて夜景が素晴らしい。月も満月に近い月齢だ。おかげで星はあまり見えない。
相棒の足の状態が多少気にはなるけれど、今のところは大丈夫とのこと。
須磨アルプスを下りて横尾の住宅街に入る直前の場所に何とエイドがある。こんな場所に夜にエイドがあるのは私は初めてだ。しかも並んでいるのは刺身と日本酒!!
一瞬躊躇したけれど、今回は目一杯楽しもうと思って参加したので、ハマチを一切れとおちょこに少し入った酒をいただいた。ウマイ!!
しばらくはエイドも無く、淡々と進む。
いつもビール付きのエイドのある菊水山の手前の水道局の前は、今回は無かった。ちょっとがっかり。
菊水山には試走時とほぼ同じ3時間15分くらいで到着。何と山頂にエイドがあり、ここもビールがあったけれど、さすがに寒いので缶詰の焼き鳥を温めたものを一切れいただく。
今回のシューズは HOKA を履いているのだが、どうも最初からしばしばつま先を引っかける。HOKA はソールが厚いせいか、以前からこういう違和感は感じていたが、長距離時のクッション性を考えて今回は HOKA にした。
鍋蓋山からの下りで走れる程度の緩い道を快調に走っていたら、左足を何かに引っかけ、ついに転倒。手をついて、ヒジのあたりを少し打ったけれど、幸い足や膝にはダメージはなかった。
大龍寺のエイドはいつも充実していて、小さなおにぎりと豚汁をいただいた。唐揚げがたくさんあったけれど、私は普段から唐揚げはあまり食べない。
気温が下がってきている感じだったので、桜茶屋でライトジャケットを羽織る。
摩耶山を登り切る少し手前に小さなエイドがあって、あたたかいレモンティーをいただいた。寒かったのでこれはおいしかった。
掬星台にはスタートして5時間半で到着した。恒例のカレーエイドに直行する。何と今回は生ハムをフランスパンにはさんだものまで並んでいる。どちらもおいしかったです。
一軒茶屋までエイドが3カ所くらいあったように思う。ドライブウェイに出たところにあったエイドのマーマレードのお湯割りもおいしかった。
一軒茶屋手前あたりからはぼつぼつ引き返してくる上位選手に出会うようになった。以前は復路は片道組と同じく朝8時のスタートだったが、今回は各自適宜引き返してもいいというルールになった。
塩尾寺下の広場にはスタートして9時間17分で到着した。広場にはエイドがあったので、スープをいただいた。さすがにビールを飲む余裕は無い。
手袋を脱ごうとしたら、転倒時についた左手をすりむいて結構出血しており、傷口に手袋がへばりついて痛かった。バンドエイドで応急手当をした。
持参したおにぎりを食べて、20分少々の休憩で午前6時40分に復路をスタートする。
休んだ直後はリズムが戻るまでが苦しい。急な車道を上がって登山道に入って、ようやくリズムが戻ってきた。長距離トレイルではどちらかと言うと走れる下りよりも歩いて登る登山道の方が楽だ。
ドライブウェイに出るまで1時間50分くらいかかった。
一軒茶屋にはエイドは無く、復路の最初のエイドはみよし観音を越えたあたりだった。ここでいただいた煮込みうどんは本当においしかった。味噌とキムチ味で、これまでのエイドで一番おいしかった。
六甲山牧場の手前、ドライブウェイから山道に入る分岐を見逃して、少し先まで行ってしまった。この分岐には屋根のある休憩所があって、その手前にもおなじようなものがあるのだが、二つ目をまだ一つ目と思い込んで通り越してしまった。ロスタイムは3分程度だったと思うが。
掬星台の東屋のエイドでは小さなラーメンをいただいた。餃子と鶏肉が入っていて、これもキムチ風味でピリッとしていておいしかった。ここまでスタートしてほぼ4時間。
1時間以上あとからスタートした片道の速い選手たちが急な山道をガンガン下って行く。こんな道でよくあんなに飛ばせるなと感心するが、かつての自分はどんな風にこういう所を下っていたのだろうか。
キャノンボールの片道のトップ選手のタイムはおおむね5時間前後。私がむかし六甲全山縦走タイムトライアルに3回参加した時のベストタイムは5時間1分なので、おおむね同じくらいのスピードで走っていたことになる。
登りは多少の山道でもほとんど駆け上がった記憶はあるけれど、下りはあんなには飛ばしていなかったと思う。
大龍寺のエイドではまた豚汁とおにぎりをいただいた。
菊水山の山頂のエイドではビールサーバーが見えたので、ついに解禁しようかと思ったところ、何と売り切れ。がっかりとほっとしたの半々という気分だった。
しかし鵯越の手前でビールサーバーを担いだ人に遭遇。ついにビール解禁にした。と言っても中くらいのカップに 2cm くらいなので、喉ごしを味わっただけという感じ。でもおいしかった。
菊水山を越えると、そろそろゴールが視界に入ってきた感じがする。まだ距離的には 10km 以上残っているけれど、あとは高取山と須磨アルプスを越えるだけ。最後の鉢伏山はコブのようなものだ。
鬼門の丸山の住宅街も迷わずに通過した。しかも今回はスロージョグとは言えまだ走っている。初めてキャノンボールに参加して須磨浦公園から往復した時は、復路のこのあたりはもうほとんど歩いていたと思う。HOKA のおかげか、相棒がいるせいか、何が要因なのか自分でもわからない。
須磨アルプスへの登山口の所のエイド(往路で刺身と日本酒を頂いた)でまたビールを少しいただいた。どうもブレーキが外れてしまったようだ。
ところがこのエイドを越えて坂道を少し上がった所の広場にまたまたエイドがあるではないか。しかもまた生ハム削りのパフォーマンス付き。
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『さっきのビールを残しておいたら良かった』と冗談を言ったところ、『ワインがあります!!』という元気なお返事。これは頂くしかないではないか。
携帯カップを差し出したところ、何と半分くらいまでついでくれた。危険地帯の須磨アルプスの手前で生ハムとワインを楽しんでいていいのであろうか・・・。
須磨アルプスも無事通過して、栂尾山あたりのショートカットもしっかり利用して、400段階段を下る頃にはもはや気持ちはゴールに飛んでいた。
もうあと30分以内だろうと思っていた頃、雨が降り出してきた。
鉢伏山では瀬戸内海の景色を眺めることもなく、早々に最後の石段の下りに向かった。
須磨浦公園にゴールしたのは午後4時50分。復路はこれまでで最速の10時間10分だった。
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ゴール地点にはビールや日本酒が雑然と置いてあったので、勝手に頂いた。
それから三宮の銭湯へ。そしてラーメンとビールでプチ打ち上げをやって、眠い目をこすりながら帰宅した。

キャノンボールランへ

今年もまた六甲縦走キャノンボールランに参加することになった。
ロードレースはしばらく参加するつもりは無く、トレイルも大会はもういいと思っていた。
しかしこの2月はじめ、キャノンボールのエントリーが始まって一日くらいたってからサイトを覗いてみたところ、パワー部門(全山往復)はまだエントリー可になっていた。
どうもこのところはスピード部門(片道)が人気沸騰で即刻満員になるが、パワーは以前に比べると参加希望者が減っているのではないかと感じられる。
大会への参加意欲が減退した今でも、この大会だけは目の前に『エントリー可』が見えると、そのまま素通りできない魅力がある。
と言うことで、勢いでエントリーすることにした。もはやかつてのようなスピードは望むべくも無いので、片道でタイムを追うことには興味が無い。
その後、クラブの練習会で、ある女性とおしゃべりしながら走っていたところ、どうもこういう大会に興味があるようだった。
彼女は大阪国際女子マラソンを3時間少々くらいで走る実力者で、鯖街道ウルトラの半サバ(全サバの半分少々の距離)や高山のウルトラで女子優勝というレベルなのだ。おんたけウルトラの 100K でも私より1時間以上速かった。
キャノンボールのパワーはすでに満員になっていたけれど、バディという男女ペアの部門はまだエントリー可だったので、主催者に問い合わせてバディに切り替えてもらうことになった。
そんなわけで強力なパートナーを得たのだが、本音を言えば安心というよりはプレッシャーだ。
2週間前に試走に行ったけれど、慣れていないせいか走れないような登山道ではあまり速くないものの、ロードでの走力はさすがのもの。六甲の縦走路はドライブウェイや住宅街などの車道部分が結構多いので、彼女が本気で走れば私より1時間以上は速いだろう。
昨秋のヘルニア手術のことは弁解がましく伝えてはいるけれど、あまりイライラさせるようなことはしたくない。
まぁ、そんなことを態度に出すような人ではないけれど。
と思っていたら、何と二日前に脚を痛めたとのこと。
彼女はこのあとにも本気レースをいくつか控えているので、ムリはしない方がいいと伝えたけれど、初キャノンボールランなのではやり行きたいとのことで、今晩のスタート地点の須磨浦公園に向かうことになった。
キャノンボールは降水確率が異常に高い大会で、今回も日曜日は怪しげだったけれど、さほど悪くは無さそうだ。
六甲の縦走は夜に限る、と言うのが私の印象。1年ぶりの夜景を楽しんできたいと思っている。

生駒全山縦走

今日は生駒完全踏破に挑戦してきた。
これまでの生駒全山では北端の国見山はパスして、生駒山頂もパス、そして信貴山から王寺へ下っていた。
しかしガイドブックを見るとさらに南に高尾山という山があるので、ここは行っておかなければならない。ただしこの場合は信貴山は割愛となる。
そこで、国見山を踏んで、生駒山頂の三角点を確認して、高安山から高尾山に向かって、そのあとは車道を南下して高井田駅にゴールしようと思った。

朝6時25分に家を出発。今日は距離が長いので久しぶりに HOKA を履くことにした。
まだ日の出からさほど時間は経っていない。何となくいい一日になりそうな予感がする。
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穂谷川の河津桜はもうおしまい。
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津田サイエンスヒルズからいつもの山道に入るが、少し行ったところで国見山への道に入る。
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出発して約1時間で国見山に到着。
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いつもの道に合流して、25分ほどで交野山へ到着した。今日は空気が澄んでいて遠くまで見渡せる。
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出発して約2時間でくろんど園地の休憩所に到着。ここでジェルを補給する。
ゴルフ場の道路から生駒とその向こうの金剛山地を眺める。
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飯盛霊園はお彼岸なので朝から人が多かった。
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出発して3時間15分ほどでようやく室池に到着。
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3時間半ほどで阪奈道路に出た。しばしばお世話になるコンビニが閉店していた。
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ドライブウェイ入り口近くの休憩エリアでおはぎ休憩にする。ここはいつも結構人がいるのだが、何故か今日は誰もいなかった。
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山頂遊園地は営業していた。
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出発して4時間25分で山頂エリアに到着した。国見山を経由したことを考えると悪くないタイムだ。
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遊戯エリア内の一等三角点を確認。
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早々に先を目指すが、いつもの道には下りずに初めてのルートを行くことにする。
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展望エリアからはダイトレが望める。
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暗峠(くらがりとうげ)のすえひろを初めて発見。
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道がよくわからなかったが、店の横の細い道を行くハイカーが見えたので、そちらに向かった。
少し行くと舗装路に出た。おそらくぼくらの広場の下の休憩エリアに向かう道だろう。
しかしこの道は下っている。よく見るとわりとはっきりとした山道が上に向かっている。雰囲気的にぼくらの広場に直接出られるのではないかと感じて、ここへ行くことにした。
予想通り、ぼくらの広場の少し東側に出ることができた。
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生駒山頂からここまでの道は今日が初めてだったが、これは快適なルートだと思った。生駒山頂までの登りがあるけれど、それを除けば舗装路のアップダウンが無い分、むしろ時間も短いのではないかと感じた。次回からはこちらにしようと思う。
ここまで来るとゴールが少し見えてきた感じになる。ただし今日は終盤に未知のルートが控えているのだが。
十三峠からもなかなかの眺め。
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今日はせっかくなので高安山もピークを踏んでおくことにする。
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出発して6時間少々でケーブルの高安山駅に到着。
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ここから先しばらくは、昨年の登山教室の随行で歩いている。
と安心していたのだが、この先のルートがわからない。展望台に上がったり下りたりを何回か繰り返して、さらに変な方向に進んで戻ったりして、ようやく正しいルートを見つけることができた。
やれやれということで、道から少しそれた所にあった展望台の下でおにぎり休憩にする。
信貴山公園墓地は相当な規模。こんな所にお墓を作ったらお参りはさぞかし大変なことだろう。
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登山教室では恩智神社へ向かったが、今日はさらに南へ向かう。しかしここでまた道がわからなくなった。
頭の上を通る車道がルートのように思えるが、上に上がる場所が見つからない。少し先に進んでみたが、やはりおかしいと思って戻った。
その時、車道から斜面を下りてきて、フェンスを越えて下りてくるハイカーが目に入った。なるほど・・・。
それを真似て私は上に上がった。
高尾山へは車道から西に入る。gps でそのポイントを逃さないように注意していたところ、ガードレールを越えて登山道があるのが目に入った。
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ここに入って少し下ったが、すぐに踏み跡が不明瞭になり、どうもルートから離れていく感じ。仕方無くまた車道に戻って進んだところ、ガードレールに高尾山への目印が貼ってあるのに気付いた。
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しかし矢印の方向はゴミ捨て場状態で、道らしいものが見あたらない。思い切って矢印の方向に入ったところ、ほどなく登山道らしき踏み跡が現れた。
テープマークも出てきて、出発して7時間20分ほどで高尾山に到着した。とは言っても標識はまったく無し。おそらくここが山頂だろうという感じ。
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祠があります。
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見下ろすと眼下には大和川が流れていて、ゴールは近い感じ。
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しかしここからのルートがまたまたわからない。
どこを下りたらいいのか思案していたら、指呼の距離にヘルメットをかぶった女性の姿が見えた。
どうもここにはクライミングの練習のできる場所があるようで、女性が見えた方向に進んでみたら、クライミングギアを広げた男性が休んでおられた。
ルートをたずねたところ、ここを下ると道標があるとのことだったので、滑りやすい急な道を下ったら、車道に出た。
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これでもう大丈夫と思って車道を下ったのだが、次第に gps のルートから離れてきた。
どんどん西に離れる感じなのだが、明瞭な分かれには気付かなかった。
すっかり下に下りた所で本来のルートに戻ろうと思って東に向かったが、目指す高井戸駅は見える気配が無い。
少しでも線路に近づこうと思って横道に入ったところ、うまい具合に線路脇に出た。
高井戸駅はすぐそこかと思ったら、走っている電車は何と近鉄!!。
すぐそばの駅は近鉄の安堂駅だった。すぐそばには JR 関西線が走っている。
JR に乗りたいと思って少し線路沿いに西に向かったが、次の駅まではかなり距離がありそうだった。
地図に『柏原南口駅』とあったが、これは JR ではなくて近鉄の道明寺線だった。
あきらめて安堂駅をゴールにして今日は終了とした。47km、8時間弱の行程だった。
高安から高尾山は歩くルートではない。狭い車道で交通量も多く、多くの車が減速もせずにギリギリを走り抜けて行く。
当初の予定の南下はできなかったけれど、いずれにしても車道を下るだけなので、このルートはもうこれで十分だと思った。

成就山、衣笠山

今日は登山教室の随行で京都の成就山、衣笠山へ行ってきた。
もっと好天で暖かくなると予想していたのに、冷たい風が吹いて、寒い一日だった。

スタートは山陰線の花園駅。
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雙ヶ岡を越えて仁和寺に向かう。
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所々にある展望スポットからの眺めはなかなかのもの。
嵐山、西山方面。
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これから向かう仁和寺。
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少し街を歩いて仁和寺へ。
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桜の季節はかなりの混雑になるらしいが、今日はまだ早い。五重塔を横目に先へ進む。
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いよいよ御山めぐりへ。
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四国八十八ヶ所霊場の砂が埋められているらしい。
途中、道を少しそれた愛宕山の展望台で早めの昼食。
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少し進むと成就山の山頂へ。
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展望スポットからは比叡山がどーん。
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雙ヶ岡も足元に。
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今日のルートはこのあと衣笠山へ向かうので、五十三番の札所を最後に御山めぐりに別れを告げる。
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宇多天皇陵へ寄り道。
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隠れ展望エリアからはこれまで眺めたことの無いアングルでの眺望が楽しめた。比叡山をバックに船岡山や金閣寺、大徳寺のエリアなど。
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今度は一条天皇陵と堀河天皇陵。このあたりは天皇陵が密集している。
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本日最後のハイライトの衣笠山(201m)は展望はほとんど無かった。
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立命館大学のそばに下山して、今日はここで解散となった。
まだまだ時間はたっぷりあるので、私は今日も自分だけならまず訪れることは無いであろう観光スポットを散策してみることにした。
まずは平野神社。
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桜のシーズンに向けて出店の準備をやっていた。桜はまだほんのわずか。
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次は北野天満宮へ。
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ここはさすがに人が多かったが、受験もほとんど終わっているだろうから、1〜2ヶ月前ならもっと混雑しただろうと思う。
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あとは今出川通りを淡々と東に向かって、出町柳でゴールにした。
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晴れ間が少なく肌寒い一日で、コースもハイキング程度という感じだったが、これはこれで結構楽しめたと思う。

大腸カメラ

先月、初めて胃カメラの検診を受けて、カメラ検診に対する印象がずいぶん変わったので、昨日は大腸カメラの検診を受けてきた。
胃カメラの時は朝の絶食だけで済んだけれど、大腸カメラは事前の準備がなかなか大変だ。
通常は前日は検査用に用意された食事を摂ることになるそうだが、私は随行の仕事で昼食を一緒にとる必要があったので、そのことを医師に伝えたところ、うどんや豆腐、白身魚などの消化の良いものだけにするようにという指示だけで(説明の文書を受け取った)、自分で取れることになった。
当日は朝から下剤の溶液を2リットル飲まなければならない。ポカリスウェットのような味だが、おおむね2時間で2リットルの水分を摂るのはなかなかの苦痛だ。
最初の排泄までは1時間以上かかったが、次第に間隔が短くなって液体状になり、検査前はまるでお尻から排尿しているような不思議な感触だった。
鎮静剤の注射を打たれて、いよいよ検診。
カメラ検診は医師の技量によってつらさに大きな差が出るらしい。
特に大腸は人によって曲がっている部分が通りにくかったり、癒着があったりするとまたそこの通過に痛みが出たりと、場合によっては途中までしか検査できないケースもあるらしい。
私が検診を受けた医師はその技術が優れているのか、胃カメラも大腸カメラも痛みや不快感のようなものは一度も無かった。
今回も胃カメラの時と同様に2カ所ほど細胞を採取して検査することになったが、おそらく問題無いだろうとのこと。
次に検査するのは2〜3年先で大丈夫とのことだった。
今回のカメラ検診はなかなかの出費にはなったけれど(合計で2万円以上)、たまにはこういう検査を受けておくのもいいなと感じた。

萬葉植物園、護国神社

昨日は花を見る講座の随行で、先日下見に行った奈良の萬葉植物園と護国神社を訪れてきた。
大型バスで京都を出て、春日大社の駐車場で下車して萬葉植物園へ。
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今日は某大学の名誉教授の資料と解説付き。おまけに昼食も付いている。
二週間程度の違いだが、花の咲き具合は先日と随分違っていた。
まず、ミツマタ。
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クチナシ。
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コムギ。
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ナバナ。
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ネコヤナギ。
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ヒカゲノカズラ。
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ここの植物園の特徴はコケが多いことらしい。
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奈良公園界隈はシカが若芽を食べるので、2メートルくらいの高さまでは葉が食べられて線状に揃っている。これをディアーラインというらしい。ただしこれは和製英語で、正しい英語表記は browsing line(被食線)。
シカはコケは食べない。
先日はほとんど見かけなかったツバキが昨日はずいぶん咲いていた。
さかさ富士椿。
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羽衣椿。
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じんちょうげは香りが良かった。
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小さな小川のふちにワサビ。
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金花茶。
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萬葉植物園を出て、ささやきの小径でイヌガシ。イヌガシもシカは食べない。
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昼食後は護国神社でツバキ三昧。
正義。
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さくらもあります。
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天候に恵まれて暑いくらいだった。
今日はお手伝いの立場だったので自分でも写真を撮ることができたが、来月からはそんな余裕は無さそうな感じ。

六甲全山縦走

昨日はほぼ1年ぶりに六甲全山縦走に行ってきた。
月末のキャノンボールランにバディ(男女ペア部門)で参加予定なのだが、相棒の女性が一度試走しておきたいとのことで、私自身もヘルニア手術後はこういう長い距離はまだ試したことが無かったので、出かけることにした。
当初は日曜日で予定していたのだが、その日は全山縦走のイベントがあるということが直前にわかった。そこで前日の土曜日と思ったところ、何とこの日も全山縦走の大会があるとか。
しかしこの大会は須磨浦公園を8時半からウェーブスタートでゴールは有馬とのことだったので、始発で出かけて7時頃にスタートすれば速い人たちに抜かれることはあっても渋滞に巻き込まれる心配は無いだろうと判断して、土曜日に行くことにした。

須磨浦公園には大会に参加する人たちがそろそろやってきていたが、我々は7時過ぎにスタートした。気温は低めだが、予報では好天が期待できる絶好の縦走日和。
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20分足らずで旗振茶屋に到着。ここからの瀬戸内海の眺めはいつ見ても美しい。
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高倉台を越えて400段階段へ。
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横尾山あたりから神戸市街を望む。
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スタートして約50分で須磨アルプス。
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妙法寺のあたりのいつものショートカットの曲がり角が一瞬とまどったが、すぐに気付いて、高取山へ向かう。
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高取山の下りで早くそれすぎて違う公園に入り込んでしまったが、これもすぐに気付いて本当の公園でトイレ休憩。はやり細部は記憶が薄れている。
スタートして3時間10分ほどで菊水山に到着。3時間が目安だったので、少々時間がかかっている。
いつもは山頂エリアはカットしてトラバースするのだが、今日は展望台で少し休憩。先月の登山教室で来た時と同じ眺めだ。
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天王吊り橋を渡って鍋蓋山の登りへ。
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鍋蓋山には10時48分に到着。
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スタートして4時間15分ほどで市ヶ原に到着して、ここで軽食休憩にする。摩耶山が5時間というのが目安だが、それ以上かかりそうだ。
やはり天狗道は人が多かったが、いらいらするような渋滞には遭わず、スタートして5時間15分ほどで掬星台に到着した。
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そろそろトレラン大会の速い人たちに抜かれるようになって、おかげで一般登山者の方たちが道を避けてくれるので、我々もその流れに乗ってしまって、ややオーバーペースぎみになってしまった。
おかげで結構脚が疲れてきて、この先に対して少し不安な気持ちも感じてきた。
トレラン大会は全山縦走路を忠実に辿っているようだが、われわれは基本的にドライブウェイを行く。
掬星台の水道が止まっていたので、藤原商店で水を買った。何と500mlペットボトルが1本50円!!。3本で100円となっていたが、1本だけにしておいた。
午後1時45分くらいにガーデンテラスに到着して、展望台で軽食休憩にした。
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ドライブウェイがショートカットできる所だけ縦走路に入って、最高峰はカットして一軒茶屋に午後2時15分に到着した。トイレが工事か何かで使えず、そばに移動トイレが二つ設置されていた。
トレラン大会の人たちはここから有馬に向かうが、我々は宝塚を目指す。
走れる所はきっちりと走って、午後3時48分に塩尾寺にたどり着いた。
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キャノンボールの折り返し地点の広場まで、スタートから8時間50分ほどだった。
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ここから15分ほどで今日のゴールのナチュールスパ宝塚に到着した。交差点の角にあったローソンは無くなっていた。
ヘルニア手術後初めてのロングトレイルで、最後まできっちりと走れるかどうか不安だったが、何とかそれなりタイムで終えることができて一安心というところ。
これまでの経験からの感触では、アクシデントさえなければ往復もできるのではないかと感じている。

高取山のち古墳めぐり

今日の登山教室は奈良の高取山。昨年の今頃、別の講座で行った時とほぼ同じコースだった。

近鉄の壷阪山駅に集合して、バスに乗って壺阪寺まで行って歩き出したのは10時半だった。
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しばらく階段と車道を歩いてから登山道へ入る。
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昨年と同様、五百羅漢で石仏を眺める。
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それにしても見事にきれいに彫られている。
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ちょっと車道に出て、すぐに登山道というのを2回繰り返して、高取城趾へ。
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三角点のある本丸エリアあたりで昼食。
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今日は空が霞んでいて遠方ははっきり見えない。
これは大峰方面。
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下山は大手道へ。
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少し下って国見櫓跡の展望エリアへ寄る。
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大和三山ははっきりと望めた。
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さらに下って二の門跡。
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こういう石垣は年代が感じられてなかなか風情と風格がある。
ちょっと下って猿石。
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あとは緩い下りを淡々と歩いて、公園でトイレ休憩を入れて、高取町の雛めぐりエリアに入って解散となった。
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雛めぐりのイベントは昨年、わざとらしい雰囲気がどうにも馴染めなかったので素通りして、古墳めぐりに向かうことにした。
壺坂山駅へ向かう道を反対に東に向かって、キトラ古墳を目指す。
テレビなどでキトラ古墳の名称は何度も聞いているけれど、実際に訪れるのは初めてだ。
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このエリア一帯が公園として整備されている途中のようで、入れるのはまだごく一部だけだった。
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車道の反対側から眺めるとこんな感じ。
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さらに車道を進んで高松塚古墳を目指す。
車道の反対側にあった道標を見つけて、高松塚古墳に向かう。
前に丘が見えたのでそこを目指して登ったところ、そこは文武天皇陵だった。
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ここがちょうど高松塚古墳エリアの南端あたりだったようで、高松塚古墳へ向かう。
古墳はわざとらしい。
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壁画館は入場料が250円だったので、せっかくなので入っておくことにした。
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たった一部屋だけの展示だったが、つまらないオマケで高い入場料を取られるよりも、シンプルな展示で安価なのに好感を感じた。
時間があるのでさらに隣の中尾山古墳にも足を延ばした。
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このあと車道を10分少々歩いて、近鉄の飛鳥駅に到着した。
今日のおまけは山ではなかったけれど、こんな機会でも無ければ来ることが無いような所を訪れることができて、とても充実感を感じることができた。
今日も一粒で二度おいしい一日でした。