火曜日の夜、『職場の宴会』なるものに招かれて、久しぶりに京都の街へ出かけた。この夏からスタッフを始めた登山講座を主催しているカルチャーセンターの職場の宴会で、アルバイトのみなさんや私のようなスタッフも含めてのものだった。
場所が四条烏丸の近くだったので、少し早めに出かけてスポーツショップや書店をまわってみようと思った。
京都の繁華街は路が狭い。これはおそらく、大地震で街が壊滅でもしない限り、広くなることはないだろう。平日とは言え、ちょうど帰宅の時間帯になるので、予想通りの混雑。人通りの多いメインストリートを避けて、細い脇道に入ったりしたが、それでもかなりの混雑だ。
歩き出して数分もしたら人混みにうんざりしてきた。目的の店はあまりはっきり場所を確認してこなかったので、少しウロウロする。なまじ京都は土地勘があるので、いい加減な気持ちで出てきてしまうのだ。
目的の店はどうもすでに無くなっているようだった。はやりしっかりと確認してから来るべきだった。ユニクロは見つかったが、目的のスポーツウエアは置いていなかった。
店はずいぶん入れ替わっていて、かつての目印だったような店がことごとく別の店に変わっていた。
あの狭い四条通りの車道を逆走する自転車を何度か見かけたのには驚いた。昨今の町の自転車のマナーの悪さは底なしの低下が続いているが、何十年か前、登山でアフリカや東南アジア、パキスタンなどのいわゆる第三世界でのこういう風景を見てから日本に帰ってくると、やはり日本の道は安心できると感じたのだが、今や日本もこういう状態になってしまっている。
ジュンク堂へ行って地図を買って、その近くにある宴会の店に入った。
今日の宴会は歓送会とのこと。アルバイトで数年勤めた方が退職されるのでその送別と、その後釜の方の歓迎、ついでに私も歓迎の対象ということで、参加費を免除していただいた。
かなり変わった年齢構成の宴会で、女性が全体の3分の2くらいだが、おおむね30台後半くらいの方々が多そう。変わっていたのは男性で、若い男性は一人だけ。あとは50台くらいが私を含めて2名。あとの何名かはみなさん70以上ということで、職場の宴会でこういう年齢層の方がいらっしゃるというのは初めての経験だ。
この方々はみなさん、屋外の講座の随行員で、ちょうど私と同じ立場の人たち。定年退職後のセカンドキャリアとして楽しみでやっていらっしゃるのだろう。みなさん若々しくて、実年齢よりはかなりお若く見える。
メンバーの中で私が面識のあるのは所長さんと事務担当の女性の2名だけだったので、どうなることかとかなり不安を感じての参加だったのだが、女性陣が楽しい方々ばかりで、年配の男性も気さくな方々だったので、思いがけず非常に楽しい時間を過ごすことができた。
私は会社員時代から宴会というものはあまり好きではなかったのだが、こういう雰囲気ならまたの機会があってもいいなと感じるような宴会だった。まぁ、正職員ではないという気楽さもあるのだろうが。