先月の入院の際には時間つぶしに何冊かの本を持って行った。
そのうちの1冊が『ピーター・バラカン音楽日記』で、そこで紹介されていた映画の『Lightning In A Bottle』に興味を持って調べたところ、何と YouTube にアップされていた。
40 年ほど前の学生時代、メインはジャズだったけれど、ブルーズやソウルにも親しんでいた。
ちょうどその頃は日本でブルーズやソウルがブームで、West Road Blues Band や優歌団、上田正樹などが人気を博しており、『ブルーズフェスティバル』と称して本場のブルーズミュージシャンの来日も行われるようになっていた。
少し前にたまたま図書館で借りたピーター・バラカンの『魂(ソウル)のゆくえ』という本がきっかけで、このところまたブルーズやソウルにはまっている。
『Lightning In A Bottle』では1曲目から衝撃を受けた。
それはこれまでまったく知らなかった Angélique Kidjo という西アフリカ出身の女性シンガー。
さっそく YouTube で検索してみると、素晴らしいライブ映像がいくつか見つかった。
次にびっくりしたのは Bonnie Raitt。名前には記憶があるけれど、おそらく演奏は聴いたことが無い。
何と Elmore James の『Comming Home』をカバーしているではないか。
Elmore James の曲を女性がカバーするだけでも驚きだが、ボトルネックのギターまでしっかり演奏しているのには感激した。実はスライドギターの名手ということを初めて知った次第である。
彼女のライブも YouTube でたくさん見つかった。
この映画での演奏はすべて素晴らしいの一語に尽きる。
YouTube でいいものを見つけても、興味を持っていろいろ探してみるとそれほど好みではないということが多いけれど、今回は大当たりだった。
彼女たち以外もみんな素晴らしかったけれど、まぁ大半が良く知っているミュージシャンだったので、ここでは割愛します。
ただ、タイトルから予想すると Lightnin’ Hopkins の曲が取り上げられるだろうと思っていたけれど、それが無かったのはちょっと残念でした。