阿寒湖へ

7/17(日)は雨の中を阿寒湖へ向かう。夜の間の雨はそれほど強くは降らなかったが、次第に本降りになってきた。時間は有り余るほどあるので途中に道の駅があるたびに時間潰しをして、それでも10時前には阿寒湖に着いた。

阿寒湖にはアイヌコタンというアイヌ文化を集約した一角があるということを直前に知ったので、そこの駐車スペースに車を停めた。幸いなことにフリーWi-fi サービスがあって、外は雨が強いのでしばらく車の中で時間をつぶした。

ずっと車の中にいるのもそれはそれで苦痛なので、傘をさして外をぶらついてみる。

あまりにも観光色が強すぎて店に入ってみようという気になれない。

アイヌシアターがあって、劇のようなものを演じているようだが、なかなかのいい値段(2000円くらい?)で、ここも入る気にはならない。公演は午後なのだが。

阿寒湖の方に向かう。

ここがマリモで有名な阿寒湖。

今日はまともな昼食を食べようと思って、食事のできる店をいくつか探してみたのだが、どういうわけかこの界隈の店はどこも店頭のメニューに値段が書かれていない。

カムイコタンの一角にも3件ほど食事のできる店があるのだが、そこもそうだった。

結局、カムイコタンの一角にある店で行者ニンニクのたっぷり入ったラーメンを食べた。1300円なり。あとで知ったことだがアイヌは行者ニンニクをよく食べるらしいが、ラーメンはアイヌの伝統食ではないだろうと思う。

3時頃まで何とか時間をつぶして、少し離れた旅館の温泉に行った。

古い旅館で、温泉は地元の人御用達という感じの風呂だった。

その後、20分ほど走ったところにある道の駅「あいおい」に向かった。

クマヤキとやらが名物らしい。たい焼きのクマバージョンか。

仙台

4/27(水)は午後のフェリーで帰路につくので午前中は仙台観光で時間をつぶす。

いつものことながら普通の観光で時間をつぶすのは苦手だ。はっきり言って観光地にはまったく興味が無い。本気で調べようという気持ちも湧いてこない。

仙台と言えば青葉城くらいしか頭に浮かばないので、ひとまずそちらに向かうことにする。

ホテルの朝食バイキングは1000円もするので近くの定食屋で安い納豆定食で済ませて、仙台城跡へ向かう。3月の地震の影響で道路は迂回路になっているとか。東北大学のキャンパス内を通っていくが、随所で道が混んでいる。

駐車場は有料で1時間500円。入り口で「伊達政宗像は地震の損傷で見られませんが、それでもいいですか?」という問い合わせ。「いいです」と返事して中に入る。

仙台市街地を見下ろす。

伊達政宗像。

そばには土井晩翠の碑。

駐車場の前には護国神社。

そばの土産物店でおみやげを買ったらもうやること無し。入場料を払ってまで資料館に入ろうとは思わない。

1時間を超えないようにして次の行き先を探した。ここならもう少し時間がつぶせるかもと思ったのが太白山自然観察の森。駐車場は無料とのことなのでそちらに向かう。

駐車場に車を置いて散策路をぶらぶら。

小さな展示施設があったが5分ほどでおしまい。

フェリーターミナルまではそこそこ時間がかかるので、早めに行ってしまうことにした。

苫小牧を出て仙台を経由して名古屋に向かうという便。あの吉田拓郎の「落陽」で「♫苫小牧発、仙台行きフェリー」と歌われているフェリーだ(作詞岡本おさみ)。

仙台から名古屋までなのに舞鶴や敦賀から北海道まで以上に時間がかかる。約22時間の船旅。

運賃は早割が買えたので安めだったが、船内のWiFiは有料で、レストランも高い。しかし他に選択肢が無いので乗らざるを得ない。

幸い、船室は空いていたので静かにのんびり過ごせた。

予定通り翌日10時半頃に名古屋に到着して、高速を走って昼過ぎには帰宅することができた。

洞爺湖から室蘭、登別へ

1/31(月)は観光のみで、洞爺湖から室蘭を経由して登別温泉に向かう。

ホテルの窓越しに洞爺湖。対岸の山は貫気別山(ぬっきべつやま)? ガラス越しなので変な点が写っている。

このホテルの露天風呂は洞爺湖に面しているということが朝になってわかった。料理は今ひとつだったが風呂は良かった。

ホテルを出てまずは昭和新山へ。

こちらは有珠山。冬なので閑散としている。

そしてこんな時でもなければ行かないであろう室蘭観光へ。ただし市街地ではなく測量山(199.4m)へ。時間があるので歩いて登ろうかと思ったが、冬でも車で上がれるとわかったので山頂直下まで車道で上がった。まともな雪道だったので履いてきたスノーブーツでは無理だったと思う。

そばの塔に行ってみる。

この塔からの360度の眺め。

お次は地球岬へ向かうが、その手前でチャラツナイ展望台に立ち寄る。

展望台からの眺め。右の山は駒ヶ岳?

そして地球岬へ。

展望台へ向かう。

足元に灯台。

測量山が見える。

ハイキングコースがあると紹介されていたが、さすがにこの時期は雪に埋れていた。

まだ昼すぎだが今宵の宿の登別温泉に向かう。登別温泉はぜひ泊まりたいと思っていたので出発前に予約しておいたのだが、北海道到着後に蔓延防止措置が適用されてしまって、予約していたホテルは休業することになってしまった。ということで代替のホテルを探してくれて、その「ゆもと登別」というホテルに向かった。

午後2時頃に着いたので車だけ預かってもらって登別観光に出かけた。人通りはまばらだがコロナ前がどんな様子だったのかはわからない。

10分ほど歩いて地獄谷へ。

なかなか迫力のある景観。立山の地獄谷もこんな感じだったような。

散策路があって、鉄泉池はこんなところ。80度あるそうだがあまり湧き出ているようには見えない。

ホテルの温泉はお湯は良かったが露天は小さくて眺めもまったく無く、風呂の造りは洞爺湖の方がずっと良かった。料理はこちらの方が良かったです。

苫小牧へ

1/29(土)は倶知安を発って苫小牧へ向かう。

昨夕から雪がどんどん降って、朝はこの通り。

脱出するのに一苦労した。

できれば羊蹄山をちょっと登ってから支笏湖へ向かいたかったのだが、この積雪ではとても山に向かう気になれない。

倶知安から離れるにつれて降雪は弱まってきた。11時過ぎに支笏湖に着いて、駐車場に車を停めて翌日行く予定の芦別岳の登山口の偵察に行った。

駐車スペースはさほど大きくはなく、それなりの数の登山者があるようだった。

観光エリアに戻って湖畔に出る。

後ろの山は風不死岳(ふっぷしだけ)。

WiFiの使えるビジターセンターで時間潰しをしてから苫小牧のビジネスホテルに向かった。

夕食は今回の旅で初めて店に行く。しかし少し前にコロナの感染拡大で北海道に蔓延防止重点措置が発出されて、おかげで多くの店が閉まっている。スマホで営業しているのを確認して出かけた店も閉まっていたりして、氷点下数度くらいの寒さの中で店を探すのは大変だったが、ようやく空いている店を発見。

店の前に出ていたメニューではまぁまぁ並の値段だったので入ったが、料理の質はまったくダメだった。これまでに北海道で入った居酒屋の中では最低だった。

風呂も久しぶりにホテルの狭いユニットバスで、いろんな面で不満足な一日だった。

別府大分観光

別府へ来たのは 1992 年 2 月の別府大分毎日マラソン(別大マラソン)以来なので 29 年ぶりということになる。別大マラソンは私の人生で最も大きなイベントだったので、たまにはノスタルジーに浸ってみたいと思った。

泊まったホテルは別府タワーの近くで、ちょうど別府駅から海に向かった道の海岸のそばにあった。

浜辺には的ヶ浜公園という公園がある。

初めて別大マラソンに参加した 1988 年は別府のホテルに泊まったので、散歩に出てこの公園を散策した。

その時たまたまこの公園に「別大マラソンの森」という一画があるのを発見した。それは歴代優勝者の出身(所属)県の県木が毎年植樹されていた。

当然、毎年増えていくし、年数が経てば木も育って大きくなっていくので、はたして今はどうなっているのだろうかと興味を持って探してみた。

見つかったのは「森」ではなくて顕彰碑に変わっていた。後ろの石板に歴代優勝者の氏名と記録が描かれたプレートがはめ込まれていた。

この公園に面した道は別大国道と呼ばれた国道 10 号線で、別大マラソンのコースになっている。大分をスタートしてこの道を北上して、別府港のあたりで折り返す。

このあたりからも鶴見岳がよく見える。昔はそんなことまったく意識していなかったけれど。

その後、別大マラソンで走ったコースを辿って大分市営陸上競技場に向かった。海岸沿いのあたりはかつては片道2車線だったけれど、いつの間にか3車線になっていた。海岸を埋めて拡張したのだろう。

29 年ぶりに訪れた大分市営陸上競技場は以前とほとんど変わっていなかった。古いままで、一部耐震補強がされていたくらい。

中に入れたのでトラックに出てしばし思い出に浸って佇んでいた。そして以前は上がったことのなかったスタンドに上がってフィールドを眺めていた。

あの頃のような気持ちで一生懸命何かに取り組むということはその後は無かったし、ましてや今後も絶対に無いだろうと思う。

おそらくもう二度とここに来ることは無いだろうと思いながら別府に向かって引き返して、途中で高崎山に立ち寄ってみることにした。

高崎山は野生のサルで有名だが、これまで来たことがない。ワクチンキャンペーンをやっていて、運良くタダで入ることができた。

なかなか楽しかった。

道の反対側(海側)には「うみたまご」という水族館があって、今の別大マラソンはここがスタート地点になっている。私が参加していた頃は陸上競技場がスタートゴールだった。

水族館にはあまり興味が無いので(入場料がずいぶん高かったし)、別府に戻って的ヶ浜の有料駐車場に停めて別府の街に出た。

別府駅はずいぶんきれいになっていたような気がする。

むかし来たときは駅のそばに「ほうちょうだんご汁」という旗のかかった店があって、何度かそこでだんご汁を食べて帰った。しかし駅前は様変わりしていて、昔の店は無くなっていた。だんご汁と壁に描かれた古い建物があったが、営業はしていなかった。

別府の温泉は全国的に有名だが、有馬などにあるような土産物店が並んだ街並みは見当たらない。昔もそうだったが、駅前のメインストリートにも土産物店はあまり見当たらない。

そのかわりにしばしば見かけるのがこういう銭湯。ここは昔来たときに入った記憶がある。

だいたいどこでも 100 円から 200 円で入れる。由布院で入ったのもこういうタイプの銭湯だった。

今日の夜のフェリーで帰るので最後に温泉に入って帰ろうと思っていた。本当はこういうタイプの銭湯を何件かハシゴするというのが温泉の楽しみ方の王道なのだろうが、そこまでのマニアでもないし、やはり石けん、シャンプーのある温泉に行きたかったので、フェリーターミナルの近くの「かっぱの湯」に行った。

今回の山旅は現地 12 日間で、到着日と最終日は観光にあてたもののそれ以外の 10 日間は連続で山に登った。10 日間も連続で山に登ったということはこれまでに無い。

九州の山はほとんど火山で、上に上がるほど傾斜が急になって岩場が出てきたりするが、山の大きさという点ではあまり大きな山は無い。今回の 10 山もほとんどが登山口から2時間以内で山頂や山頂エリアに到達していて、すべて半日行程だった。

直前の噴火の影響で阿蘇山には登れなかったし、九州最高峰の屋久島の宮之浦岳には近づいてもいないけれど、九州の山はこれでほぼ満足した感じがする。

今回も天候に恵まれたおかげで充実感に満たされてフェリーの人となった。

鹿児島へ

先日、ふと随行の予定を確認したところ、11月の最初の講座がいつもより1週間あとになっていることがわかった。10月後半からしばらく空きがあるということで、このチャンスに思い切って遠出しようと思った。

遠出となるとやはり北海道が頭に浮かぶのだが、ちょっと時期的に中途半端。場所によっては雪があるだろうが、山スキーができるほどではない。しかしながら歩き登山にはもはや厳しい季節だ。

昨年、何かで見た山の写真に強く惹かれて、最初は日本の山ではないのではないかと思ったのが霧島の韓国(からくに)岳。

近くにはニニギノミコト天孫降臨伝説の高千穂峰もある。このあたりはぜひいつか行きたいと思ったことを思い出して、急遽九州へ行くことにした。九州はマラソンでは何度も訪れているが、登山で行ったことはない。

フェリーで鹿児島へ行って、南の開聞岳から北上して、最後は別府からフェリーで帰ることにする。

出発は10/21(木)17:55大阪港発のフェリー「さんふらわあ」。

鹿児島の志布志港まで約15時間の行程だが、翌日の朝に到着するので、北海道へ行った時ほど時間を持て余すということはなかった。ちょっと奮発してトイレやテレビの付いた個室にしたせいもあるかも知れない。

到着した日(10/22)はのんびり観光で過ごすことにした。

志布志港は鹿児島市のずいぶん東なので、まずは桜島に向かう。桜島の山は入山できないので、桜島ビジターセンターの駐車場に車を停めてビジターセンターに入った。わりとこじんまりした施設で、あまり時間つぶしはできなかった。

そのあたりの公園を散策してから上に見えた展望場所に向かう。途中の月讀神社を参拝。

道がよくわからなくて集落の狭い道に入り込んでしまってあせったが、一度海岸沿いの広い道に出てから恐竜公園に行きついた。なぜここにこういう公園があるのかよくわからないが、山はわりと身近に見えた。

もうやることもないのでフェリーで鹿児島市に渡る。このフェリー、24時間運航しているらしい。

15分で鹿児島市に着いて、コインパーキングに入れてあらかじめ調べておいた土産物店に行ったが店頭に適当な商品が見当たらなかったので、結局この店のネットショップで注文した。

今日はほとんど運動をしていないがやはり温泉へ。googleで検索したところが何と温泉プールで、そこの人が教えてくれた近くの永吉温泉に行った。町の銭湯そのもので石けんやシャンプーも買わなければならなかったけれど、水風呂もあってなかなか良かった。

マックスバリュで食料を調達して、明日登る予定の開聞岳の登山口の駐車場に向かった。開聞岳は名前しか知らなったけれど美しい山容で、百名山だけのことはあると思った。

札幌散策

朝にまた温泉に入って、朝食はバイキング。今日もごはんとパンの両方をいただいた。

明日の午後の飛行機で大阪へ帰るので、今日(7/28)は事前に札幌のビジネスホテルを予約している。到着した日に泊まったのと同じホテル。

宿が札幌駅へのシャトルバスを運行してくれていたので、それに乗せてもらうことにした。午前 10 時に宿を出発する。

利用客は意外と多かった。車窓から八剣山。ちょっと興味をそそられる。

11時頃に札幌駅のバスターミナルに到着した。

前回来た時はすすきのしか歩いていないので、今日はちょっと市内観光をするつもり。と言うか、スケジュールの関係でそれくらいしかできることが無い。

駅のコインロッカーにザックを預けて、まずは赤レンガに向かった。ここは北海道庁旧本庁舎で、重要文化財に指定されている。

この前の道はオリンピックのマラソンコースになっていた。

そばの池にはハスの花が咲いていた。

それにしても暑い!! 利尻や礼文も予想以上に暑かったが、札幌はそれどころではない。35 度くらいあるんじゃないかと思うくらい。

こんなところでマラソンなんかやったら死人が出てもおかしくない(結果的にはそこまで悲惨ではなかったが、途中棄権のランナーが多数出た)。

とても外を散策しているような天気ではないと感じて、近くにある北海道大学の植物園へ行ってみることにした。

420円払って中に入る。散策コースの案内に従って歩くと温室があった。こんな日に温室に入るか?

奇妙なことに温室の近くには高山植物のエリア。ほとんどまともに咲いていなかった。

植物園なら暑さも多少はマシかと期待したが、それは期待外れでした。

もうたまらんと思って早々に出て地下街に逃げ込んで、休憩スポットでしばし休憩した。

札幌の地下街は大阪の梅田や難波なみのスケールで、広々としていて気持ちがいい。大阪の地下街にはこういう休憩スポットはほとんど無いと思う。

一休みしてからちょっと外へ出て時計台に行った。

また地下街に戻って、大通公園へ。外へ出てみたらこの通り。

そう言えばニュースで、マラソンの観客が密集しないようにするために公園をフェンスで囲っているというようなことを言っていたのを思い出した。

これはテレビ塔。

市内観光はもうこれで十分という感じで、ホテルは3時からチェックインできるので早々に向かうことにした。

クーラーの効いたホテルの部屋でのんびりしていたらようやく気分が楽になってきた。

夕食は前回と同じ店に行って、念願のジンギスカンを味わうことができた。

稚内から4日間、大浴場でゆったりと温泉を楽しんできたので小さなユニットバスは窮屈だけれど、安いビジネスホテルなので仕方ない。

明日はいよいよ最終日。飛行機は夕方なので昼過ぎまで時間がある。この天気で観光地めぐりをするつもりは毛頭ないので、夜景で有名な藻岩(もいわ)山へ行くことにした。

豊富温泉から定山渓温泉へ

7/27 は札幌郊外の定山渓(じょうざんけい)温泉に宿を取っていた。ここもほんの二日ほど前に予約したもの。豊富温泉とは違って予約できる宿はいくらでもあったが、豊富温泉と同様に1泊2食で1万円少々という宿にした。

豊富から札幌までは特急列車でも4時間以上かかるうえに、列車の本数が非常に少ない。

そのあたりのことをあまりよく調べずに定山渓温泉を予約してしまったので、交通機関を後から悩むはめになってしまった。

定山渓温泉は札幌からバスで1時間くらいかかるので、夕方のあまり遅くない時間帯には札幌に着かなければならないのだが、そうしようとすると朝7時台の特急列車に乗らなければならない。

頼めば宿の車で送ってもらえると思うが、おそらく朝食は取れないだろう。

どうしたものかと探っていたら、豊富から札幌への高速バスがあるということを発見した。出発時間も 10 時台で、札幌には午後4時前に着き、うまい具合に豊富温泉にも停留所がある。

予約が必要だったので定山渓の宿を取った翌日に電話してみたところ、席を取ることができた。

ということでこの日の朝は一転してのんびりできることになった。

温泉宿に泊まった時のいつものパターンで、まずは朝風呂を楽しんだ。

朝食は大皿に数点のおかずがのっていて、パンとバター、牛乳。そしてごはんと味噌汁というめずらしい取り合わせ。

バターがちょっと変わっていて、味噌やブルーベリー、山椒などのまぜられたものが4種類、それぞれ小さじに一杯分くらいが並んでいた。

説明書きに「ごはんにも合う」と書かれて、ごはんにのせてちょっと醤油をたらすといいということだったが、ちょっと抵抗があったので口の中で味噌味のバターとごはんをまぜてみた。

合わなくはないけれど、白ごはんにバター風味というのは個人的にはやはりイマイチという感じ。ピラフなら違和感無いのだろうけれど。

チェックアウトが 10 時なのでその少し前に宿を出た。バスの時刻までまだ 30 分以上ある。

地図に「豊富温泉弘法大師堂」というのがあったのでそちらに向かったが、それらしいものは見当たらない。それよりもアブがさかんに足にまとわりついて、チクチクと刺してくる。今日はバス移動だけなので短パンにしたのでたまらない。

すぐそばに「湯の杜ぽっけ」という土産物店があって、すでに開いていたので、そこに逃げ込んだ。

お店の人のお話しによるとこのあたりは放牧場がたくさんあるのでアブが多いとのこと。

ほぼ定刻の 10 時 40 分過ぎにバスがやってきた。乗っていた人は一人だけだった。

その後ずっと海岸沿いを走る。天塩町、羽幌町、留萌市などを通ると次第に乗客が増えて、それなりに埋まってきた。

イルムケップ山?

砂川のサービスエリアでトイレ休憩。

定刻の午後3時 40 分過ぎに札幌駅のバスターミナルに到着した。うまい具合にここから午後4時に定山渓行きの快速バスが出る。

定山渓温泉はちょうど大阪から見て有馬温泉のような位置づけで、3月に札幌岳に向かう時に車で通過したので覚えている。

札幌駅から1時間少々、温泉街の中心の停留所で降りた。わりとメジャーな温泉地のはずだが利尻島や礼文島よりはるかに閑散としている。

「鹿の湯」という宿はずいぶん立派な旅館だった。有馬温泉なら1泊2万円は下らない。

部屋も立派でした。

大浴場は脱衣場から中に入ると階段で階下に下りる構造になっていて、浴槽部分の天井が非常に高く造られている。

露天はもちろん、温度の高い浴槽、低めの浴槽、水風呂とゆっくり楽しめる。お湯も良かった。

夕食は大部屋だったがスペースはゆったりしていて、品数も豊富温泉の宿の倍くらいあった。宿泊客はそれなりの数はおられた模様。

部屋に戻って一服してから、腹ごなしと酔い覚ましをかねて外に出てみた。近くの公園でライティングパフォーマンスとやらをやっているそうで、チェックインの時に入場券をくれた。

宿のそばにそれらしいライトアップの光景が見えたのでそちらへ行ってみたが、入場ゲートのようなものは無い。

19世紀に定山渓温泉の礎を築いた僧侶の美泉定山の像。

公園からは宿が見える。大浴場が見えているのでは?

イルミネーションはこんな感じ。

なんかショボいなと思ったが、もともとこういうイルミネーションやライトアップにはあまり興味が無い。

早々に部屋に戻ったが、あとからよく調べるとメインの会場はちょと別の場所にあったようだ。

遅くなってからまた温泉に入って、そしてベッドにもぐり込んだ。

利尻島へ

今日(7/17)はいよいよ利尻島へ向かう。泊まっていたホテルは朝食のサービスがついていたのだが7時スタートで、7時半の電車に乗らなければならないので涙をのんで部屋でパンを食べて駅に向かった。

昨日の飛行機はほぼ満席状態だったが、今日の札幌発稚内行きの電車は土曜日だというのにかなり空いている。

ずっと外の風景を眺めていたが、岩見沢のあたりから北海道らしい景観になってきた。線路沿いの道は前回、富良野から札幌に向かって走った道だと思う。

旭川でたくさんの人が下りた。旭川の風景が前回来た時となんか違うなぁと思ったら、反対側を見ていた。

札幌からずっと快晴だったのだが、名寄あたりから曇り空になってきた。

線路のそばに牛が放牧されている。向こうの方はサロベツ原野。ここは終盤に訪れる予定をしている。

札幌から5時間かかってようやく稚内に到着した。日本最北端の駅。

駅ビルの中の店で何の変哲もない「稚内焼きそば」を食べて、フェリーターミナルに向かう。風が強くて押し戻されそう。

時刻表を見間違えていて、午後2時半くらいと思っていた便が実は午後4時40分だった。

まだ時間がたっぷりあるので、駅の観光案内所でおしえてもらった海産物の土産物店へ行って、土産の配送をたのんできた。

そしてフェリーターミナルで時間つぶし。WiFi が使えるのでタブレットを開く。

フェリーは3月に乗ったような巨大な船ではなくて、若い時に四国へ行く時に乗ったようなタイプで、2等席は雑魚寝のフロア。どうせ1時間半くらいなので構わない。横になれるくらいのスペースはあった。

利尻島に近づいてきたら雲が切れて利尻山が見えてきた。ただし山頂部は雲がかかっている。

鴛泊港に近づいてくると前方の山肌にまるで高速道路の橋のような構造物が目に入った。あれは何だろう。こんなところに高速道路などあるはずがない。

ついに利尻島に上陸した。ターミナルを出るとホテルや旅館の送迎車がたくさん停まっていたが、正面の店はすべて閉まっている。もう7時前なのでもし何か食べられたら食べていこうと思っていたが、それは叶わなかった。

あらかじめ調べておいたセイコーマート(北海道で有名なコンビニ)へ行って明日の用意と一緒に今晩の食糧も買って、キャンプ場の「ゆーに」に向かった。

キャンプ場の受け付けはすでに終了しているので、適当に空いているスペースにテントを張った。スペースはたっぷりある。

そうこうするうちに風が強くなってきた。時々突風が吹いて、テントが飛ばされるのではないかと不安になる。

強風が不安でなかなか寝付かれない。夜中にトイレに起きた時にペグの具合をチェックしてみたが、幸い問題なさそうだった。

札幌へ

今年2回目の北海道遠征で札幌に到着した。今回は飛行機で来たのであっさり着いてしまって、前回のような気持ちの高ぶりはまったく無かった。

飛行機に乗るのは十数年ぶりで、関空は20数年ぶり。コロナの影響なのであろう、店は多くが閉まったままだった。と言ってもコロナ前の混雑ぶりは知らないのだけれど。

チェックインで思いがけないハプニングを起こしてしまった。持ち込み荷物の中に入れていた救急薬袋に小さなアーミーナイフが入っているのをすっかり忘れていた。

ギリギリで間に合って預けてもらうことができた。やれやれ・・・。

久しぶりの飛行機はちょっと緊張する。

離陸直後に和泉葛城山などの山並み。

思ったよりも陸地の上を飛んだので、富士山が見えるかなと思ってずっと外を眺めていたが、残念ながら視野に入らなかった。

そのうちに日本海側に出て、新潟か山形の島。

これはおそらく下北半島の岬。

1時間半少々であっさりと新千歳空港に到着した。

札幌駅まで電車に乗って、歩いて10分ほどのホテルに向かった。

夕食は具沢山の海鮮丼を堪能した。満足でした。

ホテルそばの北海道大学正門。

明日は電車で稚内まで行って、フェリーで利尻島へ渡る。