競技場ビルドアップ

今日の練習会は競技場。予定では変化走になっている。昨日、山田池で30kmジョグをやったので、変化走がしっかりできるかどうか不安だった。足の調子もすっきりしない。
ところばベテランの方がキロ5分から10000mのビルドアップをやるとのこと。ペースアップ目標はキロ4分半。それならと、このグループに加わることにした。
最初の1000mは5’02″。しかし体感的にはさあまり余裕が無い感じ。次の1000mはいきなり4’46″に上がる。心拍数も上がってきた。4000mは4’45″に上がって、5000mで早くも4’29″になってしまった。
すでに心拍数は150を越えている状態で、グループ脱落者が何人か出てきたが、60を過ぎた方も前におられるので、ここでペースを落とすわけにはいかない。幸か不幸か足に違和感は無い。
7000mあたりでは少し気持ちが切れそうになった瞬間もあったが、何とか持ちこたえて、その後もビルドアップを続けて、ラストは4’10″で終了した。心拍数も170まで上がって、本気で苦しい練習だった。
後半は今の実力から考えるとかなり追い込んだ走りができたので、終わってしまえば充実感があったが、それにしてもキツかった。
そして今晩はクラブの忘年会。いつもの店で、おそらく楽しい時間が過ごせることと思っている。

山田池30kmジョグ

今日は、先日登り損ねた三頭山(みかずこやま)と竜ヶ岳へ行こうと思っていたのだが、どうも天気が悪そうだったので、このところあまりやっていないロード走をじっくりやろうと思い直して、山田池で30km走に取り組むことにした。
最近、図書館で借りてきたのは『42.195kmの科学ーマラソン「つま先着地」vs「かかかと着地」』。
昨年のロンドンオリンピック前に NHK で放送された『ミラクルボディ』のマラソン編の解説本で、番組では触れていなかった細かい考察まで解説されている。
久しぶりに走りのテクニックに触発されて、今日はこの『つま先着地』をこれまで以上に強く意識して走ることにした。
実は一昨日の山田池ジョグの帰りに、不安定な天気で路面が濡れていて、着地の時に右足が少し地面をこする音がするのが気になった。着地の瞬間に少し前方にずれているようで、つまりブレーキがかかっているということ。身体の重心よりも前方で着地しているということだ。
着地の直前にわずかに足を手前に引き寄せるような動きをすると、この音が無くなって、着地の衝撃も緩くなった。
この本によると、パトリック・マカウは着地の直前に足を少し引き寄せる動きをしているということが述べられていた。本人もそれを意識しているという。
今日はそんなことを強く意識することにした。
山田池まではキロ6分くらいのペースだったが、公園の周回路に入るとおおむね5分半ちょっとくらいで、30km走にはちょうどいいくらい。ただ、ここはアップダウンがあるので、フォアフットの走りをきっちりとチェックするのは難しい。
15km近くまでは順調に進んでいたのだが、またしても突然、股関節右側、と言うより、右の大転子のあたりに痛みが。ペースを落として走り続けようとしたが、結局コースアウトして歩きにする。
2〜3分歩いてからトイレに寄って、それからまたコースに戻ってゆっくりと走り出した。
その後は痛みが再発することはなく、ペースも次第に元のスピードに戻って、結果的には30km少々をキロ5分台後半くらいのペースで走り終えることができた。
フォアフットの走りに関しては、習熟度50%というところだろうか。トラックなどのフラットな所でムリの無いペースであれば、そこそこ納得のいくフォームで走れるのだが、レースペースになるとなかなかそうはいかない。しかしフォームの改善というのは粘り強く続けていくしかないだろう。
夕方には、先日衝動買いしたノースフェースのトレランシューズが届いた。『シングル トラック ハヤサ』は片足200g少々という軽量モデルで、こういうシューズが一足はほしかったというタイプ。いつも通りのレディース25cmで、ちょうどぴったりという感じ。ロードでもフルならいけるかも。
生駒や六甲などはこれくらいのシューズが一番走りやすいと思う。来年の御岳ウルトラなどではきっと活躍してくれると思う。

山田池ジョグ

今日は今週初めて山田池へ行った。昨日は冷たい雨で散歩のみだったので、今日は少し速めのペースで行こうと思った。
キロ5分後半のペースで山田池に入ると、クラブの快足ランナーに遭遇。この前の日曜日のレースでハーフの自己ベストを更新して(1時間12分台)、今日は休養ジョグのようだ。とは言ってもキロ5分くらい。
アップダウンのある山田池のコースでキロ5分というのは私にとっては本気度 80% というところだが、雑談を交わしながら大回りコースを2周した。
トータルでは平均キロ5分チョットという、個人練習にしてはなかなかのペースだったが、快足ランナーと一緒に走れたおかげで気分的には楽しかった。
左足首の調子は今ひとつすっきりしないが、気分的にはちょっと上向き加減かなと感じている。

生駒全コース

脚の調子がいまひとつで、昨日の練習会もまともな練習ができなかったので、今日はどうするか迷ったが、うまくいけばそこそこの充実感が得られるが、具合が悪ければいつでもリタイアできる慣れたコースということで、生駒を王寺まで目指すことにした。

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気温が低そうなので明るくなってからスタートしようということで、7時40分くらいに自宅を出発。ウエアは上は登山用長袖下着シャツの上に長袖のスポーツシャツ。下はロングタイツの上にウィンドブレーカーのパンツをはいた。
先日の愛宕山が結構寒かったので少し厚着にしたが、さすがに下界ではいささか暑い。
国見山への登り口は、先日よりもきっちりとした通行禁止のバーが設置されていたが、無視して入る。ちょうどそばに二人ほど人がいたので、何か言われるかと緊張したが、声をかけられることもなく登山道に入れた。
1時間20分ほどで交野山へ到着。
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さすがにここまで上がると少し寒い。走っている時は何ともないが、止まると一気に体温が下がる。
故障のことはすっかり忘れて快調に進んでいたが、くろんど園地の林道の下りで突然、股関節右側の痛みが襲ってきた。ちょうどここを下った所のトイレで少し休憩しようと思っていたので、ゆっくり誤魔化しながら進む。
休憩所でジェルを補給して、ゴルフ場への登りに入る。幸い、股関節は何ともない。ペースは若干遅めだが、着実に足を進めることができた。
阪奈道路の歩道橋を渡って、生駒のエリアに入る。このあたりから天気が悪くなってきて、厚い雲が垂れこめて、今にも雨が降り出しそうな雰囲気になってきた。雨対策はあまり用意してきていないので、生駒エリアでの雨は勘弁してほしい。
テラスでまた腰を下ろして、持参したイチゴ大福をほうばる。しかし止まると寒い。
今日は生駒のハイキング道路は極力登山道を行くようにしたので、気分的にはこれまでよりも早く最高地点まで行くことができた。
鳴川峠手前の展望エリアで少し一息。
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しかし止まると寒いので早々に先へ進む。歩きながらジェルを補給。
十三峠も写真を撮っただけで通過。
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この4月に来た時は道がよくわからなくて、信貴山の頂上を通らずに下りてしまったので、今日は信貴山経由のルートへ行く。
山頂エリアには城跡があるらしい。
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せっかくなので朝護孫子寺のてっぺんまで行ってみる。
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遠くには二上山がうっすらと見える。
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このあたりはなかなかおもしろい雰囲気のエリアで、密教のような寺もあった。
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あとは前回とほぼ同じ道で、3時ちょっと過ぎに王寺駅に到着した。もう少し遅くなるかと思ったが、以外と順調なペースでゴールできた。
幸い、脚の調子は、一時股関節の痛みが出ただけで、その後はまったく不安無く走り切れた。
このあと、脚の調子がどうなるかはわからないが、ひとまず今日のところは満足の一日だった。

愛宕山

昨日はカルチャーセンターの登山教室だった。
コースは京都西山の三頭山、竜ヶ岳から月輪寺を経由して清滝まで。天気予報通り気温が低く、バスを降りると小雨模様となってきたが、9時頃に予定のコースに向けて歩き出した。

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若干不安な方がいらっしゃるということで、少し注意しながら歩いていたが、序盤から遅れ気味の女性がおられる。しかし傾斜が緩いところでは堅実に歩いておられるので、何とか最後まで行けるのではないかと感じた。
あまり登山者が多くないルートなので、道が若干荒れている。少し急な斜面にトラバースぎみの道が続いており、ところどころ道が崩れて滑りやすい部分がある。
私は中盤を歩いていたのだが、この女性が最後尾でいよいよ進めなくなったようで、先の行程を考えて、私が付き添って下山することになった。
無事、出発したバス停まで送り届けて、その後、私は一人で、別ルートから愛宕山に登って合流しようと思った。
1時間ほど車道をスロージョグと早歩きで南下して、愛宕山の登山道に入った。登山道としてはしっかりした道だが、結構な傾斜がある。何とこの道は、頂上の神社のために車が通る道だったのだ。途中で軽自動車とすれ違って、ちょっと驚いた。
急な登りを自分のペースで上がっているので、途中で暑くて上着を脱いだが、高度が上がると一気に冷えてきた。
バス停から2時間足らずで山頂エリアに到着した。
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前日はかなり冷え込んだと、朝のバスの運転手が言っていたが、上部には雪が少し残っていた。
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竜ヶ岳からの道に出会ったが、どうも私の方が早く到着したようだ。携帯で連絡してみようと思ったが、圏外でつながらない。月輪寺への分かれで腰を下ろして、ゆっくり昼食にしたが、強い風と降雪で、のんびりという気分では無くなってきた。
止まっていると寒いので、紅茶を飲むのは止めて、竜ヶ岳方面へ少し戻ってみることにした。しかし今の時期は夕暮れが早いので、戻るのは3時までということにした。何度見ても携帯は圏外。愛宕山の山頂エリアなら携帯はつながるだろうと思っていたので、予想外だった。
出会えそうな気配はまったく無く、本隊も時間切れで下の道で下山という可能性もあるので、諦めて一人で下りることにした。できるだけ早く、しかも電車の駅に近いルートということで、水尾に下りることにした。
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神社の参道を一気に下る。30分ほどで水尾まで下りてきたが、何とまだ携帯はつながらない。その後はしばらく車道を行って、4時半くらいに保津峡駅に到着した。
その後、ようやく携帯で連絡がついたが、本隊は4時頃に愛宕山頂エリアに着いたらしい。下山の途中で暗くなってしまったようだ。正直、待っていなくて良かったと思った。
結果的には女性と分かれてからは一人自分のペースで自由に歩けて、そのそこの運動量も消化できたので、充実感を得ることができた。

故障?

クラブに入ってから3年少々。感覚的にはかなりハードな練習を続けてきたと感じているが、どういうわけか以前のようには故障をしない。
全盛期の頃は、秋の走り込みシーズンになるといつも右膝の痛みが出てきて、シーズン中はほぼ毎週、ハリに通っていた。しかし 40 台になると練習量の低下もあって、故障に悩まされるようなことはほとんど無くなった。
クラブに入る時は、クラブに入ってもまともな練習を持続できるだけの気持ちが維持できるかどうかが不安だったのだが、そこは予想外にモチベーションが続いている。月間 500km を越えることも何度かあったが、それでもほとんど故障らしい故障は無かった。
ところが先月のダイトレ全コース以降、右足アキレス腱の痛みが出てから、ずっと不安定な状態が続いている。
ダイトレ1週間後の駅伝では 4km を何とか走りきって、ひょっとしてこれで故障も吹っ飛んだかと思ったが、アキレス腱の痛みは無くなったものの、左足首の何とも言えない違和感がずっと続いている。特に痛みということではないのだが、しっかりと力が入らない。
おまけに古傷の股関節右側の違和感も出てきて、不調箇所を2カ所抱えている状態。
これまでに故障は何とも経験しているので、感覚的には一時的なものか、ある程度続きそうなものなのかというのがだいたいわかるのだが、どうも今回の故障は少し長引きそうな感じがする。
走り始めに違和感が強く、しばらくすると症状が治まり、そのまま走り続けるとまた違和感が出てくるという感じで、なかなか完全休養までは休めない。
今度の練習会は土曜日に競技場。ここでまた強い練習をやれば、さらに悪化させてしまうかも知れない。
できれば日曜日は久しぶりにトレイルへ行きたいという気持ちもある。
なかなか悩ましいところだ。

競技場変化走

今日は久しぶりの練習会。競技場で変化走だった。
左足アキレス腱と右股関節の違和感がこのところ続いており、負荷の高い走りをして大丈夫かどうか不安だった。暖まってくると違和感は無くなるのだが、後からより強い違和感が出てくる。
今日もアップの時は違和感があったが、次第に治まってきたので、ムリのないペースでできるところまでやるということにした。
1本目は 4’28″。まぁこんなものかなという感じで、3本目からは 4’14” が3本続いた。集団のほとんどは5本で終了したが、何とか先月と同じく 10 本を目指して続ける。
しかし7本目で 4’22” に落ちて、しかも脚の調子が全体的におかしくなってきたので、8本で終了にした。
今日は家まできっちり走って帰れたが、かなり目一杯状態で、もし 10 本までやっていたら、前回のように途中から歩いて帰ることになったと思う。
今の状態で途中 4’14” を3本できたことは少し安心というところだが、満足感があるような無いような微妙な練習会だった。

鏑木セミナー

今日は鏑木毅さんのセミナーで京都へ行ってきた。セミナーとは言っても前半の講習部分はトレラン初心者限定ということで、私が参加したのは後半のトークショー。4時半開始だったので、五条坂の会場まで走って行った。
よく走っていた淀川河川敷の一部がずっと通行禁止になっているので、どうなっているのかと思っていたのだが、京都方面側は改修工事をやっていて、どうも9月の台風の被害が相当だったようだ。ここから樟葉方面も、以前は淀川側に茂っていたヤブがすっかり伐採されて、丸裸状態になっている。八幡方面までずっとそういう状態だった。
男山は紅葉がきれいだった。
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桂川河川敷の菜園はすでに復旧しているのか、被害の痕跡は見られなかった。
名神高速の下をくぐって、京都の市街に近づく。
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会場までの約 25km を2時間半ほどかけて走った。
鏑木さんのお話しを生でじっくりお聞きするのは初めてだが、これまで YouTube では何度も拝見しているので、初めてという感じはまったくしなかった。
内容は今年、鏑木さんが出場された2つの大きな大会の報告という感じで、一つ目はアメリカの Bighorn Mountain Wild and Scenic Trail Run 100mile。
優勝されたので快走だったのだろうと思っていたのだが、実は終盤に胃の調子が悪くなって、一時はかなり危ない状態だったとのこと。吐くものが無くなったら開き直って走れたとのことで、鏑木さんにとっては海外の 100 マイルの大きな大会における初優勝で、記念すべき大会だったようだ。
二つめは Grand Raid Reunion 100mile。おそらく鏑木さんにとってはこちらが今年最大のテーマだったと思うのだが、残念ながら 100 マイルレース初の途中リタイアになってしまった。
こちらはほぼリアルタイムの情報を見ていて、その後もいろんな情報を見ていたので、特に目新しいものは無かったが、ご本人の口から直接お話しを伺えるのはなかなか貴重な経験だった。
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それにしてもお忙しいようで、これでは自分のトレーニング時間がなかなか取れないのではないかと心配してしまう。特に、いろんな地方へ行かれることが多そうで、移動中はトレーニングは不可能だし、出張先ではそれほどまとまった練習時間は取れないと思う。
ゲストランナーとして走ればトレーニングの一部とすることもできるが、ゲストという立場では個人練習でギリギリまで追い込むような走りはできないだろう。
順位に対するこだわりはだんだん少なくなってきたというようなことをおっしゃっていたが、ひょっとしたら内心では年齢的な限界というものを感じられているのではないかという気もする。
45歳であれだけのパフォーマンスは本当に素晴らしいと思うが、鏑木さんにはもう一度、国内のメジャーレースでトップを争ってほしいと思う。

福岡国際マラソン

先日の福岡国際マラソンは、駅伝に行っていたので中継を見ることができなかったが、川内選手の走りを称える文章がたくさんあったので、どんな走りだったのか非常に興味があった。特に、宗猛の『彼こそマラソンのプロ』という発言は強く印象に残った。
『捜し物は YouTube』ということで検索したところ、20km 以降の後半全体がアップされていた。
解説の瀬古利彦が言っていたように、川内選手のメンタリティというのは常識でははかれない。あの苦悶の表情が演技とはとても思えないが、あのまま1時間くらい走り続けるというのも信じられない。モスクワの世界選手権でも中盤に苦しい表情で遅れ始めたが、結局最後まで大崩れせずに走り通した。
並み居る実業団選手が終盤、徐々に失速していくのに較べると、川内選手の粘りはちょっと異次元に映る。『実業団の選手には負けたくない』という意地があの粘りを生んでいるのだとは思うが、それにしてもマラソンは精神力の強さだけで走れるものではない。
確かに川内選手こそマラソンのプロと言えるのかも知れない。
しかし冷静に、客観的に見ると、記録的にはたかだか2時間9分台である。女子よりはマシとは言えるかも知れないが、男子もなかなか記録が上がらない。高岡の日本最高はもう10年以上前だ。
マラソンの記録はトラックのような単純比較はできないが、それにしても全体のレベルが往年に較べると落ちていることは間違い無い。川内選手の今回の記録にしても世界最高に較べると5分以上も遅いし、終盤粘ったとは言え、ケニアやエチオピアのトップ選手はあのあたりをキロ2分台で走る。
川内選手が東京マラソンで好記録を出して表舞台に登場した時、個人的には彼はこれくらいの記録が限界で、日本のトップまではいけないだろうと感じていた。この予想は、これまでで言えば半分当たって、半分ははずれた。
記録的には8分台の前半までは伸ばしたが7分台にはまだ届いていない。しかし順位で言えば日本のトップ(ダントツとは言えないにしても)まで上り詰めたと言ってもいいだろう。
横浜国際女子マラソンでは少し前までクロカンスキーの選手だった野尻あずさ選手が日本人トップになった。彼女も実業団を辞めて指導者をつけずに個人として戦っているし、川内選手はフルタイム勤務の公務員。今回の福岡は途中棄権になったが、藤原新選手も実業団を辞めて個人で戦っている。
川内選手はこの1ヶ月の走行距離は600kmに満たなかったそうで、これは私の普段の練習量ともあまり大きな差が無い数字だ(私は平均で月間450kmから500kmくらい)。
日本人は長い距離を走り込むことによって終盤まで粘れる脚を作ることによって、どうにか世界に近いレベルの走りができると感じているのだが、川内選手に関してはこれはまったく当てはまらないようだ。
むしろ頻繁にレースに出場することによって、距離よりも質の高い練習にウェイトを置くということになっていて、これはアフリカのランナーの練習パターンに近いと言えるだろう。
ただ、これまでの例で言えば、日本人選手でこういう練習方法を採用して、レースで良い結果を残したという話は川内選手以外では聞いたことが無い。
川内選手の身体が特別なのかどうかはわからないが、指導者が付かないことによって、結果的に自分に合った練習方法を見いだしているということは間違いなさそうで、自分で決めた練習方法だから、苦しくなった時も自己責任として頑張れるのかも知れない。
実業団の選手がそんなに甘えた練習をしているとは思えないが、結果としてフルタイム勤務の市民ランナーに負けている訳で、はやり何かが足りないのだろうと思う。
高校駅伝や箱根駅伝では毎年のように好記録やヒーローが登場するが、なぜかそこがピークで(高校駅伝で活躍した選手が箱根でも活躍するというのはよくあるが)、実業団に入るとあまり伸びずに終わってしまっている。
実業団ではどうしても駅伝のウェイトが高くなってしまうので、それがマラソンで大成できない障害になっているという話をよく聞くが、かつては宗兄弟にしても瀬古利彦にしても、駅伝もマラソンも両方やっていた。
根本的な要因は何か別のものがあるのではないかと思ってしまうのだ。

カメの子駅伝

今日は恒例のカメの子駅伝。かつての職場の同僚たちとのチームの駅伝で、参加大会は市民駅伝、駅伝カーニバルからカメの子駅伝と変遷していいたが、もう20年以上続いている。
このところずっと左足のアキレス腱に違和感があったのだが、先週のダイトレの後からそれが少し悪化した。それまでは痛みまではいかなかったのだが、ダイトレ二日後くらいからジョグでも痛みが出るようになって、今週はこれまで20kmくらいしか走っていない。
今朝は冷え込んだが、次第に気温も上がって、絶好の駅伝日和になった。アップの時は若干の違和感があったが、痛みというほどのことはなかったので、アップでも少しスピードを上げてみた。久しぶりにランパン、ランシャツで走ることにする。
1区間 4km を4人でつなぐ。今回は私は3区。1区が 14 分台の快走を見せてくれたが、私はアキレス腱の不安もあるのでムリしすぎないように注意してスタートした。
スタートして少しするとしばらく登りになる。昨年はここを頑張りすぎて潰れてしまったので、今日は慎重に上る。しかし最後の方では息が上がってきたので、開き直って大きく息をする。
折り返しは8’09″くらいだった。期待よりは遅かったが、気を取り直して復路に向かう。
少し胸に痛みを感じて、これはムリをし過ぎかと思ったが、ここでスピードを緩める訳にはいかない。
参加者の少ないレースなので、誰にも抜かれていないが、抜いたのもこれまで一人だけ。しかし離れていた前が少しずつ見えてくるとまた力が入ってくる。
最後の坂をギリギリのペースで登り切って、左に曲がると下り勾配のラストだ。ちらっとストップウォッチを見ると15分台。
中継点手前で一人抜いて、16’26” でアンカーにつないだ。
あと15秒くらい速いタイムを期待したのだが、走りの内容は良かったと思う。こんな距離を目一杯で走るのは本当に久しぶりで、かなり不安を感じていたのだが、気持ち良く走りきることができた。
終わってからはいつも通りのビールタイム。昨年は苦かったが、今年はおいしかった。