二日続きの随行で、9/5 は兵庫県の雪彦山の北に位置する暁晴山(ぎょうせいざん)へ行ってきた。
京都駅から貸し切りバスで、片道3時間半という遠方。自宅から京都駅までの時間も含めると片道ほぼ4時間半。1日で乗り物9時間というとんでもない行程だった。
峰山高原のホテルリラクシアは標高 930m。ここまでバスで、山頂まではほぼ車道。
30 分少々であっさり暁晴山の山頂(1077.1m)に到着して、早くも昼食となった。
ここから砥峰(とのみね)高原に向けて歩く。
このあたりはススキの名所で、秋のシーズンには観光客で混雑するらしいけれど、観光シーズンにはちょっと早め。
ちょっと不明瞭な箇所もあり、登山道は少しわかりにくい。
出発したホテルからぐるっと廻って北東に向かう。
峰山の山頂(1037.9m)は登山道から少し横にあるけれど、しっかり三角点を踏みに行く。
三角点はヤブの中。
湿原のような所をしばらく歩くと車道に出た。
また登山道に入って、砥峰高原のエリアへ。
白山でも見たツリガネニンジン。
ヤマジノホトトギス。
展望台。
このあたりは映画「ノルウェイの森」の撮影地だそうです。私は映画やドラマはまったく見ないので知りませんが。
キキョウ。
とのみね自然交流館に到着。
バスはここまで迎えに来てくれているのだけれど、ここから少し北の砥峰のピークを踏みに行く。
25 分ほどで山頂(972.1m)に到着。訪れる人は少ない感じ。
何とか持ちこたえていた天気も自然交流館に下りてくると同時に雨になった。
山そのものは砥峰を除いてはハイキング程度だったけれど、とにかく現地までの往復に疲れました。
雪野山
月曜日(9/4)は久しぶりの随行で湖東の雪野山へ行ってきた。
朝はわりと涼しめで、今日は楽かもと思ったのだけれど・・・。
近江八幡からバスで東に向かって、川守という停留所で下車した。
正面に雪野山(または龍王山)を眺めながら、しばらく車道を歩く。
天神社(何て読むの?)。
ちょっと寄り道して野寺城趾。
標高が低い山並みのわりには眺望はなかなかいい。三上山が見える。
大岩(?)からは7月に登った飯道山が望める。
雪野山山頂には古墳がある。とは言っても調査後は埋め戻されている。
山頂(308.8m)で昼食。
涼しかったのは朝だけで、もうかなり暑い。
峠に下ってからまた展望東屋へ向かう。
東屋の展望は木々に遮られていまひとつで、石段を下ってまた別の天神社。ここの見所は七層石塔。詳細は不明だけれど、鎌倉時代のものらしい。
車道に出て登山道はこれでおしまい。
しばらく車道を歩いて倉橋部のバス停に向かう。暑い。振り返ると雪野山
1時間に1本のバスを待って、近江八幡に戻った。
ハイキングコースとして道標はしっかり整備されているけれど、実際に歩いている人はあまり多くない感じだった。そのせいか、平野部のちょっとした丘程度の山にも関わらず、わりと山歩きをしたという印象の残るコースだった。
白山剣ヶ峰
白山は今年が泰澄(たいちょう)上人が開山してから 1300 年だそうである。
「白山」という名称の単独の山は無くて、御前峰(2702.1m)、剣ヶ峰(2677m)、大汝峰(2684m)の「白山三峰」を中心としたこの山域の山の総称で、さらに別山(2399.3m)、三ノ峰(2128m)を含めて「白山五峰」という呼称もあるとのこと。
多くの人が登るのは室堂の正面に聳える最高峰の御前峰で、一部の人は大汝峰にも足を延ばすけれど、剣ヶ峰に登る人はほとんどいない。その理由は単純で、「登山道が無い」から。
かく言う私も、剣ヶ峰にはこれまで登ったことが無かった。白山に来る時はいつも周回しているので、周回路から横にそれた剣ヶ峰は寄り道する余裕が無かった。
剣ヶ峰にはぜひ一度登ってみたいと思いながら、なかなかうまいルート設定ができなかったのだけれど、酷暑の関西を避けてどこかおもしろそうな所をと探った結果、未踏の剣ヶ峰、そして歩いたことの無い白山禅定道を下ることにした。
週末ということもあって一般車は市ノ瀬までしか入れないので、ここを起点にチブリ尾根から別山に登って、「白山三峰」につなげようと思った。これで「白山五峰」のうちの4峰に登ることになる。
2010 年の7月に今回と同じようなルートで、大汝峰から七倉山、白山釈迦岳をぐるっと回って周回したことがある。その時のかすかな記憶を頼りに、午前2時 50 分に市ノ瀬の駐車場を出発した。
しばらく工事用の林道を行く。以前は確か途中で登山道に入ったのだが、その時にあったはずの道標が見あたらない。このあたりだったのではないかと覚しき場所には「工事関係者以外立ち入り禁止」という看板が立っている。
少し林道を進んでみたけれど、方向がおかしいので、看板のあたりをヘッドランプでじっと見回してみたら、登山道らしき道が見つかった。
しばらく登るとまた林道に出る。前回は間違ってこの林道をしばらく登ってしまったのだけれど、今回はちゃんと登山道に入る。
2〜3日前に大雨があって、その影響かあちらこちらで道がちょっとした沢の様になっている。今回はシューズは HOKA にしたので、防水性はほぼゼロ。しかし多少濡れてもやはりこちらの方が安心して歩ける。
4時半頃になってようやく空が少し白んできた。好天だけれど、残念ながら今日のルートからはご来光は拝めない。
出発して2時間半でチブリ尾根避難小屋に到着。トイレを借用した。
カライトソウとツリガネニンジン(?)。
久しぶりに見る雲海。
稜線に近づくと太陽が現れた。
6時 35 分、出発して3時間 45 分で別山に到着した。
神社にもお参り。
こういう絶景は本当に久しぶりで、右から御岳、乗鞍岳、そして槍穂高連峰。
人が多かったので、写真を撮ったら早々に引き返して、室堂方面に向かった。この道は室堂周辺に比べると登山者が少なくて、北アルプスを眺めながらぼたもち休憩を取った。
シモツケソウ。
トリカブト。
実は白山は活火山(ランクC)です。
このあたり、道の右側が大きく崩れている箇所が何カ所かある。前回はこんなだった記憶は無いのだけれど・・・。
御前峰は遠いような近いような。
別山から1時間半ちょっとで南龍ヶ馬場に到着した。
市ノ瀬が標高約 850m。別山が 2399m なので、標高差約 1550m。ここが標高約 2000m で、御前峰まで約 700m 登り返さなければならない。
さらに剣ヶ峰と大汝峰の登りもあるので、累積標高差は登り一辺倒の槍ガ岳 2200m よりも大きい。
昨年8月に随行で歩いたトンビ岩コースを行く。こんなにしんどい登りだったのか・・・。
トンビ岩の岩陰でおにぎり休憩にした。
南龍山荘からちょうど1時間で室堂に到着した。
そのままノンストップで、室堂から 30 分かかってようやく御前峰に到着した。
ようやく今日の目的の剣ヶ峰にご対面。上部の岩は脆そうだ。
写真を撮ったら早々に下る。このあたりは人が多い。
ルートは紺屋ヶ池のそばから。少しくらい踏み跡があるのではないかと思っていたけれど、そういう痕跡はまったく無し。
ピークは右奥で、なるべく岩の大きそうな所を選んで登る。注目されているのではないかと余計な事を考えてしまう。
もっと登りにくいかと思っていたけれど、それほどでもない。小さな石は不安定なものも多いけれど、大きな岩はだいたい安定している。次第に傾斜が強くなってくるけれど、ホールドやスタンスは至る所にあるので、ルートファインディングはあまり難しくない。
池から 12 分ほどであっさり山頂に飛び出した。背景は大汝峰。
さっきとは反対に、剣ヶ峰から御前峰を望む。こちらを見ている人がいるかな。
ヘマをしないように慎重に下って、池のそばから往復 25 分でした。
さて、残りは大汝峰だが、すでに身体は重い。
2010 年に周回した時も、ピークを踏むかトラバース道で七倉山へ向かうか悩んだ末に、せっかくここまで来たのだからと気力を振り絞って、ピークに向かった。
今回の最大の目的は剣ヶ峰で、白山三峰はおまけのようなもの。大汝峰はこれまで何度も登っているし、昨年も2回登っている。
しかし剣ヶ峰はもう登ることは無さそうなので、そうなると白山三峰をやれるのは今日しかない。
時間はまだたっぷりあるので、はやり行くしかないと覚悟を決めた。薬頼みでロキソニンを投入。
急な岩場を越えて、分岐から 15 分で大汝峰に到着した。
振り返ると御前峰と剣ヶ峰。気のせいかこれまで眺めていた景色とちょっと違って見える。
これで思い残すことは無くなった。速攻で下山。最短距離で室堂を目指す。
ハクサンフウロ。
室堂は人があふれていたので水を補給しただけで通過。それにしても暑い。昨年を思い出す。
弥陀ヶ原から振り返る。
黒ボコ岩からのチブリ尾根、別山。チブリ避難小屋の赤い屋根が見えているのだけれど、写真ではわからない。
観光新道を下る。ここも無雪期に歩くのは初めて。
殿ヶ池避難小屋は 10 年ほど前のゴールデンウィークに山スキーで2泊した。夜の星空が素晴らしくて、うっすらと天の川が見えていたのを覚えている。小屋はその後、改装されたようだ。何とトイレに紙が付いていた。
別当出合に下る道を見送って、白山禅定道に入る。市ノ瀬までまだ 6km 以上あるようだ。おそらく歩く人は少ないと思うので、道の状態がちょっと心配だったけれど、草が刈られて整備されているのを見て安心した。
しかしこんな快適な部分はわずかで、火山なので大きな石がゴロゴロしていて歩きにくい。北八ツほどではないけれど。
さすがにここまで来たらもう誰にも出会わないだろうと思っていたら、クマ鈴を鳴らした二人パーティに追いついた。先に行かせてもらったけれど、大きな荷物を背負っている割には歩くのが速くて、なかなかクマ鈴の音から逃れられなくてちょっとイライラした。
ようやく標高が下がってきたと思ったらまた登り返しがあって、指尾山(1417.9m)。
標高が下がってさらに気温が上がってきたけれど、禅定道に入ってからは樹林帯になったので体感的にはマシな感じ。
ようやく終わりが近づいてきた感じで、わずかな登り返しで六万山(1260m)。
午後2時半、ようやく林道に出た。
ここは道路を渡ってすぐにまた登山道に入る。
ここから 10 分少々で登山口に下り立った。
ちょうど前を、別当出合から走ってきたであろうランナーが二人、走って行った。駐車場まであとほんの数百メートルくらいだけれど、私も走る。
それにしてもこのあたりは一体いつまで工事を続けるつもりなのだろうか。
車に戻ったのは午後2時 50 分。行動は 12 時間ちょうどで、距離約 30km でした。
白山では 2010 年の周回以来の満足感のある山行だった。久しぶりに天候にも恵まれて眺望も素晴らしかった。
白峰で温泉に入って、良い気分で高速を走っていたところ、またまた事故渋滞に遭遇!!。彦根の南から栗東まで2時間以上と表示されている。
実は土曜日は時間があったので高速料金を節約しようと思って湖西道路から敦賀に向かったところ、湖西道路の坂本あたりで大渋滞にぶつかった。1時間ほどトロトロ運転で、どうもここは日常的に渋滞するようだ。そう言えば昨年、大汝峰へ行った時も同じ状態に陥ったような気がする。
今日はそれ以上に激しい渋滞のようで、それはもうたまらんと思って、まだ流れていた湖東三山の IC で下道に下りた。
漠然と、琵琶湖大橋を渡って湖西道路に入ろうかと思ったりしたのだけれど、湖西道路も夕方の京都方面はしばしば渋滞する。
IC を出たら R307 だった。R307 と言えば枚方へ向かう道ではないか。確か信楽のあたりを通っていたような気がするのだけれど、詳しくは知らない。
遠回りになるのかも知れないけれど、時間的には車は多くはなさそうだし、おおむね郊外を走っていると思うので信号も少ないだろう。
と言うことで、このまま R307 を行くことにした。
おおむね期待通りで、甲賀町のあたりでは交差点がたくさんあったけれど、それ以降は信号も少なく、スムーズに走れた。
信楽のあたりでは新名神に乗ることもできたけれど、ここからならまた高速に乗ってもおそらく 30 分も変わるかどうかというくらいだろうと思って、そのまま走った。
白峰の温泉から5時間弱で帰ることができた。土曜日は市ノ瀬まで5時間半かかったので、はやり早めに高速を下りて正解だったと思う。
それにしても疲れました。
大江山
日曜日(8/20)は随行で大江山へ行ってきた。
京都人なので大江山は昔から知っているけれど、実は訪れるのは初めてだった。登山の対象に考えたことも無かったし、ここで開催されている登山マラソンの大会に参加しようと思ったことも無かった。
そんなわけで、個人的にはかなり楽しみにしていた。
※なぜか gps のトラックデータが無くなっていた。原因不明・・・。
今回は久しぶりに貸し切りバスを利用しての大名登山だった。
私がこの仕事を始めた4年くらい前は貸し切りバスを利用するのが大半で、公共交通機関を利用する方が少なかった。当初は「何てぜいたくな・・・」と思ったりしていたのだけれど、参加者でワリカンになるバス代はそれほど高額ではなくて、不便で高い郊外のバスを利用するくらいならよっぽどコストパフォーマンスがいいと思えるくらいだった。
ところが2年ほど前だろうか、激安夜行バスの事故が相次いだせいでバス料金が規制されるようになって、一気に価格が高騰した。感覚的には 1.5 倍くらいだろうか。
その影響もあるのかも知れないけれど、登山講座の受講生の数も減り気味で、貸し切りバスを利用すると大変な負担になってしまうために、このところはバス利用は滅多にやらなくなった。
当初バス利用を想定していた行程が、参加者の人数の問題で急遽、公共交通機関で行けるコースに変更するというようなことも何度かあった。
大江山はさすがに公共交通機関では日帰りは難しいので、バス利用ということになった。
今期の受講生の数はまぁまぁそこそこの人数だったので、予定通りの行程で行くことになったのだけれど、いざ蓋を開けると欠席者が多くて、参加していただいた方々にはずいぶんご負担をおかけすることになってしまいました。申し訳ありませんでした。
7時半に京都駅を出発して、2時間少々かかって登山口の加悦双峰公園に到着した。今日も暑くなりそう。
まずは赤石ヶ岳を目指す。昔はここからモノレータと称する乗り物で山頂まで行けたそうだけれど、今は錆びたレールの残骸が残るだけ。ハイキング道を行く。
ほんの 10 分足らずで稜線に出た。まずは赤石ヶ岳を目指す。
なだらかな道のように見えたけれど、実は北八ツを思い出すような歩きにくい道だった。
30 分ほどで赤石ヶ岳(736.2m)に到着した。
これは福知山方面。右側の山は三岳山(みたけやま)。
モノレータのレールの残骸がすぐそこまで来ていた。モノレータが無くなってから訪れる人が激減したに違い無い。
来た道を戻って、今度は千丈ヶ岳(大江山)に向かう。こちらの道は歩きやすい道だった。
一旦、林道に合流。
その後、また登山道に入って、12 時半ちょっと前に千丈ヶ岳(832m)に到着した。ここで昼食。
宮津湾が見えているけれど、天橋立は隠れている。
お次は鳩ヶ峰に向かう。舞鶴方面に青葉山が見える。
千丈ヶ岳から 30 分ほどで鳩ヶ峰(746m)に到着。
少し下って車道に出た。
時間の関係で鍋塚には寄らずに、また登山道に入って鬼の交流博物館に向かう。
不明瞭な道を辿って、車道に下り立った。
あとは落石の残る車道を下るのみ。
鬼のモニュメント。
3時 45 分にバスの待つ鬼の交流博物館に到着した。
暑かったけれど、結構楽しかった。
みなさんは「バス代がもう少し安ければ文句ないのだけれど・・・」という印象だったのではないでしょうか。
どうもお疲れ様でした。
高雄から清滝、そして保津峡へ
8/9 の水曜日は京都一周トレイル講座の随行で高雄から清滝まで歩いて、その後、保津峡まで歩いてきた。
「ゆっくり歩く」というタイトルの講座なので朝はゆっくりと 10 時に高雄のバス停を出発した。朝から暑くてうんざりだけれど、今日のコースはずっと清滝川沿いなので多少はマシかも。
時間の余裕があるので少し逆戻りして西明寺を訪れる。
前日、台風が通過したので、清滝川は水量が多くて少し濁っている。
西明寺を訪れるのは初めて。無料のエリアだけをぐるっと廻る。
一周トレイルコースに戻って、かつて茶店のあったエリアで早めの昼食にする。川沿いで木陰になっているので暑さはマシ。
昼食後、清滝に向かって清滝川右岸を歩く。こんな清滝川を見るのは初めてだ。
このあたりの川の景観はなかなか素晴らしい。一人だったらさっさと駆け抜けてしまうところだけれど。
車道に出たところで一周トレイルコースを離れて、空也滝へ向かう。
水量が多くて、立派な眺めだ。私自身は初めて。
天然の冷房で立ち去りがたい気持ちだったけれど、車道に戻って清滝に向かう。
途中、ケーブル跡の見える斜面にもちょっとした滝ができていた。
表参道の鳥居のそばにあるケーブルの駅舎跡。
ちょうど2時に清滝のバス停に到着して解散となった。
私はいつも通り、JR 保津峡駅へ向かう。
落合から水尾に向かうトンネルを出た所に、保津峡の展望場所がある。そこに初めて寄ってみた。
保津川は濁った濁流。
そして2時 45 分に保津峡駅に到着した。
ほんの2週間あまり前に歩いた道だったけれど、川の様相はまったく異なっていた。
北横岳、蓼科山
先の週末は恒例の夏山登山で、北八ヶ岳へ行ってきた。
八ヶ岳は赤岳などの南部は以前は何度も足を運んだけれど、北へ登山で行くのは初めてだった。
一般的に八ヶ岳は南部は岩場などがあって荒々しい山容だけれど、北部はなだらかで穏やかな山容というイメージになっている。私もそのつもりだったのだけれど・・・。
土曜日の早朝に貸し切りバスで京都を出発して、ロープウェイ乗り場に1時過ぎに到着した。
ロープウェイで上がって、歩き出したのは2時くらい。大昔の噴火の跡の坪庭。
途中から北横岳への登山道に入る。
1時間ほどで今日の宿泊地の北横岳ヒュッテに到着した。
ここは食事が立派だそうで、食事目的に泊まりに来る人もいるらしい。
翌日はスケジュールがタイトで、途中であまりゆっくりしている時間が無いので、今日のうちに北横岳の山頂を踏んでおくことにする。
空身で 15 分くらい登って、まずは南峰(2472m)。
ほんのわずかで北峰(2480m)。台風の影響もあって、眺望はほとんど無い。
そして小屋のそばにある七ツ池。近寄れるのは二つだけだった。
夕食は山小屋にしてはめずらしいすき焼き!!。肉がちょっと変わった色をしていると思ったら、馬肉とのこと。
馬刺しは食べたことがあるけれど、こういうのは初めてだった。クセの無い赤身の肉で、とてもおいしかった。
冬場は鍋が出るそうで、わざわざそのために来る人がいるというのもうなずける。
日曜日は朝は弁当にしてもらって、4時半に小屋を出発した。
北横岳の山頂では前日よりは眺望が得られた。北峰ではご来光。
ゴゼンタチバナがたくさんありました。
次第に足元が悪くなってきて(噴火による噴石?)、6時 15 分に大岳(2382m)に到着。ここで朝食にした。
背景は赤岳と阿弥陀岳。
ここから双子池ヒュッテまでは難渋を極めた。
大きな噴石がゴロゴロしていて、とにかく歩きにくい!!。
今頃、シャクナゲの花が。
大岳から2時間くらいかかってようやく双子池ヒュッテに到着した。
正直、こんな道はもう来たくないという気持ち。いつか八ヶ岳を北から南まで一気に行きたいと思っているけれど、ここは絶対に通らないことにしようと思った。
双子池の雄池。
ここからは道がやさしくなって、小1時間で双子山(2224.1m)に到着。
山頂近くにはハクサンフウロ。
30 分足らずで大河原峠。ここまで車道があって、大きな駐車場に車がたくさん停まっていた。どうも蓼科山はここからピストンする人が多いようだ。
ここは4年前に参加した八ガ岳スーパートレイルの 132km エイドステーションがあった場所なので名前はよく覚えているのだけれど、実はこの手前の関門でタイムオーバーになって、ここにたどり着くことはできなかった。
蓼科山荘に向けてまた登る。
12 時過ぎにようやく蓼科山荘に到着した。たくさんの登山者で賑わっている。
さて、ここから今回のメインである蓼科山へ標高差約 200m のピストン。かなりの急登であることはわかっていたけれど、こんな岩だらけのルートとは思わなかった。
山頂(2530m)はまったくの岩のみの世界。こんな風情の山頂は他では記憶が無い。
蓼科山荘まで戻って、七合目に向けて下山する。
最後の最後で傘を出すことになってしまったけれど、当初の予定より2時間半ほど遅れてようやく登山口にたどり着いた。
待ってくれていたバスに乗り込むやいなや、豪雨になった。
遅れていた人を待って、京都に向けて出発したのは4時半くらいになっていた。
予定していた温泉は諦めて一路中央自動車道を走っていたところ、何と事故で恵那山トンネルの前後が通行止めとのこと!!
開通を待つか下道に下りるか悩ましいところで、2時間ほど待ってしびれを切らせて先に進んだところ、うまい具合にちょうど開通したようで、もはや終電には間に合わないと覚悟していたのだけれど、運転手さんがぶっ飛ばしてくれたおかげで(正直、恐かった)、何とかギリギリ終電に間に合う時間に京都に戻ってくることができた。
北八ヶ岳は予想外に難路が多くて、ちょっとびっくりした。ただ、本音を言えばもう二度と行きたくないと思った。ただ単に歩きにくいだけで、充実感というにはほど遠い。要するに「美しくない」ということ。
みなさん、お疲れ様でした。
槍ヶ岳
この5月に初めてファストパッキングを経験して、これからもどんどんやって行きたいと思った。
しかし随行のスケジュールなどの関係で、土日をたっぷり使える機会が月に一度しかない。
これまでのこの機会はことごとく天候が今ひとつで、結局いつも通りの近場の日帰りでお茶を濁してきた。
7/22〜23の週末もチャンスだったのだけれど、アルプス方面は天候が不安定ということで見送った。
梅雨明け直後というのは絶好の登山シーズンなのにどうして・・・と思ったら、実は北陸地方はまだ梅雨明けしていないのだ。つまり北アルプスエリアはまだ梅雨。
いくら何でもこの時期に2週続けて週末が不安定なんてことは無いだろうと、何の根拠もない希望で先週は見送ったのだけれど、この週末もまたしても不安定な天候になるとのこと。
ストレスもかなり溜まってきて、多少の不安定な天気なら強行しようと思って、準備を整えて荷物をまとめて出発する覚悟を決めたのだけれど、冷静に考えて、せっかくの魅力的なエリアに初めて足を運ぼうとしているのに、わざわざ天気が良くないとわかっている時に高い交通費をかけて行く必要は無いだろうと思い直して、結局テント泊は止めることにした。
しかしもう、どこかに行かなければ気持ちが治まらない。もちろんこの「どこか」というはそれなりの大きさの山ということで、今度ばかりは大峰では満足できないということは先日の大普賢岳でわかっていた。
先週末の天気予報では中部山岳エリアはどこもかしこも「曇り時々雨」という予報で、本降りが長く続くようなことは無いにしても、多少の雨は覚悟しなければならない。眺望はまず望めないだろう。
そこで、それなりのスケールで登り応えがあって、しかし以前に行ったことがあって、多少コンディションが悪くてもそれほどがっかりしなくて済むという対象を探して、最終的に新穂高から槍ヶ岳を目指すことにした。
このコースは 2010 年9月に8時間くらいで往復している。
もし上部で雨が強かったら穂先はちょっと危ないかも知れないし、雨が強くなったら滝谷の渡渉はさらに危険だけれど、そのあたりは状況で判断するということで、土曜日の午前中に出発した。
新穂高の駐車場には午後3時半くらいに到着した。入り口に「満車」の看板が立っていたけれど、この時間なら帰る車で空きができているに違い無いと思って入ったが、案の定、登山口に一番近い上のエリアに停めることができた。
着いた時は小雨が降っていたけれど、間も無く止んだ。
やることも無いのでゆっくりと食事を済ませて、翌朝は1時起床ということにした。
朝は雨は降っていなかった。ほんのちょっとだけ星が見える。出発したのは2時5分だった。
しばらく林道を歩いて、30 分ほどで林道ショートカットの登山道入り口へ。
真っ暗な登山道でちょっと変な方向へ迷い込んだりしたけれど、穂高平避難小屋からまた林道に戻って、3時半に白出沢に到着した。ここからようやく山道になる。
白出沢を渡った対岸の道がわからなくて少しウロウロさせられたけれど、何とか発見して石のゴロゴロする歩きにくい道を進む。
今回は雨を想定してシューズは定番の HOKA ではなくて Salomon のゴアテックスのトレランシューズにした。ただ、このシューズの難点は濡れた石の上がよく滑ること。これは Salomon のトレランシューズ全般に感じることで、「オマエの歩き方がへたっぴいなだけ!」と言われれば返す言葉も無いのだけれど、個人的には他のメーカーのシューズ(例えば Montrail や HOKA など)に比べて明らかな違いを感じる。
Salomon のシューズはトレランのトップ選手で履いている人も多いので、本当はそういうことは無いのだろうけれど、私には相性が良くないということかも知れない。
このことは織り込み済みだったので、今回はポールを使用している。
白出沢から1時間で滝谷に到着。轟音の濁流に木の橋がかかっている。
ここは昨夏、増水して登山者が流された死亡事故が起きている。
そろそろ空が白んできた。この時間帯は私自身、山を歩いていて一番好きな時間帯なのだけれど、今日は残念ながら日射しが無いので、いつものような高揚感は湧いてこない。
沢の本流には部分的に雪渓が残っている。
さっきから降り出した小雨がちょっと強くなってきたので、雨具の上と帽子を着用した。
すっかり夜が明けて、槍平小屋に到着した。
テラスに座ってちょっと補給しようと思っていたのだけれど、トイレの臭いがきついので素通りすることにした。
それにしてもここまで3時間 15 分もかかっている。前回の gps のデータが見つからないので、正確な行程はわからないのだけれど、槍ヶ岳の山頂まで4時間ちょっとだったので、このあたりはせいぜい2時間半くらいだっと思う。
ここが標高 2000m 弱なので、まだあと 1200m ほど登らなければならない。このルートは実質的にここが出発地点のようなものだ。
最後の水場だけれど、まだたっぷりあるので素通りする。
雨が本降りの気配になってきたので雨具の下とザックカバーを着用して、ついでにスィートポテトを食べた。
この後、登りが次第に厳しくなってきた。
ハクサンイチゲ(たぶん)
ミヤマキンバイ(かな?)
イワカガミ(これは多分正解)
よくあることではあるけれど、雨具を着用したら雨が止んできた。
千丈乗越への分岐。このあたりから下山してくる人とたくさんすれ違うようになってきた。
森林限界を超えて、高山らしい雰囲気になってきた。やはり山はこうでなくては!!
もっと雪が残っているかと思っていたけれど、それほどではない。登山道にはまったく無し。
ようやく飛騨乗越が見えた。
飛騨乗越に到着。7時 42 分。
槍ガ岳山荘に到着した時はもう8時近かった。新穂高から6時間弱かかった。
ここで一旦おにぎり休憩にして、ポールをしまってから穂先へ向かう。幸い、雨は止んでいるけれど、風が強くて寒い。
山頂直下のハシゴ。風はおさまっている。
8時 20 分、ようやく槍ヶ岳山頂(3180m)に到着した。眺望はまったく無し。もう何度も来ているので気にしない。
山頂にいたトレイルランナー風のカップルと写真を撮り合いして、そそくさと下山に移る。
小屋もガスに霞んでいる。
少し天気も落ち着いてきている感じだったので、雨具を脱いで、ザックカバーと帽子もはずした。あとは下るだけだ。
8時 50 分、下山開始。当初は時間があったら南岳を経由して槍平に下ろうと思っていたのだけれど、それくらいの時間はあるけれど、この天候では稜線歩きも楽しくないので、すんなり飛騨沢を下ることにする。
花の写真は登りに撮ったので、一目散に下ろうと思っていたのだけれど、ふと見たらコマクサ(たぶん)。
せっかく雨具を脱いだのにまた雨が降ってきた。
だいぶ下りてきて、キヌガサソウ(たぶん)。
案の定、雨具を着たら雨が止んだ。
最後の水場ではジェルを補給して、水も満タンにした。標高が下がって暑いので雨具を脱ぐ。
槍平小屋は帰りも素通り。
帰りは行きにも増して足元がよく滑った。ポールを持っていたから良かったものの、もし持っていなかったら 10 回以上はコケたに違い無い。大きなケガをしたかも。
滝谷は雄滝が見えていた。
行きは暗闇だったので見えなかったホトトギス(何ホトトギスかはわからん)。
もう 12 時だ。前回は4時に出発して山頂が8時過ぎ、12 時くらいに新穂高に戻った。前回より2時間も早く出発したのにもう前回戻った時間になっている。
おそらく前回は林道はかなり走っていたと思うし、写真は山頂を中心に全部で 10 枚くらいしか撮っていない。立ち止まって花の写真を撮るなど皆無だった。好天だったので衣服の着脱も一度も無かった。
それにしても遅すぎる。
もちろんレースではないし、タイムトライアルをやっているわけでもない。しばしば立ち止まって写真を撮りながら進むのも自分の意志でやっていることで、加齢による体力低下もある程度は致し方ないと思っている。
しかしそうは言っても程度問題がある。これではちょっと自分の許容範囲を超えている。
以前にやったことのあるコースだったせいでこういう天候でも山そのものには満足することができたけれど、以前にやったコースだとどうしても以前の記録と比較してしまうということには思いが及ばなかった。
昨年6月の白山大汝峰では標高差約 2000m で5時間 50 分だったので、今回の標高差約 2200m で6時間強というのは妥当なところなのだろうけれど。
終わりが近づいてくるにつれてそんなことが頭を駆け巡ってきて、ちょっと情けない気分になった。
白出沢に戻って、登山道はこれでおしまい。
あとはほぼ林道なのだけれど、歩き出して少ししてから最後にちょっと意地を見せようという気分になって、ここから新穂高までは林道を走ろうと思った。おそらく前回は当たり前のように走っていたと思う。
緩い下りのちょうど走れるくらいの傾斜で、未舗装のジャリ道を大きな音を立てながら下った。
穂高平避難小屋からのショートカット登山道は走れないのであえて避けて、大回りの林道を下った。
いつもならバスターミナルの自販機でジュースを買ったりするのだけれど、それもやらずに駐車場までノンストップで走った。7km 余りを 45 分くらいだった。
車に戻ったのは午後1時ちょっと過ぎ。約 11 時間で、約 30km だった。
このあたりに来たら最後は「ひらゆの森」と決めている。
ここに初めて来たのはもう 15 年くらい前だろうか。山スキーへよく行っていた頃はシーズンに5回くらい来たこともあったけれど、最近は頻度がぐっと下がった。
露天風呂が5つくらいあって、それぞれ湯の質や温度が少しずつ異なっているので、あちこちと楽しめる。
特筆すべきは入浴料がたったの 500 円で、私が訪れるようになってから一度も値上がりしていない。消費税が上がった時も据え置かれた。カギのかかるロッカーは 100 円の有料だけれど、盗難を恐れないのであればカゴに入れればいい。
ここの露天につかっていたら、何となくすっきりしなかった気分も少しは落ち着いてきた。
帰りの道路は大きな渋滞も無く、8時には家で夕食にありつくことができた。
前回で強く印象に残っているのが、7時には家で夕食を食べていたこと。朝に槍ヶ岳に登って、下山後は温泉に入って、夜の7時には家で晩メシにありついているというのに何とも言えない満足感を覚えたのだけれど、今回も8時には家でビールを飲んでいるので、まぁこれで良しとしようと思う。ケガも無かったことだし。
愛宕山、朝日峯、峰山
昨日(7/23)は陸上クラブ最大のイベントの Mid Summer Games だったけれど、トラックでのスピードレースはあまり好きではないので、近年は参加していない。
しかし連日の酷暑で近場を走る気にはならないし、応援だけというのもおもしろくないので、以前からちょっと気になっていた山へ出かけることにした。
このあたりの低山では山でも涼しくはないだろうけれど、下界よりはちょっとはマシだろう。
JR の保津峡駅を出発したのは8時 45 分。今日のコースは距離はそれほどではないので、朝は遅めだった。
幸い、天候は曇りで、暑さはそれほど厳しくない。けれども首にネッククーラー、さらにうなじのあたりを冷やすアタッチメントを付けた帽子をかぶった。
橋を渡ってすぐに取り付く山道に入ろうと思ったのだけれど、登山口がよくわからなくて少しウロウロして、ようやく道標の無い道を発見した。
いきなりの急登だったけれど、10 分ほどでなだらかな稜線歩きになった。
そばの木にリスがいたけれど、写真にはうまく写らず。
出発して 45 分ほどで荒神峠(こうしんとうげ、庚申峠)。
落合から水尾の方向もかすかな踏み跡が残っているけれど、まともに歩けるのだろうか。昔はここに茶屋があったそうだ。
登りがまた少し急になって、年配のご夫婦と思われるパーティが休憩されていた。奥さんからスイカを一切れいただいた。まだ半分凍っていて、食べきるのに時間がかかった。ごちそうさまでした。
峠から 25 分ほどで表参道に合流した。
表参道に入ったら登山者がたくさんいるのではないかと思っていたけれど、それほどでもなかった。朝の保津峡駅でも降りたのは私一人で、日曜日だというのにずいぶん登山者が少ない。暑さのせいだろうか。
ここからほんの数分で水尾の分かれ。
参道には電球がぶら下がっている。31 日夜に千日詣が行われるらしい。
あたりはガスっていて、わりと涼しくて助かる。
黒門。小雨がぱらついてきた。
出発して1時間半ちょっとで愛宕神社の下に到着した。雨は止んでいる。
今日は神社には上がらずに先を急ぐ。
市内は曇ってまったく見えず。
松尾峠方面への分岐。ここから先は初めて歩く道だ。
最初のうちははっきりした道だったけれど、gps のルートに従って進んでいたら、急に踏み跡が消えてしまった。
何度も言ったり来たりしたけれどどうにもルートがわからず、一旦はっきりした場所まで戻ることにした。
そうしたら前から数人のパーティがやってきた。ちょうどそこに、来た時に気付かなかった分岐があった。このパーティも道をしっかり知って歩いているわけではなさそうで、少し思案している。
このパーティの後ろになってしまうのはわずらわしいので、分岐の道標をはっきりとは確認せずに、そそくさとこの分岐に入った。
gps のルートとは若干離れていたけれど、実はこれが正しい道だった。ほどなく gps のルートに合流した。
こういう所は走る。
途中でウロウロしたおかげで神社下から1時間かかってようやく首無地蔵に到着した。
ここからはしばらく荒れた林道を行く。
まるでおんたけウルトラトレイルの林道と同じ。デジャブのような感覚で走る。
首無地蔵から 25 分ほどで松尾峠に到着した。
ここから 10 分で朝日峯(688.3m)に到着。
比叡山がうっすらと見えていたけれど、写真には写らなかった。
また林道に戻って、登り以外は走る。
この林道、どこまで続くのだろうと思っていたら、朝日峯を下りてから 15 分ほど走ったら山道になった。
山道に入って 15 分ほどで峰山への分岐の道標があった。
今回の目標だった峰山(537.6m)をピストン。展望も何も無かった。
もうあとは栂尾まで淡々と下るだけ。
植林を気楽に下る。
しかしこのあたりから次第に道が荒れてきた。倒木のオンパレードだ。
倒木地帯が終わると沢筋になって、ここも踏み跡が不明瞭。
ようやく高山寺のエリアに下りてきたけれど、道標などまったく無く、初めてだったらこの登り口はまずわからないだろう。
境内を通って、R162 に出る。
ここからはしばらく一周トレイルコースを南下する。
高雄の料亭。床でも 5000 円くらいから楽しめるようだが、それほど快適そうには見えない。まぁ、市内の鴨川べりよりはマシだろうけれど。
清滝川。
愛宕山表参道の登山口。
走れる所は走って、2時 38 分に保津峡駅に戻ってきた。
終日曇りだったので助かった。
行程 25.6km、6時間弱でした。
飯道山
日曜日(7/16)は随行で滋賀県の飯道山(はんどうさん)へ行ってきた。
私自身は名前を聞くのも初めてだったけれど、道標もしっかりしていて、「飯道山観光協会」なんて組織があるくらいで、地元ではかなり有名な山のようだった。ただ、山道はそれほど歩かれているようには思えなかったけれど・・・。
集合は信楽高原鉄道の紫香楽宮跡駅。今日も暑くなりそうだ。
少し住宅街を歩いて紫香楽宮址へ。
聖武天皇が奈良時代に造営した離宮だそうだけれど、飛鳥時代から奈良時代にかけて、しばしば都を移しながら、ほんの数年程度でまた引っ越している。
こんな時代は都を造るのも大変な労力だったと思うけれど、どうしてそれほど短期間に移らなければならなかったのだろうか。
本当の宮址はもう少し北の宮町地区らしい。
しばらく車道を行く。
飯道神社の参道入り口?
まだ車道だけれど、ここから登りになる。
15 分ほど登って車道の終点へ。
階段を上って、白髭神社。
ようやく登山道。
弁天堂。
いよいよ飯道神社へ。
紫香楽宮址のあたりを見下ろす。
飯道神社の本殿。つい先日、改修が終わったばかりとか。
飯道神社の拝殿前で昼食にした。
木食応其(もくじきおうご)上人入定窟。ここでミイラになられた・・・。
ようやく今日の最高峰、飯道山山頂(664m)へ。
右の方に三上山が見えていたけれど、写真ではわからない。
杖の権現茶屋休憩所。
ここからは沢筋の道がかなり荒れているということで、尾根道を下る。あまり歩かれていない感じ。
林道に出て、あとは舗装道路を淡々と歩くだけ。
下りてくるとこんな立派な案内板があります。
山の上から下ろされたという飯道寺。
まるで二日前の再現のような、暑い車道歩きで貴生川駅に向かった。
二日前と同じく、駅に近づいた頃に小雨がぱらぱらと降ってきたけれど、わずかで止んでくれた。
電車に乗ってほんの数分くらいで豪雨がやってきた。ラッキーだった。
葛籠尾半島
金曜日(7/14)は随行で琵琶湖北端の葛籠尾(つづらお)半島の山脈を歩いてきた。
奥琵琶湖パークウェイを車で走る人はいるけれど、山を目的に来る人は極めて少ないだろう。私も来るのはもちろん、名前を聞くのも初めてだった。
湖西線の永原駅からタクシーで菅浦の集落まで行く。
今日も朝から暑い。琵琶湖の水も生ぬるかった。
1000 年以上の歴史のある須賀神社。
この参道の石段を上がって、途中で山道に入る。
一旦、車道に出て、また山道へ。
道はかなり荒れていて、歩いている人はかなり少ない感じ。整備もほとんどされていない。
ひと登りして 370m のピークへ。
何か建物があったような雰囲気の残る竹林にお地蔵さん。
しばらく歩いてまた車道へ。
東側は山本山から賤ヶ岳への山稜。
山田山のピークの少し手前で昼食にした。
昼食後、15 分ほどで山田山(451.1m)に到着。
木の間から山本山。
展望エリアからは手前に山本山、奥の左は伊吹、右は霊仙。
車道を渡って山稜を辿る。
最後のピークで月出山(396.8m)。
最後の展望台はあまり展望は良くなかった。
2時半過ぎに月出の集落に下りてきた。
あとは車道を延々と近江塩津駅へ向かう。
1時間 15 分ほど車道を歩いて、4時前にようやく近江塩津駅に到着した。
このところの随行は梅雨時にもかかわらず雨には出会っていないけれど、毎回蒸し暑さが厳しい。雨よりはマシかも知れないけれど。