加古川マラソン

昨日の加古川マラソンは、思っても見ない散々な結果になった。何と3時間32分もかかってしまったのだ。
11月の2レースを踏まえて、今回はペースやタイムの数字よりも体感を重視して、最後まできっちりと走りきれるようにしたいと思っていた。12月の練習ではそこそこの手応えもあったので、やはりそろそろ結果がほしかった。
寒いレースだったので長袖シャツにランシャツを重ねて、下はロングタイツにした。スタート前には冷たい小雨がぱらついてきたので、急遽帽子もかぶることにした。
スタートしてしばらくして、どうも身体が重いように感じた。時計を見ると、そこそこのペースで行っているつもりが、実際には4分40秒から50秒くらいになっている。路面も荒れていて、気持ちがまったく乗ってこない。
しかし序盤は身体が少し重いくらいの方が好結果になることが多いので、ここでムリをせずに成り行きにまかせようと思った。
案の定、5kmあたりから少しずつペースが上がってきた。福知山の時よりは遅いが、時折4分30秒くらいまで上がっている。ただし気分はどうも盛り上がらない。
その後5kmを23分前後くらいのペースで20kmを越えたが、股関節がやや不安な状態になってきて、気持ちもさらに弱気になってきた。25kmあたりではさらに右膝もあやしくなってきて、一瞬もう止めてしまおうかという気持ちが頭をよぎった。しかし何とか完走だけはしたいと思い、これからは鯖街道の練習のつもりにしようと気持ちを切り替えて、何とか走り続けた。
一時期晴れ間が出て汗ばむ時もあったが、北上している時に追い風がやってきて、折り返してからの終盤の向かい風を思うと気が重かった。時計を見ると、3時間30分以上かかりそうだ。
終盤の向かい風は冷たかったが、さほど強風が続く訳でもなく、恐れたほどはひどくなかった。
残り5kmあたりからはもう一度踏ん張れそうな気持ちになったりしたが、やはり長続きはできなかった。
ゲートが見えてから最後だけは少しペースアップして、何とか完走だけは果たすことができた。
まったく何も得ることの無いレースだった。失うものはいっぱいあったけど・・・。
このあとは枚方新春ハーフと篠山にエントリーしているが、ロードレースはしばらく休養にしようかという気になっている。このところロードを走ってもただひたすらゴールを目指して走っているだけで、かつて感じたような気持ちよさ、楽しさ、充実感というものがまったく無い。
残念だが、これが現実なのだ。

カメの子駅伝

日曜日のカメの子駅伝は、これまでの走歴でも記憶に無いくらいの悲惨な走りになった。
1区間4kmを4人でつなぐ。今回、私は3区。他の3人は私より10歳ほど年下ばかりだが、走りの実績では彼らをはるかに上回っており、おおむねいつも最高タイムで走ってきた。
今回の1区はその中でも高校時代は陸上部という経験者で、マラソンも何度か走っている。彼が昨年あたりからまたランニングに熱を入れているようで、今回も15分少々という好タイムで帰ってきた。
これを上回るのは到底ムリとは思ったが、はやり刺激を受けて、たすきを受けるなりトップスピードで飛び出した。身体の調子をはかりながら、限界ぎりぎり手前くらいのつもりで走り出し、少し下ってからの上り坂を息を荒げながら駆け上がった。
まだ少しは余裕があるつもりでいたが、坂を上り終えると冷たい向かい風にあおられて、一気に体力消耗!!。ほんの少し前までの勢いはどこへやら、『これはえらいことになった』と不安が頭をよぎる。
早くもペースダウンし、折り返してからは『ゴールまで戻れないのではないか』と本気で不安になり、リタイアが頭に浮かぶ有様。
とにかく何とかゴールまでという思いだけで、もはやペース云々ではなく、とにかく倒れてしまわないようにということだけを考えて重い脚を前に進めた。
何とかたすきを繋げそうという気持ちになったのは、中継地点手前30mほどの折り返しを過ぎてから。たすきを渡したらその場で倒れてしまうのではないかと思ったが、何とかこらえてコースの横に出てうずくまった。18分以上かかった。
止まると胸が苦しくなってきたので、ウエアを着てしばらくあたりをうろうろと歩き回っていた。かなり心臓に負荷がかかったようで、一歩間違えれば危ない状況だったように思う。
レース後はいつものようにプチ宴会モードで、寒風の中、ビールとモツ鍋、おでんなどで歓談した。
それにしても悲惨な走りだった。どうもクラブでの練習を始めてから、自分の本当の能力以上にスピードがついたようで、短い距離でついオーバーペースで飛び出してしまうようになったような気がする。ペース感覚が以前とは随分違ってきているようだ。自重しなければ。

福知山マラソン

昨日は福知山マラソンだった。朝から雨だったが、福知山地方の天気予報ではちょうどレースの時間帯は曇りとなっていたので、それを期待して車で福知山へ向かった。
相棒を乗せて高速へ向かうが、こんな時間なのに早くも部分的に渋滞している。ようやくスムーズに走れるようになっておしゃべりに夢中になっていたら吉川のジャンクションを見落として、福崎まで行ってしまう。料金所の手前が開いていたので反対車線にUターンして戻って、福知山へ降り立ったのはすでに8時頃。雨はいつしか止んでいた。
ここから駐車場に入るまではまたまた大渋滞で1時間ほどかかり、会場でも受付を済ませてからアリーナへ入るのがまたまた大渋滞。雨でみんな中へ入ってくるので、入る人と出る人が交錯して、ほとんど満員の通勤電車状態だ。
何とか無理矢理なスペースに荷物置いたが、もうスタートまであと1時間しかない。スタート地点に入る時間を考えると、もうトイレに行って準備を整えるのは絶望的な時間になってしまった。
相棒は体調の悪さもあって、もうほとんどあきらめ気分になっているし、こちらも半ばあきらめ気分だったが、おにぎりを食べながらとにかく着替える。気温をそんなに低そうではなかったのでランシャツとランパンにして、薄い手袋をする。
トイレは大はもうあきらめて、行きたくなったらコース上のトイレに行くことにして、路の脇に入って小用をすませてスタート地点に入る。受付でもらったビニールのことをすっかり忘れてきてしまって、ランシャツだけだった時に雨が降って身体が冷えてくる。一旦着替えに戻って、最後尾から練習モードでの走りにしようかという気持ちにもなったが、せっかく並んだのでとにかくこのままスタートすることにした。
2番目のブロックからのスタートだったので、ロスタイムは1分くらいでスタートゲートを越えることができた。寒くて少し身体が震える。スタート直後はまだまだ混雑していて自分のペースでは走れないが、オーバーペースにならなくてかえって良いかも知れない。
最初の1kmはほぼ5分ちょうど。まぁこんなものだろう。昨年はもう少し後ろのブロックからのスタートだったので、自分のペースで走れるようになるまで15分くらいかかったが、今年はもうほとんどスムーズに走れるようになった。
2kmを越えたあたりだったろうか、前方に相棒の姿が見えた。どうしているか非常に気になっていたので、前を走っているのが見えて本当に安心した。この先どうなるかはわからないが、とにかくきっちりとスタートはできたようで、これで自分もほっとすることができた。
5km通過は23分少々だったが、相棒を確認できた安心感で、徐々にペースが上がってきた。キロ4分30秒くらいになっている。心拍数は160少々で、これは明かなオーバーペースだが、今回はあえてこのまま押してみようという気持ちになった。横浜国際女子マラソンの日本選手にもがっかりしたし・・・。
このコースはところどころ小さなアップダウンがあるが、登りはあまりムリをしないようにして、今のリズムを維持することを心がけて走った。ペースはおおむね4分30秒から25秒くらい。ちょっとペースが落ちたかなと感じて時計を見ても、実際は4分25秒くらいという感じだった。
18kmくらいだっただろうか、前方に相棒の姿が見えた。もうペースダウンしてきたのかと思っていたのだが、後からタイムを見てみるとぼく方がペースアップしていたようだ、追いついて一緒に走れば気分的に楽になれるかもしれないと思ったが、一気に追いつくにはまだ距離がありすぎる。ここはぐっと抑えてペースを乱さないようにする。
19kmくらいでは相棒のほんのすぐ後ろまで来たが、相棒のそばにはちょうど同じペースで走っているランナーが二人ほどいて、横に並ぶことができないので、そのまますぐ後ろに付く。
中間地点は1時間35分台。昨年以降のマラソンでは最高速で、このまま最後まで行けるとはとても思えないが、終盤つぶれるのを覚悟で行けるところまで行くことにする。
25kmを過ぎたあたりでようやく相棒と並んで少し言葉を交わしたが、相棒が給水を取ったタイミングでぼくが少し前に出る。しかしほどなく相棒が前を行くようになって、結局最後までじわじわと離され続けることになった。
30kmに近づくとさすがにペースが落ちてきて、25kmから30kmは23分台になった。わずかな登りがつらくて、これまでのオーバーペースのつけが一気にやってきた感じだ。しかし相棒も同じような状況のようで、前を行くとはいうもののじわじわとしか離れていかない。
30kmから35kmまでは24分以上かかって、キロ5分までペースが落ちてきた。35kmを過ぎてからは気持ちも弱気になってきて、足が硬直して、ゴールまでたどり着けないのではないかという不安が頭をよぎるようになってきた。
歩いてしまいたい気持ちを必死でこらえて、かわりにエイドポイントでは止まってチョコレートを口に入れたり、スポーツドリンクをゆっくり飲んだりした。
40kmを過ぎてからはあと少しという気持ちよりも最後の登りがどうなるかという不安の方が大きく、ちょうどトイレがあったので、トイレに行きたい状態ではなかったが、少しでも足を休めてリズムを変えたいという気持ちでトイレに入って、再び走り出した。
このトイレ休憩はたぶんほんの20秒くらいだったと思うが、気分転換の効果はあったようだ。
最後の登りはやはりきつかったが、上に歩道橋が見えた時には何とかあそこまでがんばろうと、必死でこらえた。昨年はもっときつかったように思う。
坂を登り切って右にまがると、すぐ前にゴールが見える。この大会のゴールは他には無い独特の感激がある。ゴールタイムは3時間24分22秒。ゴール直後に縁石に腰を下ろしていたら、ゆっくりでも前に行くように案内されて、致し方なく立ち上がって先へ進んだ。
完走証と完走Tシャツをもらったら、相棒が待っていてくれた。3時間20分ほどでゴールした模様。良かった良かった。
サービスのぜんざいと豚汁で身体を温めて、お互い完走できた安堵感を漂わせて、荷物を置いているアリーナへ入った。
3時間20分以内という目標には届かなかったが、キロ4分30秒のペースで25kmまで行けたことは少し自信にはなった。終盤ペースダウンしたものの、2月の木津川の時ほどひどくなかったし、ほぼ限界という状態だったが何とか最後まで気持ちを切らさずに走りきることができた。
ただ、キロ4分30秒はやはりオーバーペースだということははっきりわかった。心拍数160はやはり追い込みすぎだ。おそらく淀川の時のように155くらいで、ペースとしてはキロ4分35秒から40秒くらいが限界という気がする。来月の加古川ではこれで行ってみたい。

淀川市民マラソン

今日は淀川市民マラソン。軽い気持ちでエントリーしたものの、レースが近づいてくるとやはり平静ではいられなかった。
昨シーズンの結果があまりにもなさけなくて、もうマラソンはまともに走れないのではないかという気持ちが心の奥底に淀んできている。これを払拭するためには一度きっちりとマラソンを走るしかないのだが、あまりにも安全運転で3時間半以上かかって完走しても、それでは払拭したことにはならない。
やるからにはそれなりの結果を出さなくてはこの状態から脱却することはできないのだ。
そうは言っても突っ込むのも怖い・・・。
そんな不安な気持ちでスタートした。天気は快晴だが気温は低めで、このままあまり気温が上がらなければ絶好のコンディションだ。
最前列のブロックからスタートできたので、スタートの渋滞も無くスムーズに走り出すことができた。おかげでややオーバーペース気味。今回は心拍数をしっかりチェックしようと思って GARMIN の GPS 付き心拍計を付けてきたので、ペースもしっかりチェックできる。最初の 1km は4分半ほど。ちょっと速すぎ?
心拍数が 160 を少し越えることがあったので、そこはセーブして 150 台に抑えるようにする。
5km 地点がわからなくてチェックできなかったが、10km は 46 分台。なかなかいいペース配分だが、体感的には少し速すぎるような気もする。後半への不安が頭をよぎる。
15km を過ぎたあたりから少し脚に疲れを感じるようになってきた。こんなところであまりムリをしないようにしようと思ったが、ペースをチェックするとほぼ一定を保っている。
中間地点は1時間36分台。最近のマラソンでは最速ペースだ。木津川ではこれよりも少し遅いペースだったが、終盤に大崩れしたことを思い出す。
ハーフまでしっかり走れていたら、その後は 1km あたり 10 秒くらいペースを落とそうと考えていたが、どうも自然にそういうペースになってきた。全般的には徐々にペースダウンしているが、大きく落ち込むというほどではない。
このあたりからエイドでバナナを取ったりして、しっかり補給するようにした。
30km を過ぎるとさすがに脚が重くなってきた。もうキロ4分台は難しい。
35km を過ぎて、毛馬の橋への登りはキツかった。もうキロ5分以上のペースに落ちているが、これまでのようなガクンという落ち方ではない。いつあれがやってくるかとハラハラしながらだったが、来そうで来ないという感じ。
所々ある芝生や土道が足にこたえる。衝撃は舗装道路より少ないが、しっかりキックしないと走れないので、脚筋への負担は大きい。
何とかキロ5分台前半くらいでカバーできているが、38km あたりで先日の 40km 走でつぶれた時のような、頭がぼうっとする感じになってきた。これはヤバい!! エイドが来たら立ち止まってバナナかあんパンでも補給しようと思ったが、なかなかエイドが現れない。
そうこうするうちに 40km を越えて、ゴールが見えてきた。
気分はラストスパート。しかし実際のところはペースダウンしていた。しかし何とか気持ちとしてはしっかり最後まで走りきってゴールできた。3時間22分31秒。
昨年、4年ぶりにフルマラソンにカムバックしてからでは、タイムも内容もベストの走りができた。終盤の走りは、かつてマラソンのラストで快感を感じてきた時の感覚をほんのわずかではあるが思い出させてくれるようなものだった。
欲を言い出せばキリはないが、今日のところは満足しておくことにしよう。

神鍋高原マラソン

この大会のことはずっと以前から知っていたが、この暑い時期にアップダウンの多いハーフを走る気にはなれなくて、おまけに日帰りはちょっと難しい場所なので、これまで走ったことは無かった。今回は陸上クラブのメンバーと一緒ということで、タイムを追うというよりは楽しむ気分で参加することにした。
昨日の午後に民宿に到着して、夕方にコースの大半を試走してきた。アップダウンのある部分はすべて試走したので、コースの全容はおおむね把握できた。約10kmの周回コースを2周することになるが、2周目がきついということを多くの人から聞かされていたので、前半を余裕を持って走ることにした。
スタート直後からしばらくだらだらとした登りなので、ここはムリせずにキロ5分よりも遅いペースで行って、平坦になってから少しペースアップした。スタート時にすでに気温が28度くらいあって、おまけに快晴で非常に暑い。ロードレースでは初めてサングラスをかけて走ったが、これは正解だった。
シャワーがコース上に何カ所かあるので、ここは確実に頭からかぶるようにして、下りも必要以上に飛ばさないようにした。ゲレンデの横の下り坂で路肩に座り込んでいる人がいたが、よく見ると足から血が出ていて、どうも転倒して救助を待っているようだった。7月のトレイルではぼくも林道の下りで転倒して鼻の下をケガしたので、人ごとではないという気分になった。
スタート地点に戻ったところでチームメートで故障で棄権した女性の声援を受けて、2周目に入る。中間地点が49分台。タイムは追わないと言いながらも、できれば1時間35分くらいで走りたいと思っていたが、これは到底ムリとわかった。それにしても1時間40分は切りたいところだが、かなり微妙なタイムだ。
2周目なので精一杯走ろうという気持ちはあるが、思ったほどペースは上がらない。最後の登りにさしかかったところ、前方にチームメートのレースクイーンとおぼしき姿が目に入った。徐々に近づいて、ついに追い越す。こんなところを走っているようなレベルのランナーではないのだが、どうしたのだろうか。
坂を登り切って、シャワーを浴びて下りに入る。
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下りきってからも小さなアップダウンが続くので、なかなか思い切ったスパートが切れない。
いよいよ但馬ドームに周回に入ろうとするところで、先ほど抜いたレースクイーンに抜き返されてしまった。周回に入ったところで10kmコースを走り終えたチームメートの声援を受けて、ドームに入ってからラストスパート!! レースクイーンに追いつこうとしたが、これは及ばなかった。
ゴールタイムは1時間39分49秒。何とか1時間40分が切れてやれやれという感じだった。この暑いコンディションで前後半のタイム差がほとんど無かったので、そこそこ納得のいく走りだったと思う。