Garmin Forerunner 405cx

新しい gps 時計を入手した。と言っても、オークションで落札した中古品。
長らく使ってきた Garmin Forerunner 305 がこのところ不調で、突然電源が入らなくなったりするので、いよいよ寿命かなと感じていた。バッテリーを交換すれば生き返るかも知れないが、そこまでやるのも面倒な感じ。
Forerunner 305 を買った頃はロードレースは半分引退状態で、山で使うことが主目的だったので、ルートとトラックが表示できるモデルということで選択したのだが、大きくて重いので、トラックやロードレースなどには向かない。
クラブで練習するようになってからはランニング向きの軽いモデルがほしかったが、なかなかきっかけが無くて思い切れなかったのだが、今回ばかりは背に腹は代えられないという感じだった。ルートが表示できる fenix もすでに入手しているので、これが買い換え時だと思った。
しかしながら気に入るモデルはおおむね3万円以上で、さすがにこれは痛い。最近の Forerunner はベルトと本体がほぼ一体になっているものが多く、これはベルトが損傷した時が寿命ということになってしまう。ベルト交換サービスというのもあるらしいが、おそらく普通の腕時計のベルト交換とはかけ離れた値段だろう。
新品購入は一旦諦めて、オークションで中古をあさってみたが、質の良さそうなものはあまり安くないし、安い物はちょっと不安を感じるようなものばかりだ。
2〜3日続けてオークションを見ていたところ、Forerunner 405cx が 4999 円で出品されているのを見つけた。写真を見る限りはかなり質が良さそうだが、何故かまだ1件しか入札されていない。
ギリギリまで様子を見て、落札価格が大幅上昇しなければ入札してみようと思っていたら、以外と入札が少なく、結局 5800 円ほどで落札することができた。送料を入れて 6500 円ほどだった。
今日、これが届いたのだが、キズと言えるような痕跡はまったく見あたらない、極上の品質だった。もちろん動作もまったく問題無し。
これは受け取ってから初めて知ったのだが、樹脂のベルトの替わりに、マジックテープの布ベルトに交換することができる。ベルト交換ができることは事前に確認していたのだが、こういうオプションが付いていることはまったく知らなかった。
私は痩せていて、手首も一般男性に較べるとかなり細い。普通の時計ベルトは一番細い場所の穴でもまだ余るくらいで、gps 時計を着ける時はいつもリストバンドをはめて、その上に着けていた。
fenix のベルトは非常に細い位置まで穴が開いているが、本体がかなり大きいので、直接着用すると擦れて擦り傷ができてしまう。
さっそく Forerunner 405cx のベルトをこの布ベルトに交換して着用したところ、非常に快適だった。樹脂の硬い部分が直接肌に当たらないので、リストバンドの上から着用しているのとほとんど同じ感触になる。
これはなかなか素晴らしい買い物だった。実は Forerunner 305 もオークションで新品を安く購入したのだが、我ながら買い物のうまさにほくそ笑んでいる。

鯖街道ウルトラマラソンエントリー

昨年、初めて参加した鯖街道ウルトラマラソン。結果はそこそこ満足のいくものだったが、途中の長いロード区間が楽しくないので、1回だけでもう十分と思っていた。
今年の案内が届いたのは一昨日。今日からエントリー受け付けが始まるとのこと。
4月末の奥熊野いだ天ウルトラと7月の御岳ウルトラトレイルの間に、もう一つ長いレースを入れておきたいと思って探してみたが、野辺山や高山、東尋坊などはいずれも参加費が高いし(今時の標準価格ではあるけれど)、おまけに往復の交通費もバカにならないので、結局コストパフォーマンスを考えて鯖街道ということにした。
2回目となるとどうしても1回目のタイムが基準になってしまう。昨秋の台風でコースの一部が崩壊しているため、そこを林道で迂回するとのことで、1km ほど距離が延びるらしい。
やはりタイムよりも内容にこだわりたい。できれば尾越から杉峠の間はもう少し走りたいし、昨年つぶれた最後の 2km もしっかりと走ってゴールしたい。
そんなことを考えている。

完全休養日

今日は朝から一日中、冷たい雨。と言うことで、今年初めての完全休養日になった。
11月末のダイトレ全山以降、左足首と股関節右側の違和感がなかなかすっきりせず、かと言って走れないほどではないということで、なかなか思い切って休むことができない。そんなわけで、今日は格好の休養日ということになった。
成人の日には恒例の枚方新春ハーフがある。久しぶりにロードを目一杯で走ろうと思っている。

おんたけウルトラトレイル100k

昨年はエントリーしそこねた、おんたけウルトラトレイル。今年は速攻でエントリーした。
4月の奥熊野いだ天ウルトラマラソンもエントリーしているので、100kmレースがすでに2本、決まったことになる。しかし奥熊野は UTMF のポイント対象にはならないので、最低でもあと1本はトレイルの長いレースを完走しなければならない。
おんたけは、このコースの一部を使って開催される 42km のレースを一昨年に走ったことがあるので、コースの概要はわかっている。全コース林道で、本格的な登山道は無い。つまりトップクラスなら全コース走れる。
制限時間が 20 時間なので、昨年の八ガ岳スーパートレイルや六甲縦走キャノンボールランの結果から考えると、アクシデントさえなければ完走はできるはずだ。
問題は UTMF のためのあと1本をどうするかということ。おんたけはまだエントリーしただけという状態で、あと1本と考えるのは甘いということはわかっているが、最近はエントリーの締め切りも早いし、ロングトレイルは参加費も高く、おまけに遠くにでかけなければならないことがほとんどなので、そろそろ予定を立てておかなければならない。
確実性を求めるのであればあまり長くないレースで着実に1ポイントを稼ぐということだが、気分的には八ガ岳スーパートレイルの 100km にチャレンジしてみたい。
このコースは昨年、前半と最後の部分は経験しているので(今年コースが変わらなければ)、気分的には少しは楽に望める。しかしおんたけより厳しいコースなのに、昨年の制限時間は 19 時間で、正直なところ完走できるかどうかギリギリという感じだ。
こういう悩みもそれはそれで楽しいもので、しばらく楽しく悩んでみたいと思っている。

真っ赤な太陽

今日は普段の平日と同じように、7時に起きて朝ジョグに出かけた。
今朝の日の出は7:05とのことなので、日の出直後に穂谷川から真っ赤で大きな太陽を眺めることができた。ちょうど1年くらい前から、朝ジョグをこの時間帯にやるようになったので、1年前にも何度か美しい日の出を拝むことができたが、こんなに真っ赤で大きいのは初めてだ。地平線付近はおそらく薄雲がかかっていて、それがレンズ効果のようになっていたのだと思う。
今年もロードレースの内容の低下傾向には歯止めをかけることはできなかったが、六甲縦走キャノンボールを2回完走して、八ガ岳スーパートレイルも第2関門までしか行けなかったとは言え、97kmまでは行ったので、これまで苦手意識のあったこういう長い距離へのチャレンジではそれなりの結果が得られたとは思う。
そうは言っても年々パフォーマンスの低下は否めないので、何とか1年でも早くUTMFにチャレンジしたい。そのためには来年は何が何でもエントリー資格を取って、抽選に勝ち抜かなければならない。
来年の御岳ウルトラトレイルのエントリーが早くも1月6日に始まるので、今度は速攻で申し込むつもりだ。
1年後はぜひ再来年のUTMF参加資格を持っていられるようにしたい。

愛宕山

昨日はカルチャーセンターの登山教室だった。
コースは京都西山の三頭山、竜ヶ岳から月輪寺を経由して清滝まで。天気予報通り気温が低く、バスを降りると小雨模様となってきたが、9時頃に予定のコースに向けて歩き出した。

より大きな地図で 愛宕山 を表示
若干不安な方がいらっしゃるということで、少し注意しながら歩いていたが、序盤から遅れ気味の女性がおられる。しかし傾斜が緩いところでは堅実に歩いておられるので、何とか最後まで行けるのではないかと感じた。
あまり登山者が多くないルートなので、道が若干荒れている。少し急な斜面にトラバースぎみの道が続いており、ところどころ道が崩れて滑りやすい部分がある。
私は中盤を歩いていたのだが、この女性が最後尾でいよいよ進めなくなったようで、先の行程を考えて、私が付き添って下山することになった。
無事、出発したバス停まで送り届けて、その後、私は一人で、別ルートから愛宕山に登って合流しようと思った。
1時間ほど車道をスロージョグと早歩きで南下して、愛宕山の登山道に入った。登山道としてはしっかりした道だが、結構な傾斜がある。何とこの道は、頂上の神社のために車が通る道だったのだ。途中で軽自動車とすれ違って、ちょっと驚いた。
急な登りを自分のペースで上がっているので、途中で暑くて上着を脱いだが、高度が上がると一気に冷えてきた。
バス停から2時間足らずで山頂エリアに到着した。
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前日はかなり冷え込んだと、朝のバスの運転手が言っていたが、上部には雪が少し残っていた。
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竜ヶ岳からの道に出会ったが、どうも私の方が早く到着したようだ。携帯で連絡してみようと思ったが、圏外でつながらない。月輪寺への分かれで腰を下ろして、ゆっくり昼食にしたが、強い風と降雪で、のんびりという気分では無くなってきた。
止まっていると寒いので、紅茶を飲むのは止めて、竜ヶ岳方面へ少し戻ってみることにした。しかし今の時期は夕暮れが早いので、戻るのは3時までということにした。何度見ても携帯は圏外。愛宕山の山頂エリアなら携帯はつながるだろうと思っていたので、予想外だった。
出会えそうな気配はまったく無く、本隊も時間切れで下の道で下山という可能性もあるので、諦めて一人で下りることにした。できるだけ早く、しかも電車の駅に近いルートということで、水尾に下りることにした。
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神社の参道を一気に下る。30分ほどで水尾まで下りてきたが、何とまだ携帯はつながらない。その後はしばらく車道を行って、4時半くらいに保津峡駅に到着した。
その後、ようやく携帯で連絡がついたが、本隊は4時頃に愛宕山頂エリアに着いたらしい。下山の途中で暗くなってしまったようだ。正直、待っていなくて良かったと思った。
結果的には女性と分かれてからは一人自分のペースで自由に歩けて、そのそこの運動量も消化できたので、充実感を得ることができた。

故障?

クラブに入ってから3年少々。感覚的にはかなりハードな練習を続けてきたと感じているが、どういうわけか以前のようには故障をしない。
全盛期の頃は、秋の走り込みシーズンになるといつも右膝の痛みが出てきて、シーズン中はほぼ毎週、ハリに通っていた。しかし 40 台になると練習量の低下もあって、故障に悩まされるようなことはほとんど無くなった。
クラブに入る時は、クラブに入ってもまともな練習を持続できるだけの気持ちが維持できるかどうかが不安だったのだが、そこは予想外にモチベーションが続いている。月間 500km を越えることも何度かあったが、それでもほとんど故障らしい故障は無かった。
ところが先月のダイトレ全コース以降、右足アキレス腱の痛みが出てから、ずっと不安定な状態が続いている。
ダイトレ1週間後の駅伝では 4km を何とか走りきって、ひょっとしてこれで故障も吹っ飛んだかと思ったが、アキレス腱の痛みは無くなったものの、左足首の何とも言えない違和感がずっと続いている。特に痛みということではないのだが、しっかりと力が入らない。
おまけに古傷の股関節右側の違和感も出てきて、不調箇所を2カ所抱えている状態。
これまでに故障は何とも経験しているので、感覚的には一時的なものか、ある程度続きそうなものなのかというのがだいたいわかるのだが、どうも今回の故障は少し長引きそうな感じがする。
走り始めに違和感が強く、しばらくすると症状が治まり、そのまま走り続けるとまた違和感が出てくるという感じで、なかなか完全休養までは休めない。
今度の練習会は土曜日に競技場。ここでまた強い練習をやれば、さらに悪化させてしまうかも知れない。
できれば日曜日は久しぶりにトレイルへ行きたいという気持ちもある。
なかなか悩ましいところだ。

鏑木セミナー

今日は鏑木毅さんのセミナーで京都へ行ってきた。セミナーとは言っても前半の講習部分はトレラン初心者限定ということで、私が参加したのは後半のトークショー。4時半開始だったので、五条坂の会場まで走って行った。
よく走っていた淀川河川敷の一部がずっと通行禁止になっているので、どうなっているのかと思っていたのだが、京都方面側は改修工事をやっていて、どうも9月の台風の被害が相当だったようだ。ここから樟葉方面も、以前は淀川側に茂っていたヤブがすっかり伐採されて、丸裸状態になっている。八幡方面までずっとそういう状態だった。
男山は紅葉がきれいだった。
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桂川河川敷の菜園はすでに復旧しているのか、被害の痕跡は見られなかった。
名神高速の下をくぐって、京都の市街に近づく。
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会場までの約 25km を2時間半ほどかけて走った。
鏑木さんのお話しを生でじっくりお聞きするのは初めてだが、これまで YouTube では何度も拝見しているので、初めてという感じはまったくしなかった。
内容は今年、鏑木さんが出場された2つの大きな大会の報告という感じで、一つ目はアメリカの Bighorn Mountain Wild and Scenic Trail Run 100mile。
優勝されたので快走だったのだろうと思っていたのだが、実は終盤に胃の調子が悪くなって、一時はかなり危ない状態だったとのこと。吐くものが無くなったら開き直って走れたとのことで、鏑木さんにとっては海外の 100 マイルの大きな大会における初優勝で、記念すべき大会だったようだ。
二つめは Grand Raid Reunion 100mile。おそらく鏑木さんにとってはこちらが今年最大のテーマだったと思うのだが、残念ながら 100 マイルレース初の途中リタイアになってしまった。
こちらはほぼリアルタイムの情報を見ていて、その後もいろんな情報を見ていたので、特に目新しいものは無かったが、ご本人の口から直接お話しを伺えるのはなかなか貴重な経験だった。
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それにしてもお忙しいようで、これでは自分のトレーニング時間がなかなか取れないのではないかと心配してしまう。特に、いろんな地方へ行かれることが多そうで、移動中はトレーニングは不可能だし、出張先ではそれほどまとまった練習時間は取れないと思う。
ゲストランナーとして走ればトレーニングの一部とすることもできるが、ゲストという立場では個人練習でギリギリまで追い込むような走りはできないだろう。
順位に対するこだわりはだんだん少なくなってきたというようなことをおっしゃっていたが、ひょっとしたら内心では年齢的な限界というものを感じられているのではないかという気もする。
45歳であれだけのパフォーマンスは本当に素晴らしいと思うが、鏑木さんにはもう一度、国内のメジャーレースでトップを争ってほしいと思う。

福岡国際マラソン

先日の福岡国際マラソンは、駅伝に行っていたので中継を見ることができなかったが、川内選手の走りを称える文章がたくさんあったので、どんな走りだったのか非常に興味があった。特に、宗猛の『彼こそマラソンのプロ』という発言は強く印象に残った。
『捜し物は YouTube』ということで検索したところ、20km 以降の後半全体がアップされていた。
解説の瀬古利彦が言っていたように、川内選手のメンタリティというのは常識でははかれない。あの苦悶の表情が演技とはとても思えないが、あのまま1時間くらい走り続けるというのも信じられない。モスクワの世界選手権でも中盤に苦しい表情で遅れ始めたが、結局最後まで大崩れせずに走り通した。
並み居る実業団選手が終盤、徐々に失速していくのに較べると、川内選手の粘りはちょっと異次元に映る。『実業団の選手には負けたくない』という意地があの粘りを生んでいるのだとは思うが、それにしてもマラソンは精神力の強さだけで走れるものではない。
確かに川内選手こそマラソンのプロと言えるのかも知れない。
しかし冷静に、客観的に見ると、記録的にはたかだか2時間9分台である。女子よりはマシとは言えるかも知れないが、男子もなかなか記録が上がらない。高岡の日本最高はもう10年以上前だ。
マラソンの記録はトラックのような単純比較はできないが、それにしても全体のレベルが往年に較べると落ちていることは間違い無い。川内選手の今回の記録にしても世界最高に較べると5分以上も遅いし、終盤粘ったとは言え、ケニアやエチオピアのトップ選手はあのあたりをキロ2分台で走る。
川内選手が東京マラソンで好記録を出して表舞台に登場した時、個人的には彼はこれくらいの記録が限界で、日本のトップまではいけないだろうと感じていた。この予想は、これまでで言えば半分当たって、半分ははずれた。
記録的には8分台の前半までは伸ばしたが7分台にはまだ届いていない。しかし順位で言えば日本のトップ(ダントツとは言えないにしても)まで上り詰めたと言ってもいいだろう。
横浜国際女子マラソンでは少し前までクロカンスキーの選手だった野尻あずさ選手が日本人トップになった。彼女も実業団を辞めて指導者をつけずに個人として戦っているし、川内選手はフルタイム勤務の公務員。今回の福岡は途中棄権になったが、藤原新選手も実業団を辞めて個人で戦っている。
川内選手はこの1ヶ月の走行距離は600kmに満たなかったそうで、これは私の普段の練習量ともあまり大きな差が無い数字だ(私は平均で月間450kmから500kmくらい)。
日本人は長い距離を走り込むことによって終盤まで粘れる脚を作ることによって、どうにか世界に近いレベルの走りができると感じているのだが、川内選手に関してはこれはまったく当てはまらないようだ。
むしろ頻繁にレースに出場することによって、距離よりも質の高い練習にウェイトを置くということになっていて、これはアフリカのランナーの練習パターンに近いと言えるだろう。
ただ、これまでの例で言えば、日本人選手でこういう練習方法を採用して、レースで良い結果を残したという話は川内選手以外では聞いたことが無い。
川内選手の身体が特別なのかどうかはわからないが、指導者が付かないことによって、結果的に自分に合った練習方法を見いだしているということは間違いなさそうで、自分で決めた練習方法だから、苦しくなった時も自己責任として頑張れるのかも知れない。
実業団の選手がそんなに甘えた練習をしているとは思えないが、結果としてフルタイム勤務の市民ランナーに負けている訳で、はやり何かが足りないのだろうと思う。
高校駅伝や箱根駅伝では毎年のように好記録やヒーローが登場するが、なぜかそこがピークで(高校駅伝で活躍した選手が箱根でも活躍するというのはよくあるが)、実業団に入るとあまり伸びずに終わってしまっている。
実業団ではどうしても駅伝のウェイトが高くなってしまうので、それがマラソンで大成できない障害になっているという話をよく聞くが、かつては宗兄弟にしても瀬古利彦にしても、駅伝もマラソンも両方やっていた。
根本的な要因は何か別のものがあるのではないかと思ってしまうのだ。

次のテーマは?

ダイトレ全山が完了したので、近場で残った最後のテーマは、京都トレイルの東山から北山、西山をぐるっと一周するコース。例年9月に伏見稲荷から嵐山あたりまでの一周レースが行われているが(今年はあったのかな?)、西山の本当の終点(起点)は阪急上桂駅だ。総距離は80km近くになると思う。
伏見稲荷から鞍馬と二ノ瀬から上桂というのはそれぞれ1日で行ったことがあるが、片方だけでもそこそこ走りごたえのあるコースだ。起伏はダイトレよりは少ないが、全コースを一気に行こうとするととにかく距離が長い。鯖街道が約76kmだったが、鯖街道はロード部分がかなり多いので(と言うよりは、一部トレイルという感じ)、鯖街道の記録はあまり参考にならない。
行くとするならまた土曜の夜スタートにするしかないだろう。真冬になると北の方は積雪があるので、やるなら年内しかない。それを逃せば来年の春だ。先日のダイトレで夜間の長時間走に少し慣れたので、できればその勢いで来月にでもやってしまいたい。
幸い、このコースに関しては伏見から鞍馬は何度も走っているし、後半も一度経験しているので、コースに対する不安はほとんど無い。問題はゴールまでたどり着けるか、それだけだ。おそらく15時間以上かかるだろう。夜にスタートすると鞍馬はまだ店が開いていない時間帯に通過することになると思うので、途中で補給できるのは所々の自動販売機のみ。食べ物が買えるのは嵐山になると思うので、補給食もダイトレよりは多めに持って行かなければならない。
不安は少なくないが、計画段階でのこの不安感というのが、こういうロングトレイルの楽しみの一つでもある。期待と不安のせめぎ合い、決めてからのわくわく感、そして直前の不安感。行動中の心身の調子の波など、そんな楽しみがいっぱいあるのがロングトレイルの魅力なのだ。