三郎岳

6/20(日)は講座で奈良の三郎岳へ行ってきた。この山は前から知ってはいるけれど、行くのは初めてだった。この講座は3ヶ月続けて雨に見舞われてきたが、今日は雨は無さそう。

近鉄榛原駅からバスで高井まで行って、まずは佛隆寺に向かって車道を歩く。

山奥の集落の車道を登っていく。前方はこれから向かう山並み。それほどの人口には見えないけれど意外と車がよく通る。

滑りやすい石段を上がって佛隆寺へ。

お寺の麓にホタルブクロ。

山奥の田んぼ。

出発してから1時間半ほどでようやく山道に入る。

意外と急登が続く。前日は雨だったので滑りやすい。

10 時半、高城山(たかぎやま、810m)に到着した。ここからの龍門岳。

さらに 45 分ほどで三郎岳(878.8m)に到着して、ここで昼食にした。

山頂から大峰方面。

下山は東の方へ。これまた滑りやすい急な下りで、鎖やロープが何カ所かあった。

途中、少し横道にそれたところにいくつかの磨崖仏。あまり古いものではなさそうな感じ。

ほどなく集落に下りてきた。

開明寺跡。

このまま車道かと思いきや、また伊勢本街道の山道に入る。

10 分少々の登りで石割峠。

ここを下るとほどなく林道になって集落に下りてきた。家の石垣にサボテンの花が。

少し遅れて二人の方としゃべりながら歩いていたら、突然広い車道に飛び出した。ここから斜めに細い道が交差しているが、みんながどこへ行ったのか見えない。

この車道は歩道が無いので、こんな道を行くはずがないと思って、まず私が細い道を走って探しに行ったが、前方の姿が見えない。

リーダーの方の携帯に電話してみたが通じなかった。

乗車予定のバス停はこの少し先なので、そちらに向かった。しかしバス停にも誰も見当たらない。

そうしたらリーダーの方から電話がかかってきた。実は車道に出る前に横道に入って、高井の千本杉に行かれているらしい。

我々は別の道から千本杉に向かって、無事合流できた。幸い予定のバスまで十分な時間があったので事なきを得た。

これはもともと井戸の周りに5本の杉が植えられていたのが、次第に成長して癒着してこういう姿になったらしい。

時間調整のためにそばのベンチで 30 分ほど休憩して、伊勢本街道を通って高井のバス停へ戻った。

まだ腰の状態は完全ではなく、コルセットをしたままで荷物を背負って走るのは不安だったが、幸いそれほどのダメージではなかった。

昨日(6/21)は3週間ちょっとぶりに夕方にジョギングした。ヘルニアや鎖骨骨折などのケガを除いてはこんなに長い間走れなかったことは記憶に無い。

ただまだ完治ではないので、あわてて一気に元に戻すとリバウンドしかねないので、徐々に元の生活パターンに戻していこうと思っている。

瓜生山

6/9(水)は京都一周トレイルの講座で瓜生山から修学院を歩いてきた。

腰の調子は良くもなく悪くもなく、ここ何日か同じような状態が続いている。一昨日と同様にコルセットを着けて、タプソールを塗って出かけた。

集合は銀閣寺道のバス停そば。しばらく街中を行く。今日も暑い。

北白川天神宮にちょっとだけ立ち寄る。

バプテスト病院のそばから山道に入る。

少し歩いて大山祇神社。山道に入ると暑さはずいぶんマシになる。

急登を上がって、茶山。

白幽子厳居跡。

清沢口石切場跡。

歩き出して1時間 10 分ほどで瓜生山(301m)に到着した。

少し進んだ展望場所から京都市内北部。左奥に愛宕山。

石鳥居で昼食にした。

音羽川上流の沢を3カ所渡って、水飲対陣跡へ。

少し上にある展望場所から京都市内北部。真ん中やや右に愛宕山。

その後、修学院離宮方面に下山して、音羽川そばから比叡山を振り返る。

白川通りへ出たあたりで解散した。今日も暑い一日だった。

菩提寺山

6/7(月)は講座で滋賀県の菩提寺山へ行ってきた。

1週間前に痛めた腰の調子がまだ良くない。思ったよりも長引いていて、どうもヘルニアの再発が疑われる。

なぜか腰痛というのは朝起きた時がいちばん調子が悪くて、この日の朝もまだ軽い痛みが残ったままだったが、行くしかない。

タプソール(刺激の強い消炎鎮痛剤)を腰に塗って、コルセットをして出かけた。

集合は JR 草津線の石部駅。駅のホームから目の前に菩提寺山が望める。甲西富士と呼ばれている。

駅からバスで登山口の近くまで行って、しばらく車道を歩く。左が菩提寺山で、真ん中は近江富士の三上山。

出発して 30 分ほどでようやく登山路に入った。

小さな里山なのだが、意外と道は険しい。

展望岩からの三上山。後ろは比良山系。

これは大津方向。真ん中右が比叡山で、左は音羽山。

登山道に入って 30 分ほどで菩提寺山の山頂(353.2m)に到着した。

山頂を少し越えたところに竜王社。ここで昼食にした。

昼食後は菩提寺方向に向かって下る。急な下りを行くと、突然神社が。

和田神社です。

あとは下道で菩提寺。中には入らず。

小菩提寺の地蔵尊像。

散策路に入って、磨崖五輪塔。

磨崖地蔵尊。

あとは炎天下を下道で駅に向かう。

菩提寺山を振り返る。

野洲川を渡る。

車道をコの字に歩いて、午後3時前に石部駅に戻ってきた。

何とか腰がもってくれてほっとした。

国見山、交野山

緊急事態宣言中なので個人山行は自粛している。

コロナ感染を恐れているわけではなくて、医療環境が逼迫しているので、もし山で事故を起こしたら大変なことになる可能性がある。

いつも一人で出かけるので、高齢者単独登山の事故は大きな批判を受けることは逃れられない。自分がそういうニュースを見た時もそういう気持ちを持つので。

そんなわけで今月は週末は淀川で2時間くらいのジョグをするだけでお茶を濁してきたが、さすがにストレスも限界に近づいてきた。

しかし遠方に車で出かけるのはまだ憚られるので、久しぶりに交野の山へ行ってみることにした。

昨年末からはずっと雪山ばかりだったので、トレランシューズを履くのは昨年の 12 月以来で、このコースへ行くのはほぼ2年ぶりだ。

5/29(土)の午後2時過ぎにティッシュとスマホだけを持って家を出た。

穂谷川沿いの道を津田に向かう。川べりの道から分かれて、交野の山が近づいてきた。

住宅街を抜けてスパバレイの前の坂道を行く。

サイエンスヒルズの最後の階段。はたして上までジョグで上がれるだろうか。

何とか階段をジョグで上がり切って、ようやくハイキング路に入る。

久しぶりのトレイルは新鮮で気持ちがいい。

今日は国見山経由で行く。

家から1時間少々で国見山の山頂(284m)に到着した。

山頂からポンポン山などを望む。

しばらくフラットなトレイルが続くので、このあたりは気持ち良く走った。

白旗池。

最後の急登をぐいっと登って、観音岩が見えた。

山頂(341m)から大阪市内方面の眺め。かすかに阿倍野ハルカスが見えている。

ゴルフ場のクラブハウスの方に下りた。

ここまで家から 10km 弱。今日はここから戻る。

帰りは国見山はパスして最短路でサイエンスヒルズへ下りる。

緊急事態宣言中なので競技場は閉鎖している。

対岸は山田池公園。もうずいぶんご無沙汰している。おそらく人が多いだろう。

5時前に家に戻ってきた。

久しぶりのトレランは楽しくて気持ち良かった。もうトレイルはほとんど走れないんじゃないかと恐れていたのだが、思ったよりも走れてほっとした。

ただ、こんな短いコースだったにもかかわらず、実際の疲労は意外と大きかったのかも知れない。翌日、どろどろだった車を洗っている時に腰痛が出た。思いのほか重症で、今日もまだほとんど良くなっていない。ヘルニア再発でないことを祈るのみである。

天山

5/16(日)は講座でびわ湖湖東の天山(あまやま)へ行ってきた。

希望が丘文化公園の南の山並みにある山で、希望が丘には5年ほど前に陸上クラブの合宿で一度来たことがあって、周囲に低山があることは気がついていたけれど、講座で来ることになるとはまったく予想していなかった。

天気予報では終日雨だが、雨天決行の講座なので行かざるを得ない。傘をさして家を出た。

JR野洲駅からバスで公園の入り口まで来て、合宿の時に走った舗装道路を行く。雨は止んでいた。

球技場のそばから登山道に入る。

公園のそばのハイキング道なのだが、実はなかなかの登山道である。子供連れで気楽に来られるような道ではない。

展望台からの三上山。合宿の時には2回登った。

鈴鹿方面は上は雲に隠れている。

歩き出して1時間足らずで天山の山頂(303.2m)に到着した。

足元に公園が広がっている。

一旦、駐車場に下りる。

ここでトイレ休憩をとっているうちに雨が強くなってきた。トイレのそばに屋根のある休憩スペースがあったので、そこで昼食にした。

昼食後は笹尾ヶ岳に向かう。

30 分ほどで笹尾ヶ岳(251m)に到着。

と思いきや、少し先にまたも笹尾ヶ岳(252m)の標識が。

東の方の車道に下りてきた。

その後は北側の散策路で元に戻る。源流コースへ。

ここから先が意外と面倒だった。とにかく標識が不親切で、一つのコースに複数の名称がつけられていて、それぞれの標識が混在しているので正しいコースを辿っているのかどうかしばしば判断できなくなる。わかっている人にしかわからない標識である。

おとめの滝。

キショウブ?

芝生の広場に戻ってきた。

このあと舗装道路でバス停に戻って、そこで解散した。

三上山や鏡山などを含めてぐるっと周ると意外と面白いかもと思った。

大文字山

5/12(水)は京都一周トレイルの講座で大文字山へ行ってきた。平日だがやはりハイカーは多かった。

地下鉄の蹴上駅に集合して、まずは「ねじりまんぼ」をくぐる。

インクラインの跡。

すぐそばの義経地蔵。

「蹴上」の由来は、

そして石段を登って日向大神宮。

天の岩戸をくぐります。

七福思案処は7本の道が交差している。

少し進んだ展望場所から山科方面。

いつも通り、大文字山山頂(465.3m)で昼食にした。

山頂から京都市内と西山方面。

一周トレイルコースは少し戻って鹿ヶ谷へ下る。途中に楼門の滝。

無事、車道まで下りてきた。

法然院に寄り道。

哲学の道は人通りは少ない。店もほとんどが休業している。

銀閣寺前のバス停そばで解散した。ちょうどこのタイミングで雨が降ってきた。

天ヶ岳

5/10(月)は講座で京都北山の天ヶ岳(あまがだけ)へ行ってきた。ここは中学二年生の時、初めてテントをかついで北山へ行った時に登った山で、非常に思い出が深い。しかしいつの間にやら林道ができて、当時の面影はまったく無くなった(実はもはや記憶に無い)。

バスで大原の奥の小出石まで行って、しばらく車道を歩く。今日のコースは三年前に別の講座で歩いたのと同じ。

しばらくして車道から分かれて林道に入る。

ほどなく山道へ。

かなりの急登が続く。シャクナゲは今回もすでにお終い。

穏やかな尾根になって、送電線の鉄塔のところだけ展望が開ける。

ヤマツツジはきれいだった。

木々の向こうに比良の打見山と蓬莱山が見える。

林道に出る少し手前で昼食にした。

午後1時ちょうどに天ヶ岳山頂(788m)に到着した。

来た道をしばらく戻って、途中から分かれて大原に向かって下る。

2時間足らずで寂光院の奥の林道まで下りてきた。

寂光院そばの公衆トイレでしばし休憩。ここは大原女発祥の地。

その後、大原のバス停で解散した。

実は今は京都はコロナの緊急事態宣言が出ている。昨年のこの時期も宣言が出ていて、3ヶ月ほど講座が中止になっていたのだが、今年は継続している。

個人的には山行は自粛している。いつも単独で出かけるので、こんな医療が緊迫している時期に高齢単独登山者が事故でも起こしたら大迷惑である。一番怖いのはコロナよりも世間の目。

当面は大義名分のある講座での山行だけにしておこうと思っている。

針ノ木岳

4/22(木)はいよいよ針ノ木岳に向かう。

針ノ木岳は無雪期は何度か登っているが、積雪期は初めてだ。今シーズンの山スキーはこれまではすべて半日行程のルートで、標高差も羊蹄山の 900m が最高。しかし針ノ木岳は登山口の扇沢から頂上までは標高差が 1400m ほどある。トレランシューズでの歩きならそれほど大した標高差ではないが、山スキーでは 1000m を超えるとなかなかしんどい。何せ片足 2kg を超える重しがある。

再開後初めての本格的なルートで、山頂まで行けるかどうかかなり不安があった。正直、山頂まではムリなんじゃないかという気持ちの方が若干大きかった。

7時頃に扇沢の駐車場に到着した。平日だというのにすでにかなりの車で、スキーを持った人がたくさんいる。針ノ木はこんなに人気があるのかと驚いたのだが、実は大半がアルペンルートへ行く人たちだったということが後になってからわかった。

*赤が登り。青が滑り。

7時半にスキーをザックにつけて駐車場を出発した。扇沢に来るのは久しぶりだ。たぶん 20 年以上ぶりくらい。

このすぐそばに登山口がある。

正規ルートはしばらく左岸のこの道を行って、しばらくしてから沢に下りるのだが、雪が繋がっていたらすぐに右岸に出た方がいいという情報を得ていたので、沢床を眺めてみた。

水の流れははっきり見えるが、スノーブリッジで渡れそうな場所があったので、下に下りて右岸に渡った。スキーのトレースがあり、そこでスキーを履いた。

たくさんの人が針ノ木岳に向かっているはずと思っていたのだが、登山者の姿は一人も見えない。

しばらく進むと河原を歩いている二人が見えた。

右側が落ちた片斜面をずっと進むのだが、大きな堰堤をいくつか越える。この手前の斜面が傾きが急で、しかも北斜面なので陽が当たらずに凍結している。

ここでクトーを装着することにしたのだが、なかなかうまく前のビンディングを踏み込むことができない。ぐっと踏み込むとつま先がずれてしまう。一体何度やり直したことだろう。10 分くらい格闘していたんじゃないだろうか。

そうこうするうちに後ろから男女パーティがいともあっさりと追い越して行った。おそらく先ほど河原に見えていた二人だと思う。

しかしここでクトーを装着しておいて良かった。堰堤の乗り越しは結構苦労した。

針ノ木大雪渓の中心部に入ってきた。ここは日本三大雪渓の一つ。白馬大雪渓に次ぐ大きさで、三番目は剣沢大雪渓。前方に見えるのは先ほど先行した二人パーティ。

次第に傾斜が急になってきた。振り返ると爺ヶ岳。

マヤクボ沢との出会いが近づいてきた。針ノ木雪渓は左だが、針ノ木岳山頂に近い右のマヤクボ沢に向かう。ここは残雪期限定のルート。

ちょっとしたプラトーのような場所で最後の登りに備えておにぎり休憩にした。12 時 8 分。かなり疲れてきた。

写真では大した傾斜には見えないが、ジグザグを切って登る。すぐそこに見えるコルがなかなか近づいてくれなかったが、ようやく山頂が見えた。山頂は右奥のハゲた部分。

コルに出たら槍ヶ岳がど〜ん。午後1時 27 分。

ここからは激坂なのでスキーとザックを置いてアイゼンに履き替えて念のためにヘルメットをかぶって、カメラとピッケル、ウィペットだけで行く。写真ではそれほどには見えないけれど、斜面上部はピッケルとウィペット のダブルアックスで登った。

激坂を上り切ってあと少し。

午後1時 57 分、ようやく針ノ木岳山頂(2820.7m)に到着した。本当にうれしかった。扇沢から6時間半かかった。

山頂からの全景。

ダブルアックスで登った斜面は山側を向いて慎重に下って、いよいよ滑り。

午後になって気温が下がって、雪質は多少マシになっていた。しかしなかなかの急斜面で何度かコケた。

それでもやはりスキーは早くて、6時間かけて登った斜面を1時間少々で下りてきた。

午後4時前に駐車場に戻ってきた。

快い疲労感と満足感に浸りながら、大町温泉郷の「薬師の湯」に向かった。ここは昔、何度か来たことがあるが、それ以上のことはもはや記憶に無い。

夕食をとったり、コーヒーを飲んだりしながら時間調整をして午前0時ちょっと過ぎに高速を下りて無事帰宅した。

今シーズンの山スキーでは最も充実した一日だった。

白馬乗鞍岳

今頃の季節は私のような中級レベルの山スキーヤーにとっては、信州あたりの山が一番安全に楽しめる時期だ。まさか先月の北海道だけでお終いにするわけにはいかない。

先日の北海道は 10 年以上ぶりの本格的な山スキーで、復活できるかどうか不安は大きかった。二年前の敗退も大きなトラウマになっていた。

なので道具も 10 年以上前に買ったものをそのまま使っていたのだが、経年劣化なども感じていて、このまま使い続けるのは危ないと思っていた。

幸い北海道遠征が満足できる結果で終わったので、またしばらく山スキーに取り組んでみようと思って、思い切って板、ビンディング、ブーツを新調した。それをぜひ早く試してみたいという気持ちもあった。

ということで、ガイドブックを参考にして、笹ヶ峰から火打山。そして白馬に移動して栂池高原から白馬乗鞍岳。最後に針ノ木岳という計画で出かけた。

4/21(水)の朝。何とナビでは通れることになっていた笹ヶ峰への道が、実はまだ冬期通行止めだった。

幸いまだ時間が早かったので栂池へ移動したが、ゴンドラ運行開始時間よりも早い8時前に駐車場に到着した。

休日は結構混雑するので平日に来たのだが、それでも駐車場にはすでに結構な数の車が停まっていた。

*赤が登り。青が滑り。

まずはゴンドラで上に上がる。スキー場は上のエリアだけが営業している。

ロープウェイを乗り継いで自然園まで上がって、ここからシールで歩き出す。すでにいくつかのパーティが出発して行った。

またもや前回と同じルートミスをしそうになって、あわてて戻って正規ルートを進む。正面に天狗原の端が見える。

しばらく登ると白馬乗鞍岳が見えてきた。ただし山頂はさらに向こう側。

白馬三山。真ん中やや右が白馬岳。コルの左に杓子岳。その左が白馬鑓ヶ岳。

出発して1時間足らずで天狗原に出た。いつの間にか今日の先頭になっていた。

ここからは傾斜が急になるので、新調したクトーを装着した。その間に後ろから来た単独行の人が先行していった。

急な部分を上がって、ジャンクションピークが見えてきた。先行者はこちらに向かって行ったが、私は乗鞍岳のピークに向かう。一昨年はここから先はハイマツになっていたが、今日はまだしばらく雪が繋がっている。

山頂エリアはだだっ広くてどこが山頂かわからない。とりあえず白馬三山。

その左に五竜岳(真ん中)と鹿島槍ヶ岳(左の双耳峰)。

振り返ると行く予定だった火打山(真ん中)。そして左に焼山。両山とも 15 年くらい前に北側の笹倉温泉から登った。

スキーを脱いで、gps を頼りにハイマツ原を彷徨って、ようやく大きなケルンを発見した。11 時 30 分、白馬乗鞍岳の山頂に到着した。

実は三角点はジャンクションピークにあって(2436.5m)、最高標高点(2456m)はスキーを置いてきたあたりになる。

スキーを置いた場所に戻っていたら、ハイマツ原をスキーを履いたままやって来る人がいた。

さて、シールを剥がして、二年前に散々だった斜面を滑る。

思ったよりも急に感じたが、それにしても雪が重い。実は天狗原からもう一度登り返して違う斜面を滑ろうかと思っていたのだが、この雪ではもういいという感じ。傾斜が緩くなると自然とブレーキがかかってしまうくらい(「ストップスノー」と言う)。

木の茂っていない斜面に向かったら足元に栂池山荘が見えた。

二年前に1時間くらいかかって下りてきた斜面を 10 分少々で下って、今日は下りはロープウェイには乗らずに林道を滑り下りた。

まだ昼過ぎなので、ゴンドラの駅のそばでおにぎりやどら焼きなどでのんびりした。

白馬乗鞍岳の山頂まで行けたのでそれなりの満足感はあったが、標高差にして 600m くらいのルートだったので、本当の満足感にはほど遠い。かと言ってこの雪質ではもう一度登り返して滑ろうという気にはならない。

昔なら今頃は非常にいい時期だったのだが、最近はもうこの時期では賞味期限切れなのだろうか。北海道でも思いのほか雪質は重かった。

温泉は先月このあたりにゲレンデスキーで来た時に行った、姫川温泉・天神の湯へ行った。ここは露天風呂から目の前に白馬連峰を眺めることができる。

いつも通り白馬のザ・ビッグで買い出しして、サンサンパークに車を停めた。

長老ヶ岳

4/18(日)は講座で京都の長老ヶ岳へ行ってきた。京都の山ヤならみんな登っている山で、私もずいぶん昔から知っている山だったけれど、実は登るのは初めてだった。何せ遠くて交通の便の悪い場所なので、これまで来る機会が無かった。

当初は登山口までタクシーに分乗しようと考えていたのだが、地元のタクシー会社には充分な数の車が無いということで、一日3本のコミュニティバスを利用することにした。しかしこれも電車と接続が悪く、行きも帰りも駅で1時間くらい待たされることになった。

9時前の電車で山陰線の和知駅で集合した。しかしバスは 10 時過ぎ。駅で待っているうちに雨が降り出した。

20 分ほどの乗車で肱谷(ひじたに)の停留所で降りて、傘をさして車道を歩く。

音海谷川の対岸にきれいな滝。

車道を 30 分少々歩いて、音海(おとみ)から登山道に入る。

愛宕神社の石段を上がる。

なかなか厳しい急登が続く。雨で足元が濡れているので滑りやすい。

12 時半頃、登りが緩やかになって広くなった場所で昼食にした。幸い雨は止んでいた。

かえる岩。標識が無ければわからない。

イワカガミ。まだほとんど咲いていなかった。

ようやく山頂直下まで来た。そばの巨大な鉄塔に興醒めした。

午後1時 40 分、長老ヶ岳山頂(916.8m)に到着した。展望は無し。時折あられが降ってきた。寒い。

帰りに音海の展望台に寄ってみたが、ここも展望は無し。

登ってきた道をそのまま引き返す。雨で濡れているので急坂の下りは慎重に。

車道のそばに茅葺きの家。ここは美山の地域になる。

午後4時 40 分、バス停に戻ってきて、登山は無事終了した。

和知駅ではまた1時間ほど電車を待って、家に帰ってきたのは9時過ぎだった。