中尊寺、鳴子温泉

3/1(水)は実質的に今回の遠征の最終日。昨日の刈田岳が予想以上に疲れたので昨日からあまり気力が無かった。

幸か不幸か予報通り山の方は雲が垂れ込めていたので栗駒山はやめて、中尊寺へ向かうことにした。

8時半の開門に合わせて参道そばの有料駐車場に入って、正面から入る。

塔頭がたくさんあって、まずは弁慶堂。

月見坂をさらに上がって、本坊表門。

門をくぐると正面に本堂。

金色堂は有料(800円)。中は撮影不可。

奥の建物は1965年に建てられた覆堂。金閣寺もびっくりの金ピカ!!。60年くらい前に解体修理されていて、国宝第一号。藤原清衡、基衡、秀衡の御神体化した遺体と泰衡の首級が納められている。

松尾芭蕉の碑。

松尾芭蕉が歌に読んだ束稲(たばしね)山。

山門に戻って、さらに少し下に弁慶の墓碑。

義経自害の地と言われている高館義経堂(たかだちぎけいどう)が近くにあるのだが、冬期拝観休止ということで入れなかった。

さて、今日は鳴子温泉のホテルに泊まる。昨年4月に仙台市内のホテルに泊まって歓楽街の居酒屋へ行ったのだが、仙台市内はもう行きたくないという気分なので、少し離れた場所の温泉に泊まって、翌日の昼のフェリーに直接向かうことにした。

ここから鳴子温泉までは2時間くらいかかるが、それでもまだまだ時間がある。鳴子温泉の近くにオニコウベスキー場というのがあるのでそこへ行ってみることにした。

もう午後2時なのでさすがにこれから滑る気にはならないので、山用に用意しておいた行動食を食べて時間をつぶして、それから鳴子温泉へ行って温泉街を散策することにした。

湯めぐり用の無料駐車場に車を停める。そばには源泉から煙が上がっている。

街中に硫黄の匂いが漂っていて、道端の溝からも湯気が出ている。温泉らしいいい雰囲気だと思うが、街は閑散としている。

奥州三名湯のひとつで古い歴史のある温泉地なのだが最近はさほど人気がないのだろうか。

JRの駅も温泉街のそばにあるので便は良さそう。ただし本数は少ない。

今宵の宿は「ますや」。

大江戸温泉物語のチェーンでアルコール飲み放題付きで1泊1万円少々。食事はバイキングで、まぁ値段相応のレベルでした。風呂は良かったと思います。

それにしてもこういうホテルで部屋で WiFi が使えないというのは初めてだった。

すみかわスノーパークから刈田岳

2/28(火)も快晴。今日はみやぎ蔵王のすみかわスノーパークから刈田岳を目指す。猿倉スキー場のスクールのインストラクターのお話しでは刈田岳はこちらのルートの方が滑りは楽しいらしい。


✳︎赤が登り、青が滑り

道の駅からすみかわスノーパークに向かう。目の前に蔵王の山々が美しく広がっている。

登山者用駐車場に車を停めてゲレンデへ行く。リフト券3回分で何と2300円(一日券が4000円)。

運転開始の9時にリフト乗り場に向かう。

リフトを3本乗り継いで、ゲレンデトップから出発したのは9時40分くらいだった。観光ツアーコースの方向に向かう。

しばらく雪上車の道を行く。ここでは雪上車での樹氷原ツアーが行われている。

30分ほどで車道から離れて西の斜面に入る。蔵王山の東側にあたるせいか樹氷はあまり発達していない。

刈田岳が見えてきた。そして次第に風が強くなってきて、雪面がクラストしてきた。最初からクランポンを装着していて正解だった。

南の屏風岳方面。

右手に熊野岳が見えるようになってきた。

斜面はもはやスケートリンク状態で、クランポンを付けていても危険を感じるようになってきた。山頂まではもうそれほど距離もないのだが、このまま進むのは危険と感じた。風が強いのでスキーを担いで登るわけにもいかない。ここで終わりにしよう。

ただ、このカリカリ斜面では滑降の準備をすることもできないので、左手のカール状の斜面に逃げ込むことにする。新雪なら雪崩が怖そうな斜面だが、この堅雪なら大丈夫だと思う。

少しトラバースして柔らかい雪とところまでたどり着いた。

滑りのためのビンディングの装着は苦労した。それでなくてもこのところトゥーピースが入りにくいのに、不安定な斜面なので非常に時間がかかって、一体どれくらいの時間がかかったのかわからないくらい。

ようやく装着できたが、下りのルートがいまひとつよくわからない。

gps で登りのトレースからあまり離れないようにしたが、それでも少し滑ると南側にはずれてしまう。

トレースに惑わされて沢筋を下ったところ、ずいぶん登りのルートから離れてしまった。この先で元のルートに出会うのではないかと淡い期待を抱いていたが、そうはいかない様子。

覚悟を決めてまたシールを貼り直して登り返すことにした。

登り返しは10分くらいだったが、シールにして良かった。思いがけず仙台平野の眺めを堪能できた。

このあと少しでゲレンデに戻ってゲレンデのコースを下まで下りたが、ゲレンデコース上では誰一人滑っている人に出会わないという超閑散としたスキー場だった。

レストハウスに戻ったのは1時を過ぎていた。

ゲレ食もひどかった。

明日は実質最終日だが、今日は想定外に苦しんだ。最後に昨年4月に雪不足で途中敗退した栗駒山へ行く予定だったが、果たして歩けるだろうか。天気もあまり良くなさそうだ。

ずいぶん迷ったが仙台周辺では楽しめそうなところが見当たらないので、予定通り向かうことにした。

途中で昨年立ち寄った「たかもりの湯」に寄った。

泊まりはこれも昨年行った道の駅の「厳美渓(げんびけい)」へ。

気分的には明日は中尊寺観光かなという感じだ。

ライザワールドから熊野岳

2/27(月)はようやく待望の快晴の日がやってきた。蔵王山の最高峰の熊野岳を目指す。


✳︎赤が登り、青が滑り

8時半のリフト運行開始直後に出発した。今日はリフト券は2回分のみ。

ゲレンデトップから9時頃に出発した。

今日は先日の経験から幅広でない方の板で来たのだが、昨日の雪で新雪が少し積もっている。これは板の選択を誤ったかと思ったが、少し登ると先日同様の堅雪になってきた。

晴れていると樹氷も立派に見える。

10時17分に稜線に出て、刈田岳を望む。

今日は予定通り熊野岳に向かう。

稜線に出るとやはり風が強い。

ルート上からは御釜は見えないので、端に寄って御釜を覗く。強い追い風に吹かれているのでちょっとびびる。

避難小屋のあたりはたくさんの登山者が一休みしていた。雪に埋もれて小屋はよくわからない。

山頂まで行ったら強風で滑降の準備が大変なのではないかと思って、このあたりに板をデポしていこうかと思ったりしたが、山頂はあとわずかなので行ってしまうことにした。

11時36分、熊野岳山頂(1841m)に到着した。熊野神社の祠も樹氷状態。

歩いて登ってくる人たちを横目に見ながらスキーで滑っていけるのは快適そのものである。

樹氷原に戻ってきて、ビデオを撮ってゆっくりした。

12時45分、ゲレンデ下まで戻ってきた。

レストランでカルビ丼を食べてゆっくりした。

数日を過ごした山形に別れを告げて、今日はこれから初日の夜を過ごした「道の駅・村田」に戻る。

まずは「青田健康ランド」で暖まって、それから村田に向かった。

蔵王猿倉スキー場

2/25(土)も前日同様のすっきりしない天候で、山の上の方は厚い雲に覆われている。

今日もゲレンデスキーで時間潰しするしかなさそうだが、ライザワールドは週末は駐車場が有料になる。1100円分のチケットが戻ってくるけれどやはりゲレンデのレストランはあまり入りたくない。

ライザワールドへ向かう時に少し手前に猿倉スキー場というのがあった。ネットで調べてみるとここは週末でも駐車場は無料で、リフト一日券がシニアだと2800円とのこと。

単純な練習モードなら少しでも安い方がいので、こちらに行ってみることにした。

リフトはわずか2本で、しかもV字状に配置されているのでコースが短い。練習と開き直って滑るしかなさそうなスキー場である。

標高が低いので雪質も悪く、まるで国境に来ているような気分。

小学校低学年程度の子供のスキー教室がさかんに行われていて、別の斜面では子供のレーシングチームがポール練習をしていた。

風呂は臥龍温泉・青田健康ランドへ行ってみた。地元の方々御用達というような雰囲気の風呂で、大人400円なり。

夜はまた天童の道の駅へ。

翌日の2/26(日)は朝起きたら雪が 10cm ほど積もっていて、天気予報でもまだしばらく降りそうだった。

これはもう山形観光で時間潰しするしかないかと思ったが、とにかくスキー場方面へ向かってみようと行ったところ、予想外に雪が止んできた。

それならということでまた猿倉スキー場へ行ってみた。日曜日のせいか前日よりはずいぶん車が多かったが、ゲレンデに入るとみんなどこで滑っているのだろうかと思うくらいガラガラだった。

前日の様子から考えてスキースクール に入ったら実質個人レッスンになるのではないかと期待して申し込んでみたところ、期待通り大人は私一人で個人レッスンになった。

わざわざ蔵王まできてゲレンデでスキースクール に入ることも無いだろうと思うのだが、この天気で一日を有効に過ごすためには致し方ない。明日は好天予報なので明日に期待しようと思う。

蔵王ライザワールドスキー場

2/24(金)は生憎の不安定天候予想。

昨日、刈田岳へ行った経験から予想するとこの天候で上部に行けばかなり厳しい状況になりそうなので、ゲレンデスキー練習に励むことにした。

そして今日もまたライザワールドへ。

上部はどんよりと厚い雲に覆われているが、ゲレンデは特に問題はなかった。

陽が照っていないおかげで雪が緩むこともなく、ゲレンデ練習は堪能できた。

これでリフト一日券 2800 円なら十分満足です。

ライザワールドから刈田岳

2/23(木)はいよいよ蔵王ライザワールドスキー場から熊野岳を目指す。

今日は祝日なので駐車場が有料(1000円)だが、リフトの一日券を購入するとレストラン等で利用できる1100円分のチケットがもらえる。山に登るだけなら2回リフトに乗ると上まで行けるのだが、おそらくそれほど時間がかからずに下りてこられるだろうし、それに天候もあまりすっきりしないので上部がガスっていたらゲレンデスキーになってしまうので、一日券を買うことにした。シニア料金で3100円なり。


*赤が登り、青が滑り

リフトを2本乗り継いでゲレンデトップへ。

祝日とあってスノーシューのハイカーがたくさんいて、おかげでルートに迷わずにすんだ。9時半過ぎに出発した。

緩い登りをしばらく行くと樹氷原に入ってきた。

30分ほどで避難小屋が出てきた。

稜線に上がるちょっとした傾斜のガリー。右に見えるのは無雪期の観光用リフト。

このあたりまで来るとかなり堅雪になってきた。パウダー用の幅広の板で来たので下りがちょっと心配。

ガリーを上り切ったところで右に刈田岳。

左に熊野岳。

刈田岳は後日、反対側のすみかわスキー場から登るつもりなので今日は熊野岳を予定していたのだが、雪の状態が思いの外カリカリで、おまけに稜線上は強風なので、近くに見える刈田岳に向かうことにした。

しばらく平坦で歩きにくかったが、最後の斜面を上がって11時ちょうどに刈田岳山頂(1757.8m)に到着した。

山頂エリアには10人程度の人がいて、写真を撮ってもらった。

神社はほとんど雪に埋もれている。

準備に手間取って山頂を出発したのは11時半くらいだった。

下りはリフトのところまでは戻らずにちょっとショートカットして下った。少し下ったところから山形市(上山市?)方面の眺め。

下りは思ったよりはスムーズに滑れて、30分足らずでゲレンデのエリアまで下りてきた。

ゲレンデ脇の木はこんな様子。

あとはゲレンデの整地された斜面を滑って、12時過ぎに戻ってきた。

✴︎後日、快晴の日に撮った写真

1100円分のチケットがあるので久しぶりにゲレ食でカツカレーを食べたが、昭和のゲレ食レベルだった。

一休みしてからゲレンデでしばらく滑った。このスキー場はリフトが3本しかないのだが、その3本がほぼ一直線に配置されているので、上から下まで滑るとそれなりの距離がある。

平日なら駐車場もタダでリフト券も安い(シニア2800円)ので、練習には良さそう。

3時半頃まで滑って、はな駒壮経由で天童の道の駅に戻った。

蔵王温泉スキー場

2/22(水)はいよいよ待望の蔵王温泉スキー場へ行く。ただし天候はあまり期待できなさそう。

道の駅から1時間少々走ってロープウェイ乗り場すぐそばの駐車場に入った。平日なのでタダ。

ロープウェイは意外と混んでいた。樹氷観光の一般客がたくさんいるためだった。

並んでから1時間くらいかかってようやく山頂駅に降り立った。残念ながら展望はほとんど無し。

ちょっと先にお地蔵さんがあるのだが、人がたむろしているので近づく気にならなかった。地蔵岳もまったく見えず。

樹氷原もこのとおり。

スキー場の樹氷原コースは上部はガリガリ。コース幅も狭いのでまわりを気にしながら慎重に下る。

今日はもうゲレンデスキーしかできなさそうだ。

このスキー場は以前からずいぶん憧れていたのだが、実際に滑ってみると途中で平坦なところがあったり、ゲレンデとゲレンデをつなげる部分に平坦なところがかなりあったり、正直言って期待外れだった。

雪質もそれほどいいわけでもなく、ゲレンデスキーを楽しむのなら志賀高原の方がよっぽどいいと感じた。

しばらくこのエリアで過ごす予定なので、天童の道の駅に向かう。

その前にすぐそばの「はな駒荘」へ。

何と65歳以上は250円なり!! せっけん、シャンプーも揃っています。

すぐそばのマックスバリュで食料を調達して道の駅に車を停めた。駐車場は大きかった。

仙台へ

蔵王の樹氷の中をスキーで滑るのは長年の夢だった。

そんなわけで今年の初遠征は蔵王に向かうことにした。聞くところによると樹氷は2月が一番発達するらしい。

ということで昨年4月に東北遠征した時の帰路に乗った太平洋フェリーで今度は名古屋から仙台に向かうことにした。

名古屋港を2/20(月)の夜7時出港で、仙台着は翌日の午後4時半くらいの予定。舞鶴や敦賀から北海道へ行くのと同じくらいの時間がかかる。

このフェリーのレストランは内容のわりに高いということがわかっていたので、食事はすべて持ち込んだ。電子レンジがあるので温めることができる。

翌日は穏やかな好天だったので甲板に上がってみた。茨城沖くらい。

仙台到着後はまずガソリンスタンドで軽油を満タンにして、コンビニで食糧を調達してから仙台の南の方の村田町にある「道の駅 村田」を今宵の宿にした。

氷室

2/8(水)は京都一周トレイルの講座で氷室をあたりを歩いてきた。

北大路バスターミナルからバスで高橋南まで行って、しばらく車道を歩く。

十三石橋の先から一周トレイルコースに入る。

少し登ると谷筋に残雪が出てきた。

この道は来るたびに荒れてくる。

倒木を何度も超えたりくぐったりして、ようやく小峠に到着した。

ほどなく氷室の集落へ。

氷室跡に立ち寄って、ここで昼食にした。

昼食後はまずは氷室神社に参拝。

このあとはずっと車道で、トイレ休憩のために「はせがわ」に寄り道。

京見峠の少し下から京都市街をチラッと眺める。

しばらく下ったところから比叡山。

旧道を一気に下って千束へ。

少し登り返して鷹峯の然林房(ねんりんぼう)の前に出た。

そして源光庵前のバス停で解散した。

国見山

2/6(月)は講座で奈良県御所市の国見山へ行ってきた。

近鉄吉野線の市尾駅に集合して、しばらく車道を歩く。

数分歩いて市尾墓山古墳へ。6世紀初め頃のものとか。

墳丘の上から左に大和葛城山、右に二上山。

また車道を進んで、天満神社参道脇の「楠の龍神様」。

天満神社の奥に市尾宮塚古墳。6世紀中頃のものらしい。

たまたま整備作業をしておられている方々がおられて、中の石棺を見ることができた。

いよいよ国見山に向かって、国見神社の参道に入る。

石段を上がって、国見神社の本殿。

11時17分に国見山山頂(229.2m)に到着して、ここで昼食にした。

昼食後は北に向かって下山する。下の方にある行者堂。役行者が祀られている。

その後は車道を歩いて、掖上鑵子塚(わきがみかんすづか)古墳。5世紀後半のものとか。

このあともずっと車道で大和武尊の白鳥陵に向かう。このあたりは三年ほど前に個人的に散策した。

そばにはもう梅が咲いていた。

古い家の残る街並みを歩いて、孝安天皇陵へ。

孝安天皇は第6代の天皇で、欠史八代の一人だが、このあたりには神武天皇を始めとして欠史八代の天皇にまつわる史跡が多く点在している。

これらの天皇の実在性はかなり疑わしいが、飛鳥に朝廷が築かれる前の時代にこのあたりに権力者が存在していた時代があったのではないかという気はする。

天皇陵の前から正面に金剛山、右に大和葛城山。

天皇陵の裏手にある金比羅神社。

そして最後に役行者の生誕地と言われている吉祥草寺へ向かう。

山門手前にある地蔵堂。

そして本堂へ。ただし中へは入らず。

近鉄御所駅に向かう途中にあったのは再現された高札(こうさつ)場。江戸時代の掲示板のようなもの?

午後3時前に近鉄御所駅に着いて、ここで解散した。