生駒山往復

昨日は久しぶりの生駒。
朝は雨で、この時期に雨の中を山に向かうというのはどうも気分が乗らなかったが、スケジュール的にこの日を逃すともうしばらくゆっくり走る日が取れないので、天候が回復方向という予報に期待して出かけることにした。
ウエアは上はドライの長袖シャツの上に長袖ジップシャツ、下はさんざん迷って、ロングタイツの上にウルトラライトのパンツをはいた。出かける時にはさらにこの上にゴアテックスの雨具上下と、ゴアテックスのオーバーグローブの完全装備。
8時前に自宅を出て、穂谷川沿いを交野へ向かう。雨はさほど強くはないが、しっかりとした本降り。
しかし 30 分ほどすると少し暑くなってきた。これから山へ入ることを考えると、できる限り汗はかきたくない。
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津田のアルプラを過ぎると登りになる。そして津田サイエンスヒルズを過ぎてようやく山道へ。相変わらず通行止めになっているが、横を抜ける踏み跡もしっかりある。
重機が入って道を整備しているようだが、雨の日曜日なので仕事はしていない。
いつの間にか雨はほとんど止んでいた。
白旗池の休憩所で雨具を脱いだ。出発からすでに1時間以上経っている。ずいぶんなスローペースだ。
1時間半ほどかかってようやく交野山山頂へ到着。
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写真を1枚撮っただけで早々に先を目指す。普段ならこのあたりでは結構な人に出会うのだが、さすがに今日の天候では誰にも会わない。
傍示を抜けてくろんど園地に入り、未舗装車道をぐんぐん下る。下りきった所に休憩所がある。今日はここはパスしようと思っていたのだが、やはりこういうスローペースの日こそ適宜休憩して補給した方が良いと思い直して、あんこの和菓子を半分食べる。
ゴルフ場の道路をぐんぐん下って、ほしだ園地へ。それにしてもこんな天気でもゴルフ場の駐車場はほぼ満車だ。おそらく予約しているので仕方ないのだろう。よくやるなぁと思ったが、向こうもこちらを見て同じように思っているのかも知れない。
ほしだ園地の山道を越えると飯森霊園。
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飯森霊園の車道をぐんぐん下る。復路ではここから長い登り三連チャンになるつらいパートだ。
住宅街を抜けて少し登って、堂尾池へ。
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時折小雨がぱらつくが、雨具を羽織るほどではない。もうほとんど3時間が経っている。かなり遅い。
室池を越えて、ようやく阪奈道路に出た。
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もうほぼ4時間で、これまでより1時間近く遅い。しかしいつもの生駒のハイキング道路入り口の休憩エリアでおにぎり休憩にした。
ここから先、2年前のこの時期に来た時は予想外の雪で、特に生駒山からの下りが結構苦労したので、今回はスパイクを持ってきたのだが、今回は雪の気配はまったく無い。
最後は遊園地への長い階段を上がる。
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スタートからほぼ5時間かかって、ようやく遊園地に到着した。いつもは遊園地に入ったところの展望休憩エリアを往路ゴールにしているのだが、遊園地の中にはまだ少し高い場所があるので、今日はそこまで行ってみた。
そのあたりにはお寺がある。
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もう時刻は1時近いので、早々に下る。この様子ではヘタをすると帰るのが5時を過ぎそうだ。
さきほどおにぎり休憩した場所では再度ベンチに腰掛けて、あんこ和菓子の残り半分を食べた。
室池まで戻ってくると何となく随分戻ったような気分になるのだが、実際には復路の3分の1も来ていない。
少し暑くなってきたので、ベンチに腰掛けてライトパンツを脱いだ。
そばの道標を眺めていると、何となく最寄りの駅へ向かってしまいたい衝動にかられる。
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気持ちを引き締めて、先を急ぐ。が、ペースはまったく上がらない。
ようやく飯森霊園まで戻ってきた。いよいよ登り三連チャンの始まり。
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車道を過ぎて、ほしだ園地に入るところまでおおむね 15 分くらい。
少し空腹感を感じてきたので、山道を下った所で総菜パンを食べた。持参した食料はこれでお終い。あとはパワージェルが1個あるだけだ。
そしてゴルフ場道路の長い登りに入る。このあたりで距離的にはおおむね半分くらい。
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また 15 分くらいで登り切って、くろんど園地の休憩所はパスして最後の登りに入る。
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ここも一番上までは 15 分くらい。これでようやく登りがほぼ終了した。しかし帰るのは5時を過ぎそうだ。
昨秋に新聞で見かけた、生駒の毒キノコの警告看板があった。
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交野のゴルフ場まで来ると少しほっとできる。
工事している場所を抜けて、ようやく津田サイエンスヒルズへ。
穂谷川沿いを走って、家に帰り着いたのは5時間半だった。
2年前は今回とほぼ同じ時刻に出発して午後4時に戻っているので、その時より1時間半ほど余分にかかったことになる。しかし疲労感はさほどひどいものではなかった。このところの傾向は、長い時間行動できるが、そんなに疲労困憊という状態になることはない。しかし余裕があってもペースは上がらないという感じだ。
3年ほど前に初めてこのコースをやり遂げた時は何とも言えない充実感を味わうことができたのだが、何度もやっているとそういう新鮮味はまったく無くなってしまう。
このコースは生駒のメインストリートなので、良い季節で天気の良い日はたくさんの人に出会う。もうこのコースは卒業にして、人の少ない静かなコースを開拓したいと思っている。

山田池練習会

今日の練習会も山田池。先週末は山スキーへ行ったので、2週間ぶりの練習会だ。
2週間前が以外と走れたので、今日もあれくらいでいければと思った。
1周目は 12’14” で、おおむね予定通り。2周目は 11’46” で、期待したほど上がっていなかったが、8周行くことを考えてあえてムリはしないようにする。
体感的には若干余裕がある感じなのだが、ペースはあまり上がらず 11’40” 前後。
どうも調子が良くないのか、6周目の長い登りで一気に疲れが出た。このあたりはいつも苦しくなる局面で、前回も6周で終わろうかという考えが頭に浮かんだのだが、何とかそれを乗り越えた。
しかし今日は、次の短い登りでさらに脚筋が売り切れ状態になり、これ以上はもうムリだと思った。
ちょっとした地面の凹凸でバランスを崩すほどで、11’54” で6周で終わりにした。
心拍数とピッチは追い込んだ練習の時と同じレベルだったので、今日は体調があまり良くなかったのだと思う。
昨秋の故障後の走りから考えると、まぁまぁ戻ってきている方だと思う。しかし1年くらい前に較べると明らかに走力が落ちており、もはやこれが限界かという気はする。
実際のところ今の自分に一番必要なのは速いペースを維持することではなく、もっと遅いペースを長時間(10時間以上)維持することなので、これくらいの好不調はあまり気にしないようにしたいと思う。

取立山山スキー

昨日は予定通り、取立山(とったてやま 1307m)へ山スキーに行ってきた。

このところしばしば事故が起こって、世間の注目を浴びている中高年のバックカントリースキーというやつ。我々も平均年齢 60 台半ばという、まさにその典型パーティだった。
しかも私は4年ぶりくらい。他の二人も最近はあまり行っていないということで、事故を起こしたら非難は免れない。
土曜日の夕方に二人で出発したが、高速では随所で雪。北陸自動車道に入ってからはチェーン規制になっており、翌日の天候が心配された。
夜は勝山のトラックステーションの東屋にテントを張って過ごした。夜間の雪はそれほどではなく、新雪は数センチというところ。しかしこのトラックステーションはこれまで何度も冬に夜を過ごしているが、このあたりでこれほどの積雪には出会ったことが無い。
翌早朝に草津を出発された方と合流して、登山口の東山いこいの森に向かう。除雪車がたくさん出動している。
うっかりといこいの森を通り過ぎてしまったが、不安だった登山口の駐車場は除雪されていた。到着時は車は一台も止まっていなかったが、我々が準備しているうちに単独行の方が一人やってきた。
久しぶりなので準備に手間取る。ビンディングの扱いもいざ本番になるとスムーズにはいかない。歩き出したのはもう8時に近かった。直近のトレースはまったく無い。
ほんの少し後からスタートされた単独行の方は随分慣れている感じで、ショートカットしてどんどん前に行かれた。ありがたくトレースをいただく。
林道のショートカットに入るあたりで先行者のトレースを離れて、少し前と思われるうっすらとしたトレースを追うことにした。
樹林帯で木の枝を掴んで這い上がったりしながら、上部の林道に合流。ここからまた林道をはずれて近道を行く。
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天候は曇り。ようやく身体が暖まってきたが、少しでも止まると寒い。
しばらく行くとあの先行者と思われるトレースに出会った。またありがたくトレースをいただく。
急斜面をつづら折れに登って、上部の稜線に出てきた。視界は百メートルくらい。頂上は見えない。
1000m を越えると木もまばらになって、北からの冷たい風が吹き付ける。稜線の南側は雪庇になっているので、できるだけ樹林帯の際のあたりを進む。
風が強いので、先行者のトレースは所々消えてしまっている。
11時12分、ようやく頂上に到着した。頂上エリアはなだらかになっているのでどこが頂上なのかよくわからなかったが、後から gps を見ると少し行きすぎていたようだった。
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シールを剥がして、不安な滑降のスタートだ。久しぶりでブーツに足が馴染まず、右足が当たって痛い。
ターンの感触がまったくわからず、とにかく変なこけかただけはしないように慎重に下る。
一度少し北の方へ行きすぎてしまったが、他の人の gps のおかげで元に戻って、広い稜線をゆっくり下る。
このあたりからスノーシューで登ってくる人たちにたくさん出会った。
最近、スノーシューがずいぶん流行っているそうで、雪山では中高年のスノーシューパーティがたくさんいるらしい。取立山は山スキーで何度も来ているが、これまでは山スキーヤー以外に出会ったことが無かったのだが、今日はスノーシューやツボ足の登山者ばかり。
私にはスノーシューが快適とは思えないのだが、実際のところはかなりの便利ツールらしい。
夏場に駐車場になっている台地まで下りて、腰を下ろして昼食にする。
ここでもトータル 10 人くらいの登山者に出会ったが、山スキーヤーはゼロだった。しかしもう 12 時だと言うのにこれから登って行く人が何人もいるというのはちょっと信じられない。
明らかに頂上までは行かずに下りてきている人たちも多かったので、最初から頂上まで行くつもりではないのかも知れないが。
おおむね登りと同じコースで、1時40分頃には駐車場まで下りてきた。
久しぶりの山スキーなので、リハビリモードということで取立山を選んだのだが、天候が今ひとつで予想外に厳しくなってしまった。それだけにそれなりの充実感も得られたのだが。
これなら結構早く帰れるかもと思って帰路についたのだが、どうも車の調子がおかしい。変にタイヤがぶれるのだ。雪道なので多少不安定なのは仕方ないが、これくらいの道ならそんなにぶれることは無いはずというぶれ方をする。
タイヤから伝わる地面の感触も異常に粗い感じなのだが、そんなに路面が荒れているようには見えない。
いつもタイヤ交換は自分でやっているので、ひょっとしたらボルトが緩んできているのかもと思ったりしたが、金属的な音は聞こえない。
高速に入る手前でもう一台の人にちょっと声をかけようと思って道路脇に避けて止まった瞬間、明らかに変な感触があった。
何と、左前のタイヤがバーストしていた!!。ちょうどスピードを緩めたタイミングだったので、事故につながるような事態にはならずに済んだ。
実はこのスタッドレスタイヤはもう8年ほど経っており、しかもここ3年ほどはずっと軒下に置きっぱなしでまったく使っていなかった。
多少は不安もあったのだが、近い距離の運転では特に違和感を感じなかったので、大丈夫だろうと思い込んでいたのだが、まさかこのタイミングでこうなるとは。
取りあえずスペアタイヤに交換。スペアタイヤでは高速には入れないのだが(この時はそのことを知らなかった)、とにかく高速に入る。ただし 80km くらいの低速走行。
一度コーヒーブレークで休憩して再出発したが、やはりタイヤの具合がちょっとおかしい。劣化しているのは4本全部なので、また他のタイヤが同じ状態になる危険性はかなり高い。
もうすでにスペアタイヤを使ってしまっているので、もう1本バーストしたらロードサービスにでも助けてもらうしかない。それよりもこのまま高速を走り続けるのは極めて危険と感じて、敦賀で下りることにした。
幸か不幸か敦賀の IC を出てから道を間違えて市内に入ってしまったので、もしオートバックスでもあれば思い切ってタイヤ交換してしまおうと思ったが、残念ながらそういう店は見あたらなかった。
ガソリンスタンドでもタイヤを売っているが、何となく高そうで躊躇する。
これから国境の峠に向けてしばらく雪道を走らなければならない。時々タイヤが不安定な動きになり、恐怖感に襲われる。
スピードが出せないので渋滞を引き起こしてしまうので、避けるスペースがあれば止まって後の車をやり過ごす。
何とか峠道は越えられたが、家まではまだ 100km ほどある。
湖西道路は片側1車線で、追い越しスペースがあまり無いので、ここには入らずに下道を時速 50km でとろとろ進む。
和迩や堅田で店の多いあたりで注意して見たが、タイヤ交換できそうな店は見あたらない。緊張感で胸が張り裂けそうだ。
ついに大津まで戻ってきた。あまり店の無いあたりを走っていたところ、たまたま右側にタイヤショップが開いているのを見つけた。これはもう行くしかないと思って、Uターンして店に入った。
事情を話したところ、店にある在庫で4本交換すると 15 万円とのこと。一瞬、愕然としたが、もはや背に腹は代えられない。いま使っているブリジストンの同じようなモデルで、これを買った時もホイールを入れて 20 万円ほどした記憶があるので、ぼったくりということではないだろう。
20 分ほどですばやく交換してくれた。これまでの人生で最大の緊張感と思われる状態から解放されて、生き返った気になった。
よく福井からここまでスペアタイヤで走ってきたなと感心されたが、事故を起こさずに済んだのは何よりの幸運だった。もっと大金をドブに捨てるような事態になりかねない危険性は非常に高かったので、本当に運が良かったと思う。
昨秋に白山で古いプラスティックブーツが崩壊したが、やはり命に関わるような道具は古いものに未練を持ってはいけないということを痛感した。
あのタイヤが不安定な動きになる感触は、なかなか忘れることはできないだろうと思う。

山田池25kmジョグ

今日の午前中は山田池で 25km ジョグ。なぜ 30km 行かなかったかと言うと、久しぶりにこれから山スキーへ出かけるので、生協への買い物などに時間の余裕がほしかったから。
あと 5km ならせいぜい 30 分なのだが、やはり 30km 行くと体力的な疲労感が 25km とは随分違う。
11 時過ぎに帰ってきてからガソリンスタンド、酒屋、生協と廻ってきたが、何と生協でクラブの若いスピードランナー夫婦に遭遇。住まいがこの近くとか。
ダンナの方はフルのベストが2時間20分台で、奥さんもサブスリーで国際レースの常連。しかし今はお腹が大きいのでマラソンは休養中。
明日の山スキーは福井県の取立山(とったてやま 1307m)。山スキーの入門定番コースだ。久しぶりなので危険の無いショートコースを選んだ。
山岳会のベテランお二人を誘って、久しぶりの雪山を楽しんできたいと思っている。

貴船山、芹生、旧花脊峠、鞍馬山周回

久しぶりに雪の山道を歩いてみたいと思って、手頃なコースがないかと京都北山の新しい登山地図を買って眺めていた。
そこで思いついたのがこのコース。

叡山電鉄の二ノ瀬駅をスタートして、二ノ瀬ユリを辿って滝谷峠へ。さらに稜線を芹生峠まで行って、車道で一旦芹生へ下って、林道を登り返して旧花脊峠へ。ここから稜線伝いに鞍馬山を経由して貴船口駅までというもの。
二ノ瀬ユリや滝谷峠は中学、高校の頃に何度か歩いているが、もう 40 年以上前のことで、実質的には初めてのコースと言ってもいいくらいだ。
二ノ瀬駅で下車したのは私だけ。
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電車の中にワカンを持った人がいたので、そんなに雪があるのかとちょっとおどろいたが、このあたりはまだ雪はまったく無い。
8時 15 分にスタートして、線路を渡ってすぐに右に折れて、ユリ道に入った。
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適度な登りがずっと続くので非常に歩きやすい。さすがに無雪期のこのあたりのハイキングの人気ルートだ。気分が良くて思わず歓声が出る。
標高が 500m を越えるとちらほらと雪が出てきた。
40 分ほど行くと樋ノ水峠への分かれに来た。地形図の道よりは少し手前だが、道標はしっかりしている。
貴船山へ登るにはユリ道から少しそれなければならないので、道標に従って樋ノ水峠へ向かう。
少し行くと樋ノ水峠に到着。ここからはほぼ北に向かって貴船山を目指す。
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踏み跡は少ししか無いが、古いテープを頼りに貴船山(699.8m)に到着した。スタートして1時間少々。
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このあたりの道は登山地図と地形図で異なっていて、実際にどうなっているのかは歩いてみないとわからない。
登山地図には無いが、地形図には樋ノ水峠に戻らずにユリ道に合流できる道が書かれているので、その方向へ進んでみた。案の定、古いテープを発見。
このあたりまで来ると足元はかなり雪に覆われていて道がわかりにくいが、かすかな踏み跡もある。
テープに導かれて地形図の貴船山(716m)のすぐ手前でユリ道に合流した。
地形図の貴船山は石が積まれているだけ。
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このあたりまで来ると足元はほぼ完全に雪。
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天気は期待したほどの晴れにはならないが、おかげで汗をかかずに快調に歩ける。
展望も無いので淡々と進んで、9時 55 分に滝谷峠に到着した。
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ここから芹生峠へは地形図には道が無いが、かなり新しい踏み跡が延びていた。単独行のように見える。
ジャンクションピークでジェルを補給。
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芹生峠には 10 時 33 分に到着した。
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ここから旧花脊峠へ稜線伝いに道が無いかと期待していたが、それらしい道は見あたらない。無雪期なら強引に稜線伝いに行くこともできるかも知れないが、今日のコンディションだと結構なラッセルを強いられそうなので、無難に車道で芹生に下りることにした。
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芹生の里は京北十景ということになっているらしい。
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人の気配はまったく無し。
旧花脊峠への林道は期待に反して除雪されていなかった。
最初のうちは何日か前のトレースが残っていたが、このトレースは登山者ではなくて仕事の人のものだったようで、途中で横にそれてしまっていた。そこからは想定外の単独ラッセル!!。
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中途半端な堅さの雪で、表面は少し堅いものの、体重をかけると足がもぐる。おおむねスネくらいの深さで、一歩一歩力を入れて歩かなければならない。泣きたい気分だが、山深いのでエスケープしてバス道に出ることもできない。
朝、電車で見かけたワカンを持った人は、どこかでこういう道を歩いているのだろうか。スキーなら何の問題も無く歩ける道なのだが。
足跡はウサギだけ。
自分で選んだ道なので仕方ない。小一時間のアルバイトで、ようやく旧花脊峠へ到着した。
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11 時 55 分。今日初めて腰を下ろしてあたたかいお茶を飲んで、おにぎりを食べる。
合流した道にはトレースが残っていたので、ほっとした。
10 分ほどの休憩で腰を上げる。
ここからの予定ルートは登山地図には道が書かれていない。しかし少なくとも鞍馬までは道があるはずだ。
林道で鞍馬の車道に向かう道を分けて、稜線伝いに行く方向を見ると、何と通行禁止の看板が出ている。
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しかしこんなものは無視して行くしかない。トレースも残っている。
まるでハイウェイのような立派な道だ。
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なぜ通行禁止なのかさっぱりわからない。
今日のコースはほとんど展望が無いが、比叡山が望める場所があった。
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無雪期ならつまらなさそうな単調な道を南下して、13 時 15 分に鞍馬山(584m)へ到着した。
さらに下ると祠と池。
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さらに下ると貴船と鞍馬を結ぶ道に合流した。今日、初めて人に出会った。
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ここからは登山地図にも地形図にも無い道を行く予定。かつてはあったはずで、稜線伝いに貴船口駅へ向かう。
まず南へ向かうと大杉権現社。
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しかしここから先がわからない。一度は参道を周回してしまった。
gps で方向を見当をつけて、柵をまたいで踏み跡らしき道を下る。もはや廃道状態だ。
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しばらく行くと本来のルートから西にはずれてきた。
ちょっとうろうろしてみたがそれらしい踏み跡はまったく見あたらず、戻るのもシャクなので、どうせ貴船川のどこかに下りるだろうと適当に下った。
スギの植林で、随分昔に伐採されてそのまま放置されて、コケまみれになっている木がたくさんある。かつては人の手が入っていたはずだ。
徐々に傾斜が急になって、慎重に下ったら、貴船川の川岸に降り立った。
対岸は車道だが、問題はどこで川を渡るか。このあたりに橋は無いので、適当な渡渉地点を見つけて渡るしかない。
少しうろうろして、最後は覚悟を決めて流れの中を強行突破することにした。なまじ石を飛んでなんてことをやろうとすると、転倒して全身ずぶ濡れになりかねない。
流れが浅そうな場所を選んで、ばしゃばしゃと渡った。
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ずいぶん貴船寄りに下りてしまったようで、料理旅館の前を通って車道をすたこらと歩き、2時半に貴船口駅にゴールした。
ここから鞍馬へ向かう道が残っているのかどうか確認したかったが、ちょうど電車の時間がせまっていたので、早く帰ることにした。
無事終わってみれば、旧花脊峠へのラッセルも貴重な体験だった。おそらくあれのおかげで今日の山行は長く記憶に残ることになるだろう。
この時期に北山を歩くのはいつ以来か思い出せないくらいだが、楽しくて充実した一日だった。

山田池練習会

先週は登山教室だったので、二週間ぶりの練習会。久しぶりに練習らしい練習をやりたいと思った。しかしもう半年以上、強く追い込む練習はまったくやっていない。はたしてどうなるか、不安一杯で山田池へ向かった。
久しぶりのすっきりした好天で、絶好の練習日和だ。できれば通常の周回コースを8周したい。これで 20km 弱。
このところはせいぜい1周 13 分くらいのペースでしか走っていないが、せめて 12 分。できれば 11 分台で周回を重ねたいと思った。
コンスタントに練習している時期は最初から速めに入った方がペースに乗れたが、今日はそれはちょっと危険なので、余裕が感じられるくらいのペースで入った。
1周目は 12’16″。もう少しいいタイムを期待したが、まぁ悪くない。
2周目はそれほどペースアップしたつもりはなかったが、一気に 11’33″。ちょっと気分が良くなる。しかしこれがどこまで続くか。
3周目は 11’22″。体感よりはいいタイムだ。
4周目も 11’28” でカバーできたが、それから後は少しペースダウンしてきた。
登り坂がきつくて6周で終わりにしようかという悪魔のささやきが聞こえてきたが、ひさしぶりにしっかりと走れているのでここは何とか8周やろうという気持ちが勝って、ラストは 11’41” で8周を走り終えることができた。
3周目以降は心拍数 160 ちょっと、ピッチは 205 くらいで、完全にレースモードに入っていた。2週間前の新春ハーフとほとんど同じペースで、アップダウンがある分、今日の方が中身の濃い走りができた。
1周 11 分台を8周続けるのはもうムリかもと感じていたが、まだこの程度の走りができて少しほっとした(1周目は 12 分台だったが)。
このところスピード練習やペース走に対する意欲がかなり減退してきているが、まだもう少しは続けてみようという気持ちになれた。

音羽山

今日は登山教室の随行で、京都と滋賀の県境にある音羽山へ行ってきた。

コースの前半は東海自然歩道で、ずいぶん以前に一度通ったことがあるのだが、もはやまったく記憶は残っていなかった。
スタートは京津線の大谷駅。旧東海道を少し歩くと蝉丸神社。少し小雨がぱらついてきた。
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もう少し行くと逢坂の関の跡。
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ここで1号線を渡って、東海自然歩道へ合流する。1号線を渡る歩道橋は一昨年の台風の影響で渡れなくなっているらしい。
ここから音羽山までの道のりはなかなか登りごたえのある道が続く。階段が多くていささかうんざりする。
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不安定な天候で気温も低く、薄いジャケットを上に羽織って歩く。部分的に雪の残っている場所もある。
歩き出して2時間ほどで音羽山(593m)の山頂へ到着。
朝よりは少し展望が開けてきて、京都市内と西山方面が望める。
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北東方向はびわ湖。比叡山や比良はガスがかかって見えない。
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ここには第二次大戦の時に高射砲の砲台があったそうで、台座の一部が今も残っている。
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昼食を取って、少し南下してから東海自然歩道と分かれて牛尾観音へ向かう。
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この本堂のすぐ下の斜面は一昨年の台風で崩壊していて、大きくえぐられている。
音羽川も濁流のなごりがまだいたるところに残っている。
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音羽川沿いに車道を下って行くと、音羽の滝。
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そして蛙岩。
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そのあとは白石神社を参拝。
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本殿横にはご神体の巨岩が。
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この巨岩を持ち去ろうとした輩がいたようで、岩の上部にはいくつか穴があいている。
名神高速をくぐって追分へ。追分は髭茶屋追分もしくは山科追分とも呼ばれて、東海道と大津街道(伏見街道)の分かれになっている。
ここには石の道標が建っていたのだが、近年、車の追突で折れたそうで(当て逃げ)、今は無くなっている。
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また旧東海道を少し歩いて、北に分かれて京津線の追分駅にゴールとなった。
さすがに大寒で寒い日だったが、牛尾観音までは山道らしい山道を歩けて、楽しい一日だった。

稲荷山から深草トレイル

今日は登山教室の随行で京都の稲荷山から深草トレイルを歩いてきた。寒かったが、好天で展望も素晴らしかった。

JR稲荷駅に集合して、まずは伏見稲荷大社へ。私にとっては今年の初詣。
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四ツ辻で京都市内を展望する。
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そして稲荷山山頂の一ノ峰を参拝。
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ここから南の大岩方面へ向かうが、ちょっと寄り道して二谷山(239m)で少し早めの昼食。
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ここから深草トレイル(京都一周トレイル)を辿って、神社やら、
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竹林やら、
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を通って、名神高速をくぐって大岩神社へ向かう。
大岩神社には堂本印象画伯が寄進した大鳥居。
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結核に御利益があるとのことで、昔は随分賑わったそうだが、昨今はかなり寂れている模様。あまり手入れが行き届いていない感じだ。
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大岩の展望台からは大阪のあべのハルカスもはっきり見える。
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愛宕方面は朝はかなり白くなっていたが、表面の雪はほとんどとけている感じ。
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展望台のすぐ下には大きなソーラー発電設備が建設されていた。
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あとはずっと住宅街と公園を歩いて伏見桃山城へ。
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JR桃山駅で解散して、私は京阪の伏見桃山駅まで歩いて帰ってきた。
伏見稲荷をはずれてからはまったく歩いたことの無いコースだったので、それなりに新鮮で楽しむことができた一日だった。

山田池 30km ジョグ

明日は登山教室の随行で練習会に参加できないので、今日はしっかり走っておこうと思って、予定通り山田池で 30km をやった。
9時前に出かけた時は天気も良く、ジャージ上下に薄い上着のジャケットはちょっと暑いかなという感じだったが、時間が経つにつれて次第に曇って冷たい風が吹き出して、結果的にはこれくらいがちょうどいい感じだった。
キロ5分台後半から入って、今日は若干ペースアップを意識して走った。
後半は5分台前半になって、最後の方はほぼキロ5分のペース。今はこれでも結構頑張っている感じ。
山田池から戻るときの穂谷川沿いはまたもや冷たくて強い向かい風にしごかれて、30.5km を2時間50分ほどで走り終えた。
これくらいの強度ならさほど追い込んだという感じは無く、距離的にもまだ若干の余裕がある。個人練習はもうこれくらいの負荷で十分かなという感じだ。もはや強く追い込んだ練習をしてもその効果はほとんど感じられないし、これくらいのレベルでずっと持続できた方が良いと思う。
これで明日の登山教室はすっきりした気分で望めそうだ。

枚方新春ハーフマラソン

今日は枚方新春ハーフマラソンだった。
年末の加古川で10年ぶりに納得のいく走りができたので、その流れで行きたいと思った。要するに、タイムやペースにはこだわらず、自分の体感を最重視してきっちりと走りきること。
気温が低かったので長袖シャツとハーフタイツにしたが、上はもう一枚重ね着した方が良かったと思うくらい寒いスタートだった。
スタート直後の混雑はあまり気にせずに、ムリの無いペースで入る。ペースは気にしないとは言ってもやはりチェックはしておきたい。何とかキロ4分台というところ。もうちょっといいペースを期待していたのだが・・・。
5km は 24 分台(24’30″)。まぁこんなところかという感じ。
一昨年の秋の大雨で被害が出た穂谷川の橋の改修工事の影響で、今年はずいぶんコースが変わった。いつもに較べて南へ長く走る。リバーサイドのように芝生を走らされると覚悟していたが、実際は河川敷公園内の舗装道路(とは言っても路面は悪い)だった。
次の 5km もほぼ 24 分(24’01″)。
まだ余裕はある。これまではいつもジリ貧だったが、今日はそんなことは無い。
時折冷たい横風に襲われるが、さほど気にはならない。
一旦会場に戻って、次の 5km は 23 分台になっていた(23’35″)。ペースアップを意識したわけではないが、自然なペースアップで気分は良くなる。
終盤はさらにペースアップしたいと思っていたが、実はこのあたりが限界だった。
18km あたりで脚筋疲労を感じて、19km あたりではかなりきつくなってきた。明らかにペースダウンしている。
あと 2km を踏ん張るのはムリと感じて少し抑えて、今日初めて給水ポイントでスポーツドリンクを補給した。
それでもこの 5km も 23 分台(23’31″)を保っていた。
後半はおおむね先行者を抜くペースで走ってきたが、ここに来て抜かれるようになってしまった。
ラストもスパートとはいかず、いささか期待はずれのゴールだった。1:41:22。せめて 1:30 分台と思っていたが、それは叶わなかった。
今の実力はこのくらいということがはっきりと認識できた。
もう半年ほどスピード練習をまったくやっていないので、その影響が大きいと思う。
次の大会は3月の篠山。これに向けてどういう準備をしてくか、悩ましいところだ。