トレランの話題を二つほど・・・

昨年、97km の関門で収容された八ガ岳スーパートレイル。今年は開催されないことになったそうだ。
まったく気にしていなかったのだが、この大会は茅野市がからんでいて、コース上のいくつかの市町村の観光関係者が前向きの姿勢で開催されていたようだ。しかし大会運営の安全性の確保などに主催者のパワースポーツが懸念を表して、来年度以降に模様替えしての開催を目指すということになったらしい。
一昨年の第1回大会は10月開催で、夜間に非常に気温が下がって、エイドステーション(と言ってもポリ容器に入った水が置かれているだけ!!)の水が凍っていたり、低体温症で動けなくなったランナーが何度か救急車で搬送されたりした。
昨年はこの長野日報の記事にもあるように、たくさんのランナーがスズメバチに刺された。かく言う私もその一人。
今年は少なくとも100マイルにはエントリーするつもりはなくて、出るなら100kmの部かなくらいだったので、開催されないことに関しては特に落胆の気持ちなどはない。
実際のところ、これだけの規模のアウトドアイベントを事故無く運営するのは大変だと思う。ロングトレイルの参加費が高いのはある程度致し方ない面はあるとは思うが、それにしても高いなぁ〜(ちなみに昨年の八ガ岳100マイルは2万5千円)。
もう一つの話題は、「トレイルランニングの未来を考える全国会議」というイベント。来月、山梨県の河口湖畔のホールで行われるらしい。
発起人の名前を見ると、ここ数年のトレランブームの立役者がほぼ勢揃いという豪華メンバーだ。しかしその議題は前向きのものではなく、トレイルレースに対する世間の厳しい見方が大きくなってきていることに対する対策を考えようというようなもの。
私自身、これまで何度かここで表明しているが、基本的に登山路はレースを行う場ではないと思っている。上記の八ガ岳や神流のように地域や行政が関わって前向きに開催されているレースはある程度地元で受け入れられていると思うが、そうではない大会も少なくないと思う。
『不用意なゴミ捨てやトレイルからの踏み外しで自然環境保護に反した行動をとっている』という指摘に関してははっきり言って、登山者も似たようなものである。しかし『トレイルにおいて近隣住民の皆様やハイカーに危険を感じさせたり』というのは大いにあると思う。
自然保護団体のような立場の人たちがトレイルランニングに否定的な意見を述べられることがしばしばあるが、その人達が否定しているのはレースのことで、個人的に山を走ること自体は一般登山者に迷惑がかからないようにしてくれれば、それまで止めろというつもりはないというのがほとんどだ。
六甲全山なども、閑静な住宅街では走るなとか言われていて、かつて私も何度か参加した全山縦走タイムトライアルの大会が無くなったのも、こういうことが原因だったように思う。
おそらくキャノンボールも本当はあまりよろしくない大会なのだと思うが、参加人数が抑えられていることによって(全部で600人くらい?)、何とか継続できているという状態なのだろう。
トレイルでレースはよろしくないと言いながら大会を楽しみにしてい私も私なのではあるが・・・。

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