連休は『地平線特別報告会in豊岡』へ参加してきた。
地平線会議に参加するようになったのはもう20年以上前で、10年くらいは会社の出張に合わせて東京へ行ったり、様々なイベントに参加したりしてきたが、ここ10年ほどはかなり疎遠になってしまっていた。
今回のイベントへの参加をメールで誘ってくれた人がいて、せっかくこれだけ質の高い人たちとの人脈を捨ててしまうのはあまりにもったいと思って、久しぶりにイベントに参加することにした。
豊岡にある植村直己冒険館の開館20周年記念イベントに合わせて、地平線会議の報告会を開催するというもので、東北から四国まで総勢50人近くの人たちが集まった。
私が面識があるのはコアな人たち10人あまりだが、ほとんどみんなもう10年ぶりくらいで、はたしてどんな雰囲気になるか期待半分不安半分という気持ちだったが、不安はまったくの杞憂だった。
日曜日の朝に車で家を出て、時間調整に一旦会場へ寄ってから、かつて何度も一緒に飲み食いした東京の二人を駅まで迎えに行った。顔を合わせた瞬間、10年のブランクは一気に吹き飛んでしまった。
まずは開館20周年記念イベントで、中庭で館長や豊岡市長、議員などの挨拶が続いたが、退屈で途中で退席してしまった。
想定外の出来事は、20人ほどの来賓の中に、元メジャーリーガー野茂英雄さんがおられたこと。どうもノモ・ベースボールクラブがこのあたりを拠点に活動しているようで、会館のマイクロバスもクラブのロゴがでかでかとイラストされている。
報告会のトップバッターはグレートジャーニーの関野吉晴さん。『縄文号』という帆船を手作りされて、インドネシアから石垣島まで3年かけて自然のエネルギーだけで航海されてきた。
次は館内のイベントホールで、荻田泰永さんの北極と岩野祥子さんの南極の話。
いずれも色々な点でスケールが大きすぎて(特にコスト面)、別世界の話だ。
夜は神鍋の民宿で飲み食いしながら多湖さんの映像などを楽しんで、トークリレーのような感じで全員参加でどんどん時間が過ぎて行った。
翌日は朝から神鍋山の噴火口めぐり。
実は2年前の神鍋高原ジオパークトレイルでここを走っているのだが、まったく記憶に無い。終盤の苦しい時だったので、景色を楽しむような余裕はまったく無かった。
ハイキングから帰ったらまた冒険館に戻って、館長さんのお話しを聞いたり、展示を見て回ったり。
そしてクライミングウォールでお遊び。
3時過ぎに東京からの人と二人で帰路についた。尽きない話題に時間が過ぎるのを惜しみながら、JR長岡京駅で別れて帰ってきた。
参加に対して当初は若干躊躇するような気持ちも無いわけではなかったが、思い切って参加して良かったと思う。
このところ疎遠だったとは言え、一時期積極的に参加して築かれた人脈というのは思っていた以上に貴重なもので、これからの人生の時間のための大切なものを再認識できたと思う。
誘ってくれた人、そして10年前とまったく変わらずに同じ態度で接してくれたみなさんに感謝します。