椎間板ヘルニア手術 その5

手術後3日目は日曜日。そして翌日は祝日なので医師の回診は無いが、リハビリはあるらしい。
容態はもう安定しているので時間を持て余してしまう。朝と夕方に体温と血圧のチェックがあるくらいで、あとは 30 分間のリハビリのみ。
ただ、痛み止めが点滴から飲み薬に変わってせいか、身体を動かした時に時々傷口にピリッとした痛みを感じる。例えてみると治りかけている傷口が、身体が動いたせいで引きはがされるような感じ。
しかしずっとベッドで寝ているわけにもいかないので、時々院内を歩き回ってみる。階段の上り下りもやったり、外へ出て建物をまわりをぐるっと廻ったりもしてみた。
調子は上々だ。
歩けるようになったせいか、手術後に感じていた左足スネの違和感もほとんどなくなった。
となると、いつ退院できるかが気になってくる。
入院時に渡されたヘルニア手術のスケジュール表によると、最速では手術後5日目で退院となっている。私の場合にあてはめると、次の火曜日ということになるのだが、おそらく退院は前日に担当医が判断することになると思うので、月曜日が祝日なのでこれはムリだろう。
できれば水曜日にでもと思うが、担当医は毎日勤務しているわけではなく、火曜日は来られない可能性が高いので、これも難しいかも知れない。水曜日は勤務される日なので、この日の回診での判断が最速ということになるだろう。
水曜日の回診で、その場で『もう退院していいよ』と言われるのが理想だが、それはちょっと難しいかも。
それにまだ時たま傷口の痛みが出るので、これが落ち着くまではムリに帰らない方がいいような気もする。
時間つぶしは本と iPod と携帯ラジオ。そして備え付けのテレビ。
最近はラジオを聞くことはめったに無い。車で遠出する時も iPod ばかりで、たまに天気予報を聞くためにラジオにするくらいだ。
高校を卒業して家を出てからは結婚するまでテレビの無い生活だったので、その頃はラジオをよく聞いてきた。
10 代の半ば頃はラジオの深夜放送が流行っていた時代だったので、学校での話題についていけるように眠い目をこすって遅くまでラジオを聞いていた。
その頃はロックやジャズのいい番組がわりとあったように思うが、今はどうなっているのだろう。『FM ファン』という雑誌を買って、お気に入りの音楽が流れる番組をチェックしていたのもなつかしい思い出だ。
手元に番組表が無いので適当にチャンネルを回してみるが、どうも今時の DJ の話しぶりには馴染めないものを感じる。それに流れる音楽もまずほとんど興味の無いものばかりだ。
唯一、少しおもしろさを感じたのは FM Cocolo という放送局。名前だけは聞いたことがあったけれど、実際に番組を聴くのは初めてだったが、ここの番組はわりと質がいいのではないかと感じた。
手術後5日目の火曜日には巡回の医師がやってきた。やはり担当医ではなかった。
傷口の具合は良好とのこと。『退院はいつ頃になりそうですか?』と尋ねてみたが、やはり担当医の判断とのことだった。