栂尾から沢ノ池、鷹峯

水曜日(3/13)は京都一周トレイルの講座で、昨秋の台風の被害で不通になっていた区間を歩いてきた。
交通の便の関係で栂尾から沢ノ池に向かって、それから鷹峯まで歩いた。

栂尾に集合して、少し車道を歩いてから福ヶ谷の林道に入る。
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このあたりは最も被害が大きかった地域で、北山杉の植林がこの有様。
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小一時間でようやく山道へ。
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今回、唯一の展望場所。しかしこれは台風のせいで木が倒れて開けたもの。正面の尾根は先月歩いた松尾山の稜線。
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ひっそりした仏栗峠(ほとくりとうげ)。
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沢ノ池に到着して、ここで昼食にした。
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しばらく車道を歩いて本来は山道に入るのだけれど、この先が斜面の崩落で通れない。迂回路へ回る。
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迂回路は東海自然歩道。何十年も前に東海自然歩道を箕面から室生寺まで行ったので、ここは通っているはずだけれど、もちろんそんな記憶はまったく無い。それにしてもその当時と比べると東海自然歩道はもう忘れ去られているような箇所が多いと感じる。
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路上に何かの骨? 長さ数センチくらい。
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上ノ水峠も静か。道標すら無い。これはこれで悪くない。
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このすぐ下が通行止めの箇所。さっきの箇所からここまでが不通区間になっている。
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ここから千束に向かって下っていくけれど、ここもまだまだ荒れている。
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車道に出て少し行くと、紙屋川の左岸に数年前の大崩落の補修箇所。
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午後2時に鷹峯に到着して解散した。
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私はその後1時間ほど歩いて出町柳から帰った。

釈迦岳、武奈ヶ岳

2月は週末に用事が続いたり、スキーへ行ったりで、個人山行はゼロで終わってしまった。ゲレンデスキーは4回行ったけれど、そろそろ山にも行かなければ。
と言うことで好天予報の今日(3/2)、正月に敗退した釈迦岳と武奈ヶ岳のコースを再挑戦することにした。

正月と同じ電車に乗って、同じく8時18分に比良駅を出発した。
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雪が少ないことはわかっていたので、ゴアテックスのトレランシューズで来た。そして簡易ヘルメットをしのばせた帽子を被った。
トレランシューズは快適で、30分でイン谷口まで来た。やはり山歩きはこれに限ると再認識した。山スキーならいざ知らず、重い登山靴はもう履きたくない気分。
正面に釈迦岳が見える。ここから標高差で850mくらい。
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ようやく登山道に入った。日射しの木漏れ陽がまぶしい。気分は上々。
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正月に2時間半かかった敗退地点まで1時間半で来た。足元の道標は正月は雪に隠れて見えなかった。
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ここで先のことを考えてチェーンスパイクを履いて、ポールを出した。
雪はそれほどはしっかりしていなくて、しばしば踏み抜いてヒザあたりまではまり込んだ。歩きにくい。
予想以上に時間がかかったけれど、あと少し。
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10時28分、出発して2時間10分で釈迦岳(1060.1m)に到着した。
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立ったままでジェルだけ補給して、早々に武奈ヶ岳に向かう。武奈ヶ岳は遠いような近いような・・・。
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八雲ヶ原に向かって下る。スキー場があった頃のリフトの跡がくっきり。その右奥が武奈ヶ岳。
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ここのスキー場は何度か来た。びわ湖バレイほどは混んでいないのが良かった。何せシングルリフトを乗り継がなければならないので、それほど大量にスキー客を運ぶことができなかった。
そろそろ雪が緩んで歩きにくくなってきたが、最後の登りはなかなかしんどい。稜線に上がるとあとわずか。
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12時12分、武奈ヶ岳山頂(1214.2m)に到着した。
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快晴無風という最高のコンディションだったので、今日初めて腰を下ろしておにぎり休憩にした。びわ湖バレイのスキー場が真正面に見える。
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昨年、堂満岳から武奈ヶ岳へ向かった時の逆コースでコヤマノ岳へ。
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最後の方は昨年とはちょっと違うトレースで、金糞峠の西の沢筋に下り立った。
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わずかの登り返しで金糞峠へ。
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ここでまた腰を下ろしてどら焼き休憩にして、青ガレを下る。
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40分ほどで大山口。
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あとはひたすら比良駅に向かう。またまた電車の時間ギリギリで、あわただしいフィナーレになったが、ちょっと立ち止まってびわ湖を眺める。
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電車出発3分前の午後2時50分、比良駅に戻ってきた。
今年初めて、山らしい山へ行ったという気分になった。

御破裂山

日曜日(2/17)は講座で奈良の御破裂山へ行ってきた。このあたりはもう何度も歩いているけれど、何度来ても楽しい。

桜井駅に集合してバスで談山神社へ。バス停の駐車場からの音羽三山。
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談山神社には入らずにしばらく車道を歩いて、裏道から登山道(と言っても林道に近い)に入る。
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早々と御破裂山(607.4m)に到着した。
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元、展望台から。
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ピカピカの藤原家の墓。
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また車道に戻って、増賀(そうが)上人墓。このあたりは以前に歩いた道の逆コース。
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万葉展望台で昼食にした。
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展望台からの二上山、大和葛城山、金剛山。(右から)
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小原に向かって下る。
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大原神社から御破裂山を振り返る。
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大原神社へ。
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鎌足産湯の井戸。
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そして飛鳥坐神社へ参拝。
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ロウバイ。この近くの八釣地区のロウバイは有名。
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定番の入鹿の首塚。
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甘樫の丘に上がって展望台から、手前に畝傍山。その後ろに二上山。
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ここに三角点があるということで探し回ったら、鉄の蓋で隠されていた。
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南側に下りて、小山田古墳の発掘跡。
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孝元天皇陵。欠史八代の一人。
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橿原神宮前駅で解散した。
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明日香村は久しぶりだったので、ちょっと懐かしい感じがした。と言っても昨年の10月に来ているのだけれど。

京都一周トレイル 松尾山

昨日(2/13)は京都一周トレイルの講座で松尾山を歩いてきた。

集合は阪急の嵐山駅。
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今日は時間的に余裕があるので、まずは嵐山公園へ。愛宕山の山頂部分は雪。
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いつものように一ノ井堰を歩く。
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昨秋の台風で木が倒れたせいで展望がきくようになった場所から比叡山。
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もう少し上の展望台から北山の山並み。そして足元には岩田山のモンキーパーク。
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松尾山(275.6m)に到着して、ここで昼食にした。
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少し南に下ったあたりにある古墳。おそらく秦氏の誰か。
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京都市内の全景。
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急坂を下って西芳寺川に下りて、登山路は終了。
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いつもひっそりしている西芳寺。予約しないと入れないそうで、私は入ったことが無い。
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まだまだ時間があるので、今日は松尾大社まで歩く。途中の家にロウバイ。
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鈴虫寺はここでした。
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そして月読神社にお参り。
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松尾大社の前で解散した。
阪急の松尾大社駅のホームから今日歩いた稜線を望む。
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今日の行程は元々距離が短いので、これまでは途中でコーヒータイムを設けて時間つぶしをして、鈴虫寺のバス停で解散していた。なのでその後、山上ヶ峰や唐櫃越えなどに行ったりしたけれど、今日は松尾大社まで来てしまったので、そのままおとなしく帰ることにした。3時半には家に帰れた。

釣鐘山、石切山

先の月曜日(2/4)は講座で宝塚の釣鐘山と石切山を歩いてきた。

集合は能勢電鉄の滝山駅。妙見線は何度も乗っているけれど、ここで下りるのは初めて。
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しばらく車道で八皇子神社へ。
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梅が咲き誇っている。
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まずは北雲雀きづきの森に向かって住宅街の急坂を登るが、以前は歩けた道が土砂崩れで通行禁止になっていた。
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致し方なくぐるっとまわって、きづきの森のみはらし広場へ到着。
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大阪方面の眺め。遠方は霞んでいたけれど、二上山あたりまでは見ることができた。
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そしてまた住宅街を下る。
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いよいよ釣鐘山に向かう。最初は急な階段、それから石段の「懺悔坂」という道を登る。
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昼前に釣鐘山山頂(205m)に到着して、ここで昼食にした。
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山頂から少し下って、しっかりした登りを 100m ほど上がって、山頂直下の展望台へ。なかなかの眺望で、甲山と六甲山系。
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石切山山頂(283.5m)はしょぽい。
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途中の展望台から、これは妙見山方面。
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ミニ八十八カ所めぐりの道で満願寺を目指す。
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箱に 100 円を入れて、裏側から満願寺に入る。
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立派なお寺でした。
そして大日十矢不動明王。
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そして締めは最明寺滝。この滝は立派でした。住宅街のほんのすぐそばにこんな立派な滝があるとはびっくり。
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住宅街を歩いて、阪急の山本駅で解散となった。
こんなところにこんな山や滝があるのかと、ちょっと以外な楽しいエリアだった。

大文字山、如意ヶ嶽、長等山

以前に登山講座の受講生だった方から、どこかに案内してほしいと以前から頼まれていて、昨日(1/30)、このコースを歩いてきた。
このコースはほぼ同じルートを講座でも2回歩いているが、大文字山山頂を除いては人通りの少ない静かなコースだ。

銀閣寺近くで落ち合って、まずは大文字山の火床コースへの道を行く。さすがに平日の朝方は銀閣寺でも観光客は少ない。
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未舗装路に入ってわずかで道標の無い踏み跡を左側に入るのだけれど、昨年の台風の影響か随分荒れていてわかりにくい。
取り付いたあたりは倒木だらけで、大きなものはノコギリで切られているけれど、小さなものはまたいで越えて行く。
少し急登を上がると道の倒木は減ったけれど、中尾城跡のあたりは随分様子が違っていた。
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脇道がたくさんあってわかりにくい。中尾の滝に寄るのは初めてかな?
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このあと沢をずっと詰める予定だったのが、右岸の稜線に上がる明瞭な踏み跡に引き寄せられて、まぼろしの滝には寄ることができなかった。
標高が 400m くらいになると日陰斜面には結構雪が残っていた。
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火床からの道に合流して、11時半に山頂(465.3m)に到着した。天気は良いけれど、遠方は霞んでいる。正面はポンポン山や小塩山などの西山。
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ここでのんびりとお湯を沸かして味噌汁を飲んだりして小一時間の昼食休憩にした。
如意ヶ嶽への道も部分的には大変な倒木で、整備されていなかったらとても歩けない。
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雨社にお参り。
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如意ヶ嶽には航空機のレーダー施設があって、山頂(472m)には立ち入れない。
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ここからしばらく車道で(と言ってもレーダー施設に行く車しか走らないので、これまで車に出会ったことは無い)、車道の展望場所から音羽山。
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ガードレールの下をくぐってまた登山道に入ってしばらく行って、今日は本当の長等山(354m)まで足を延ばした。
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琵琶湖方面が絶景。雪を被った伊吹山の上部が見えていたのだけれど、写真ではわからない。
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少し戻って北に向かって、ゴルフ場のそばを行く。正面に比叡山。
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無事、早尾神社に下りてきた。
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最後に、皇子が丘公園でお湯を沸かしてコーヒータイムにした。
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守山のお二人は京阪線で石山へ、私は湖西線の大津京駅に向かって別れた。

小野アルプス

先の日曜日(1/20)は講座で兵庫県小野市の小野アルプスへ行ってきた。
小野アルプスとは、
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ということです。

集合は加古川線の市場駅。加古川線に乗ったのはたぶん初めて。天気予報通り、小雨模様。
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まずは「白雲谷温泉ゆぴか」へ。
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登りだして 10 分少々で高山(たかやま。127.1m)。
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展望は今ひとつ。
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お次は前山(まえやま。135.8m)。
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いつの間にやら愛宕山(あたごやま。154.2m)を越えて、安場山(やすばやま。156.6m)。
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ケヤキ本来の樹形を保っている(周りの木に邪魔されてきれいな放射状にはならない)「奇跡のケヤキ」。
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車道に出た。
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そして総山(そうやま。168.8m)。ここで昼食にした。幸い、雨は止んだ。
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アンテナ山(171.6m)。近くにアンテナが立っている。
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ここも惣山(そうやま。198.9m)。小野アルプスの最高峰で、小野富士と呼ばれている。
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展望台から次に登る紅山(べにやま)の稜線を眺める。登っている人が見える。
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いよいよ取り付きへ。
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結構傾斜がある。雨が止んで良かった。足を滑らせたらタダでは済まない。
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紅山(182.8m)の山頂から足元を見下ろす。すぐそばに山陽自動車道。
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最後に福甸山(ふくでんやま。標高不明)。
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少し下るとすぐに車道に出た。あとは車道で小野町駅まで。
小さくてよく見えないけれど、女池にはコハクチョウ。
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鴨池。
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歩いた稜線を振り返る。
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4時前に小野町駅に到着した。
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このあたりの山は火山でできた山々で、播磨アルプスなども標高は低いけれど小さなアップダウンがたくさんあって、しかも岩場が結構あるのでそれなりのアルペンムードは味わえる。

畝傍山

今年最初の講座で7日(月)に奈良の畝傍山へ行ってきた。畝傍山はちょうど2年前に個人的に大和三山へ行って以来の2度目。

橿原神宮西口に集合して、橿原神宮には寄らずに畝火山口神社に向かう。
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まずは懿徳(いとく)天皇陵。第四代天皇。欠史八代の一人。
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次に安寧(あんねい)天皇陵。第三代天皇。欠史八代の一人。
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そして畝火山口神社へ。気長足姫命(おきながたらしひめのみこと。神功皇后)などが祭られている。神功皇后が応神天皇を出産した伝承により、安産の神として信仰されている。
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元々は畝傍山の西側にあったのが、いつからか畝傍山山頂に移されて、その後の橿原神宮の拡張工事の時に橿原神宮や神武天皇陵を見下ろすのは良くないということで今の場所に移された。
ここから登山道に入る。
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畝傍山山頂(198.8m)で昼食にした。
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山頂から耳成山。
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反対側には葛城金剛山系。
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畝火山口神社の跡。
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山を下りて、神武(じんむ)天皇陵。言わずと知れた初代天皇。
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北に歩いて、綏靖(すいぜい)天皇陵。第二代天皇。欠史八代の一人。
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さらに北に歩いて、今井町の街並みを散策する。環濠の跡。
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古い街並みを残そうとしているのは良くわかりけれど、整然とし過ぎていて若干違和感を感じる。
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入鹿神社に立ち寄る。古代史では悪役の蘇我家だけれど、どういう経緯で祭られるようになったのだろう。ただ個人的には日本国家の近代化の礎を築いたのは本当は蘇我氏ではないかと考えている。天智天皇、天武天皇、そして藤原氏がその成果を横取りしただけなのではないかと感じる。
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その後、近鉄の大和八木駅で解散となった。このあたりは好きなエリアで、一人なら行けなかったような場所にも立ち寄れて、楽しい一日だった。

釈迦岳敗退

新春登山は比良の武奈ヶ岳へ行こうと思った。
昨年の2月に堂満岳から武奈ヶ岳へ行ったので、今年は釈迦岳経由にしようと考えた。
ただし今は随分雪が多い。直近の情報ではイン谷口ですでにそこそこの積雪のようで、はたして釈迦岳へのトレースがあるのかどうかがちょっと不安だ。他人のトレースをあてにした雪山登山など邪道だということは十二分に承知しているけれど、もはやそんな気力も体力も無い。ワカンもスノーシューも持っていない。
もし釈迦岳に向かうトレースが無かったら早めに引き返して青ガレ経由で武奈ヶ岳へ向かおうと思った。
今回はまともな雪山登山になることは間違い無いので、昨年新調した登山靴で家を出た。登山靴で家を出るなんて一体何十年ぶりだろうか。

8時18分に比良駅を出発した。寒いので中綿ジャケットは羽織ったまま。生憎の小雨模様だ。
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どんよりした曇り空で、昨年よりは随分雪が多い。
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小雨がみぞれのようになってきたので、中綿ジャケットを脱いで登山用のアウターに着替えた。
堂満岳への分岐点を通過。昨年はこのあたりはほとんど雪が無かった。
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ほどなくイン谷口へ。
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そして車道の終点。昔はここからリフトが運行されていた。
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みぞれがほとんど止んで暑くなってきたのでアウターを脱いだ。そしてショートスパッツを着けて登山道に入った。この道は2年ちょっと前に講座で登った。幸い、しっかりしたトレースがあった。かなり新しい足跡もある。これで一安心。
神璽谷(しんじたに)への分岐。
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このあたりから道が急になって、雪も増えてきた。足元が不安定になってきたのでピック付きポールを出した。
トレースが2本に分かれている所があって、本道の方は少し先がヤブになっていたのですっきりした直登のトレースを選んだ。
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ヤブは無いものの足元はさらに不安定で、ヒザまでのツボ足ラッセルになってしまった。本道の方が良かったかもと後悔したが、数分くらいで本道に合流した。
結構段差のある箇所などがあって歩きにくいので、さらにもう一本、トレランポールを出した。
どういう訳か次第にトレースが浅くなってきた。あの新しいトレースの人はどこへ行ったのだろうか。
10時37分、リフト駅の跡に到着した。展望はまったく無し。雪が強くなってきたのでまたアウターを羽織った。
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少し登ると釈迦岳へ向かう道と稜線に向かう道の分岐に出たが、ここでトレースは消えていた。釈迦岳へ向かうには右側を登って行くはずだけれど、吹き溜まり状態でトレースらしきものは皆無。
最初の急登部分を腰までのラッセルで這い上がったが、上を見てもトレースらしきものはまったく見あたらなかった。
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写真で見ると大した斜面には見えないけれど、実は40度くらいはありそうな溝になっていた。
ここで標高 800m ちょっと。まだ釈迦岳までは標高差で 200m 以上登らなければならない。ツボ足ラッセルで標高差 200m なんてあり得ない。諦めの早さには自信がある。だからこの程度の実力でもこれまで大きな事故は起こさずにやってこられたのだと思っている。
稜線に向かう道はうっすらと轍は見えるけれど、ここもスネくらいのラッセルだったので早々に引き返した。
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11時6分、ここを最終到達点にして引き返すことにした。
戻る時、神璽谷への分岐の所で単独で登ってくる男性に出会った。もう12時近いというのに、ちょっと遅すぎるんじゃないですか。無雪期ならいざ知らず。
大津ワンゲル道はトレースは無かった。
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来た道を淡々と歩いて、12時55分の電車がちょうどホームに入ってきた時に階段を駆け上がって飛び乗った。
かつて山スキーを楽しんだ者からすると、ツボ足やワカンでのラッセルは苦行以外の何物でも無い。下りで滑れないスノーシューには興味は無いし、やはり雪山はスキーに限ると改めて再認識した。
ただ、もう山スキーから離れてほぼ10年。体力の衰えもあって、再開するのがオソロシイというのが本音だ。きっとがっかりするだけだろう。道具はまだ大丈夫のはずなので、気持ちさえあればやってみることはできる。
私はあまりあちこちの山に出かけるという趣味はなくて、気に入った地域に何度も行くタイプだ。百名山などまったく興味が無い。
とは言っても死ぬまでにぜひ行っておきたい山というのはいくつかあって、それは北海道の山。まだ行ったことが無い。行くならぜひ残雪期にスキーで行きたいのだ。そのためにはそれなりの準備をしなければならない。
年齢的に考えるとここ2〜3年くらいがタイムリミットじゃないかと思うので、まずはゲレンデからでも再開した方がいいのではないかと思ったりしている。

高代寺山、城山

先の日曜日(12/16)は今年最後の随行で北摂の高代寺山から城山を歩いてきた。このあたりは2年近く前にも別の講座で歩いている。

出発は能勢電鉄の妙見口。前回は雪景色だったけれど、今回は寒いとは言え雪は無い。
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前回はぐるっと大回りの道を歩いたけれど、今回はより初心者クラスということで距離の短い参道を行く。
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参道なのでお地蔵さんなどが随所にある。
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車道に出て、妙見山を望む。
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ほどなく高代寺に到着した。
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これが本堂。
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前回はチラッと眺めただけのクマ舎。イノシシの仕掛けにかかった小熊を飼育しているらしいけれど、寒いせいか姿は見えなかった。
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五輪塔に寄り道。
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車道をヤブでショートカット。
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11時前、高代寺山(488.5m)に到着した。
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その後は車道を下る。途中の展望場所から、真ん中奥は六甲。
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しらかば公園に下りて、ここで昼食にした。
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トイレ休憩にスポーツセンターに立ち寄って、また山道に入る。
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わかりにくい道を辿って無事 242.2m の三角点へ。
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そして最後に城山(178m)の山頂。
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このあたりは城跡で、遺跡を守るための猪鹿よけのシカケがたくさん設置されている。
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最後の展望場所から市街地を眺める。向こうの山裾には新名神道路。
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市街地に下りて山道は終了。
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その後、山下駅で解散した。DSC_0035.jpg
これで今年の講座はすべて修了した。突然の腰痛で一時はどうなることかと心配したけれど、何とか無事仕事を終えることができてほっとした。