瓢簞崩山

昨日、夕食を終えてくつろいでいたら、アルコールがまわったのか、練習会の疲れがどっと出てきた。
キャノンボールを終えた後よりもひどかったくらいで、風呂でも椅子に腰掛けて、しばらく一息いれなければならないくらいだった。
しかし翌日には登山教室の仕事が入っている。
何があっても行かない訳にはいかないので、風呂から上がったら早々にふとんに入った。
疲れすぎるとなかなか寝付けないという症状が少し出たけれど、幸い朝起きた時には疲れはほとんど消えていた。
今日の行き先は京都北山の瓢簞崩山(ひょうたんくずれやま)。
山名は中学生の頃から知っていたけれど、登ったのは何と今日が初めてだった。

天気予報通り、朝から本降りの雨で、気分は重い。たまに雨が弱まって日射しが一瞬差すこともあるが、またすぐに本降りになる。
ただ、午後には回復するとか。
9時半過ぎに歩き出した時には雨は小降りになっていたが、雨具は上下とも着たままにした。こういうことを想定して、涼しい薄着のウエアにしておいた。
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江文神社の境内で少し時間を取ってから、一周トレイルルートで江文峠に出る。
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ここで読図の勉強をする。地図と磁石で正しい方向に歩く方法を学んだ。
私自身はこれまでの山歴の中でこういう方法で歩いたことはほとんど(まったく?)無い。
なぜならこういう技術が必要になるような不明瞭なヤブ山歩きというものをほとんどやってこなかったからだ。
山スキーでは大切な技術なのだが、私が本格的に山スキーをやり出した頃にはすでにハンディ gps が登場していて、私も早々に入手した。
地図と磁石で正しく歩く手法で最も重要なのは、現在地点を正確に把握するということなのだが、実はこれが非常に難しい。
道標がしっかりしているルートでは道に迷うようなことは少ないし、視界が悪くてうっかり変な方向へ行ってしまったような時は、おかしいと気が付いた時には現在地点を知ることなどもはや不可能に近い。
こういう技術は登山のイロハのようなもので、必ず身につけておく必要があるとは思うが、現実的には今なら各自が gps を持って、gps の使い方に精通しておくのが一番安全だと思う。
金比羅大権現の前で車道を渡って、静原へ行く道から分かれて瓢簞崩山への道に入る。最初はなかなかの急登。
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最初に目標設定した 471m ピークに到着。雨はほとんど止んでいる。
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目標を再設定して、さらに進む。
ちょっとした峠のような場所ではミツバツツジとヒカゲツツジ。
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寒谷峠には 12 時半に到着。
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それから 10 分ほどで瓢簞崩山(532m)に到着して、ここで昼食。
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真正面には比叡山が望める。
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昼食後はほぼ南の方向に、稜線伝いに下って行く。
横高山と水井山がきれいに望める箇所があった。
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少し先が二本松。
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ハルリンドウ。
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京都の街が足元に。
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日曜日だと言うのに今日は誰にも出会わない。
このあたりはマツタケ山のようだ。
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ほどなく崇道神社に下りてきた。
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ここで解散して、地下鉄の国際会館へ行く人と京福の三宅八幡へ行く人に分かれたが、私は高野川沿いを出町柳まで歩くことにした。
京都生まれの京都育ちで、賀茂川沿いは通勤ランも含めて数え切れないくらい歩いてきたが、高野川沿いというのはこれまで歩いた記憶が無い。車道を車やバスで走ったことしか記憶に無い。
高野川沿いになってもなかなか河川敷に下りられず、歩道も狭くて閉口したが、修学院を過ぎてしばらく行ったあたりでようやく河川敷に下りることができた。
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三宅八幡から 50 分くらいで出町柳にたどり着くことができた。朝方とはうって変わって、強い日射しが川面を照らしていた。