昨日は自宅スタートで生駒を走って王寺まで行った。予定では朝護孫子寺を往復するつもりだったが、気持ちが切れて片道で終了した。
13時間以上かかると思ったので、朝5時37分に家を出た。空には厚い雲がかかっており、天候状況としては良い。
おおむね 80km くらいになるので、余裕のあるペースで穂谷川沿いを行く。おおむねキロ6分少々というところ。
1時間半くらいかかってようやく交野山山頂へ到着。大阪市内はよく見える。
生駒のロングの時はいつも一服するくろんど園地の休憩所は今日は通過する。
ゴルフ場の道から生駒山を望む。
いつも一服する生駒のハイキングコース入り口で一服しようと思っていたのだが、どうもそこまでは持たない感じ。ムリをするとダメージが大きくなるので、車道を渡って室池園地に入った所にベンチがあったので、ここでぼた餅休憩にする。スタートして3時間10分。
3時間半くらいで阪奈道路に出たいと思っていたが、おおむね予定通りだった。
いつも休憩する場所は通過する。人が一杯だったのでちょうど良かった。
今日は生駒山山頂へは行かずに舗装道路をそのまま進む。山頂への分かれを4時間20分ほどで通過。
しばらく舗装道路を行くが、ちょうどあじさいが満開で、突然ゲートが現れて『ランナーは走らないように』との警告。人も多いので、ここは早歩きで進む。
それでも走って上がって来るランナーが何人かいた。こういう連中がランナーの印象を悪くするのだ。
ショートカットの山道は空いていたので、ジョグで下る。舗装道路に合流した所はおそらくラン規制エリアをはずれていると思ったので、ここからはジョグで下る。
このあたりの坂はなかなか急で、復路は苦しいだろうと思いながら下った。
ぼくらの広場へ上がる登山道の下の休憩エリアでおにぎり休憩。スタートしておおむね5時間。
ぼくらの広場で大阪市内の展望を楽しむ。
復路では鳴川峠から舗装道路に下りて、ここはカットしようと思った。
滑りやすい道を注意して下って、鳴川峠を越えて先へ進む。もう信貴山まではほとんど登山道だ。アップダウンはそれほどではないが、舗装道路や林道を走るようなペースでは進めない。
まだ体力的には余裕はあるものの、疲労感は感じてきた。タイム的にはおおむね想定の範囲内だが、ここをまた戻るのかと考えると気持ちが重い。
十三峠を通過。
高安山から分かれて信貴山への道に入った頃には、気持ちは王寺へ下りる方に大きく傾いていた。
信貴山では山頂の展望エリアへ立ち寄った。
ここまで来るともうすっかり観光地だ。
当初予定していた折り返し地点へは12時半頃に到着した。もう気持ちはこのまま王寺へ下ることにほぼ決まっていたが、ひょっとしたら気持ちが変わるかもと思って、自動販売機でコーラを買ってベンチに座って一服した。
ここまでほぼ7時間だったので、復路は8時間以上かかるだろう。帰り着くのは9時くらいになるかも知れない。
まだ体力的には余裕があったので、何か新鮮味のあるコースならそれでも先に進んだと思うが、今回のような完全な練習モードではもはやそこまでの気力が出ない。
練習モードならコースを熟知している方がいいと考えていたが、実際にその場になってみると、そうではないようだ。特に電車の駅までさほど遠くない場所からの折り返しとなるとなおさらで、もはやここから戻る気持ちはまったく無くなっていた。
車道を走って王寺駅に着いたのはちょうど午後1時、約 46km だった。
駅前の西友のトイレで着替えて、休憩エリアで缶ビールを飲んだ。万が一に備えて最低限度の着替えとお金を持っておいたので助かった。
ビールはおいしかった。一息ついても、復路も行ったら良かったという気持ちはまったく起こらなかった。
練習のために一人でキャノンボールランをやろうと思っていたが、もう止めようと思った。おそらく今回と同じ結果になるだろう。
長い距離は来月のおんたけウルトラトレイル 100k だけにして、あとは先日の比良の様に自分自身が興味を持って楽しめるルートにしようと思った。
月: 2015年6月
競技場インターバル
今日の練習会は久しぶりに競技場でインターバルをやった。
目標としている大会にはインターバルはもはや意味が無いと思っているが、たまには脚筋に強い刺激を与えるのもいいのではないかと考えて、今日はメニュー通りの 1000m X 5 をやることにした。ただし以前の様に4分未満を目指すのではなく、目一杯の一歩手前くらいの強度で。
4’15” から 4’20” くらいでいいと思っていたが、1本目は 4’10″。体感よりはいいタイムだった。
2本目は 4’07” で気分を良くしたが、その後は 4’10” あたりで最後まで。
体感よりはいいタイムのように感じたが、心拍数は 160 台後半から 170。ピッチも 210 くらいで、目一杯状態だった。
先月の 1000m ではキロ5分弱程度なのに心拍数が 160 くらいまで上がっていたので、インターバルでも4分少々というのはもうムリかと思ったりしていたのだが、まだそこまでは落ちていないようで少し安心した。
ロングトレイルとは違う脚筋疲労があって、やって良かったと思った。
荒地山
昨日の登山教室は六甲の荒地山。早朝までは大雨で、天気を危ぶんで欠席される方が多かったが、結果的には最初から最後まで晴れ時々曇りで、暑い一日だった。
阪急の芦屋川駅に集合して、高級住宅街を抜けて荒地山へのハイキングコースに入る。
荒地山へのコースの岩場が見える。
今回は岩場歩きがメインのテーマで、初心者向き講座にしてはなかなかのハイレベルコースだった。
雨が上がったから良かったものの、悪天だととても登れない。
12時過ぎに荒地山山頂(447m)に到着。
さらに30分ほど歩いて、横池で昼食。
ここでゆっくりお茶タイムを取って、風吹岩で展望を楽しむ。
昨年行った淡路島の山が望める。
ロックガーデンを上から見下ろす。
無事、高座の滝へ到着。
高座川の対岸にはあじさいが群生していた。
予想外の好天に恵まれて、コースもバリエーションに富んだ楽しい一日だった。
山田池クロカン走
今日の個人練習は山田池でクロカン走。先月一度やった、7.9km のクロカンコースを4周するパターン。
ロングトレイルが目的なので、途中で立ち止まって給水したりすることは躊躇しない。むしろ適切に補給して、長く一定ペースで走り続けることが目的だ。
1周目は 44’15″。曇り時々晴れという感じだが、先月よりは暑い。
2周目の途中で塩サプリを1粒補給して、42’58″(給水時間は含まず)。かなり汗が出る。
3周目は途中で小さなモナカを食べる。42’46″(補給時間は含まず)。先日の練習会に較べるとかなり余裕がある。
今日のシューズは先月と同じ NIKE で、いつも長時間になると右足小指付け根の外側が痛み出すのだが、今日も4周目になると同じ箇所の痛みが出てきた。
ソールのクッションがロング走に向いている感じなので、長距離の練習の時は愛用しているのだが、何故か毎回この痛みが出る。長いジョグ歴でもこういう痛みが出たことは無かったし、他のシューズでは出ない。
そんなに堅い作りのシューズではないのだが、おそらく足がむくんできて押さえつけられているのだろう。
そんな訳で2回、立ち止まって右足のヒモを緩める。そして塩サプリを1粒補給して、42’55″(給水時間は含まず)。
家までの往復を含めて 37.2km、3:25:08″(給食時間含まず)だった。山田池からの帰りは苦しかったが、今日は補給しているので止まらずに走り続けることができた。
走り終えた時のダメージ感はロングトレイルの後よりも強い感じで、ロングトレイルをしっかり走るためにはこういう練習も重要だと思う。
比良山系縦走
昨日は比良山系縦走へ行ってきた。終日曇りという絶好のコンディションに恵まれて、念願のコースを踏破することができた。
比良山系はおおむねYの字の形状になっている。
全山縦走と称して歩かれるのはたいがいYの字の右側コース。こちらの方が距離が短く、交通の便も良い。私もこれまでに何度か行っている。
それに対してYの字の左側コースは距離が長く、北側の交通の便が悪い。こちらのコースを行く場合もほとんどが朽木から蛇谷ヶ峰を終点、もしくは始点にしていると思う。
蛇谷ヶ峰のさらに北に阿弥陀山という小さな山があるのだが、この間はあまり歩かれておらず、道も不明瞭のようだ。
しかし稜線ははっきりとつながっているので、蛇谷ヶ峰で切るのでは不完全燃焼だ。やるからには完全にトレースしたい。
と言うことでこのコースはここ何年か温めていた企画なのだが、なかなか思い切るチャンスが無かった。正直言って、完全踏破する自信が無かった。
ようやく思い切ったのはやはり UTMF を控えているから。
ルートの不明瞭な北部から入って、もしまたルート迷い等で時間をロスしたら適当に下りてこられる時間の余裕を持っておいて、何度も歩いている南部は暗くなっても何とかなるだろうという気持ちで挑戦することにした。
先日、朽木へ行った時と同じ電車で安曇川へ行って、7時40分に駅をスタートした。
しばらくはフラットな車道を行く。彼方には蛇谷ヶ峰から武奈ガ岳への稜線がくっきり見える。
武奈ガ岳に何時頃に到着できるかが勝負ポイントだ。うまくいけば1時。2時くらいなら最後はライト覚悟で進もうと思っていた。
gps でルートを確認しながら阿弥陀山への登山道を目指す。林道から登山道に入る所がよくわからなかったが、何の標識も無い橋がそのポイントだった。道には雑草が生えて、ほとんど人が入っている雰囲気が無い。
道も崩壊している。
これでは先が思いやられると不安になってきた。
突然、太山寺城跡という看板。もうしばらく誰も来ていないだろう。ここで初めて阿弥陀山への道標に出会う。
登山道は、上部に行くにしたがってむしろはっきりしてきた。
8時50分に今日最初のピークの阿弥陀山(453m)へ到着。展望は無し。
何年か前の登山地図によるとこの先少し、ブッシュで難路とのこと。かすかな踏み跡を辿る。
このあたりはすぐそばに林道が来ている。少し行ったらそばに林道が見えて、迷彩色の服を着た自衛隊員が見えた。こちらを見てちょっとびっくりしている感じだった。
ここからしばらく林道を行く。どうも自衛隊の演習エリアになっているようだ。
ルートは思ったよりははるかにはっきりしていた。かなり古いが赤テープも随所に残っている。
そして突然ビワイチの道標が現れた。
ビワイチは入部谷越のトンネルの方へ下っていたので、そこは下らずに稜線をそのまま進む。かすかだが踏み跡はある。
不安だった箇所が予想外にスムーズに通過できそうで、一気に気分が上がってきた。これなら踏破できそうだ。
木々の間から朽木のスキー場のゲレンデが見えてきて、ゲレンデに飛び出した。
しかしここから蛇谷の頂上手前までの登りは苦しかった。曇りで気温があまり上がらなかったので何とか行けたが、もし快晴で暑かったら、蛇谷で終わりにしたかも知れない。
スタートして2時間40分ほどで蛇谷ヶ峰に到着した。
ここでぼた餅休憩。甲府から来た山岳部員と思われる女子4人と指導教官のような男性がいた。なぜわざわざ山梨からと尋ねてみたら、この夏にインターハイの登山競技がここであるとのこと。
ここから先はトレランのためにあるような超快適なコースだった。アップダウンも少なく、足元もフラットで、ガンガン行ける。
11時12分に地蔵山(790m)を通過。
この後、徐々に登りが始まって、ようやく視界が開けて釣瓶が見えた。
すぐに行けそうに見えたが、実際は近づくとニセピークが二つほどあって、11時55分にようやく釣瓶岳(1098m)に到着した。
少し疲れを感じてきたので、ここでおにぎり休憩にした。
視界が開けると武奈ガ岳が見えた。思ったより距離がありそうだ。早めに補給しておいて良かった。
ようやく登山者とすれ違うようになってきた。
武奈ガ岳(1214m)には12時35分に到着。スタートして5時間弱だった。
北方にはこれまで歩いてきた稜線が望める。こう見ると蛇谷ヶ峰はかなり遠く、阿弥陀山などはるか彼方だ。
武奈ガ岳は本当に久しぶりだ。比良には近年もしばしば訪れているが、武奈にはずいぶんご無沙汰している。しかし風が強くて少し寒いので、人混みを避けて早々に下ることにする。
予定のルートは中峠から金糞峠だったが、分かれをミスして八雲ヶ原の方へ向かってしまった。気が付いたが、スキー場が無くなってからの八雲ヶ原がどうなっているのか興味もあったので、そのまま下りることした。
沢筋の道は随所で崩壊していて、なかなかスリリングな箇所もあった。
沢の水を補給して、歩きにくい道が終わるとイブルキのコバ。
八雲ヶ原そのものは以前とあまり変わっていないように思える。
人混みからちょっと離れた場所で顔を洗って、クリ鹿の子を食べる。おいしい。
金糞峠へは13時36分に到着した。これなら明るいうちに下山できそうだ。
縦走路もわりと荒れていて、巻き道が作られているところもあった。
しばらく進んでいると、道をふさぐように子鹿が横たわっている。近づいても動く気配が無い。頭も下ろしているので、まさか死んでいるのはないだろうなと思って横を通り過ぎようとしたところ、突然驚いたように立ち上がって横の斜面に走り出した。
ところがこのシカ、まだ小さいのか、足元が不安定で転倒して、ゴロゴロと転がって落ちていった。
ケガをしていないだろうかとこちらが心配になったが、5mほど下ったら座ってこちらを眺めていた。写真上端の真ん中あたり、小さいのでわかりにくいけど。
さすがに疲れが出てきて、南比良峠では腰を下ろして干し梅などを食べる。
ここからしばらくは荒れた急な道のアップダウンが続き、心身ともに疲れる部分だ。HOKA の威力を感じる。
葛川越を越えて、比良岳まであと一踏ん張り。
比良岳(1051m)には14時47分に到着した。ここでも腰を下ろして、ジェルを補給。
難路を終えて、少し下った水場で水を補給する。
木戸峠まではすぐだった。
木戸峠のキャンプ場の施設はきれいになっていたが、やはり水道は締められていた。
びわ湖バレイのゲレンデを登って、15時25分にようやく打見山へ到着した。
自動販売機でコーラを買って、パックサンドを食べる。
15分ほど休憩して、少し下ってからまた蓬莱山へ向かってゲレンデを登る。
ノンストップで登り切って、15時55分に蓬莱山頂(1174m)へ到着。
権現山はすぐ近くに見える。
適当に下って行ったら、どうも小女郎池の方に行きそうで、縦走路に合流できそうにないので、笹藪を強引にトラバースして縦走路に合流した。
小女郎峠を通過。
ここから少し登った丘のような場所にはかつて山岳会で一緒だった方で、定年を過ぎていよいよこれからたっぷり山を楽しめると楽しみにされていながらガンで亡くなった女性のお地蔵さんがある。
酒の好きな女性だったが、今日は残念ながらアルコール類を持ってきていないので水をかけて清めて、お参りした。
ホッケ山を越えると権現まではあとわずか。
権現山(996m)には16時37分に到着した。
ここからの下山は霊仙山のピークを通過するルートと沢筋を下るルートがあって、当然沢筋ルートの方が楽で早いのだが、せっかくここまで来たのだからきっちりと霊仙山のピークを踏んで行こうと思った。
急でガラガラの道を慎重に下る。ようやく歩きにくい部分が終わったと思ったら、突然林道が!!。
一体何のための林道なのか。登山道が断ち切られている。所々に小さな標識が立ってはいるが。
gps には沢筋を行くルートを入れてきたので、霊仙山へ向かう分岐がわからない。
林道をそのまま下ると和迩に行くような道標があったので、あたりを注意深く眺めてみたら、霊仙山へ向かうと思われるかすかな踏み跡に気が付いた。
ちょっとした登りがあって、17時8分に霊仙山(750m)に到着。
それでなくても忘れ去られたような霊仙山だが、これでは一段と人が減るのではないかと思う。
最後の固形物でぼた餅休憩にする。
滑りやすい急な道を下りながら、もうまもなく終わってしまうのを少し淋しく感じた。
電波塔のある車道に出て、山道はこれで終了。
車道を和迩に向けて下って行く。HOKA のクッションに助けられて順調に下るが、時折右足首あたりに軽い痛みが出る。しかし先日とは違う箇所で、少ししたら消えていた。
緩い下りでもキロ6分をちょっと切るくらいだが、しっかりと走れている。
和迩駅に到着したのは18時10分。約45km、10時間30分だった。
駅のそばの平和堂に入って缶ビールを買って、椅子に座ってぐっと飲んだ。おいしいと言いたいところだが、実はそれほどではなかった。ジェルや飴、干し梅などで、舌の感覚が普通ではない状態になっていたせいかも知れない。
しかしこの時間は至福の時間帯だった。
今回、予想よりうまくいった最大の要因は天候だ。ずっと曇りで気温があまり上がらず、ウエアも上は半袖とアームウォーマーにして、いつもの長袖をやめた。下はサポートスパッツタイプの短パンとヒザに緩いサポーター。ヒザのサポーターは転倒時のヒザのケガ対策。
そして威力絶大だったのが HOKA のシューズである。これには随分助けられたと感じる。これまで愛用してきた軽量タイプのシューズだったら、もっと脚筋疲労が大きかったと思う。
HOKA のシューズはもう少し安くなってほしい。いくら何でも2万円近いというのはあまりにも高い。おまけに耐久性はあまり期待できない。
今回のように運良く上品の中古が入手できるチャンスなどそうは無いだろう。
大きな悩みである。
入道ヶ岳
昨日の登山教室は鈴鹿の入道ヶ岳だった。
もちろん初めて。幸い、雨には遭わなかったが、絶好のヒル日和で、十二分の注意を払っていたにも関わらず、最後で大きな被害に遭った。
登山口は椿大神社。
せっかくなので本殿をお参りして登山の無事を祈願する。
登りは北尾根。なかなかの急登が続き、次第にパーティがばらけてきた。道の至る所にヒルが蠢いている。
10時前に登り出して、12時に頂上北の頭の手前で昼食。上部が雲に隠れているのは鎌ヶ岳かと思っていたが、実はもっと低い雲母峰だったようだ。
北の頭からは頂上の鳥居がすぐそこに望める。
入道ヶ岳の頂上(903m)からは亀山市の市街は望めたが、海までは見えなかった。
下山は池ヶ谷から小岐須渓谷へ下りる。
高度が下がるに従ってヒルが多くなり、数分ごとに足元を確認しないと靴についたヒルが上がってくる。ふと見ると袖などに着いていたりして、油断もスキも無い。
足元はヒル対策に女性用のヒザ下までのストッキングを履いているので、若干は余裕があった。
3時半頃に小岐須渓谷の林道に下りて細かくチェックすると、3カ所ほどヒルが付いていた。いずれも吸われる前だったので、事なきを得る。
30分ほど林道を歩いて、キャンプ場の入り口でバスを待つが、ここで再度チェックしたらまた2カ所ほどヒルが付いていた。
これだけヒルに遭うと何も無くても気持ちが悪い。首筋やお腹あたりなど、見えない場所は手でしっかりチェックする。
新名神に乗って、土山のサービスエリアで休憩する。
ベンチに座ってコーヒーを飲んでいたのだが、どうも胴回りが気になる。ふと腰の後ろのあたりをまさぐったところ、ナメクジをさわったような感触!!。やられたと思った。
そばにいた人に確認してもらったところ、たっぷり血を吸って満足したヒルはぽろっと落ちて、白いシャツは大きく血に染まっていた。
まだ血が付いてすぐだったので、トイレの洗面所で洗ったらきれいにとれた。持ってきたTシャツに着替える。
家で風呂に入ってから確認したら、背中を2カ所吸われていた。
昨秋の皆子山、今年は藤原岳に続いて今回と、よくヒルの被害に出会っている。昔はほとんどやられた記憶が無いのだが、比良は北山など、かつてはヒルがいなかった山域もおそらくシカなどに影響であろう、ヒルが出るようになってしまった。
ダニと違って気持ち悪いだけで健康被害は無く、せいぜいしばらく痒いくらいなので、あまり心配する必要は無いのだが、ヒルの多い山域はそればかりに気が取られて山行の楽しみがかき消されてしまうので、それが残念だ。
HOKA one one 初体験
先週末に入手した中古の HOKA one one BONDI B。ようやく試すことができた。
近年異常なくらいに話題の HOKA one one。どうしても情報過多で先入観が大きく、中立的な気持ちで感触を味わうのは難しい。
実際に走ってみるまでは多少の不安があったサイズは、まったく問題無かった。
やはりクッション性はこれまでに履いたシューズとは一線を画している。これまでソールの厚いシューズはほとんど履いてこなかったので、普通のランニングシューズでもこれくらいのモデルはあるのかも知れないが、私がこれまでに履いたシューズの中では突出している。
しかしスポンジのようなふわふわしたクッションではなく、しっかりとした弾性は保持しているように感じる。
これまで厚底シューズを履いてこなかったのは、そういうモデルは概して重いというのが最大の要因だが、HOKA は重さはそれほど感じない。ただしこれでロードのフルを走ろうとは思わない。
特にこれまでのシューズと明らかに違うのはつま先のクッション性。私は登り坂ではつま先だけで登るのだが(もちろん長時間で疲れてくればそうはいかない)、その時の感触が非常にいい。
足への衝撃は少なく、かと言って蹴り出しに余分な力が必要になるような感じも無い。
下り坂も衝撃が少なく、疲れれば疲れるほどこのシューズには助けられるのではないかと感じた。
今日は若干のアップダウンのあるロードの約 10km だったが、走り始めよりも時間が経ってからの方が感触が良くなる感じだった。
濡れた滑りやすいドロ斜面などでどうなるかはわからないが、悪路のトレイルもかなりいいのではないかと感じた。
ただ、これまでに得た情報ではやはりと言うべきか、HOKA は全般的にソールの耐久性は今ひとつのようだ。ここ一番の勝負シューズということになるのだろう。
とは言っても長時間の試し履きをせずにいきなりロングの本番という訳にはいかないので、次は 12 時間を超えるような個人練習で使ってみたいと思う。
山田池練習会
昨日の練習会は久しぶりに山田池だった。好天で人が多かったが、先週半ばの猛暑のような暑さは無かった。
私は例のクロカンコース(7.9km)を3周行くつもりでスタートした。
雰囲気的に単独走になるだろうと思っていたが、周回コースから別れてクロカンコースに入ると、中堅ランナーが追いかけてきた。彼なら一緒に走ってもいいという感じだったので、結構しゃべりながら足を運んだ。
ペースはまったくチェックせずに体感のみで走る。後から確認したらおおむね体感通りでキロ5分半くらいで、1周目は 43’41″。
2周目は若干ペースが上がって 42’23” で、彼は2周で終わるとのこと。
補給無しで3周目がどうなるか若干不安だったが、行くしかない。単独走になったので、ペースは自分の思いのままだ。
しばらくするとやはり疲労感が大きくなってきた。疲労と言うよりはエネルギー切れの感じだ。
2月に初めてこのコースを走った時は3周目はペースアップできる余裕があったが、先月個人練習で4周した時は若干の補給食を持ってきて、3周目と4周目の途中で補給した。
今日はスポーツドリンクしか無く、しかもスタート地点に置いてきているので、ゴールするまでは水しか補給できない。
先月給水したのと同じ水道で給水したが、水ではカロリーが無いのでエネルギーにはならない。
何とか丘を登り切って、最後のフラットな 2km 弱に入った。
ちょっとした休憩を兼ねてトイレに寄って、何とか大幅なペースダウンは無く走り終えることができた。3周目は 42’34” だった。
日陰のベンチに腰掛けて 350ml のスポーツドリンクを一気に飲み干したが、エネルギー切れの時の、視野が白くなる症状が現れた。ほぼ限界だった。
すでにみんな帰ってしまったので、数分ほど休んでから家に向かった。
しかし穂谷川沿いの途中でいよいよ走れなくなり、芝生のエリアを歩いた。そして少しジョグで進んで、またもやベンチで休憩。家までもうあと数百メートルくらいなのだが、完全にガス欠だ。
少し休んでからまたジョグで進んだが、結局最後はまた歩いて帰ってきた。
帰ってシャワーを浴びて体重を量ったら、3kg ほど減っていた。
トータルで 30km 少々だったが、こういう季節にこれだけの距離を走る時は、スポーツドリンク以外にもちょっとした補給食を持たないとダメだと思った。
金比羅山
昨日は随行で大原の金比羅山へ行ってきた。
金比羅はかつて岩登りをやっていた頃には何度となく訪れた所。京都随一のロックゲレンデだったが、最近は以前に比べると随分閑散としているとか。
何年か前から近くの駐車場が使えなくなってアクセスが非常に悪くなって、それがきっかけでクライマーが激減したのかも知れない。
私もおそらく 10 年以上ぶりくらいだったが、すぐそばが京都一周トレイルのルートになっているので、ほんの近くまでは先週に通過している。
今日は登山教室なので岩登りはやらない。一般路でもまれにちょっとした岩場が出てきたりすることがあるので、そういう時のための練習をやっておこうというのが目的で、簡単な岩場を上り下りしたり、ロープを張って自己確保したりという練習をやった。
戸寺のバス停に集合して、まずは江文神社へ。
ここから参道を登ってYケンの頭に出て、そこで少し時間を取って岩場歩きをやる。
昼食を取ったら一般登山道で金比羅山の山頂(573m)へ。
近くの展望場所からは京都方面がずっと望める。自宅方向も見えている。
その後はちょっとゴロゴロした下り斜面にロープを張って、自己確保の練習をやる。
そして翠黛山(577m)。
滑りやすい道を慎重に下って、寂光院へ下りてきた。
今日は岩場歩きの練習がメインだったので、山そのものを楽しもうという趣旨ではなかったが、たまにはこういうのも楽しんでいただけたのではないだろうか。
イロモノ(?)シューズ
先日の京都一周トレイルはやはりかなりのダメージだった。
走っている時はまだ余裕があると感じていたが、翌日以降の身体の重さはいつものトレランの後とは明らかに違って、ジョグでもキロ6分をちょっと切るくらいがせいぜいという感じ。淀川を 86km 走った時よりもダメージが大きかった。
ただし幸いなことに心配した右足の痛みの後遺症は無かった。
先日は久しぶりに Montrail の Rockridge で走った。これは私が持っているトレランシューズの中では一番プロテクションのしっかりしたモデルで、長丁場で終盤の脚筋疲労を想定して選択したのだ。
この選択は正解で、段差の大きい下りなどではソールの厚さに助けられたと感じた。
そうは言ってもこのモデルでも片足 300g 弱。私は小柄で筋力もあまり無いので、片足 300g 以上あるようなシューズはプロテクション効果よりも重みによる負担感の方が大きくなる。
ミニマリストというようなポリシーではなく、単純に脚力が無いために軽いシューズでないと走れないだけのこと。
UTMF はこのシューズかなと思いながら走っていたのだが、その時にふと頭に浮かんだのがあの Hoka One One。
2010 年のハセツネで優勝したフランスの選手が履いていたのが印象的だったそうだが(私はまったく知らなかった)、知名度が一気に上がったきっかけは 2013 年の UTMF で優勝した原良和さんが履いていたことだろう。
イロモノと言うか、キワモノと言うか、一般的にロードはもちろんのことトレイルでも、走力の高い選手ほど軽くてソールのあまり厚くないタイプを好む。ハセツネなどはロードのレース用シューズで走る選手もいるくらいだ。
Hoka のシューズはそれとは真逆のデザインで、異様にぼってりした厚底で、まるでトレッキングシューズのようながっちりした作りで、一見とても快適に走れそうには見えない。
ところが実際に履いてみるとクッションが快適で、重さも見かけとは裏腹にかなり軽いらしい。
私も『何これ?』という印象を持ちながらも、世間の評判は少しは気になっていた。
とは言うものの、何せ高い!!。おおむね1万円台後半から2万円くらいの価格帯で、シューズに1万円以上出したことの無い私には(定価なら1万円以上のシューズを履いているが、旧モデルで安くなったものをネットで購入している)手の届くシューズではないと諦めていた。
ダメモトという気持ちでネット検索してみたら、楽天のショップで Bondi B というモデルの中古が 6,000 円で売られているのを見つけた。サイズはメンズの 25cm である。
中古というのはさほど気にならなかったが、問題はサイズだ。私は通常はメンズの 25cm は少し大きいので、だいたいレディスの 25cm を買っている。『大きめのサイズを』という注釈のあるモデルではメンズの 25cm を選んでいて、これまで 10 足くらいネットでシューズを購入しているが、サイズが合わなかったことは一度も無い。
そこでネットで Hoka の情報を調べたところ、モデルによる違いはあるにせよ、サイズの話題に触れている人はほとんどすべてが普段より大きめのサイズを選択されている。ということはメンズの 25cm でも合うかもという期待感が出てきた。
Hoka も様々なモデルがあるが、この Bondi B はロードモデルだそうである。しかしレビューを見る限りではトレイルでもそこそこ使えるという評価で、あの原選手が UTMF 2013 で履いていたのは Bondi S というモデルだったらしい。重さもトレイルモデルよりも軽めで、300g を切っているようだ。
これは買うしかないだろう。
と言うことでさっそく注文して、今日届いたのがこれ。
さすがにソールは汚れが残っているが摩耗はわずかで、それ以外はほとんど使用感が無い。アウトソールの横側はほとんど新品に近い感じで、いくら洗っているにしても本格的な山道などはまったく走っていないと思われる。印刷されている『ZERO GRAVITY』という文字もきれいに残っている。
インソールもまったく使用感が無いし、箱もきれい。重さは実測で片足 285g。
ひょっとしたらショップが試し履き用に置いていたものを中古処分したのだろうか。
不安だったサイズも期待通りでジャストフィット!!。これはチョ−お買い得品だった。
さっそく履いて部屋の中を少し歩いてみたが、これだけでは特別な印象は無かった。『足を入れた瞬間、これまでのシューズとの違いを感じた』という感想をいくつか読んだが、そういう感じは無い。ただしソールが厚いので地面との距離の長さは感じる。
早く外で走ってみたいのだが、残念ながら今日は雨。いくら中古でも雨の日に試し履きは避けたい。
明日は登山教室の随行なので、外を走れるのは日曜日になりそうだ。
非常に楽しみである。