稲佐の浜、出雲大社

9/26(木)はまずは一畑電車に乗って出雲大社に向かう。

松江しんじ湖駅はホテルのすぐそば。

この路線は一度乗ってみたいと思っていた。この駅に到着する便は通勤や通学客で混雑していたが、反対方向は空いている。

左手には穴道湖。昨年は南側を走る山陰本線に乗って、出雲市から松江に向かった

一畑口駅ではなぜかスイッチバック。

戦前はここから北に向かって一畑薬師まで線路が伸びていたのだが、戦争のための鉄の供出で廃線になってしまった名残り。京都の愛宕山鉄道やケーブルと同じ運命だった。

川跡駅で大社線に乗り換え。

左手に粟津稲生神社の鳥居。

松江しんじ湖温泉駅を出て1時間10分くらいで出雲大社前駅に到着した。

この駅舎は国の登録有形文化財として登録されている。

今回は主として昨年行かなかった場所を辿る予定。

まずは出雲大社と反対方向に行って、宇迦橋大鳥居へ。大きな工事をやっていた。

出雲大社の方向に戻って、中には入らずに海岸の方に向かう。

大鳥居から30分ほど歩いてようやく「稲佐の浜」に到着した。

ここは国譲り神話の舞台。弁天島は今はそばまで歩いていけるが、かつては海の中だった。

そしてここから数分歩いて屏風岩へ。

こんないわれ。

近くで見ると、

実はここ、写真をよく見るとわかるように、住宅街の家と家の間のわずかなスペースにある。ほんの3メートルくらい左には民家の玄関があるという場所。

さて、戻って出雲大社に向かう。

が、途中で奉納山という展望場所の案内が目に入った。

時間があるので立ち寄ってみることにする。

あまり歩かれていない石段を数分上がると展望台があった。

上から国引き神話の風景を眺める。

国引き神話とは、

展望台の上からは稲佐の浜は見えなかったが、下に下りて端の方に行くとわずかに見えた。

そして出雲大社に向かう。

西側から入ったらすぐに拝殿に出た。

何かちょっと違うような?

これは本殿の西側にある神楽殿でした。

さらに進むと本殿の拝殿の前に出た。

そして本殿にお参り。

昨年は本殿のまわりをぐるっとまわったが、今日はもうだいぶと歩いて疲れてきたのでこれは省略して休憩所のベンチでしばらく休んだ。

ムスビの御神像。

そして正面の鳥居に出た。

今、11時半。電車はほぼ1時間に1本しかないので、午後1時台の便に乗る予定をしていたのだが、1本手前の電車に乗って出雲市へ行って、そこで昨年食べなかった出雲そばを食べることにしよう。

昨年ライスバーガーを買った店で松江のクラフトビールを買って、駅のベンチで昼ビールにした。

昼ビールは電車旅ならではで、いつも楽しみにしているのだが、実際に出かけると意外と飲む機会がない。今日は暑い中をたくさん歩いたのでちょうどいい機会だった。

20分ほどで出雲市に到着した。

駅のそばにある店で出雲そばをいただいた。正直なところごくごく普通のそばだった。

いよいよこれから山陰本線完走に向かう。出雲市から京都までは昨年乗っているので、ことしは反対方向に出雲市から下関に向かう。

今日の目的地は益田。ここまでは特急が走っているのだが、あえて普通列車に乗る。

まずは浜田まで。

右側には日本海が望める。

海岸線が見えるところではいたることろにゴミが打ち上げられていてがっかりした。

2時間少々で浜田駅に到着して、ここで益田行きに乗り換える。

1時間ほどで益田駅に到着した。

そして歩いて10分くらいのホテルにチェックインした。

ホテルから数分の居酒屋に行ったら今日は予約で満員御礼とのこと。別の店に入ったらテーブルに灰皿が並んでいるのが目に入ったのであわてて退散。さらに次の店では入り口に喫煙可という表示。

結局、近くにあった大阪王将での定食となった。

黄泉比良坂、松江城

以前にネットの映像で古事記の伝承地である島根県東部にある「黄泉比良坂(よもつひらさか)」を見て、いつかぜひ訪れてみたいと思っていた。

いよいよ訪れるタイミングかなという気分になって、9/25(水)に出発して、その後、山陰本線で下関まで辿ってみようと思った。

最近、電車の人身事故が頻発している。何かあったら困るので少し早めに出て、京阪電車は無事だったものの、JRは不安が的中して事故で遅れていて、当初予定していた新幹線の便には間に合わず、ギリギリのタイミングでのぞみの自由席に飛び乗った。

岡山から伯備線の特急に乗り換えて米子へ向かう。この特急「やくも」は全席指定席なので乗り遅れると指定券の再発行が非常に面倒なのだが、何とか数分の乗り換え時間で間に合った。

この列車は今年の4月にデビューした新型車両で、以前の「やくも」は揺れがひどいことで有名だったのだが、新しく「車上型の制御付自然振り子方式」を採用して、かなり改善されたそうである。

私は以前の車両には乗ったことがないので違いはわからないのだが、それでもこれまでに私が乗った様々な特急車両の中ではかなり揺れるほうだったと思う。

新見(にいみ)に停車。

昨年、木次線に乗りに行った時は岡山から普通列車で来て、ここで芸備線に乗り換えた。

岡山から2時間少々で米子に着いて、ここで山陰本線の普通列車に乗り換える。

米子から3つめの駅の揖屋(いや)で下車した。

ネットの映像では若い人が駅からレンタサイクルで来たと言っていたが、レンタサイクルをやっている「東出雲町まちの駅」は水曜日は休業日だった。私はもともと歩いて行くつもり。

大きな歩道橋を渡って駅の南側に行く。

ちょうど昼過ぎで昼食時ではあるのだが、電車の本数が少ないので後のことを考えてまずは目的地に向かう。

しばらく国道9号線を歩く。

駅から15分ほど歩いて、あらかじめ調べておいたショートカットできる道に向かった。案内板がありました。

ちょっとした登り坂。木陰の山道に入ったので気分は爽快。

峠には「塞(さえ)の神」。

坂を下ったら「伊賦夜(いふや)坂」という古びた案内板があった。

すぐ横には映像で見た池があった。見覚えのある場所に出てきた。

ちょっと変わった鳥居をくぐっていよいよ核心部へ。

ここが黄泉の国と現世の境界地。

こんな場所です。

黄泉の国にちょっと足を踏み入れてみたが、無事戻って来られた。

神話では伊奘諾(いざなぎ)命が桃の実を黄泉の軍に投げつけたら軍が引き返したということになっている。

さて、次は伊弉冉(いざなみ)尊を祀った揖屋神社へ向かう。

先ほどの池のそばには彼岸花が咲いていたが、ここにはヒマワリが満開。夏と秋が混在している。

10分ほど歩いて揖屋神社へ。前の道は出雲街道。

平安朝以前からある古い神社。出雲国造との関係が深い。

このあと駅に戻ったが、店で食べられるほどの時間がないので近くのスーパーでパックのちらし寿司を買ってホームの待合室で急いで食べた。

松江駅で下車。

松江城の方に向かう。橋の上から穴道湖方面を眺める。

まずは松江歴史館へ。正直、それほど松江に興味があるわけではないのだが、せっかくここまで来たので立ち寄ってみようという感じ。

510円払って有料展示に入ってみた。

そして松江城へ。

600円払って天守閣に入る。

予想以上に立派な城だった。5階ほどあって、急な木の階段で上がっていく。姫路城に匹敵するくらいの規模だった。

最上階から穴道湖。

その後、松江しんじ湖温泉の「ホテル一畑」にチェックインした。

今日は結構歩いたので疲れを癒すべくひと風呂浴びてから夕食に出かけた。

ホテルから数分のところの居酒屋へ。

今日も晴れで暑い一日だったが、おいしいという評判のおでんなどをいただいた。

上階にある風呂からは穴道湖が見下ろせるのだが、夜は何も見えず、ただのんびりと湯船でゆったりして過ごした。

徳舜瞥山、ホロホロ山、支笏湖

6/29(土)はいよいよ最終日。早く帰ってしまおうと考えたりしたこともあったが、結局、最初の予定通りの行程になった。最後の方で天気が回復したのが幸いだった。

フェリーの出港は夜なのでほぼ丸一日の時間がある。しかし山へ行って万が一何かトラブルがあると大変なので、以前は最終日は山へは行かないようにしていたのだが、どうしても時間を持て余してしまうので、このところは半日コースへ行くようになった。

しかも今日は土曜日なのでヘタに観光地に行くと混雑に巻き込まれる可能性があるので、ウポポイなどは避けたかった。

選んだのは徳舜瞥(とくしゅんべつ)山とホロホロ山。地元ではポピュラーな山のようで、おそらく登山道も整備されているだろう。

ニセコから2時間くらいかかって登山口に到着した。好天の土曜日とあって駐車場はすでにかなりの車で埋まっていた。

徳舜瞥という山名の由来はアイヌ語で「トックシュンペツ」(アメマスの居る川)を意味する。

8時15分に駐車場を出発した。登山口が五合目。

いきなり岩のゴロゴロする道でがっかりしたが、ほんの数分で普通の登山道になった。

道はほどよくジグザグにつけられていて、9時40分にあっさり徳舜瞥山の山頂(1309m)に到着した。実は今回登ったニセコ周辺の山の中では一番高い。

羊蹄山。

恵庭岳と右に支笏湖。

東にはこれから向かうホロホロ山。

もっと人が多いかと思っていたが、それほどでもなかった。

アズマギク。

イワギキョウ。

タカネシオガマ。

なんかのスミレ?

徳舜瞥山からのしばらくの道はザレた急な下りで、本当ならポールを出したいところだったのだが、わずかな間だけなので何とかそのまま下った。

上りにさしかかると右側が切れ落ちたナイフリッジになった。右側は灌木が生えているので恐怖感はそれほどでもないが、もし足を滑らせたらこの灌木ではまず止まらないだろう。

最後はお決まりの岩岩。

10時15分、ホロホロ山の山頂(1322.3m)に到着した。徳舜瞥山より少しだけ高い。山名はアイヌ語の「ポロポロ・ペッ」(甚だ大きい川)に由来するとの説もあるが「甚だ大きい川」がどの川を指すのかは不明。

山頂からのパノラマ。

写真を撮ったら早々に引き返す。ナイフリッジを慎重に下って、最後の上り。

時間があるので徳舜瞥山で腰を下ろしてフルーツケーキを食べた。今日はおにぎりは持ってきていない。

一息ついたらあとは往路を淡々と下るだけ。

六合目に湧き水があるのは行きには気がつかなかった。冷たくておいしかった。

12時20分に駐車場に戻ってきた。

さて、片付けを済ませたら昨秋と同じく支笏湖へ。やはり好天の土曜日なので駐車場はかなり混んでいた。

まずは腹ごしらえ。ヒメマスの丼とソバのセットで1100円なり。ヒメマス丼はなかなか美味だったが、ヒメマスが4切れしかなくて物足りなかった。この値段ならこんなものかも。

いつものビジターセンターへ入って休憩所でWiFiサービスを利用して時間潰し。

支笏湖はこれまでにも何度か来ているのだが、こういうものがあるのはこれまで気がつかなかった。

明治から戦後あたりまで、苫小牧に工場のあった王子製紙が木材の搬出のためにこのあたりから苫小牧までの専用軽便鉄道(山線)を設置していて、一般客も乗ることができたらしい。ただし一般客は「事故が起こっても責任は取らない」という条件だったとか。

その時の鉄橋(山線鉄橋)がすぐそばに残されている。

橋を渡って向こう側へ行くと湖畔に下りることができる。そこからのパノラマ。

ホロホロ山も見えた。

時間を見計らっていつもの「なごみの湯」へ。今日は土曜日なのでお気に入りの平日割引セットは買えない。

2階の休憩室のソファでゆったりと時間を過ごしてからマックスバリュでビールやパンを買い込んで、フェリーターミナルに向かった。

ニセコへ

6/26(水)はまたもや朝から雨。このあたりは明日も天気が良くない予報なので、まだマシなニセコへ戻ろうと思ったが、しばらくすると雲が切れてきた。

午後には天気が回復するという予報なので取りあえず旭岳のロープウェイに向かった。

しかし標高が少し上がるとまた厚い雲がたれこめてしばしば雨。

1時間以上、車の中で様子を見ていたけれど、天気が回復しそうな気配はない。

こんな天気でもロープウェイで上がっていく人たちがいるが、こんな日に往復3000円以上も払って上がる気にはならない。

諦めてニセコへ向かうことにした。

そんなに急いでも仕方ないのでずっと下道で。

まずは馴染みの「綺羅乃湯」へ。

駐車場がずいぶん空いていたので不思議に思ったら、何と休業日。

仕方なく昨秋に行った昆布駅の幽泉閣へ。

ここは昆布駅のすぐ横にある。

一日に数本しか列車の通らない昆布駅。

時間があるので倶知安のマックスバリュまで行って買い物をして、定番のニセコの道の駅に停めた。

美瑛富士

6/25(火)は可もなく不可もなくという天気予報で、美瑛富士に向かうことにする。

十勝岳登山口の望岳台を6時半ちょっと前に出発した。

ちょっと先に標識の岩。

しばらく行くと白銀荘への分岐。

出発して40分ほどで十勝岳と美瑛岳との分岐。正面の稜線は2年前に歩いた

なんとかキンバイ?

イソツツジ。

天気が良くなってきた。

エゾノツガザクラ。

美瑛富士が見えた。このあたりは2年前に歩いた道。

エゾコザクラ。

ウコンウツギ。

ルンルン気分で歩いていたら突然、目の前に雪渓!!

結構、傾斜もあるし、滑り落ちたらタダでは済まない。もちろん、アイゼンは無し。また敗退かと一気に気分が落ち込んだ。

上部の状態はよくわからないのだが、横の斜面を眺めてみたところ、上に巻いているようなかすかな足跡が目に入った。わりと傾斜はあるけれど登れないほどの斜面ではない。ポールを出した。

灌木につかまったりしながら何とか向こう側に抜けることができた。しかし滑りやすい斜面でこれはこれでスリリングではあった。

チングルマ。

そしてシャクナゲ。

その後も何度か雪渓のトラバースがあったが、いずれも何とか渡ることができた。

そして沢を渡る。融雪期なので水量が多かったが、完全な水没までは至らずに渡ることができた。

このあとはしばらく急登。

そして美瑛岳と美瑛富士の分岐へ。2年前は美瑛岳からここに下りてきた。

美瑛富士に向かうためにはこの雪渓を渡らなければならないのだが、行くしかない。

その後も何度か雪の斜面を渡って、コルへのフラットな道になった。この頃から風が強くなってきた。

9時45分、ようやくコルに到着した。風が強かったので雨具のジャケットを羽織った。

縦走路は右の方に行くが、美瑛富士は正面を登る。

ガラガラの歩きにくい道だがジグザグにトレースがあるのでそれからはずれないようにひたすら登る。

このあたりから周囲はガスってほとんど視界が無くなってしまった。

10時12分、美瑛富士の山頂(1888m)に到着した。

展望も何も無いので早々に下山。

少し下りたら視界が開けてきて、振り返ったらチングルマのお花畑越しに山頂が見えた。

コルに戻ったら池塘が見えたのでちょっと行ってみた。

コルから少し下りて風の当たらないところで美瑛富士を眺めながらおにぎり休憩にした。腰を下ろすのは今日初めて。

例の雪渓のトラバースは安全第一で帰りも上を巻いた。

その後、天候が崩れてきて、本降りの雨になってきたので雨具の上下を羽織ったが、よくあることでほんの少ししたら止んでしまった。

十勝岳への道に合流する手前で雨具を脱いで、ポールをしまって、パンを食べた。

火山の礫の道は足元が不安定なので疲れる。ようやく登山口が見えてきた。

午後2時ちょうどに駐車場に戻ってきた。

風呂は近場の白金温泉へ。

「杖忘れの湯」という変わった名前の宿。こじんまりしたいい雰囲気ではあったけれど、露天もあるものの浴槽も洗い場も小さいので週末は避けた方が良さそう。

そして帰り道にあの「青い池」。陽がさしていないと青く見えないとのことだがうまい具合に晴れている。

ここも駐車料金500円で、アトサヌプリのようにいい場所がないか探ってみたけれどどうにも見当たらず、諦めて駐車場に入った。

平日にもかかわらずかなり混んでいた。ただし耳に入る言葉はほとんど中国語。台湾人かも知れないけれど。

なぜ青く見えるかというと、

その後、美瑛駅のそばの道の駅に行ってみたが思いのほか小さかったので、また昨日と同じビルケに停めた。

オシンコシンの滝、アトサヌプリ、阿寒湖コタン、幌舞駅

6/24(月)は予報通りで朝から雨。

当面、好天は望めないので初めての場所へ行くよりも馴染みのあるところへ行った方が安心できるのではないかと思って、観光しながら富良野へ向かうことにした。

まずは知床でオシンコシンの滝へ。

ここは道路から見えるのでこれまでにも何度か車窓から眺めているのだが、今回は車を停めてじっくり眺めてみたいと思う。

幸い、雨は止んでいた。

オシンコシンというのはアイヌ語で「そこにエゾマツの群生するところ」という意味。

私は那智の滝のような豪快な滝よりもこの滝や白糸の滝などの方が美しくて好みだ。

次は屈斜路湖の方に向かう。

天気が悪くなければ藻琴山に行こうと思ってやってきたのだが、

小雨程度だが霧でほとんど何も見えない状態なので、これでは歩く気にもなれず、アトサヌプリ(硫黄山)に向かう。

駐車場に向かったら前の車がUターンして戻ってきた。500円かかるらしい。後から来た数台のバイクも戻って行った。

私も一旦戻ってどこかちょっとだけ停めておけるような場所がないだろうかとウロウロしたところ、どうも同じように考える人がいるようで、少し歩くとアトサヌプリに入れそうな踏み跡が目に入った。

そんなに長時間停めるわけではないし、交通量もそんなに多い道ではないので、ここに置いて向かうことにした。

予想以上の壮大な光景だった。

少し標高が上がると霧がすごいが、下の方はそれほどでもない。雨も止んでいた。

黄色いのは硫黄の結晶。かつては採掘されていたらしい。

歩ける場所でも地面からお湯がボコボコと湧いているところがあって、ちょっと触ってみたら非常に熱かった。

ちょっと摩周湖の方に寄ってみたが、こちらはガスガスで止まる気にもならず、昼食のために阿寒湖のコタンに向かった。

2年前に来た時にもそうだったのだが、この界隈の店は店頭のメニューに値段が書かれていない。結局、前回と同じ店に入って豚丼を食べたのだが、後になって鹿肉を食べておけば良かったと後悔した。

雨が降ったり止んだりの中を富良野に向かう。

小雨の狩勝峠。

峠を下って、かの有名な幌舞駅へ。

本来の駅名は「幾寅駅」だが、映画「鉄道員」の舞台になった「幌舞駅」の方が有名。

2016年の台風による被害で鉄道は止まった状態だったが、本年(2024年)の3月いっぱいをもって完全に廃線になってしまった。

鉄道ファンには人気の駅。

古い気動車も置かれている。

富良野では定番のフロンティアフラヌイ温泉へ。ここの低温の源泉がお気に入り。

そしてスーパーで買い物をして美瑛の道の駅に入った。

宗谷岬白い道、北見神威岬、サロマ湖、ウトロ

昨夜は寒かった。

6/22(土)も天気は良くない。昨夜から朝まで本降りの雨だった。

取りあえず宗谷岬に向かう。

当初は宗谷岬の突端を出発して宗谷丘陵フットパスを歩くつもりだったのだが、この天気ではそんな長い距離を歩く気分にはならない。

せっかくなのでせめて「白い道」だけでもということで、海に近いゴール地点からスタート地点までを往復しようと思った。

ゴール地点の近くの宗谷公園のそばにお寺があって、車が停められそうだったのでそこに置いた。

薄い中綿ジャケットに雨具を羽織って、小雨の中、傘を持って6時40分に出発した。

宗谷公園なんて立派な名前がついているけれど、実態はこぢんまりしたただの公園。神社とトイレはあるけれど。

少し歩いてゴール地点へ。実は「白い道」は車でも走れる。

最初は普通のアスファルトだが5分ほど行くと白い道になる。

これはホタテの貝殻を砕いたものを道に敷き詰めてある。

道端には巨大なフキの葉っぱ。

丘陵部にさしかかるとそれなりの展望は得られた。しかし風があってかなり寒い。

バイクが1台、通り過ぎて行った。

やや上りの道を30分少々進むと白い道が途切れてアスファルトになった。

何の標識も無いがここがスタート地点なんだろう。

先を見てみるとどうもフットパスというのはほとんどアスファルトの道のよう。

ここで引き返すことにする。

しばらく戻るとオホーツク海が望めた。

のんびり歩いて1時間半足らずの散歩だった。

この先、オホーツク海沿いを走って知床まで行く予定。

宗谷岬はこの2月にも来たばかりだが、通過するのももったいない気がして、一応立ち寄っておく。

ここから先は初めて通るところ。

左にオホーツク海を眺めながら1時間半ほど走って北見神威岬に立ち寄った。

かすかな踏み跡があるのでシューズに履き替えて岩のところまで降りて行った。

なかなか険しい岩場で、先端の岩まで行くのは断念した。

その後、延々3時間ほど走ってサロマ湖へ。

サロマ湖と言えば我々マラソンランナーにとっては何と言っても「サロマ湖ウルトラマラソン」。第1回はおそらく30年以上前だと思う。今年の大会は翌週の日曜日(6/30)の看板が出ていた。

国内で初の本格的な100kmマラソン大会で、ウルトラマラソンブームのきっかけになった大会。

このワッカ原生花園も確かコースの一部になっているはずで、風景の素晴らしさが評判だった。と言うか、今もそうなのだが。

私はその頃は42.195kmのマラソンしか興味が無かったので100kmを走りたいとは思わなかったし、その後100kmの大会は3回ほど走ったけれどこの大会に参加することは無かった。

ワッカ原生花園には長い散策路が整備されていて、レンタサイクルで廻ることもできるのだが、歩ける範囲で歩いてみる。

ハマナス。

エゾスカシユリでしょうか?

「龍宮街道」というのは湖とオホーツク海の境目の岬のような場所に延びた道。

これはオホーツク海。

土曜日だけれど天候が今ひとつのせいか観光客は少なかった。

そして網走で給油。網走はそれなりの大きな街なので郊外よりは安いのではないかと期待したが、期待に反してむしろ高いくらいだった。これなら紋別で入れておけば良かった。

またまた延々走って知床のウトロまで来て、昨年も利用した夕陽台の湯へ。

すぐ前の駐車スペースがいっぱいで、ちょっと離れた駐車場に停めた。土曜日なので混んでいるのではないかと思ったが、風呂は空いていた。

そしてセブンイレブンで買い物をして定番のウトロの道の駅へ。

神居古潭、朱鞠内湖、北海道命名之地、豊富温泉

6/21(金)は天気が悪いのでいろんな場所を辿って稚内へ向かうことにした。

まずは旭川の神居古潭へ。

神居古潭は以前から一度訪れてみたいと思っていたところなのだが、最近世間を震撼させる事件があったばかりで、ひょっとしたらたくさん人が来ているかもと懸念したが、早朝だったせいか来ている人はわずかだった。

殺害された(?)女子高生は留萌から車で連れてこられたそうなので、おそらく私が走った道で連れて来られたのだろうと思う。

この橋から落とされたそうだが、容疑者は落としてはいないと言っているとか。

2〜3日前のニュースでは橋に花束が供えられていると言っていたが、すでに撤去されている模様。

このあたりをアイヌ語で「パラ・モイ(広い湾)」と呼ぶらしい。

橋を渡った先には函館本線の旧神居古潭駅の駅舎が復元されている。今は山をトンネルで抜けている。

ホームはおそらくその当時のまま。

古いSL.

次は朱鞠内湖(しゅまりないこ)へ。

朱鞠内湖ではイトウを釣ることができるそうだが、昨年、ベテランの釣り人がクマに襲われて亡くなった。

小雨の中、他にもう一台、車が停まっていたのだが、何と大阪からの旅行者。私の車のナンバープレートを見て「こんなところで大阪からの人に出会うとは・・・」とお互いに驚き合った。

そして音威子府(おといねっぷ)そばを食べるべく音威子府に向かう。

殻のついた状態の籾をそのまま挽いた黒っぽい音威子府そばは一時消滅したのだが、ごく限られた店では食べることができる。東京にも食べられる店があるらしい。

音威子府駅前の店に行ったところ、何と臨時休業!!

致し方なく近くの道の駅へ行ったが、メニューが限られていて二日連続のラーメンとなってしまった。昨日のラーメンに比べたらかなり貧弱だった。

お次はこの近くの「北海道命名之地」へ。

「北海道」という地名は明治の初期に松浦武四郎によって付けられたのだが、どうしてこういうことに関して特定の場所が決められているのか不思議だったのだが、その理由がここの案内板の説明で初めてわかった。

そしてぜひまた行きたいと思っていた豊富温泉へ向かう。

最初に行った「ふれあいセンター」が何と故障で入れないとのことで、その近くにあったホテルで日帰り入浴した。

お湯はやはりあの懐かしの石油の香りのするお湯で、私はこういうちょっと変わったものが好きなので良かったが、こういうのをあまり好まない人もいるだろうとは思う。

そして稚内の道の駅に入った。稚内に来るのは3回目だが、車で来るのは初めて。

稚内にはマックスバリュが無いのでセイコーマートで食材を買い込んで、車中で一人宴会にした。

さすがに稚内は寒くて、駅前の温度計では11度くらいだった。

北海道へ

昨年まで3年続けて7月後半に北海道を訪れてきたが、その印象は「北海道でも7月後半はとても暑い!!」ということだった。

実は昨年は6月にしようと思っていたのだけれど、想定外の十二指腸内視鏡手術が6月末にあって、結局7月になってしまった。

今年はそういうハプニングも無く、無事6月に行くことができた。7月になるとフェリー料金も少し上るので、6月末に帰ってくることにした。

6/17(月)の夜に敦賀を出港するフェリーで苫小牧に向かった。

翌日の夕方に津軽海峡を通過するのをいつも楽しみにしているのだが、今回は霧がかかって見通しはあまり良くなかった。

遠方に何やら煙を上げている大きな船?

今回は恵山もしっかり眺めることができた。

苫小牧ではいつものウトナイ湖の道の駅に車を停めた。

浄土平、猪苗代湖

4/24(水)は予報どおりの雨。ただし本降りというほどではない。

とりあえず東吾妻山への登山口になる浄土平へ行ってみる。磐梯吾妻スカイラインは前日開通したばかりで、8時から17時までしか通行できない。

ゲートが開くのを少し待ってスカイラインに入る。浄土平に近づくといかにも火山という地質になって、硫黄の臭いが漂ってきた。

道路脇には「駐停車禁止」、「窓を閉めて」という標識が出ていた。写真を撮りたいところなのだが停められるような場所も無い。

8時過ぎに浄土平に到着した。駐車料金500円なり。

今日もガスガス。もう少し視界があれば小雨でも出かけてみようと思っていたのだが、これでは歩く気にならない。

ビジターセンターに入って時間潰し。

どこか時間潰しできそうなところがないだろうかと地図を眺めていたら、猪苗代湖が見つかった。そばに道の駅もあるのでそこへ向かうことにした。

広大な駐車場のある道の駅だがこの天気では閑散としている。背景は上部が雲に隠れた磐梯山。

傘をさして猪苗代湖湖畔まで行ってみた。

ほんのわずかな滞在で車に戻って、今度は磐梯山ゴールドラインを走ってみることにした。

展望場所からは猪苗代湖が見下ろせるようだが、今日の天気では何も見えない。

磐梯山の登山口を通過して、裏磐梯の桧原湖へ。

遊覧船があるが今日は休業だろうか?

明日はどうするか天気予報を確認して、東吾妻山より安達太良山の方がマシそうだったので、今宵はつちゆの道の駅に向かうことにした。

道の駅を通り過ぎて奥土湯の川上温泉へ。

プールのような深い浴槽のある温泉だった。

そして道の駅に戻った。

一時、雨が強くなったが、天気予報では明日は回復するとのこと。次第に止んでいった。