六甲全山縦走

今日は久しぶりに、六甲全山縦走に行ってきた。昨日は枚方でも時折雪が舞うような天気で、六甲は雪かもと思ったが、気分的にどうしても行きたいと思った。
数年前に須磨浦公園から有馬までのイベントで走ったが、本当の全縦はもう20ンねんぶり。正直なところ、はたして走りきれるかどうかという不安があった。途中でリタイアするのではないかという懸念があったが、幸か不幸か摩耶山まで上がってしまうとリタイアしても下山するまで結構距離がある。
本来の目的は来月にエントリーしている六甲縦走キャノンボールランのための試走で、はたして今、どれくらいの走力があるのかを確認したかった。漠然とした希望では、余裕を残して8時間くらいで宝塚まで行ければと思っていた。

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住宅街のショートカットルートはいずれもうまく見つけられて、寒い中を汗をかきながら菊水山へ。すでにほぼ3時間かかっている。
摩耶山の登りでちょっとルートミスして登らなければならないところを少し下ってしまったが、まだこのあたりは余裕があった。雪もそれほどではない。
しかし車道を走るようになってからかなり疲れを感じてきた。昔は何ということもなく走っていたと思われる緩い登りも歩きになり、おまけにルートミスしてオルゴールミュージアムの前の道をぐるっと遠回りすることになってしまった。
車道のショートカットはうまくいったが、宝塚への山道に入ると急に雪がしっかり残っていて、下りなのでやっかいだ。スパイクを持ってこなかったので、難渋する。しかし新兵器のトレッキングポールを持ってきたことを思い出して、デビューさせてみる。これが良かった!!。
宝塚までの縦走路は、かつてはオマケのような気分で快調に走りきった記憶しかないのだが、今はこれが長くてたまらない。緩い登りも走れず、ポールをささえに何とかしのいでいるという感じ。
止まっては地図で現在地を確認し、期待したほど進んでいないのにがっかりというのを何度か繰り返したが、塩尾寺は思いがけずすぐに現れた。この後のショートカットもきっちり見つけて、スタートから10時間近くかかってようやく宝塚に到着した。
完走できるかどうかという不安の中での結果としては最低限度の及第レベルではあるが、これではとてもキャノんぼールランで往復は不可能だ。宝塚からあの縦走路をまた登り返せるとは思えない。
ん〜、どうしたものか・・・。

生駒チャレンジ登山

今日は生駒チャレンジ登山。4年ぶり、2回目だ。今回は今の力を確認したいので、後醍醐天皇足跡マラニックと違って記録を狙っていく。
序盤に登りが多いので心拍数が160を越えないようにと思っていたが、登りではほとんど160を越えている。このままでは後半が心配という気がしたが、距離がそれほどではないのでそのまま体感にまかせて行く。
前回、ウォークの行列で渋滞を余儀なくされたところもスムーズに走れて、飯盛霊園の後の信号の長い交差点もちょうど青で渡れて、いい感じで進めている。
室池の最初のチェックポイントの通過は前回より10分くらい良いと思ったが、実は記憶違いでまったくの同タイムだった。
生駒に入ってからもわりといいペースで行けて、ぬかた園地の第2チェックポイントではパワーバーゼリーを補給して、終盤を気持ちよく走る。このあたりでは前回の記録を上回れるのではないかと感じていた。
走りそのものは快調で、多少暑かったけれど非常にうまくレースを進められていると感じていたが、思ったほどタイムが伸びていない。高安山へ向かうトンネルを越えたあたりで、記録更新は難しいと感じ始めた。
最後の登りを踏ん張らなければならないところで、少し気持ちが弱気になって、安全のために歩きで登った。
ゴールが前回より500mほど手前になったにも関わらず、前回より5分遅れの3時間28分でゴール。前回と同じゴール地点だったらたぶん3時間30分を少し越えていただろう。
御岳のクロスマウンテンマラソンに匹敵するくらいのいい走りができたが、それではタイムは4年前を下回ってしまった。この結果を納得して受け止めるのはなかなか難しい。4年前はあまり本格的な練習をやっていなかった時期で、ここ2年の練習と較べるべくもない状態だったが、それでも今日より速く走っていたというわけだ。4月のダイトレでも同じような結果だった。
この歳になって4年前よりわずかしかタイムが落ちていないというふうにもとらえられるが、それをしっかりと受け止めるにはちょっと時間が必要かも知れない。
チームメートとレースで出会ったので、鶴橋で一緒に焼き肉を食べて帰ってきた。この時間が本当に楽しかった。

後醍醐天皇足跡マラニック

昨日は後醍醐天皇足跡マラニックを走ってきた。
4時間走で43km走った翌日にアップダウンのマラニックに参加するなんて、月間600km以上走っていた全盛期でも考えられなかったが、何の迷いも無く家を出た。
元々順位やタイムを競う大会ではないし、おまけに昨日の今日なので、気楽に楽しむつもりでのんびりスタートした。しかし『山路と急登以外は歩かない。笠置山は走って登る』をテーマにしていた。
山路へ入ってからも少しは走れたが、さすがに人がたまってくるとどうしようも無く、流れにまかせて荒れた山路を歩いた。
また車道に出て2つめのエイドを過ぎると、鷲峰山への登りになる。このあたりまで来ると歩いている人が散見されるようになる。ぼくはまだ余裕がある。金胎寺への最後の登りも何とか走りのリズムでクリアして境内へ入ろうとしたところ、上まで行ってから戻ってこいとのこと。ここはなかなかの急登で、おまけに道が荒れているので、歩きで登った。ここまで2時間3分。
前回は昼食をパスしたが、今回はしっかりといただく。赤飯のにぎりとあたたかいソーメン。あっさりダシがおいしい。
樹林帯の急な下りを慎重に下って、和束がきれいに眺められる場所を過ぎて、今回の新ルートに入る。急登を歩いて登るとなかなかのケモノ路で、よくこんなところをコースにしたなぁという感じ。足下が不安定な下りで案の定転倒。しかしフワフワの斜面だったので無傷ですんだ。
前回は和束はほとんどメインストリートのような車道を走った記憶があるが、今回はこの路は一度交差するだけで、街に下りてからも脇道をくねくねと走る。
和束のエイドでお茶を飲んでから国道へ。前が見えない状態で一人で出てしまって、ルートが多少不安だったが、そのうちに後ろから何人か追いついてきて、抜いていかれた。ゆるい登り。
ちょうど前が見えるのをいいことに、安心して着いて行ったら、何と前から数人の集団が戻ってきた。童仙傍への分かれを行き過ぎてしまったらしい。そろそろ疲れも出てきていたので精神的にはちょっとがっくりきたが、仕方なく戻る。つられて後から来る人もたくさんいて、10人以上の集団で戻ることになった。
本来の道に戻るといよいよ長い登りが始まる。ここから次のエイドまでは、だらだらした登りが延々と続く。前回はこのあたりでは何度か歩いたような記憶がある。GPS で高度を把握しているのでおおむねどのあたりまで来ているのかは把握できているが、それにしても登りが終わりそうで終わらない。
歩いている人たちを何人か追い抜いて、うんざりした頃にようやく前方にエイドが見えた。
ここでオレンジを3切れとポカリを補給して、笠置への下りに入る。登りで追い抜いた人たちにどんどん抜き返されるが、下りで飛ばすと脚の疲労が大きく、故障の危険もあるので、あえてセーブして下る。
下りきって笠置大橋を渡る。視界に入るだけでも数人が前に見える。たぶんさっきの下りで抜かれた人たちだ。そしていよいよ最後の笠置山への登りに入る。
これまでマラニックの大会でこの道は2回登っているが、2回ともほとんど歩いた記憶しか無い。今日は何とかここを走りのリズムで登り切りたい。何とか限界一歩手前くらいの状態で上の駐車場までたどり着き、参拝から戻ってきた多くの観光客の声援を受けて、ようやく階段の所まで走り続けることができた。
階段も2歩ほどは走りで上がったが、さすがにここで走りは断念。境内までの階段は歩いて登り、最後はまた走ってゴールテープを切った。
完走のモチと温泉の券をもらって座り込むと、頭がぼぅっとしてきた。4時間走で走りきった後と同じような感じ。2日続けてこんな状態まで走ったのは初めてだ。しかしまだ下まで下りなければならないので、ここでゼリー飲料を飲んで、重い腰を上げることにした。
下りはいつもの山路の方へ。下りてから温泉への近道を見過ごしてぐるっと大回りすることになってしまったが、無事温泉にたどり着いて、過酷な二日間が終了した。

OSJクロスマウンテンマラソン・イン・王滝

朝3時半に起きて、いつものモチとハチミツで朝食。最近はモチ6個は結構苦しくなってきた。
まだあたりは真っ暗だが、会場はライトが点いて、スタッフは準備を始めている模様。
あたりを少し散歩してトイレに入り、準備を済ませて少し早いが送迎バスに乗り込む。早くも6時前にスタート地点に到着してしまった。あいにくの雨・・・。
テントの下で荷物に腰掛けて時間をつぶす。雨は次第に本降り模様。
スタート30分前くらいになってから着替えなどを入れた荷物をトラックに預けて、小雨の中を少し散歩。
昨年のOSJランキングトップの男性と女性が紹介されて最前列へ。男性はいかにも速そうなオーラが漂っているが、女性は小柄で割と歳がいっている感じ。
そして7時にいよいよスタート!! 小雨だがジャケットを着たままにしておく。今回は心拍計を着用して、登りで160を越えないようにすることを第一目標にする。
割と前の方からスタートしたが、見る見る抜かれて、かなり後方の位置になってしまう。しかし気にしない。心拍数が160を越えると抑えて、絶対にオーバーペースにならないようにする。
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感覚的にはかなりスローペースで、これでは目標の4時間30分はムリかなと思ったりもするが、それでもこのペースを維持することにした。未舗装の林道で、普段は一般車は通行禁止なので、路面がかなり荒れている。事前の情報にもあったように、小石がたくさんあって、普通のランニングシューズだと足の裏が痛そう。
そうこうするうちに、すぐ前にランキングトップの女性が走っていることに気が付いた。
ちょうどぼくと同じくらいのペースで、こういうレベルの人ならきっと堅実な走りをされるに違いないと思い、この人の後を着いていくことにした。心拍数は160を少し切るくらいで、絶好のペースだ。
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あまり余計なことを考えずに走れたおかげで、最初の登りはほとんど疲労感が無く、まるでアップのジョグのような気分で登り切ることができた。いつの間にか雨も止んでいて、ジャケットを脱ごうかどうしようかと迷いながら走り続ける。
前の女性は下りは結構速い。トレランの上級者はだいたいみんな下りが速い。神鍋でコケた怖さが残っていて、下りで飛ばすのは結構不安が大きかったが、何とかついていった。
そうこうするうちにぼくの後ろにも付いてくる人が一人できて、3人グループになった。前の女性も後ろの人もザックに鈴を付けていて、これがうるさくて仕方が無いが、ここは辛抱するしかない。
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最初と2つめのエイドはパス。3つめのエイドでぼくは水を飲んだが、他の二人は素通り。本当は水が飲みたかったのではなく、鈴の音のわずらわしさから少し逃れたかったためで、10mくらい後ろを追走する。このあたりから舗装道路になった。
ゴール地点の横を通過する。実は昨年とはコースが変わっていて、昨日もらったパンフレットにはコースが記載されていたのだが、これをしっかり見ていなかったので、ちょっととまどう。20kmコースの人がゴールしてくるのとすれ違って、気分的にはあまりうれしくない。
ほどなく二つ目の登りに入る。併走していた男性がここで歩き出すが、女性とぼくは走り続ける。まだまだ余裕がある。止まってジャケットを脱ぐのは面倒なので、そでを抜いて腰に巻き付けることにした。ここでパワージェルを補給。初めて食するが、かなりネトッとした食感。
この登りもちょうどいい心拍数を維持している。たまに女性の前に出そうになるが、そこはぐっと我慢して出てしまわないようにする。
歩いている人をどんどん抜いていく。
この登りも半分以上過ぎた頃、自然にすっと前に出てしまった。心拍数は160を少し越えていて、若干オーバーペースぎみだが、登りももうあと少しで、これを登ってしまえば後は下るだけなので、ここは自然な流れにまかせて行ってしまうことにした。下りで女性に追いつかれるかも知れないと思ったが、そうなればそうなったでいいだろう。彼女と競争しているわけではないので。
エイドで水を飲んで、下りへ。少し行くと前方に何と雌のカモシカが路にいてこっちを見ている!! どうしようかと迷いながら近づいていったら、幸いヤブに逃げてくれた。すぐ後ろから来た人と少し会話を交わしたが、抜かれることはなく、ほどなく一人きりになった。
登りを堅実に走ったのが良かったのか、リズムが非常に良くなってきた。下りだが前傾とフォアフットを強く意識して、着地の衝撃を少なくしてリズミカルに走るようにした。転倒の怖さも次第に薄れていった。
左手にダム湖が見えて、少し行ったら最後のエイドに到着した。あとは舗装道路の下りを8.5kmとのこと。何故か時計を見間違えて10時10分くらいと思って、これなら4時間を切れるかも知れないという気持ちと、かなり距離が短いではないかという思いが交錯した。
緩い下りの舗装道路を快適に下る。ペースはキロ5分を切っている。しばらく行って時計を見たら10時45分だったので、これは時間を見間違えたに違いないと思ったが、4時間30分は切れると確信した。
35km表示を越えてしばらく行くとさすがに脚に疲れを感じてきて、このままガンガン行くのはちょっとムリかなと感じた。一人抜いて、一人抜かされて、その後はまた一人きり。
4時間を過ぎて少し行ったら、会場の音声が聞こえてきた。残りはもうあとわずか。
行きに通ったループのところで『あと500m!!』と励まされ、前の選手を追いかけようとしたが、これは届かなかった。
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4時間13分06秒で無事ゴール!! 会心のレースだった。
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くろんど池往復

今日はくろんど池往復へ。
当初、午前中に出かけるつもりだったが、朝眠くて起きられなかったので、午後から出かける。午後は雨模様という天気予報だったが、今のところはくずれそうな気配は無い。ついでにウォークマンで音楽を聴きながらの走りも試してみる。
さすがに昼過ぎはまだまだ暑いが、先週よりはかなりマシ。
津田のアルプラの前を通過して、いつものルートをジョグで上がる。先週はこのあたりで早くも疲れを感じて歩いたりしていたが、今日は距離も30km足らずなのでジョグで上がる。
白旗池そばの休憩所で顔を洗って、1時間10分ほどで交野山の山頂へ到着。一服してからくろんど池を目指してシングルトラックの路を行く。
30分ほどでくろんど池へ到着。カロリーメイトのゼリーを補給して、復路へ。
帰りもそこそこしっかり走れて、3時間半ほどで帰ってくることができた。
このところ暑さにやられてなさけない走りが続いていたので、少しほっとした。これで来週のトレイルレースがしっかり走れるとは思わないが、多少は安心できた。
音楽を聴きながらの走りは効果があったのかどうか・・・。これはよくわかりません。ただ、音楽が流れていると余計なことを考えなくなるかと言うと、それほどでもないような気がする。

生駒トレイル途中リタイア・・・

17日にOSJクロスマウンテンマラソンを控えているので、久しぶりに長い距離を行こうと、生駒のトレイルに出かけた。暑いけれど、信貴山ケーブルの下まで行くつもり。
朝から日射しが強くて暑いのでゆっくりと穂谷川沿いをジョグして、津田のアルプラ前を通過していつものコースを行く。昨年の7月に軽い気持ちでくろんど池往復に出かけたところ、予想以上に暑さにバテて、帰りはアルプラのソファでしばし休憩したことを思い出して、登りは歩きでムリをしないようにする。
1時間20分ほどで交野山の山頂に到着。塩飴をなめながらくろんど園地の林道を下り、休憩所でゼリーを補給してしばし休憩。水道で顔を洗ってすっきりしようとするが、やはりと言うべきか、すでにかなり暑さにやられている。
登りはすでにほとんど歩き状態で、飯盛霊園では水道の水を頭からかぶって気分を一新しようとしたが、下の住宅街を越えてトレイルに入るあたりですでにすっかり疲れ切っていた。
先月の比良を思い出しながら歩くが、たまらず池の下のベンチで寝転んでしばし休憩。もうあきらめて、室池から四条畷に下りることにする。
室池園地に入るとトレイルランナーによく出会う。しっかり登りを走っているのを見るとなさけない気分になるが、もはや生駒へ行く気力は残っていない。
以前にランウォークの練習会で室池には何度か来たが、もう路はすっかり忘れてしまっている。道標で四条畷方向を目指すが、道標の無い分かれ道があったりして、方向がわからなくなる。GPSはあるがこのあたりのルートは入れていないので、どっちへ行けば良いのかわからなくなった。
小川に出会ったので、下流の方へ向かったところ、歩いている男性を見つけたので路を尋ねた。住宅街に出てからが結構ややこしそうだが、方向はこちらで良さそう。
途中の案内板の地図と違う場所があって、たまたま近くにおられた人に尋ねて、ようやくルートがはっきりとわかった。
室池からは結構距離があったが何とか走って四条畷駅にたどりついて、駅のそばの酒屋で缶ビールを買って、その場で飲み干した。
駅のトイレで着替えて、帰りの電車に乗っていたら、突然大変な大雨がやってきた。早く下りてきて良かった・・・。

野口五郎岳

下界の暑さに耐えかねて、北アルプスまで行けば涼しいだろうと遠路はるばる出かけたが、2900mの稜線も『下界よりはマシ』という程度の涼しさでしかなかった。
朝2時に起きてカップうどんとおにぎりを食べて、3時前には七倉を自転車でスタート。こんな時間に一人で歩いている人がいたが、約30分でダムの上に到着。ジョグなら1時間以上かかるだろうし、結構体力も消耗しそうだ。
トンネルのそばに自転車を置いて、ブナ立て尾根に向かう。初めてのルートで、夜中なので、河原の路がわかりにくい。どうも最近の豪雨で一部迂回路になっているようだ。しかしおおむねはっきりしていて、無事目的のルートに入ることができた。
真っ暗な急登を黙々と登る。路はしっかり整備されているので、こういう急登は一気に高度が稼げてありがたい。登りだして1時間ほどすると少し明るくなってきて、木々の間から朝日が見えるようになった。
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約2時間でブナ立て尾根を登り切った。思ったよりも楽だった。これなら水晶までいけるかも、と期待が膨らむ。小屋のそばは人が多いので、稜線を少し南へ行ってから少し休憩。ゼリーを補給する。眺めは素晴らしいが、思いの外暑い。
しばらく行くと道ばたに雷鳥が!!
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雷鳥を見るのは久しぶりだ。しかし稜線は思ったよりは石がゴロゴロしていて、期待したほどのスピードが出せない。時間的に考えると9時には水晶に着いていたいが、結構疲労感もたまってきた。
8時過ぎに何とか野口五郎にたどり着いた。
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槍ガ岳の眺めは素晴らしいが、冷静に考えると水晶まであと1時間半くらいはかかりそうだ。水晶までは行けるだろうが、帰りの登りは相当厳しくなりそう。しかしここで引き返すのはちょっとくやしい。
取りあえず先に進むことにするが、真砂の手前で登りにさしかかった時に、ここで引き返そうと決めた。帰りの野口五郎は頂上はトラバースでカットするが、その緩い登りもすでにかなりきつかった。
往路よりも休みを取りながら、烏帽子小屋まで戻る。15分ほどゆっくり休憩して、ブナ立て尾根を慎重に下る。路は整備されていてしっかりしているが、大きな段差が頻繁にあるので足を引っかけて転倒しないようにしっかり着地して下りる。こういう路は疲れて注意力が散漫になっていると転倒して大けがをする。
何とか無事ダムまで戻ってきて、少し休憩してから自転車で快適に戻る。
トンネルの出口が見えて、いよいよゴールと思ったところ、ゲートのところで係員に止められる。何とこの道は自転車通行禁止とのこと。自転車に乗っている人が他に誰もいなかったのが不思議とは思っていたが、まさか自転車が通行禁止とは思ってもみなかった。東電が管理するダム管理専用の道路ということらしい。
文句を言っても仕方ないので、素直に連絡先を知らせておいた。
車に戻ったのは午後1時。ほぼ10時間の行動だった。最後の自転車の件がちょっと心にひっかかるが、まぁこんなところだろう。水晶まで行っていたらおそらくあと4時間くらいは余計にかかったと思うし、あと4時間で無事に戻ってこれたかどうかもわからない。満足とは言い切れないが、あそこで戻った判断は間違っていなかったと思う。

水晶岳へ

どうするかさんざん迷ったが、思い切って水晶へチャレンジすることにした。
ただし七倉から高瀬ダム上部まではMTBを使うつもり。
迷って止めたらおそらく後悔すると思うので、とにかく行けるところまで行ってみよう。