高千穂峰

10/24(日)。朝には車は増えていた。

6時12分に駐車場を出発。

道標に従って登山道に入る。石畳の階段。

周遊路と分かれて高千穂峰への登山道に入る。

ほどなく火山灰の道になったが、それもわずかで火山礫のガラガラの歩きにくい道になった。はっきりした道ではなくてどこでも行ける。

ところどころに黄色のペンキマークがあって、そこは主として岩の部分をたどっていて、確かにその方が歩きやすい。

前日、霧島神宮に向かう時に見えていた高千穂峰の斜面に一部赤茶けたところがあったのだが、そこがこの登山ルートだったのだろう。右手に火口が見える。

30分ほどでガラガラ斜面を這い上がって稜線に出た。火口を眺めながら小ピークに向かう。

ほんの少し下ったところに神社。

ここから最後の登りになる。ときどき下山者ともすれ違う。

7時分30、高千穂峰の山頂に到着した。まずは天の逆鉾を参拝。

360度の絶景。遠くに桜島や開聞岳。

新燃岳や韓国岳はすぐそばに見える。

名残惜しいが下山。

1時間ほどで下りてきて、霧島神宮の旧宮跡。

まだ9時前で時間はたっぷりあるので、散策路で中岳方面へ向かう。新燃岳の噴火の影響で中岳は山頂までは行けない。

途中までは登れるようなので行けるところまで行ってみた。

この花は何ですか? まさかミヤマキリシマ?

このあたりから眺める高千穂峰は美しい。

周遊路に行って時間潰しをしたけれどそれでも11時前に駐車場に戻ってしまった。

まだ時間がたっぷりあるので道の駅霧島で時間つぶし。

その後、近くのさくらさくら温泉へ。

ここの露天には泥パックがあった。自分で好きなところに塗って、5分ほどおいて乾燥したら洗い流すというもの。頭から全身塗っている人もいたけれど、私は首から下の手の届く範囲に塗ってみた。

一度くらいでは効果のほどはわからないが、洗い流すのはなかなか大変だった。しっかりと石けんでこすらないときれいに落ちないので、背中などの見えないところが流せているのかどうかよくわからない。その後、シャツが汚れたりはしていなかったので、たぶん流せたのだろうと思う。

その後、セブンイレブンで総菜などを調達してまた道の駅のそばのトイレのある駐車エリアに戻った。

次は韓国(からくに)岳の予定だが天気予報では明日は雨模様。ひょっとしたら午後には上がるかもしれないので、そうなったらえびの高原を散策してみようと思う。

開聞岳

10/23(土)6時15分、快晴の下、九州初登山で開聞岳に向かう。

前日に確認しておいた道標に従って登山道に向かう。

キャンプ場の中を抜ける。

このあとしばらく舗装道路で、出発してから10分ほどで登山口へ。

いきなり富士山のような道が出てきたが、さほど長くは続かなかった。

登山道に入って40分ほどで五合目に到着。

ようやく展望が開けてきた。足元に池田湖。

屋久島は山は雲がかかっていて見えない。

かつて山伏が修行したという「仙人堂」。

次第に道が厳しくなってきて、まずはハシゴ。

次はロープ。

山頂直下に御嶽神社。

8時12分、出発して2時間で山頂(924m)に到着した。山頂におられた方がシャッターを押して下さいました。

しばし展望を楽しんで下山。

9時50分に駐車場に戻ってきた。

明日は霧島の高千穂峰の予定。登山口までは結構距離があるが、時間はたっぷりあるので下道で霧島神宮に向かう。しかし開聞岳のすぐ北に薩摩の国一の宮の枚聞(ひらきき)神社がある。祭神は天照大御神。枚(ひら)なんて名前を聞くと枚方市民としては立ち寄らないわけにはいかない。

コンビニでコーヒーを飲んだりしながら開聞岳から3時間ほどかかってようやく霧島神宮に到着した。

好天の土曜日なので本殿の参拝は行列。

さらに奥の山神社。

展望場所から桜島とその左に開聞岳が望めた。

駐車場のそばの民宿で温泉に入れるようなので、そこに行ってみた。

古い民宿の風呂そのもので、入浴料400円。しかしシャンプーと石けんは置かれていた。ほかに誰も入っていなかったのでゆっくりできた。

コンビニで食料を調達してから高千穂河原の駐車場に向かった。

ここの駐車場は有料で1日500円。車中泊は構わないけれど駐車料金は2日分かかるが、5時半で係員がいなくなるのでそれ以降に入れば1日分ですむとのこと。1時間の時間つぶしは面倒なので今日の分を払って入った。翌日分は翌日に払う。

高千穂峰が見えるが山頂は奥に隠れて見えない。

六甲山

10/17(日)は講座で六甲山へ行ってきた。

天気予報では日中は雨はなさそうだったが、家を出る時は小雨が降っていた。

集合は六甲ケーブル下のバス停。阪急の六甲駅から歩いて行ったが、なかなかの坂道で少し汗をかいた。時折小雨がぱらついたが、傘なしで歩けた。

しばらく車道を上がって、油コブシの登山道に入る。最近に比べて今日はぐっと気温が下がって、しかも風も強そう。

途中の展望場所から瀬戸内海を望む。淡路島や友ヶ島が見えていた。

山道に入って1時間ほどで油コブシの三角点(625.5m)へ。

さらに 25 分ほどで車道に出た。小雨が降ってきた。

車道と遊歩道を歩いて全山縦走路に合流した。久しぶりの全山縦走路。

ゴルフ場を通り抜けて「みよし観音」。

トレイルランナーがたくさん通過していく。大会でもやっているのだろうか。時期的にキャノンボールかもと思うが、誰もナンバーカードをつけていない。

昼前にガーデンテラスに到着して、ここで昼食にした。

展望場所から大阪湾。

さて、昼食後はいよいよ六甲最高峰を目指す。本来の全山縦走路を忠実に辿る。

小さなアップダウンを繰り返して、午後1時20 分頃、ようやく六甲最高峰(931.3m)に到着した。

風が強くて展望も無いので、早々に一軒茶屋に下る。

久しぶりに来た一軒茶屋はいつの間にやらすっかり様変わりしていた。

トレランはやはりキャノンボールだった。ここにエイドステーションが設けられていた。

ランナーたちは宝塚に向かうが、我々は魚屋(ととや)道で有馬に下山する。

午後3時過ぎに有馬の車道に下りてきた。

コロナもようやく収まってきたので、有馬は観光客が戻ってきていた。金の湯そばの無料足湯は蜜状態だった。

有馬温泉のお湯は好きなので混んでいなければ温泉に入って帰りたいところなのだが・・・。

宝塚行きのバスは時間があわないので、電車を乗り継いで帰ることにした。

横高山、水井山

10/13(水)は京都一周トレイルの講座で比叡山北方の横高山、水井山を歩いてきた。

このコースの時はこれまではいつも前回に下山した道を登って集合地の横川まで行っていたのだが、今日は天気予報では雨模様だったので、ケーブル、ロープウェイ、シャトルバスという公共交通機関を使って行った。結果的には雨は降らなかった。

まずは一周トレイルコースのせりあい地蔵まで戻る。

急登を 10 分少々で横高山(767m)へ。

いったん下ってまた水井山への急登。

昼前に水井山(793.9m)に到着して、ここで昼食にした。

午後はまずは仰木峠へ。

今日は曇りなので展望場所から眺望が得られるかどうか心配したが、琵琶湖方面はしっかり眺めることができた。

そして下山路のボーイスカウト道に入る。

30分足らず一気に下って、平坦な道を歩いて戸寺の集落に出た。

正面には金比羅山、翆黛山、焼杉山の大原三山。

その後、戸寺のバス停で解散した。

この講座はこのところ二回続けて雨で、今回も雨かと思っていたが、結局雨には遭わずに済んだ。

高妻山

10/11(月)は最終日。当初は戸隠山に向かうつもりだったのだが、戸隠神社下の駐車場は有料とのことで、少し離れた戸隠キャンプ場の無料駐車場に停めた。

案内板によるとここは高妻山の登山口で、高妻山は百名山の一つとのこと。

百名山にはまったく興味はないけれど、山として魅力があるかどうかの目安にはなる。標高も戸隠山より高いし、それならまず高妻山に向かって、もし余裕があれば戸隠山まで足を伸ばすということにする。

6時過ぎに駐車場を出発して広大なキャンプ場に入る。ここは牧場でもある。

正面の山がとりあえずの目標の五地蔵山。正面の尾根が登山路の弥勒尾根。

道標に従って登山路に入る。

最初からなかなかの急登が続く。たまに獣臭がして心臓に悪い。昨日、一昨日は週末で人が多かったので、クマとの遭遇はあまり心配しなかったが、今日は平日の月曜日なので前後に登山者は一人もいない。おまけに今回はクマスプレーを持ってこなかった。

ブナ仙人。このあたりはブナ林。

急登を1時間あまりヒイコラ上がって、ようやく前方に五地蔵山が近づいてきた。

8時ちょっと過ぎ、出発して2時間弱でようやく五地蔵山(と思っていたが、実はピークは少し離れた場所だった)に到着した。

戸隠は修験道の山なのでこういうお祈りの場所が随所にある。大峰の靡(なびき)のようなもの。

七薬師。

しばらく小さなアップダウンを繰り返す。昨日の黒姫山と右下に古池。

右から妙高山、三田原山、火打山、そして焼山。

八観音。

今日、初めて登山者に出会った。単独の女性を追い越した。

九勢至。正面のピークの向こうが高妻山。左の草地と右の土の部分の境界あたりが登山ルート。

一気に傾斜が急になって、次々とロープが出てくる。

急登を上り切ったらようやく本当のピークが見えた。

十阿弥陀。

9時 17 分、高妻山山頂(2353m)に到着した。

すばらしい絶景だった。富士山も見える。

北アルプスの山並。左端に槍ヶ岳。

富士山から北アルプスにかけてのパノラマ。

人が少なかったので岩に腰かけて和菓子を食べて一服した。

岩場を慎重に下って、弥勒尾根への分岐を少し過ぎたところが五地蔵山(1998m)だった。

足元に戸隠牧場が広がっている。向かいの山は飯綱山。

戸隠の稜線はゴツゴツして厳しそう。右が戸隠山。

四普賢。何が拝む対象なのかよくわからない。

三文殊。

下山予定の大洞沢。かなり傾斜がありそう。

二釈迦。

一不動。

下山を始めて2時間弱で一不動避難小屋に到着した。

小屋のそばの朽ちたベンチに腰掛けておにぎり休憩にした。まだ 11 時過ぎだが、戸隠山まではルートも厳しそうなので、やはりここから下山することにした。

沢の上部はそれほど厳しくなかった。氷清水。手酌で飲んだが、冷たくておいしかった。

ここから水の流れる沢筋になって、次第に厳しくなってきた。

帯岩を鎖でトラバース。これはトラバース後に振り返った写真。

これが岩の全景と右に不動滝。

大きな滑滝。

何度も沢を渡って、ようやく牧場に下りてきた。

観光客は思いのほか多かった。平日だというのに食事処は順番待ち。ちょうど昼時ではあるけれど。

12時40分、駐車場に戻ってきた。思ったよりも早く終わってしまったが、過ぎたるは及ばざるが如し。無事下山が何よりも大切。

昨日同様に残ったパンとコーヒーで一服して、「戸隠神告げ温泉」に向かう。途中、戸隠神社の有料駐車場は平日とは思えない混雑ぶりだった。温泉も混んでいるのではないかと懸念したが、それほどではなかった。

ここは十数年前の乙妻山山スキーの時も帰りに立ち寄った温泉で、なぜか今も覚えている。表通りからは少し入り込んだ場所で、ナビも使っていなかった十数年前にどうやってここを見つけて辿り着けたのか、まったく思い出せない。

今回も前回と同様に戸隠そばを堪能した。

高速深夜割引にするにはあまりにも時間がありすぎるのですんなりと正規料金で走って、夜9時過ぎには家に帰り着いた。

戸隠山へは行けなかったが、もはや蟻の塔渡りのような危険な場所には行きたくないので、このあたりの山はもうこれでいいかなという感じ。

もう少し曇りがちの天候を予想していたのだが、思ったよりも良かった。特に高妻山からの絶景は素晴らしかった。

しかしこの気温の高さは異常としか言いようがない。すでに10月半ばで、新潟県と長野県の県境の標高 2000m 超の山である。

1ヶ月後にはオープンを予定しているスキー場が岐阜県にはあるのだが、はたしてどうなるだろうか。

黒姫山

明けて10/10は日曜日。朝になったら駐車場は満杯になっていた。

今日は黒姫山。おそらく昼には戻ってくるだろう。

6時10分に駐車場を出発して、しばらく林道を行く。気持ちのいい自然林で、こういう場所なら林道歩きも悪くない。

道標に従って右へ。乙妻山の山スキーの時はここを直進したはず。

登山道は林道をショートカットしているようで、道標に従って山道に入る。

出発して1時間足らずで新道分岐。

ここからはひたすら登り。分岐から1時間足らずで稜線に出た。

振り返ると左から五地蔵山、高妻山、そして乙妻山。スキーで滑ったのはちょうど正面に見えている斜面。

正面に黒姫山が見えてきた。

信濃町の街並みと野尻湖。

午前8時半、黒姫山の山頂(2053m)に到着した。

北には昨日登った妙高山。そのすぐ左が三田原山。そして左に火打山、さらに左に焼山。

槍穂高連峰も見えた。

妙高山とは違って山頂には人はまだ少なかったので、和菓子を食べたりして 15 分ほどゆっくりした。

下りになると登ってくる登山者とたくさんすれ違うようになった。小学生の 20 人くらいの団体もいた。

帰りは分岐から古池の方に向かう。分岐から 40 分ほどで古池に出た。思ったより大きい。

池のまわりには遊歩道が整備されている。しばらく進んでスペースのあるところでおにぎり休憩にした。

さらに進んで種池。ここの水は古来から戸隠神社での雨乞い祈願に使用されていたとか。

このあとは車道に出て、車道を数分歩いて午前 11 時 27 分、大橋駐車場に戻ってきた。

まだまだたっぷり時間があるので食べなかったパンとコーヒーでのんびりしてから昨日と同じく「苗名の湯」に行った。

時間潰しに「道の駅しなの」のベンチでのんびり。今日登った黒姫山。

昨日登った妙高山。

それでもまた時間たっぷりで、野尻湖畔へ。

スーパーでビールや翌日の食料を買い出しして、戸隠キャンプ場の登山者用駐車場に行った。

妙高山

妙高のあたりの山はあまり行ったことがない。写真で見るとなかなか魅力的な山容なのだが、何と言っても関西からは遠い。

唯一、噂をぜひこの目で確かめてみたいと思って十数年前に山スキーで行ったのが乙妻山。その北東には広大な無木立斜面が広がっているということで、遠路遥々単独で行った。

それはそれは素晴らしい世界で、私の山スキー歴の中でも三本の指に入るものだった。

焼山と火打山もいずれも山スキーで、これらは北側の笹倉温泉から登った。火打山からの標高差 2000m の滑降は今も忘れられない。これも三本の指のうちの一つで、残りの一本は白山東面。

ということで、無雪期の歩き登山は一度も経験が無い。

先週末は天気予報もまあまあそこそこという感じだったので、思い切って車中泊3泊で出かけることにした。

9/8(金)の昼頃に家を出た。今は高速の休日割引がコロナの影響で適用中止になっていて、利用できるのは深夜割引しかない。富士山の時はやむなく往復正規料金で走ったが、今回は行きは高速の PA で夜を過ごすことにした。暑い夜で、窓を開けて寝た。

9/9(土)の5時半過ぎに登山口の笹ヶ峰キャンプ場に到着した。あまりの人の多さにびっくりした。

登山口には関所が設けられていて、入山料 500 円が徴収される。まぁこれくらいなら仕方ないかなと思う。

支払うと通行手形をもらえます。

6時10分に関所を出発。しばらく木道が続く。

そうこうするうちに雨が降ってきた。しかし深い樹林帯なので雨粒はあまり落ちてこないので、雨具は着ずに進んだ。この気温だと雨具を着ると中から濡れてしまう。

整備された登山道が小一時間続いて、ようやく登山道らしくなってきた。いつの間にか雨は止んでいた。

次第に急登になってきた。「十二曲り」というポイントだそうで、曲がり角ごとに標識がある。

出発して1時間 40 分ほどで火打山と妙高山への富士見平分岐について、妙高山方面に向かう。こちらの道に入ると誰もいなくなった。

右に三田原山。

さらに進むと素晴らしい草原(湿原?)が広がっていた。

ここは本当に気持ちが良かった。まるで天国にでもいるような感覚だった。

8時 26 分、黒沢池ヒュッテに到着した。

大倉乗越を超えると一気に下る。何ヶ所もロープが出てくる。

いやらしいトラバースも。

左下には長助池。

長助池分岐からは最後の登りになる。なかなかの急登が続く。

登るにつれて下山者とすれ違うようになってきた。

急登を登り切ったところの岩陰に小さな祠。

10 時ちょうどに妙高山の北峰(2445.8m)に到着した。あまりの人の多さにびっくりした。

あちらが南峰(左の方)。三角点は北峰にあるが標高は南峰の方が高い。

南峰へ向かう途中にある日本岩。同名の岩は山上ヶ岳にもあります。

北峰から数分で南峰(2454m)に到着した。到着した途端、山頂におられた女性にシャッターを押して欲しいと頼まれたので押してあげたところ、お返しにということで撮っていただきました。

山頂では遠方は雲がかかって見ることができなかった。

北峰に戻る途中でちょっと横に入って、岩陰で腰を下ろして和菓子を食べた。

下りになると気分的に余裕が出てくる。美しいシラカバ林。

部分的には紅葉も。

大倉乗越に戻ると火打山が見えた。あわよくば火打もという気持ちがあったが、これは遠すぎる。

黒沢池ヒュッテのベンチに腰掛けておにぎり休憩にした。そして高谷池に向かう。正面に黒沢岳。

足元に広大な湿原と黒沢池。妙高山は雲がかかっている。

茶臼山(2171m)は展望のないただのコブだった。

そして高谷池へ。火打へ向かおうという気持ちはまったく無かった。

高谷池ヒュッテ横から下山路に入る。

あとは淡々と下るだけだが、いささか疲れてきた。富士見平分岐でちょっと休憩しようと思ったが、ここには数人が休憩していたので、さらに下って少しスペースのあるところで腰を下ろしてパンを食べた。

十二曲りを過ぎて木道に入って、ようやくあと 1km。笹ヶ峰から火打山まで 1km ごとに標識が置かれている。登山路の距離標識はでたらめなものが多いが、ここの標識はわりと正確な感じがする。

午後3時2分、ようやく登山口まで下りてきた。思った以上に長かった。

片付けをして、「苗名(なえな)の湯」へ。この近くに苗名滝という大きな滝がある。

市街地のスーパーでビールや翌日の食料などの買い出しをして、黒姫山登山口の大橋駐車場に向かった。

ここは十数年前の乙妻山の時に来ていらい。着いた時はすでに暗くなって、1台だけが停まっていた。

大文字山、如意ヶ岳

10/4(月)は講座で大文字山から如意ヶ岳を歩いてきた。この講座では5年ほど前に似たようなコースを歩いているのだが、講座も年数を重ねて参加者の顔ぶれも変わってきて、また山の様相も変わってきているところもあるので、また身近な山を再訪しようということになった。

前回は銀閣寺から火床を通らない裏道で大文字山に登ったのだが、今日は山科から登る。この道は私自身は初めて。

山科駅の北側に出てしばらく住宅街を歩く。朝から暑い。

右手に毘沙門堂。

朽ちた林道のような道になって、3年ほど前の台風の爪痕。

何とか越えたと思ったらまたもや。

何ヶ所かの関所を越えてようやく穏やかな道になった。

稜線に出て、一周トレイルコースに合流した。

ほどなく四つ辻へ。

12時ちょうどに大文字山の山頂(465.3m)に到着して、ここで昼食にした。

京都市内と西山の山々。

午後は如意ヶ岳の方に向かって、まずは雨社を参拝。

如意ヶ岳の山頂(472m)は航空施設のために入れない。

車道をしばらく行くと琵琶湖が見えるようになった。

ガードレールをくぐって山道に入る。

如意寺があった時代の庭園の跡。

長等山の三角点(370.1m)。

この少し先に展望台がある。そこから琵琶湖方面の眺め。三上山や金勝アルプス。足元には皇子が丘公園。ここの競技場は記録会で何度か走った。トラックが張り替えられている。

これは比叡山。

早尾神社に下山した。

あとは皇子が丘公園を通り抜けて駅に向かう。

京阪大津京駅とJR大津京駅に分かれて解散した。

それにしてもとても 10 月とは思えない暑い一日だった。この日の夜はエアコンをかけて寝た。9月末の夜にエアコンをかけたことはこれまで何度かあったけれど、さすがに 10 月は記憶に無い。

もう気持ちは山スキーに向かっているのだけれど、雪はいつになったらやってくるのだろうか。

富士山お鉢めぐり

富士山はこれまでに3回登った。そのうちの2回は富士登山競争で、山頂の鳥居がゴールだったので剣ヶ峰までは行っていない。

20年ほど前に小学生だった息子を連れて富士宮口から登って、この時は剣ヶ峰まで行った。

そうそう何度も行きたいと思う山ではないけれど(もっと近かったら行くのだが)、お鉢めぐりをまだやっていないのが心残りだった。

シーズン中の行列の中を登る気にはなれないので、山小屋の営業が終わって、五合目の駐車場まで車で上がれるようになったタイミングを狙って(昔はシーズン中でも車で上がれたのだが)、さらに連休の混雑を避けて 9/21(火)に登ろうと考えた。

前日の昼頃に家を出て、一路須走口の駐車場に向かった。今回はこれまで登ったことの無い須走口からのルートにした。

新名神から新東名というルートは初めてで、新東名で最高時速 120km という表示に出会った。以前にニュースで伝えられていたことを思い出したが、走っている車のスピードは他とそれほどの違いは感じられなかった。

静岡に入ってからはほぼずっと左前に富士山がくっきりと見えていた。先日、富士山が冠雪したというニュースが流れていたが、雪はまったく見えない。アイゼン(チェーンスパイク)を持ってくるのをすっかり忘れていたので、雪が残っていないことを祈った。

連休も最終日の夕方なので駐車場はすでに空いていた。しかしここは標高 2000m で涼しくて、しかも富士山と御殿場の展望が両方楽しめるので、車やバイクの観光客が次々とやってきた。

あまりよく眠れないまま4時に起きて、5時前に駐車場を出発した。土産物屋が早くも店を開ける準備をしていた。

建て前としては富士山は夏のシーズン以外は登山禁止。しかしこの看板の横に通れるようなスペースが開けてある。

早々に夜が明けてご来光。できればもっと上で見たかったのだけれど。

歩き出して 40 分ほどで森林限界を超えて今日のルートの全容が望めるようになってきた。先は長い。

1時間ほどで新六合目の小屋に到着した。暖かくなってきたので羽織っていたライトジャケットを脱いだ。

足下に山中湖。

出発して3時間で八合目あたり。標高 3200m くらい?

天気はいいが風が強くなってきた。寒くなってきたので岩陰でライトジャケットを羽織った。

神社も店仕舞い。

出発して4時間 10 分、ようやく山頂の鳥居が見えてきた。富士登山競争のゴールはこの鳥居だったということが帰ってからわかった。

石柱はずいぶん新しい。

ここでおにぎり休憩にして、さて本日の目的のお鉢めぐりへ。最初、道がよくわからなくて変な所へ行ってしまったが、実はあの鳥居から右の方へ行くのだった。

ちょうど真向かいに剣ヶ峰。

白山岳、河口湖、山中湖。

お鉢めぐりというのは火口をぐるっと回るのかと思っていたが、実は白山岳は通らずに火口の中を通り抜けていた。

大内院。

そして小内院。

剣ヶ峰への登り返しは結構しんどかった。ようやく気象観測所へ。

10 時ちょうどに剣ヶ峰(3775.63m)に到着した。標柱の文字が影になって読めない。

実は二等三角点なのです。

剣ヶ峰から火口を眺める。

気象観測所から下の斜面はしばらく細かい砂地で滑りやすい。慎重に下っていたが、それでも足下が滑って右の大腿部と右肘を地面に強く打ち付けてしまった。歩けないほどではないがしばらく痛かった。

下りきると浅間大社奥社。

ぐるっと火口を一周して元に戻ってきた。

地図によると下山路は別になっているのだが、なぜかロープが張られている。

登ってくる時に下山路を下っている人を何度か見かけたので下れると思うのだが、ちょっと気になる。ここは指示に従って登ってきた道を下ることにした。

富士登山競争で頂上にゴールした後は火山灰でザラザラの道を五合目まで下った。おそらくこのルートも本来はそういう下山路を下るのだろうと思う。あとは淡々と下るだけと思っていたので、また歩きにくい道を下らなければならないのは気が重い。

八合目の小屋の所で登ってきた時は違う方向に下ったところ、何か作業をしている場所に出てしまった。あちらから須走に下れると言われた方向に行ったら登山路に出たのだが、どうも様子がおかしい。周りの風景が登ってきた時と随分違う気がする。

登ってくる人もいたので登山路には違いないが、gps のトレースを見ても行きと少し離れてきている。後からわかったのだが、吉田口へ下りる道に入り込んでいたのだ。

これはまずいと思ったが、とても登り返して元に戻る気にはなれない。何とかトラバースして元に戻ろうと思って、道の無い斜面に入り込んだ。

富士山の斜面は細かい砂礫で非常に脆くて崩れやすい。元の道は見えているが、トラバースでそこまで戻るのは難しそう。

ちょうど斜面の上の方に登山者が歩いているのが見えた。こういう斜面はトラバースするよりも上に上がる方がまだマシなので、ポールを駆使して何とか身体を支えながら必死に這いがった。

この斜面の向こう側から出てきて、右下の小さな青いゴミのあたりから左上の白い標柱まで這い上がった。無雪期の晴天の富士山でロストなんて笑い話にもならない。

七合目の下はしっかりした標識があったので下山路へ。

地図ではかなり下まで下山路が続いているのだが、その方向はまたロープが張られていて、六合目くらいで元の道に戻ってしまった。

はるか下にゴールの駐車場が見えている。真ん中のハゲた部分の少し右の、ちょっと白くなっているところ。

その後も下山路に合流できるのではないかと思われる場所があったけれど、また変なところに入り込んだらたまらないので、そのまま登ってきた道を下っていった。

午後2時 12 分、登山口に戻ってきた。これが通行止めの看板。

駐車場に戻ってきたら急に痛めた右大腿部の痛みが強くなってきて、しばらく石垣に座って身体を休めた。

行く前に調べておいたのだが、新御殿場 IC までの間には温泉は無い。御殿場市内に出てもどうもスーパー銭湯のような施設はコロナの影響で休業しているようで、開いている施設は入場料 2000 円というレジャーセンターのようなところだったのでやめた。

今日はあまり汗はかいていないので高速の SA でコインシャワーでも浴びて帰ろうと立ち寄ったところ、何と満員。10 分も待てば空くのだけれどそれが待てない性格なので、結局温泉無しで9時頃に家に帰ってきた。

富士山は昔から山スキーで行きたいと思っていたのだけれど、今の体力ではスキーを担いで上まで上がるのはムリだと思った。おそらくこれが最後の富士山になるだろう。お鉢めぐりもできたのでもう満足です。

一徳防山、編笠山

9/12(日)は講座で一徳防山と編笠山を歩いてきた。9/8に続いてまたもやほぼ終日雨だった。

*GPSバッテリー切れのため途中まで。

一徳防山と編笠山はこれまで講座個人でそれぞれ一回づつ行っているが、あまり記憶には残っていない。

以前に講座で来た時はマイクロバスで来たが、2年ほど前から講座ではマイクロバスを使わなくなったために、今日は河内長野駅からバスで中日野まで行ってそこから歩き出した。

しばらく車道を歩いて、小さな道標で登山道に向かう。

そしてこの先でようやく山道へ入る。

前回来た時とは別のルートなのだろうと思っていたが、帰ってから gps のトラックを見たら前回と同じルートだった。

急な階段を上がったりしながら山道に入ってから1時間45分で一徳防山の山頂(541m)に到着した。

山頂からは何も見えず。

稜線を辿って三角点(544.1m)へ。ここの方が少し標高が高い。

南の方に岩湧山が見える。ここで昼食にした。

さらに稜線を辿って、東タツガ岩。ここも何も見えず。

三角点から小一時間で編笠山(635m)へ到着した。本日の最高峰。

このあと一気に下って林道に出た。

ほどなく岩湧寺へ。

あたり一面シュウカイドウが満開。

シュウカイドウにまじってキンミズヒキ(黄)とミズヒキ(赤)。

巨大な杉の木。

そばの四季菜館でトイレ休憩にした。

あとは車道で神納のバス停に向かう。

早くもヒガンバナ。

シュウカイドウだらけ。

1時間以上歩いてようやくバス停に到着した。

しかし次のバスまではまだ1時間以上あるので、さらに先の住宅街まで歩いて、一部の人たちはそこからバスで。私を含めた残りはさらに南海の美加の台駅まで歩いた。

最後の車道歩きは雨が止んだが、ほぼ終日雨の一日だった。