三段山

1/25(土)は三段山に向かうことにした。ここは5年前の3月に初めての北海道での山スキーデビューをした思い出の山。

9時過ぎに登山口の吹上温泉白銀荘に到着した時にはすでに駐車スペースはほぼ満杯状態だった。

準備を整えて9時半過ぎに出発した。この風景は記憶がある。

前回来た時はコロナの時期で人が少なくて、特に外国観光客は入国できない時だったのだが、今回は北海道ブームで外国人パーティがたくさんいた。ほとんど欧米系の人たち。

晴れてはいないもののこのあたりでは穏やかな天気だったが、樹林帯を越えると冷たい強風が吹き荒れてきた。昨日の旭岳もこんな感じだったのだろう。

バラクラバで口や鼻も覆っているが、ヘルメットの内側にかぶる薄い生地なので顔面凍傷になりそう。

はるか前方には先に進んでいるパーティが少し見えたが、それまで近くにいたたくさんのパーティはぜんぜん見かけなくなった。

2時間ほど登って、標高1500mあたりで地形の関係で少し風が避けられる場所があったが、少し進むとまた強風に襲われた。この先はずっと拭き晒しになりそう。

下るにはシールを外したりブーツとビンディングをセッティングし直したりしなければならないので、今日はこのあたりが潮時かなと思った。

下りでは、強風エリアでは誰も出会わなかった。後続のパーティはみんな下りてしまったのだろうか。

樹林帯まで下りると雰囲気も和らいで余裕が出てきた。

さらに下ると、登ってくるいくつかのパーティとすれ違った。

12時20分、白銀荘まで下りてきた。

車の中で行動食を食べたりしてゆっくりしたが、まだまだ時間があるので、昨年の6月に訪れた美瑛の「青い池」の冬景色を見に行ってみようと思った。

この季節でもそれなりの観光客だった。大半は中国や東南アジア系の人たち。なぜかこういう場所では欧米系の観光客はあまり見かけない。

青い池ではなくて「白い池」でした。

宿の前からは十勝の山々が眺められた。どれがどの山かはよくわからず。

南ふらのスキー場、幌舞駅

1/23(木)から3日間、富良野の宿に泊まる。

今冬はまだ一度もスキーで滑っていないので、まずはスキー場で足慣らしをすることにした。

富良野スキー場のようなリフト券高額のところへは行く気がしないので、ローカルスキー場の南ふらのスキー場へ行くことにした。

リフトはシングルとダブルの2基が並行して設置されており、シングルの方が少し上まで伸びている。さらに上に1基あるのだが運行されていなかった。

上部はまあまあの中級斜面。足元に南富良野町の市街地が見下ろせる。

10時過ぎに到着して、2500円の8時間券を購入して、1時間弱の昼休憩をはさんで午後3時頃まで滑ったが、どうも今ひとつ気持ちが盛り上がらなかった。

その後、すぐ近くなので昨年6月に訪れた幌舞駅を再訪することした。冬の雪景色が見てみたかった。

駅舎の跡には映画「鉄道員」ゆかりのものがたくさん展示してある。

駅のそばにはロケで使われた建物も残されている。

ホームからは南ふらのスキー場が見える。

そして今宵の宿は富良野の「フロンティアフラヌイ温泉」。

ここの日帰り温泉はこれまでに何度も利用しているが、泊まるのは初めて。一度ゆっくり泊まってみたいと思っていた。

北海道へ

昨年のこの時期に北海道行きを計画していたのだが、出発当日の朝にフェリー欠航の連絡があって、翌日もおそらく欠航とのことで、ずいぶん前から宿の予約をしていて、突然の予約変更もできないので、やむなく計画を諦めた。

冬場の日本海はだいたい荒れているようで、昨年のことがあったのでフェリーの運行状況をずっとチェックしていたが、前の週も毎日のように運行が乱れていた。

しかしこのところは天気が安定して、何とか予定通りに行けそうだった。

定刻より少し遅れたが、1/21(火)の深夜12時過ぎに無事、敦賀港を出港できた。

翌日の午後3時半過ぎには龍飛崎を通過したが、思ったより雪が少ない。

ほぼ定刻の午後8時半少し前に苫小牧東港に到着して、まずはガソリンスタンドで軽油を満タンにして(軽油は冬は凍るので売っている地域によって成分が異なる。寒冷地ではその地で入れなければならない。ただし価格は全国と同レベル)、マックスバリュでビールと翌日の朝食と軽食を買って、予約しておいた佐竹旅館に行った。

磐梯山

10/27(日)はどこにするか最後まで迷った。

4月に東吾妻山には登ったが、登っていない西吾妻山に行って吾妻山両山クリアということにするか、はたまた有名な磐梯山にするか。

磐梯山はあまりにも有名なのでこれまではさほど興味が湧かなかったのだが、ちょっと調べてみると実は火山で、私好みの火山地形が味わえそうで、それに惹かれて磐梯山に行くことにした。

4月にも車で通った八方台登山口の駐車場は、7時半ですでにほぼ満杯状態だった。

7時50分に駐車場を出発した。登山口は駐車場のすぐ向かい。

好天の日曜日なのでハイカーが多い。20分ほど登ると磐梯山の頂上部が望めた。

中ノ湯跡。硫黄の匂いが漂っていた。

後ろに西吾妻山から東吾妻山にかけての全景が見えてきた。

出発して1時間20分ほどで弘法清水へ。清水には帰路に立ち寄ることにする。

さらに登ると背後に噴火口壁と、後ろには吾妻山連峰。

山頂は混雑していた。

9時半に山頂(1816.2m)に到着した。

山頂からのパノラマ。猪苗代湖は半分雲海に覆われていた。

山頂直下に小屋があったが、営業していなかった。

写真を撮ったら早々に下山。

弘法清水で湧水を一杯。定期的に水質検査をしているので安全とのこと。

すぐそばには営業小屋が二つある。

湧水の前に岡部小屋。

斜め向かいあたりに弘法清水小屋。

どちらもメニューが出ているが価格は書かれていない。いずれにしても飲む気はないけど。

下山はまずは北側の旧噴火口の方に向かう。

期待通りの光景。

振り返るとあれが天狗岩?

これから辿る尾根。右は櫛ヶ峰だがここには登らない。

右手に火口壁を眺めながら樹林帯を急激に下る。

弘法清水から1時間弱で火口原まで下りてきた。

今度は左手に火口壁を眺めながらしばらく樹林帯を行く。

スキー場への広い道に合流した。

ほどなくスキー場のトップへ。桧原湖が見下ろせる。

スキー場から15分ほどで銅沼(あかぬま)へ。

出発して4時間ほどになったのでここでおにぎり休憩にした。

ここから標高差で200mほどの登り返しだが、30分ほどで往路の道に合流した。

そして午後1時前に登山口に戻ってきた。

早朝に来てさくっと登って下りる人が多いようで、駐車場の車は半分くらいに減っていた。

さて、明日以降どうするか?

行動食の残りを食べながら天気予報を調べてみると、明日以降は天気が崩れる予報。

これまで予想以上にスムーズに行程をこなせてきたので、このあたりでお終いにするのが安全だろうと判断した。

ということで帰路に向かうことにする。

温泉は坂下の洲走の湯にした。

山の中でまわりは畑以外何も無いようなところで、本当にこんなところに温泉があるかと疑うような場所だったが、本当にありました。

浴槽は定員3〜4人程度の小さなもので、訪れるのは地元の人が大半かも。私が入った時に入っておられたもう一人の高齢の方はいかにもそういう雰囲気だった。

無色無臭のお湯だが、肌触りはぬるっとしていて、間違いなく温泉。何日か滞在して湯治するにはいいのではないかという感じのお湯だったが、近くには店も何もない。

コアな湯治マニアならお気に入りかも。

その後、会津坂下のインターチェンジから高速に入ってから新潟のサービスエリアで一夜を明かして、翌日の昼過ぎに無事帰宅した。

森吉山

10/22(火)は森吉山(もりよしざん)へ。

フェリーはほぼ定刻の午前5時過ぎに秋田港に到着して、登山口のこめつが山荘に向かう。

途中、コンビニで朝食のパンを買ったり、コーヒーを飲んだりして、8時頃に駐車場に到着した。

準備を整えて8時20分に出発した。山荘の前を通って登山道に入る。

出発して1時間ほどで展望の開けた一ノ腰に到着。

山頂まではあと1時間くらいだろうか。

ほどなく雲嶺峠。帰りはここから別ルート(右方向)で下山の予定。

15分ほどで森吉神社避難小屋。

奥に森吉神社。

なかなか立派です。

神社の後ろには冠岩。

少し行ったら阿仁コースと合流した。阿仁コースは標高1100mあたりまでゴンドラで上がれる。写真は合流した先から振り返って写したものなので阿仁コースは左方向。

ちょっとした湿原がある。

阿仁避難小屋。このあたりから人が多くなってきた。

平日だが快晴のせいかハイカーがたくさん。

だいぶ山頂に近づいてきた。

10時25分、森吉山山頂(1454.2m)に到着した。

360度のパノラマ。岩木山、八甲田山、八幡平、岩手山、早池峰山、月山、鳥海山、ぜんぶ見えた。

山頂は風が強かったので、写真を撮ったら早々に下山。

小一時間で雲嶺峠に戻ってきて、予定通り松倉コースに入った。

道ははっきりしているがあまり歩かれていない様子。

50分ほどで林道に降り立った。

ここから30分足らず、林道を少し登り返して、こめつが山荘に戻ってきた。

下山後の温泉は阿仁前田温泉駅に併設されているクウィンス森吉へ。

入浴後にレストランで食事を取ろうと思ったが、昼食は午後2時までとのこと。20分ほど過ぎていたので諦めて田沢湖に向かう。

途中の道の駅で食事でもと思ったが、ここも昼食は2時までだったので、結局山用の行動食の残りで小腹を満たした。

田沢湖には午後4時過ぎに到着した。

田沢湖は海面下の深さが日本で一番とのこと。

2年前の4月に来た時と同じ駐車場に車を停めた。

東北へ

東北の山はこれまでに2回行った。

いずれも4月で、山スキーが主目的だったが、近年の雪不足で途中で雪が切れて敗退となったり、時間切れで山頂まで行けなかったりした山がいくつかある。

これらの山々に対してそれほど強い執着があるわけではないのだが、何となくすっきりしない思いは残っている。

そこで今回、これらの山々に決着をつけるべく、初めて無雪期の東北に出かけてみることにした。

まずはフェリーで秋田へ。

敦賀出港で新潟、秋田経由、苫小牧行きという便は週に一便しか運行されていない。

10/21(月)の早朝に家を出て、2時間ほど走ってから途中で朝食をとって、8時過ぎに敦賀港のフェリーターミナルに到着した。

定刻の9時半に出港した。秋田到着は翌朝5時の予定。

しばらく能登半島のそばを進む。見えているのは福井県。東尋坊が見えているはずなのだがどのあたりかよくわからない。

朝が早いので早めにベッドに横になったが、なかなか寝付けなかった。

関門トンネル人道、壇ノ浦

9/28(土)は最終日。

山陰本線も完走したので最後のおまけで関門トンネルの人道に行ってみる。

下関駅からバスで御裳濯(みもすそ)川まで行く。バスターミナルは大きくて立派。

10分ちょっとで御裳濯川に到着した。

橋は高速道路の関門橋。

人道の入り口はここから見えるところにある。

エレベータに乗って地下に降りる。通行は無料。自転車は20円だが料金箱が置いてあるだけ。夜間は閉鎖されている。

ここから県境まで400mの緩い下り。県境から門司側までは380m。

ジョギングしている人もいる。自転車はもちろん押し歩き。

のんびり歩いて10分ほどで門司側に到着した。

上に上がって下関側を眺める。

そばに和布刈(めかり)神社。

ここでは散骨ができるもよう。

下関に戻って、関門橋のふもとにある壇ノ浦古戦場址へ。

源義経と平知盛の像。

壇ノ浦の戦いは、そういう名称の大きな戦いがあったということは知っていたけれど、詳細はほとんど知識がなかった。今回、ここを訪れることになったのでにわか知識で少々調べた。

数え年で8歳(満6歳4か月)だった安徳天皇が祖母にあたる二位尼(にいのあま、平時子)に抱かれて入水した場所。

母である建礼門院(高倉天皇の中宮)も入水しているが、義経側の兵に引き上げられて、晩年は大原の寂光院で隠棲した。入水はしていないという説もあるとか。

そして安徳天皇を祀った赤間神社へ。

安徳天皇の陵。

さすがに天皇を祀った神社だけあってきれいだった松陰神社よりもさらに立派。

豪華です。

そばには耳なし芳一の「芳一堂」。この物語はこのあたりにあったと言われる阿弥陀寺が舞台になっている。

その横には平家一門のお墓。

その後、バスで下関駅に戻って、さらに山陽本線で新下関駅に行った。

新幹線の新下関は各停しか止まらないのでかなり待たされて、ようやく岡山行きのこだまに乗った。見たことのない車両だった。

徳山でさくらに乗り換えて新大阪に向かって、午後の早い時間帯に帰宅することができた。

山陰本線、松蔭神社

9/27(金)は山陰本線で下関まで行く。

山陰本線の山口県エリアは本数が少なくてなかなか大変と言われている。おまけに昨年夏の大雨で路線の一部が損傷して不通になっており、不通区間は代行バスの運行になっている。

いずれにしても1本ですんなり下関まで行くことはできないので、萩で時間潰しをしながらのんびりと向かうことにした。

9時半頃の普通列車で東萩まで行く。益田から先は普通列車しかない。

2両編成になっている。私が乗った車両は私一人で、もう一方の車両も誰も乗ってきた気配がなかった。

海岸沿いを走る。このあたりは海岸のゴミがなくてすっきりしている。

最終的に数人くらいの乗客で、益田から1時間15分くらいで終着の東萩駅に到着した。

萩は萩焼で有名だが、実は明治維新にゆかりのある人物の関連地がたくさんある。

もうちょっと観光地っぽい街かと思っていたが、そういう雰囲気はまったくなかった。もう一つ先の萩駅はどうなのだろうか。

15分ほど歩いて吉田松陰を祀った松陰神社に到着した。

吉田松陰は名前こそ知っているもののどういう人物だったのかはあまり知識がない。ただ、松浦武四郎と付き合いがあったようで、武四郎のことを書いた本で何度か見かけた。

松下村塾は有名なので知っている。

ただし松下村塾は松蔭が開いたものではなく、別の人物が始めたものを引き継いだ。指導していた期間もわずかだが、その中からは明治維新に大きな影響を及ぼした人物が何人か出ている。

幕府にはむかって捕らえられて、幽閉されていた建物。

松蔭神社の本殿。

個人、しかも幕府に逆らって殺された人間を祀っているにしてはずいぶん立派な造り。このあたりの人々にとっては英雄なのだろうと思う。

歴史館に入ってみる。500円なり。

幕末の時代なので写真はほとんど(まったく?)無かったが、解説のパネルだけではなくリアルな造りの人形がたくさん並んでいた。

こういうのが10箇所以上(約70体)あった。

なかなか手間がかかっている感じ。

相当頭のいい人間だったようだが、かなり過激な人物でもあったもよう。安政の大獄で処刑されて30歳で人生を終えたが、こういう人物にはふさわしい人生だったのかも知れない。

当初は午後2時台の電車に乗る予定だったのだが、ここで昼食をとって、一本手前の1時台の電車に乗ることにした。

先ほどと同じような車両で長門市に向かう。今度は数人の乗客があった。

また海岸沿いを行く。

50分ほどで長門市に到着した。

今回の旅に来るまで、長門市というのは福岡県あたりの九州の都市だと思っていた。

ここから先の一部で不通区間があるため、長門市駅から小串駅までは代行バスに乗る。小串駅まで1時間半くらい。

乗客は数人程度だったが、ほとんどみんな地元の人たちで、観光客風情の人は一人も見当たらなかった。

またまた海岸沿いを行く。

とんでもなく不便な地域なのだが、どこかに高校があるようで、高校生が何人か途中で乗ってきたり降りたりしていた。一日に数本くらいしか便のないような場所で学校に通うのは本当に大変だと思う。

今はネット通販があるのでたいがいのものは通販で買えるが、日常生活用品の調達は不便だろうと思う。

小串駅までの途中でスーパーのような店はまったく見かけなかった。

午後5時過ぎに小串駅に到着した。

ここから下関駅までは45分くらいで、電車の本数もそこそこある。

午後6時過ぎに下関駅に到着した。久しぶりに都会に来た感じ。

無事、山陰本線完走を果たした。

まずは駅の近くのホテルにチェックイン。

明日は最終日で、関門トンネルを歩いて九州に上陸するつもり。一息ついたら駅に戻って明日のバスの時刻をチェックした。

そして、下関と言えばやはり「ふぐ」でしょう。シーズンではないかも知れないけれど、それほどのグルメではないので気にしないことにしよう。

駅のそばの店にお手頃価格のセットがあったので迷わずそこに入った。

このあたりでは「ふく」と呼ぶらしい。「ふく」というのが正しい表現という説もあるとか。

ふぐを食べるのは何年振りがわからないくらい久しぶり。なのでどんな味がおいしいのかどうかよくわからないが、とにかく満足できました。

稲佐の浜、出雲大社

9/26(木)はまずは一畑電車に乗って出雲大社に向かう。

松江しんじ湖駅はホテルのすぐそば。

この路線は一度乗ってみたいと思っていた。この駅に到着する便は通勤や通学客で混雑していたが、反対方向は空いている。

左手には穴道湖。昨年は南側を走る山陰本線に乗って、出雲市から松江に向かった

一畑口駅ではなぜかスイッチバック。

戦前はここから北に向かって一畑薬師まで線路が伸びていたのだが、戦争のための鉄の供出で廃線になってしまった名残り。京都の愛宕山鉄道やケーブルと同じ運命だった。

川跡駅で大社線に乗り換え。

左手に粟津稲生神社の鳥居。

松江しんじ湖温泉駅を出て1時間10分くらいで出雲大社前駅に到着した。

この駅舎は国の登録有形文化財として登録されている。

今回は主として昨年行かなかった場所を辿る予定。

まずは出雲大社と反対方向に行って、宇迦橋大鳥居へ。大きな工事をやっていた。

出雲大社の方向に戻って、中には入らずに海岸の方に向かう。

大鳥居から30分ほど歩いてようやく「稲佐の浜」に到着した。

ここは国譲り神話の舞台。弁天島は今はそばまで歩いていけるが、かつては海の中だった。

そしてここから数分歩いて屏風岩へ。

こんないわれ。

近くで見ると、

実はここ、写真をよく見るとわかるように、住宅街の家と家の間のわずかなスペースにある。ほんの3メートルくらい左には民家の玄関があるという場所。

さて、戻って出雲大社に向かう。

が、途中で奉納山という展望場所の案内が目に入った。

時間があるので立ち寄ってみることにする。

あまり歩かれていない石段を数分上がると展望台があった。

上から国引き神話の風景を眺める。

国引き神話とは、

展望台の上からは稲佐の浜は見えなかったが、下に下りて端の方に行くとわずかに見えた。

そして出雲大社に向かう。

西側から入ったらすぐに拝殿に出た。

何かちょっと違うような?

これは本殿の西側にある神楽殿でした。

さらに進むと本殿の拝殿の前に出た。

そして本殿にお参り。

昨年は本殿のまわりをぐるっとまわったが、今日はもうだいぶと歩いて疲れてきたのでこれは省略して休憩所のベンチでしばらく休んだ。

ムスビの御神像。

そして正面の鳥居に出た。

今、11時半。電車はほぼ1時間に1本しかないので、午後1時台の便に乗る予定をしていたのだが、1本手前の電車に乗って出雲市へ行って、そこで昨年食べなかった出雲そばを食べることにしよう。

昨年ライスバーガーを買った店で松江のクラフトビールを買って、駅のベンチで昼ビールにした。

昼ビールは電車旅ならではで、いつも楽しみにしているのだが、実際に出かけると意外と飲む機会がない。今日は暑い中をたくさん歩いたのでちょうどいい機会だった。

20分ほどで出雲市に到着した。

駅のそばにある店で出雲そばをいただいた。正直なところごくごく普通のそばだった。

いよいよこれから山陰本線完走に向かう。出雲市から京都までは昨年乗っているので、ことしは反対方向に出雲市から下関に向かう。

今日の目的地は益田。ここまでは特急が走っているのだが、あえて普通列車に乗る。

まずは浜田まで。

右側には日本海が望める。

海岸線が見えるところではいたることろにゴミが打ち上げられていてがっかりした。

2時間少々で浜田駅に到着して、ここで益田行きに乗り換える。

1時間ほどで益田駅に到着した。

そして歩いて10分くらいのホテルにチェックインした。

ホテルから数分の居酒屋に行ったら今日は予約で満員御礼とのこと。別の店に入ったらテーブルに灰皿が並んでいるのが目に入ったのであわてて退散。さらに次の店では入り口に喫煙可という表示。

結局、近くにあった大阪王将での定食となった。

黄泉比良坂、松江城

以前にネットの映像で古事記の伝承地である島根県東部にある「黄泉比良坂(よもつひらさか)」を見て、いつかぜひ訪れてみたいと思っていた。

いよいよ訪れるタイミングかなという気分になって、9/25(水)に出発して、その後、山陰本線で下関まで辿ってみようと思った。

最近、電車の人身事故が頻発している。何かあったら困るので少し早めに出て、京阪電車は無事だったものの、JRは不安が的中して事故で遅れていて、当初予定していた新幹線の便には間に合わず、ギリギリのタイミングでのぞみの自由席に飛び乗った。

岡山から伯備線の特急に乗り換えて米子へ向かう。この特急「やくも」は全席指定席なので乗り遅れると指定券の再発行が非常に面倒なのだが、何とか数分の乗り換え時間で間に合った。

この列車は今年の4月にデビューした新型車両で、以前の「やくも」は揺れがひどいことで有名だったのだが、新しく「車上型の制御付自然振り子方式」を採用して、かなり改善されたそうである。

私は以前の車両には乗ったことがないので違いはわからないのだが、それでもこれまでに私が乗った様々な特急車両の中ではかなり揺れるほうだったと思う。

新見(にいみ)に停車。

昨年、木次線に乗りに行った時は岡山から普通列車で来て、ここで芸備線に乗り換えた。

岡山から2時間少々で米子に着いて、ここで山陰本線の普通列車に乗り換える。

米子から3つめの駅の揖屋(いや)で下車した。

ネットの映像では若い人が駅からレンタサイクルで来たと言っていたが、レンタサイクルをやっている「東出雲町まちの駅」は水曜日は休業日だった。私はもともと歩いて行くつもり。

大きな歩道橋を渡って駅の南側に行く。

ちょうど昼過ぎで昼食時ではあるのだが、電車の本数が少ないので後のことを考えてまずは目的地に向かう。

しばらく国道9号線を歩く。

駅から15分ほど歩いて、あらかじめ調べておいたショートカットできる道に向かった。案内板がありました。

ちょっとした登り坂。木陰の山道に入ったので気分は爽快。

峠には「塞(さえ)の神」。

坂を下ったら「伊賦夜(いふや)坂」という古びた案内板があった。

すぐ横には映像で見た池があった。見覚えのある場所に出てきた。

ちょっと変わった鳥居をくぐっていよいよ核心部へ。

ここが黄泉の国と現世の境界地。

こんな場所です。

黄泉の国にちょっと足を踏み入れてみたが、無事戻って来られた。

神話では伊奘諾(いざなぎ)命が桃の実を黄泉の軍に投げつけたら軍が引き返したということになっている。

さて、次は伊弉冉(いざなみ)尊を祀った揖屋神社へ向かう。

先ほどの池のそばには彼岸花が咲いていたが、ここにはヒマワリが満開。夏と秋が混在している。

10分ほど歩いて揖屋神社へ。前の道は出雲街道。

平安朝以前からある古い神社。出雲国造との関係が深い。

このあと駅に戻ったが、店で食べられるほどの時間がないので近くのスーパーでパックのちらし寿司を買ってホームの待合室で急いで食べた。

松江駅で下車。

松江城の方に向かう。橋の上から穴道湖方面を眺める。

まずは松江歴史館へ。正直、それほど松江に興味があるわけではないのだが、せっかくここまで来たので立ち寄ってみようという感じ。

510円払って有料展示に入ってみた。

そして松江城へ。

600円払って天守閣に入る。

予想以上に立派な城だった。5階ほどあって、急な木の階段で上がっていく。姫路城に匹敵するくらいの規模だった。

最上階から穴道湖。

その後、松江しんじ湖温泉の「ホテル一畑」にチェックインした。

今日は結構歩いたので疲れを癒すべくひと風呂浴びてから夕食に出かけた。

ホテルから数分のところの居酒屋へ。

今日も晴れで暑い一日だったが、おいしいという評判のおでんなどをいただいた。

上階にある風呂からは穴道湖が見下ろせるのだが、夜は何も見えず、ただのんびりと湯船でゆったりして過ごした。